GemForexでは法人口座を開設できます。
法人口座を開設することで、個人トレーダーの時より税金を安くしたり、高度な節税テクニックを使ったり、ができるようになります。
では法人口座を作るにはどうすればいいんでしょうか?
この記事ではGemForexでの法人口座の作り方を解説します。
GemForexの法人口座開設は、GemForexの「口座開設ページ」から行えます。
法人口座を開設するにあたって必要な書類
GemForexの法人口座を作るときに必要な書類は3つ。
- 会社の登記簿謄本(登記事項証明書・全部事項証明書)
- 会社代表者の身分証明書(運転免許証・健康保険証など)
- 本人と身分証明書の写った写真(セルフィー)
厳密に言うと、これらの書類がなくても口座開設はできますが、出金するときに必要となります。
一度入金すると、書類確認が終わるまで出金できなくなるので、時間があるときに必要書類を用意しておきましょう。
登記簿謄本の入手方法は、こちらの法務省のページが参考になります。
登記所に行く時間がない人は、オンライン請求もできます。
GemForex法人口座の開設手順
ここからはGemForex法人口座の開設方法を見ていきます。手順は個人口座とほぼ同じです。
手順1、GemForex公式サイトにアクセス
まずはGemForex公式サイトにアクセスします。
手順2、「リアル口座開設」をクリック
次に「リアル口座開設」という赤いボタンをクリックして、GemForexの口座開設ページに移動します。
手順3、登録種別で「法人口座」を選び、お名前・メールアドレスを入力
GemForex口座開設ページでは、4つの情報を入力・選択します。
- 口座タイプ(日本円/USD、オールインワン/ノースプレッド)
- 登録種別(個人口座、個人事業主口座、法人口座)
- お名前
- メールアドレス
2つ目の「登録種別」には、「個人口座・個人事業主口座・法人口座」の3項目があるので、その中の「法人口座」を選択します。
口座タイプはどっちがおすすめ?
GemForexには2種類の口座タイプがあります。
- オールインワン口座:ボーナス・専用EA・ミラートレードが使える
- ノースプレッド口座:上記3つは使えないが、スプレッドが狭い
オールインワン口座は、GemForexの入金ボーナス、EA自動売買、ミラートレードなどが利用できます。ボーナスを活用したい人におすすめ。
ノースプレッド口座は、スプレッドが狭い代わりに、入金ボーナス・EA自動売買・ミラートレードが利用できません。EA自動売買におすすめ。
2種類の口座タイプは、GemForexの「取引口座→口座タイプ」で確認できます。
手順4、reCAPTCHA認証を行い、「口座開設」ボタンを押す
GemForex口座開設ページで入力作業が終わったら、reCAPTCHA認証を行います。認証と言ってもボタンをクリックするだけなので、非常に簡単です。
reCAPTCHA認証が終われば、「口座開設」という赤いボタンが表示されるので、クリックします。
これでGemForex法人口座の開設は完了です。
しばらくするとGemForexから口座開設完了のメールが届きます。メール内のアカウント番号・パスワードがあれば、MT4にもログインできます。
一連の手続きは、GemForexの「口座開設ページ」から行えます。
GemForex法人口座を開設するメリット
個人でもFXトレードはできるのに、なぜ法人口座を使う意味があるのでしょうか?
ここからはGemForexの法人口座を開設するメリットを解説します。
メリット1、レバレッジ1,000倍でトレードできる(国内業者は50倍まで)
GemForex法人口座の最大レバレッジは1000倍です。
それに対し国内FX業者の法人口座のレバレッジは、変動性となっていますが、それでも高くて100倍以下です。
レバレッジが高くなればなるほど、必要証拠金が少なくなるため、わずかな資金でもトレードで大きな利益を狙いやすくなります。
FXの収益効率を上げるなら、レバレッジの低い国内FX業者ではなく、レバレッジの高い海外FX業者がおすすめです。
ただしGemForexのレバレッジは1,000倍固定で、それ以下の倍率には変更できないことは覚えておきましょう。
レバレッジルールは、GemForexの「取引条件→証拠金とレバレッジ」でも確認できます。
メリット2、個人トレーダーよりも税率を低く抑えられる
法人口座開設の最大メリットは、その節税効果にあります。
個人トレーダーだと税率の高い所得税が課されますが、法人トレーダーだと税率の低い法人税が適用されるのです。
所得税と法人税の最大倍率は以下の通り(引用元はこちら)。
- 所得税:累進課税で最大45%
- 法人税:15%〜23.2%(法人住民税を入れても33.8%)
所得税と比べて、法人税は低い倍率であることがわかります。
そのため莫大な収益を上げているFXトレーダーは、節税のために法人化をして、法人口座を作るのです。
メリット3、損失の繰越ができる
海外FXでは損失の繰越ができません。
海外FXは日本の金融庁の管轄にないため、税制上の優遇を受けられないのです。国内FX業者であれば、損失の繰り越しはできます。
ただ海外FXで損失の繰り越しができないのは、個人トレーダーのみ。法人口座は、海外FXの損失を事業の損失とみなせるため、損失の繰越が可能となります。
繰越期間は9年間で、国内FXで繰越できる3年間よりも、3倍長いです。
海外FXの法人口座を使った損失繰り越しができるかどうかについては、税理士ドットコムの以下の回答が参考になります。
メリット4、他の事業と損益通算ができる
法人口座の損失は「欠損金」にあたるため、欠損金の繰越控除が活用できます。
海外FXでの利益が大きくなりすぎても、他の事業が赤字であれば、それで利益を相殺できます。
法人は日本の経済を支える大黒柱なので、簡単には倒産させないよう、様々な節税の優遇措置を設けているわけですね。
欠損金の繰越控除の利用方法は、こちらの記事をご覧ください。
メリット5、計上できる経費の種類が増える
個人FXトレーダーが法人になると、節税に使える経費の範囲が広がります。
法人だけが経費にできるものは以下のとおり。
- 社長の給与「役員報酬」を経費にできる
- 家族を従業員にして、給与所得控除を使える
- 賃貸を社宅とすることで、家賃を経費にできる
- 食費を経費にできる
具体的な節税方法などは、こちらの記事で詳しく書かれています。
逆に光熱費やインターネット費用、FXトレードの書籍などは、個人トレーダーでも経費にできます。
FXトレードは経費で落とせる金額が少ないため、節税対策をしないと多額の税金を支払うことになります。来年の税金が心配なFXトレーダーは、法人成りによる節税テクニックを検討しましょう。
その際は税理士ドットコムなどで、税金の相談できる税理士を確保しておくと、もっと安心です。
GemForex法人口座を開設するデメリット
法人成りして法人口座を開設することで、効率よく節税できますが、いいことばかりでもありません。
ここからはGemForexの法人口座を開設するデメリットを解説します。
デメリット1、法人の設立・維持するには、お金がかかる
日本で法人を設立するには、まとまったお金が必要です。
法人設立にかかる費用は以下の通り。
- 設立費用:合同会社で6万円、株式会社で20万円
- 均等割地方税:年間7〜18万円
- 税理士の顧問費用:年間20〜40万円
法人を維持するだけでも、数十万円単位のお金がかかります。法人を設立するのは、FXトレーダーで利益を上げすぎて、節税の必要性に迫られてからでも遅くないです。
法人の開設費用を詳しく知りたいなら、こちらの記事が参考になります。
デメリット2、法人の確定申告は個人より煩雑
法人を開設すると、年末に法人としての確定申告が義務づけられます。
ただ法人の確定申告は、個人事業主よりもはるかに複雑。法人税や消費税の確定申告、決算手続き、決算仕分けなど、やることがいっぱいです。
代表者が自分で確定申告の手続きをしていては、本業の仕事ができません。そのため通常は税理士を顧問に雇うことが多いです。
料金が安くて優秀な税理士を顧問につけるなら、税理士ドットコムなどのウェブサイトを使うと便利です。
デメリット3、税理士との契約で余計なコストがかかることも
法人の確定申告は煩雑なため、税理士と顧問契約を結んで代行してもらうことが多いです。
ただ税理士もピンからキリまであります。ハズレの税理士をひいてしまうと、ろくな仕事もしないくせに、料金をボッタクられるといったケースも考えられます。
税理士と顧問契約を結ぶ前は、料金相場などを把握しておきましょう。
特に以下のサイトが参考になります。
料金が安くて優秀な税理士を探すなら、「税理士ドットコム」を使うと便利です。
税理士の紹介サービスや無料相談サービスなども実施しており、税金が苦手な方でも気軽に利用できます。
デメリット4、稼いだお金を自由に使えなくなる
法人で稼いだお金は、社長でも自由に使えません。
社長が勝手にお金を使ってしまうと、賞与扱いとなり、経費で落とせなくなります。法人から社長へお金を動かす場合は、役員報酬の支払いの形をとりましょう。
法人化した後のお金の使い方は、こちらの記事が参考になります。
デメリット5、税務署の対応が厳しくなることも
日本は法人を税制面で優遇しています。法人からお金を取りすぎると、法人が潰れて、多くの従業員が路頭に迷ってしまうからですね。
ただ海外FXの法人口座は、こうした法人の優遇措置を悪用する形になるため、税務署からの印象はよくありません。
あからさまな節税行為に対しては、税務署側で否認されるリスクもあります。日本の税制は税務署の裁量で操作できる面もあるのです。
「税金はビタ一文も払わない」という態度を取るよりは、税務職員のメンツを立ててあげたほうが建設的です。税務職員にもノルマがありますからね。
デメリット6、GemForexは法人トレーダー向けではない
GemForexでは法人口座を開設できますが、必ずしも法人口座に向いているとは言えません。
GemForexではスプレッドが狭いECN口座が使えず、多額の資金を運用すると、GemForexに多額のスプレッドを支払うことになるからです。
FXでは資金量が多ければ多いほど、得られる利益が大きくなります。同時に資金量が増えれば、支払うスプレッドや取引手数料も増えてしまいます。
法人口座で多額の資金を動かすトレードするなら、取引手数料の狭い海外FX業者を利用しましょう。特にAXIORYとTradeviewがおすすめ。
詳しくはAXIORYの「法人口座について」、Tradeviewの「法人口座開設ページ」をご覧ください。
他で法人口座を開設するなら、どこがおすすめ?
残念ながらGemForexは法人口座に向いているとは言えません。ECN口座が使えませんからね。
本格的にFXトレードで稼ぐのであれば、手数料の安いAXIORYかTradeviewがおすすめ。今からその2社を紹介します。
AXIORY:cTraderが使える
取引手数料を節約するなら、AXIORYはおすすめ。
ECN口座の取引手数料が1ロット往復6ドルと安く、スキャルピングトレードなどで利益を出しやすいからです。
さらにはAXIORYはスキャルピングトレード向けの取引ツール「cTrader」対応。cTraderは約定スピードが速く、複数ポジションの同時決済もできる優秀な取引ツールです。
AXIORYは法人口座にも対応しており、取引量・ロット数によってはスプレッドを優遇してくれることもあります。
詳しくはAXIORYの「法人のお客様」をご覧ください。
Tradeview:MT5・cTraderが使えて、取引手数料が安い
取引手数料をもっと節約したいなら、Tradeviewもおすすめ。
ECN口座の取引手数料が1ロット往復5ドルと非常に安く、ベテラントレーダーにも人気があります。
さらに取引ツールはMT4だけでなく、MT5・cTraderにも対応。自動売買ならMT4、スキャルピングトレードならcTraderなど、トレードスタイルに合わせた取引ツールを選べます。
またTradeviewは法人口座にも対応しています。
詳しくはTradeviewの「法人口座申請」をご覧ください。
まとめ:法人化は意外とめんどくさい
ここまでGemForexの法人口座の開設方法と、法人口座開設のメリット・デメリットを紹介してきました。
GemForexの法人口座は、1分くらいで簡単に開設できます。
ただ法人そのものを開設するには、膨大な事務コストと、数十万円単位の費用が必要となります。わずかな金額を節約するために、法人を開設するのは割に合いません。
よく「年収1,000万円を超えたら法人成りした方がいい」と言われていますが、事務コストやランニングコストを考えると、そうも言い切れません。
FXトレードは収入の波が激しいため、数十万円単位の費用を出し続ける法人化とは相性が悪いのです。
トレーダーの法人化は、FXトレードで安定して莫大な収益を上げられるようになってから検討しましょう。
GemForexの法人口座開設は、GemForexの「口座開設ページ」から行えます。