iFOREXでスマホトレードをするなら、iFOREXオリジナルアプリを使うことになります。iFOREXはMT4・MT5アプリに対応していないからです。
iFOREXオリジナルアプリの概要をまとめると、
- リアルタイムで必要証拠金・スワップポイント(円換算)を確認できる
- 取引通貨量をロット単位で調整できない
- 損切り・利確のタイミングをpips単位で調整できない
iFOREXオリジナルアプリは、MT4・MT5アプリと比べると使い勝手で劣ります。それでもiFOREXのボーナスを使う人は、iFOREXアプリを使うしかありません。
この記事ではiFOREXオリジナルアプリのメリットやデメリット、使い方についてわかりやすく解説することにしました。
iFOREXの専用アプリは、iFOREXの「取引プラットフォーム」で確認できます。
iFOREXオリジナルアプリの使い方・ダウンロード方法
ここからはiFOREXオリジナルアプリのセットアップ方法をまとめておきます。
手順1、iFOREXで口座開設しておく
iFOREXの専用アプリでトレードをするには、当然iFOREXの口座アカウントが必要です。事前にiFOREXで口座開設をしておきましょう。
口座開設は、iFOREXの口座開設ページから行います。
口座開設はアプリ内でも行えますが、ウェブブラウザなら自動入力フォームが使えるため、手続きがスムーズです。
手順2、App Store・Google Playストアで「iFOREXアプリ」をダウンロードする
iFOREXの口座開設が終わったら、iFOREXの「お取引までの手順」にアクセスしましょう。
そこからApp Store・Google Playストアに遷移して、iFOREXの専用アプリをダウンロードします。
手順3、iFOREXアプリを起動し、ログインする
iFOREXアプリをダウンロードしたら、アプリを起動させましょう。
アプリを初めて起動したときには、iFOREXの会員ログインが求められます。
以下の2つの情報を入力しましょう。
- メールアドレス
- ログインパスワード
なおiFOREXのログインパスワードは自動入力ではないため、ログインし直す場合は、もう一度ログインパスワードを入力する必要があります。
ログインパスワードはメモに控えておくか、スクリーンショットで保存しておくかしておきましょう。
これでiFOREXアプリのセットアップは完了です。FX口座に資金があるなら、すぐにトレードを始められます。
口座残高にお金がないなら、iFOREX会員ページにログインして口座入金しましょう。
iFOREXオリジナルアプリのメリット
ここからはiFOREXオリジナルアプリのメリットをまとめておきます。
メリット1、CFD銘柄の種類がとても多い(株式・ETF・仮想通貨もある)
iFOREXオリジナルアプリの長所は、取り扱い銘柄の種類が多いこと。
商品CFDや株価指数はもちろんのこと、個別株やETF、仮想通貨にまで投資ができます。銘柄のレバレッジは10倍前後と低めですが、入金ボーナスを使って長期投資したい人にはおすすめです。
さらにiFOREXには3%固定金利ボーナスもあります。長期投資と組み合わせることで、堅実な収益を狙えます。
FX通貨ペアでデイトレードをしつつ、CFD銘柄の長期投資もしたいなら、iFOREXは有力候補の1つです。
iFOREXのCFD銘柄は、iFOREXの「取引条件」で確認できます。
メリット2、チャートを見ながら注文できる
iFOREXオリジナルアプリでは、チャートを表示させたまま注文できます。
対してMT4・MT5アプリだと、注文するときはチャートが表示されず、注文タイミングを再確認しにくいです。ただMT5アプリでもiOS版は、チャートを表示させたままワンタップ注文ができます。
トレードで注文する直前にチャートを確認できれば、エントリータイミングのミスや、通貨ペアの選択ミスなども防げます。トレードのロスを少しでも減らしたいなら、細かい動作にもこだわりたいものです。
専用アプリの使い勝手は、iFOREXの「取引プラットフォーム」で確かめられます。
メリット3、日本語のガイドがある(MT4・MT5アプリにはない)
iFOREXオリジナルアプリには日本語のガイドがあり、取引や口座入金のやり方などを教えてくれます。
それに対しMT4・MT5アプリにはガイド機能はなく、自力で操作方法を覚えていく必要があります。
iFOREXのガイドは、初めてアプリを起動したときに表示されます。うっかり消してしまった場合も、右上の「?」ボタンからガイドを呼び出せます。
他にもアプリ内で注文方法などをビデオで閲覧できますが、最初はロックされています。ロックの解除は、口座入金・本人確認を済ませた後に、iFOREXのサポートデスクに連絡しておこないます。
サポートデスクの連絡先はこちら。
- メールアドレス:cs-jp@iforex.com
iFOREXのオリジナルアプリは全体的に使いにくいですが、チュートリアルなどのサポートが充実しているのが魅力です。
オリジナルアプリは、iFOREXの「取引プラットフォーム」で確認できます。
メリット4、板情報を確認できる
iFOREXアプリでは板情報を確認できます。これはMT4アプリにはない機能です(MT5アプリにはある)。
板情報とは、ポジションの売りと買いの勢いを表した帯グラフのこと。売りと買いのどちらの勢いが強いかがわかれば、トレンドの判断がつきやすくなります。
ただし板情報もチャートや移動平均戦のように判断材料の1つに過ぎません。あまり過信はしないようにしましょう。
iFOREXの板情報は、iFOREXの「取引プラットフォーム」で確認できます。
メリット5、銘柄ごとの必要証拠金をリアルタイムで確認できる
iFOREXオリジナルアプリでは、銘柄ごとの必要証拠金を注文前にリアルタイムで確認できます。
例えばアメリカドル円を10,000通貨注文するとき、価値は1,000,000円ほどと表示され、必要証拠金は2,800円ほどと表示されます。これはiFOREXのアメリカドル円のレバレッジが400倍だからですね。
これに対しMT4・MT5アプリだと、注文前に必要証拠金を確認できません。必要証拠金が判明するのは、ポジションを保有している間だけです。
必要証拠金は取り扱う銘柄やよって異なり、計算が面倒です。しかしiFOREXオリジナルアプリなら、必要証拠金の計算をリアルタイムでやってくれるわけです。
必要証拠金の計算はXMの計算ツールでもできますが、CFD銘柄にまでは対応していません。CFD銘柄の必要証拠金を確認するためだけに、iFOREXの取引ツールを利用するのもありです。
iFOREXの必要証拠金は、iFOREXの「取引プラットフォーム」で確認できます。
メリット6、スワップポイントを円換算で確認できる
iFOREXアプリでは銘柄のスワップポイントを円換算で確認できます。
MT4・MT5アプリでもスワップポイントは確認できますが、それは金利のようなもので、円換算のスワップポイントではありません。
iFOREXでもトルコリラや南アフリカランドなどスワップポイントの高いマイナー通貨を取り扱っているため、スワップ取引は可能です。例えばトルコリラなら10,000通貨保有することで、1日300円ほどのスワップポイントを得られます。
スワップ取引をするなら、通貨量あたりで得られるスワップポイントの金額は知っておきたいです。その点でスワップポイントの計算がしやすいiFOREXは、スワップ取引と相性が良いです。
ただしマイナー通貨を保有するスワップ取引は、リスクが非常に高い取引なので、リスク管理を怠らないようにしましょう。
iFOREXの円換算スワップポイントは、iFOREXの「取引プラットフォーム」で確認できます。
iFOREXオリジナルアプリのデメリット
ここからはiFOREXオリジナルアプリのデメリットをまとめておきます。
デメリット1、リアルタイムのスプレッドを確認できない
iFOREXアプリの最大のデメリットは、リアルタイムのスプレッドを表示できないこと。
例えばMT4・MT5アプリだと、気配値画面で取引銘柄のスプレッドを確認できます。スプレッドが広がっている時間帯は、取引を控えるはずです。
それに対しiFOREXアプリでは、リアルタイムのスプレッドが表示されません。表示されるのは売りと買いの価格のみ。リアルタイムのスプレッドを確認するには、買いの価格から売りの価格を差し引いて計算する必要があるのです。
スプレッドをすぐに確認できないのは、取引ツールとしては致命的です。少なくともスキャルピングトレードとは相性が悪いです。
ちなみにスマホでスキャルピングトレードをするなら、cTraderアプリがおすすめ
cTraderアプリの詳細は、AXIORYの「cTrader」、Tradeviewの「取引プラットフォーム」で確認できます。
デメリット2、「売り・買い」ボタンの点滅がうっとおしい
次のデメリットは、銘柄の「売り・買い」ボタンの点滅頻度が激しいこと。
iFOREXの注文ボタンは、赤と緑と灰色の3種類でチカチカと点滅します。ボタンの点滅頻度が激しすぎて、トレードに集中しにくいのです。
これがMT4・MT5アプリだと、ボタンの色の変化は赤と青の2種類だけなので、点滅の頻度は激しくないように感じられます。
人間は動くものが視界に入ると、そちらに注意力が引きずられます。点滅の激しいiFOREXのボタンがあると、チャート分析に集中できなくなることがあるのです。
iFOREXの注文ボタンは、iFOREXの「取引プラットフォーム」で確認できます。
デメリット3、損切り・利確をpips単位で調整できない
iFOREXオリジナルアプリでは、損切り・利確のタイミングをpips単位で調整できません。
通常損切り・利確のタイミングはpips単位で設定します。例えば損切りは20 pips、利確は60 pipsなどですね。
ただiFOREXアプリだと、損切り・利確を価格単位で調整するため、pipsで調整していた人には違和感を感じるはずです。
特にスキャルピングトレードだと取引回数が多くなるため、損切り設定のミスで損失が大きくなるリスクもあります。
損切り設定をスムーズにしたいなら、cTraderを使いましょう。cTraderなら損切りをpips単位で設定できるだけでなく、注文時に自動で損切り設定をしてくれるからです。
cTraderアプリの詳細は、AXIORYの「cTrader」、Tradeviewの「取引プラットフォーム」で確認できます。
デメリット4、MT4・MT5・cTraderよりも複雑なデザインで、使いにくい
実際にiFOREXアプリを使ってみると、MT4・MT5・cTraderアプリほど使い勝手が良くないことがわかります。
iFOREXアプリは、いろいろな機能を1つの画面に詰め込みすぎて、ユーザを混乱させている感じがあります。
その点でMT4・MT5アプリなどは、あまり使わない機能は表示させていないため、シンプルで使いやすく感じます。
アプリの使い勝手は、使える機能の量で決まるものではありません。必要な時に必要なだけの機能を詰め込んでこそ、使いやすいアプリだといえます。
その点でiFOREXアプリは、トレードアプリとしては使い勝手が良くありませんでした。
iFOREXアプリの使い勝手は、iFOREXの「取引プラットフォーム」で確認できます。
デメリット5、アプリの動作が遅く、もっさりしている
iFOREXオリジナルアプリは、全体的に動作がもっさりしている印象があります。機能をたくさん詰め込んでいるからでしょうか?
私が実験で試した機種は「HUAWEIのP30 lite」です。もっと性能の高いスマホなら、動作がサクサクだったかもしれません。
スマホで快適なトレードをしたいなら、MT4・MT5アプリがおすすめ。必要最小限の機能しかないため、他と比べて動作が早い印象があります。
本当は機能性に優れたcTraderアプリも進めたいところですが、こちらも機能が多すぎるためか、起動までに10秒ほど時間がかかってしまいます。
スマホでサクサクとトレードをしたいなら、MT5アプリを選びましょう。
MT5アプリが使える海外FX業者の代表は以下の通り。
詳しくはXM公式サイト、LAND-FX公式サイト、FBS公式サイトをご覧ください。
デメリット6、経済指標を確認できるが、標準時間を「GMT+9」に変更できない
iFOREXアプリでは経済指標が確認できます。
ただ経済指標の発表時刻が「GMT+0」を基準としており、日本時間の標準時間である「GMT+9」に変更できません。
経済指標を日本時間で知るには、GMT+9にするために、表示時間に9時間をプラスする必要があります。経済指標は毎日何回もあるので、そのたびに計算するのは面倒です。
ちなみに取引ツールで日本時間の経済指標を知りたいなら、cTraderがおすすめ。
cTraderアプリはアプリ内で経済指標を確認できますし、ツール内の標準時間をUTC+9にすれば、日本時間を基準にすることもできます。
cTraderアプリの詳細は、AXIORYの「cTrader」、Tradeviewの「取引プラットフォーム」で確認できます。
iFOREX以外で使えるFXトレードアプリ
冒頭でも述べた通り、iFOREXの対応アプリはオリジナル1つだけです。残念ながらMT4アプリ、MT5アプリ、cTraderアプリは使えません。
ただiFOREX以外でスマホトレードをするなら、これらのアプリを使うことになるはずです。ここからは「MT4・MT5・cTrader」のアプリを紹介します。
MT4アプリ:デザインがシンプルでわかりやすい
MT4アプリの特徴は、シンプルで使いやすいデザインであること。
iFOREXアプリと違って余計な機能が付いていないため、初めて海外FXトレードをする人でも直感的に操作できます。
そしてMT4アプリ最大のメリットは、対応している海外FX業者の種類が多いこと。日本人利用者のXMやGemForexはもちろんのこと、is6などのマイナーでボーナスの豊富な海外FX業者でも対応しています。
海外FXのボーナスをかたっぱしから使いたいなら、MT4アプリに慣れておきましょう。
MT4アプリが使える海外FX業者の代表は以下の2つ。
詳しくはXM公式サイト、GemForex公式サイトをご覧ください。
MT5アプリ:1画面2チャート表示ができる
MT5アプリの最大の特徴は、1画面で2つのチャートを表示できること(大画面スマホのみ)。
一度に表示できる情報量が2倍になるため、チャート分析が効率的になります。例えば1時間足と5分足を同時表示すれば、全体的なトレンドを読みつつ、細かいエントリーのポイントも判断しやすくなります。
さらにiOS版のMT5アプリでは、チャートを表示したままワンタップ注文ができます。チャートと注文ボタンを同時に表示できるため、うっかりミスも防げます。
MT5アプリが使える海外FX業者の代表は以下の通り。
詳しくはXM公式サイト、LAND-FX公式サイト、FBS公式サイトをご覧ください。
cTraderアプリ:自動で損切り・利確の設定ができる
cTraderアプリは、MT4・MT5アプリよりも高機能なトレードアプリです。
最大の特徴は、ワンタップ注文したときに自動で損切り・利食い設定ができること。損切りのし忘れを防げれば、ロスカットのリスクを大きく減らせます。
さらにcTraderアプリでは経済指標も確認できます。標準時間をUTC+9に設定しておけば、日本時間表示もでき、日本時間での経済指標をきっちり把握できます。
cTraderアプリの欠点は対応している海外FX業者の種類が少ないこと。中でも代表的なのは以下の2つです。
cTraderアプリの詳細は、AXIORYの「cTrader」、Tradeviewの「取引プラットフォーム」で確認できます。
まとめ:快適にトレードしたいなら、MT5・cTraderアプリの方がおすすめ
ここまでiFOREXオリジナルアプリのメリット・デメリットを説明してきました。
iFOREXアプリでは、個別株、ETF、仮想通貨などを含めた600以上の銘柄に取引ができます。固定金利3%ボーナスと組み合わせれば、長期投資で大きな成果を出しやすいでしょう。
ただ一方でiFOREXアプリにはリアルタイムのスプレッドを表示できないと言う致命的なデメリットがあります。FXトレードは注文回数が多いため、その度にスプレッドの計算をするのはめんどくさいです。
はっきり言ってiFOREXのトレードアプリは、FXの裁量トレードと相性が良くないです。快適にFXトレードしたいなら、cTraderアプリを使ったほうが良いでしょう。
cTraderアプリの詳細は、AXIORYの「cTrader」、Tradeviewの「取引プラットフォーム」で確認できます。