パソコンやサーバーの操作が苦手で、EA自動売買の設定がうまくできないなら、コピートレードを始めてみましょう。
コピートレードとは、自分の口座を他人の口座に紐付けして、他人のトレードをコピーする仕組みのこと。優秀なトレーダーをフォローできれば、安定した利益を出しやすくなります。
さらにコピートレードではVPSを契約する必要がなく、3万円前後のEAを買う必要もないため、初期費用を安く抑えられるメリットもあります。
ただし下手なトレーダーをフォローしてしまうと、資金を失うリスクもあります。コピートレードで安定した利益を出したいなら、優秀なストラテジーをフォローしましょう。
記事の要約はこちら。
- コピートレードのプラットフォームは、HotForexかcTraderコピーがおすすめ
- ストラテジープロバイダーの選定基準は「過去6ヶ月間のROIグラフが右肩上がり」
- ストラテジープロバイダー口座でEAを運用すれば、収益の自動化もできる
この記事ではコピートレードの効率的な稼ぎ方を解説します。
コピートレードの基礎知識
まずはコピートレードの基礎知識をまとめておきましょう。
コピートレードの仕組み:フォロワー・ストラテジープロバイダーとは?
コピートレードの口座は以下の2種類に分けられます。
- フォロワー口座:コピーする側。手数料を支払う
- ストラテジープロバイダー口座:コピーされる側。取引手数料を得られる
フォロワー口座は他人のトレードをコピーする口座。優秀なストラテジープロバイダーをフォローすることで、安定した利益を出しやすくなります。
そのかわりフォロワー口座は、得られた利益の3割前後を取引手数料としてストラテジープロバイダー口座に支払います。
ストラテジープロバイダー口座は、コピーされる側の口座。FXトレードの収益に加えて、フォロワー数 に応じた取引手数料を得られます。
フォロワー数が多ければ多いほど、取引手数料も多くなるため、FX口座の資金が少なくても大きな収益を上げることも可能になります。
トレード技術が未熟なうちはフォロワー口座を使った方が良いですが、トレードの腕に自信があるなら、ストラテジープロバイダー口座を運用することで、取引手数料も稼げるようになります。
コピートレードのメリット
コピートレードを利用するメリットはこちら。
- VPS(仮想専用サーバー)の契約が不要
- 高額なEAを買わなくていい
- EA自動売買よりも設定が簡単
- ストラテジープロバイダー口座なら取引手数料も稼げる(EAにも対応)
コピートレードの最大のメリットは、初期費用を安く抑えられること。月額2,000円前後のVPSを契約しなくていいですし、1つ3万円前後の高額なEAを買う必要もありません。
コピートレードの設定も簡単で、対応しているブローカーに口座入金して、ストラテジープロバイダー口座をフォローするだけ。EA自動売買のようにVPSを設定したり、EAをインストールしたりする必要がなく、パソコンが苦手な方でも運用しやすいです。
さらにストラテジープロバイダー口座を運用すれば、フォロワー数に応じた取引手数料も稼げます。口座はEAでも運用できるため、自動化に成功すれば、EA自動売買以上の利益を出せる可能性もあります。
コピートレードのデメリット
コピートレードのデメリットはこちら。
コピートレードはフォロワー口座で運用すると、利益の3割前後を取引手数料として徴収されます。
運用額が10万円くらいなら良いのですが、100万円以上になると利益の金額も大きくなるため、手数料の3割が重くなります。利益率を底上げしたいなら、EA自動売買に切り替えるか、ストラテジープロバイダー口座で運用するかしましょう。
まだコピートレードは優秀なプラットフォームが少なく、日本在住者が使用できるのはHotForexとcTraderコピーくらいです。
海外FXブローカーの選択肢が限られるため、GemForexの2万円ボーナスやXMの5万円ボーナスは活用しにくくなります。これらのボーナスを活用したいなら、EA自動売買の方がおすすめ。
また日本ではコピートレードが法律で規制されているため、得られたノウハウを国内FX業者に転用しにくいです。将来的に国内FX業者を使うなら、EA自動売買の方がいいですね。
コピートレードのリスク
コピートレードには先述のデメリットに加えて、以下のリスクもあります。
- 日本の法律だとグレーゾーン
- ストラテジープロバイダーがトレードを停止することも
- プラットフォームの不具合でフォローが外れることがある
日本ではFXトレードの代行ビジネスが法律で規制されています。身内でこっそりやる分には問題ないですが、SNSや広告などでフォロワーを増やそうとすると、金融庁に怒られるリスクがあります。
まだフォロワー数の少ないストラテジープロバイダーをフォローすると、大きな損失を出したときにモチベーションを失って、口座を消したり、トレードを辞めたりするリスクもあります。
コピートレードで安定して稼ぎたいなら、信頼性の高いストラテジーをフォローしましょう。目安としては、フォロワー数100以上で、運用期間6ヶ月以上が好ましいです。
またコピートレードはプラットフォーム側の不具合で、ごくたまに口座のフォローが外れることもあります。週に1回はフォローの状態を確認しましょう。
コピートレードのプラットフォーム
海外FXではコピートレードは規制されていないため、コピートレードのプラットフォームもいくつか存在します。
ただプラットフォームの多くは登録ストラテジーが少なく、信頼性の低いものが多いです。ここからは信頼性の高いおすすめのコピートレードプラットフォームを紹介します。
HotForexコピートレード:口座数は最大3つまで
HotForexのコピートレードは、コピートレード初心者におすすめなプラットフォームです。
ベースとなるのがMT4口座なので、GemForexやXMのボーナスで練習を積んでいる方なら、直感的に使いこなせるでしょう。
ストラテジープロバイダーの選び方としては、
- 安定度スコアが「1」
- フォロワー数が100以上
- 運用歴が6ヶ月以上
の条件で選べば、大きく失敗する事はないでしょう。
HotForexのおすすめストラテジープロバイダーはこちら。
- Hally:安定性スコア「1」の老舗。フォロワー上限は400
- TheLegendOfGold:利益率の低いコツコツ型。平均損失の比率が高い
中でも1つ目の「Hally」はHotForexコピートレードの老舗で、長期にわたって安定した利益を出し続けています。迷ったらこのストラテジーにフォローをしましょう。
HotForexコピートレードでフォローできるのは最大3口座まで。もっとたくさんのストラテジーをフォローしたいなら、後述のcTraderコピーの方がおすすめです。
HotForexコピートレードの詳細は、こちらの記事でまとめています。
cTraderコピー:1口座で無制限にストラテジーをフォローできる
cTraderコピーは、cTrader内部にあるコピートレードプラットフォームです。
cTraderコピーの特徴は、ストラテジープロバイダーのフォローを無制限に行えること。口座内の資金が多ければ、10口座以上フォローすることも可能です。
またHotForexコピートレードよりもストラテジープロバイダーの数が多く、検索機能をうまく使えば、優秀なストラテジープロバイダーを探しやすくなります。
特に最近は「ランク」というアルゴリズムが実装され、優秀なストラテジーを厳選しやすくなりました。
検索結果はデフォルトだと「ランク」順になっているため、 後はROIグラフが右肩上がりかどうか、最大ドローダウンが20%以下かどうか、などの基準を付け加えるといいでしょう。
cTraderコピーのおすすめストラテジープロバイダーはこちら。(PCのみ閲覧可能)
中でもおすすめは「Legend Scalper」というストラテジープロバイダー。最大ドローダウンが1%前後と非常に低いのに、絶妙なリスク管理で月利10%前後を維持しています。
ちなみにAXIORYの「cTrader」はコピートレードに対応していません。cTraderコピーを始めるなら、Tradeviewの「cTrader」からログインしましょう。
cTraderコピーの詳細については、こちらの記事でもまとめています。
Zulutrade:日本在住者は利用不可
Zulutradeは、世界最大級のコピートレードプラットフォームです。ストラテジープロバイダーの種類がcTraderコピーより多いため、優秀なストラテジーをさらに探しやすくなります。
ただしZulutradeは日本在住者は利用できません。節税のため海外に住んでいる人なら、利用価値はあるでしょう。
Zulutradeの詳細は、こちらの記事で詳しくまとめています。
ストラテジープロバイダーの選び方
コピートレードで利益を安定させるなら、優秀なストラテジーをフォローすることが重要です。
優秀なストラテジーを探すなら、以下の基準がおすすめ。
- 過去6カ月間のROIクラブが緩やかな右肩上がり
- 最大ドローダウンが20%以下
- フォロワー数(ライブ口座)が100以上
最優先で確認したいのはROIグラフ。これが長期にわたって右肩上がりであれば、将来的に安定したトレードを続ける可能性が高いです。
ただ期間が1ヶ月や3ヶ月だと、たまたま勝ちやすい相場だっただけという可能性もあります。できれば6ヶ月単位の長期目線で判断しましょう。
またコピートレードで長期運用するなら、最大ドローダウンもなるべく低いものを選びましょう。目安は20%以下ですね。
最大ドローダウンが30%以上だと、含み損が大きくなりやすいナンピン・マーチンを多用しているケースが多いため、長期運用には不向きです。
3つ目のフォロワー数も重要な指標です。フォロワー数が多ければ多いほど、取引手数料がたくさん稼げるため、ストラテジープロバイダー側のモチベーションしやすいからです。
逆にフォロワー数が少ないと、取引手数料を稼ぐためにハイリスクなトレードをすることがありますし、大きな損失を出したらモチベーションを失うこともあります。
どのストラテジープロバイダーを選べばいいのかわからないなら、HotForexでは「Hally」、cTraderコピーでは「Legend Scalper」をフォローして様子をみましょう。優秀なトレーダーを観察することで得られるものは非常に多いです。
上級者向け:EAを併用することで、より効率的に稼げる
利益率の高いEAを持っている方は、それをストラテジープロバイダー口座で運用してみましょう。フォロワー数次第で、取引手数料を稼げるようになります。
裁量トレードだとストラテジープロバイダー口座は1口座しか運用できませんが、EA自動売買だと10口座以上でも同時運用できるため、トータルのフォロワー数次第では、数十万円の手数料収入を稼げるかもしれません。
例えばFXの口座資金が10万円あったとしましょう。これをEA自動売買で月利5%運用するだけだと、毎月5,000円稼げるだけですが、フォロワーが100人以上いるストラテジープロバイダー口座で運用すれば、数万円の手数料が上乗せされるわけです。
ただしコピートレードのフォロワーがストラテジーに入金する金額は大体100ドル前後と少なめで、まとまった収入を得るには、たくさんのフォロワーが必要となります。
さらに継続的にフォロワーを獲得し続けるには、FXトレードで利益を出し続ける必要があるため、優秀なEAを選定するスキルが求められます。
優秀なEAの探し方はこちら。
- MQL5で評判の良いEAを探す
- GogoJungleで売れ筋ランキング上位のEAを購入する(おすすめEA)
- 自力でEAを開発する(開発方法はこちら)
収益性の高いEAを見つけたり、開発したりするのは大変ですが、それをストラテジープロバイダー口座で運用してフォロワーを稼げれば、FXトレードとは別に安定した収入が見込めます。
優秀なEAを持っていて、少ないリスクでさらに大きなリターンを狙いたいなら、ストラテジープロバイダー口座での運用に挑戦しましょう。
ストラテジープロバイダー口座の開設は、HotForexの「ストラテジープロバイダー口座開設」、Tradeviewの「cTraderコピー」から行えます。
まとめ:コピートレードをするなら、cTraderコピーがおすすめ
ここまでコピートレードの効率的な稼ぎ方についてわかりやすく解説してきました。
記事の要約はこちら。
- コピートレードのプラットフォームは、HotForexかcTraderコピーがおすすめ
- ストラテジープロバイダーの選定基準は「過去6ヶ月間のROIグラフが右肩上がり」
- ストラテジープロバイダー口座でEAを運用すれば、収益の自動化もできる
コピートレードを始めるなら、プラットフォームはHotForexコピートレードがおすすめ。MT4口座がベースなので、初心者でも使いやすいです。
資金量が多く、10以上のストラテジーをフォローしたいなら、cTraderコピーも併用しましょう。
コピートレードで安定した利益を出すコツは、優秀なストラテジープロバイダーをフォローすること。選定基準は以下の3つがおすすめです。
- 過去6カ月間のROIクラブが緩やかな右肩上がり
- 最大ドローダウンが20%以下
- フォロワー数(ライブ口座)が100以上
ストラテジーの種類が多すぎて選べないなら、HotForexでは「Hally」、cTraderコピーでは「Legend Scalper」をフォローしておくのが無難です。
さらにコピートレードではストラテジープロバイダー口座をEAで運用することができ、フォロワー数が十分に多ければ、安定した手数料収入も見込めます。
優秀なEAを探したいなら、MQL5のEA販売ページ、もしくはGogoJungleのEA売り上げランキングなどを参考にしましょう。