海外FXの利益を安定させたいなら、まずは基本的な運用方法から押さえておきましょう。
海外FXの効率的な稼ぎ方はこちら。
- ゴトー日仲値アノマリーEAを運用する(無料版Gotobi Teriyakiなど)
- 取引コストの低い口座で運用する(AXIORYのナノスプレッド口座など)
- 資金100万円あたり1.0ロットで運用する
海外FXで安定して稼ぐなら、ゴトー日の仲値アノマリーEAを運用しましょう。単一ポジションなので破綻リスクが低く、リスクリワードも高いため長期運用でも利益が安定しやすいです。
運用するアノマリーEAは、無料版Gotobi Teriyakiがおすすめ。メタエディターにコピペしてコンパイルすれば無料で使えます。うまくコンパイルできないなら有料EA「GTX・gotobi」で代用します。
運用口座はAXIORYのナノスプレッド口座がおすすめ。取引コスト・使いやすさ・ブローカーの信頼性などのバランスに優れています。リスク分散するならTradeviewのILC口座・XMのKIWAMI口座も併用します。
運用ロットは資金100万円あたり1.0ロットを目安にします。仲値アノマリーEAは月平均50pips稼げるため月利5%になりますし、大きく50pips負けてもドローダウンは5%前後に抑えられます。
ただいきなり結論だけ言われても納得しにくいでしょう。この記事では海外FXの基礎知識、代表的な稼ぎ方、おすすめ運用方法などを網羅的に解説していきます。
海外FXの基礎知識
まずは海外FXの基礎知識から見ていきます。
その1:無料EA・コピートレードサービスが充実している
海外FXの最大のメリットは、無料EA・コピートレードなどトレード委託サービスが充実していること。
海外FXアフィリエイトは、リンクを踏んで口座開設した人がトレードをするごとに紹介者にアフィリエイト報酬が入る仕組みになっています。この仕組みを利用して無料EAやコピートレードを利用すれば、EA開発者・代行トレーダーにも収入が入るわけですね。
代表的な無料EA・コピートレードプラットフォームはこちら。
- EA-BANK:無料EAが使い放題
- cTraderコピー:腕利のストラテジーが多い(解説記事へ)
- HotForexコピートレード:EAストラテジーは少なめ(解説記事へ)
- GemForexミラートレード:EAストラテジーが多め(朝スキャは対策されている)
- GemForex無料EA:約定遅れ・スリッページが生じやすい
海外FX界隈で1番人気があるのは「EA-BANK」ですね。サイトに設置しているアフィリエイトリンクから口座開設することで無料EAが使い放題になります。
ただ2022年12月以降は、最適口座の「ThreeTrader Rawスプレッド口座」でスリッページが出やすい、EAの認証エラーが出やすい、などの情報が出ており100万円以上での運用は推奨しません。(情報ソース1/情報ソース2)
2つ目のcTraderコピーは、高性能FXプラットフォーム「cTrader」が提供しているコピートレードサービスです。こちらは裁量の腕利きストラテジーが多く、安定した利益を出しやすいです。(AXIORYのcTraderは対応していない)
3つ目のHotForexコピートレードはHotForexが独自に提供しているコピートレードプラットフォームです。ただcTraderコピーと比べると、優秀な裁量トレーダーは少なめです。
4つ目のGemForexミラートレードは、EAストラテジーをフォローすることで実質的に無料でEAを使うことができます。VPSも不要で、パソコンが苦手な方でも設定しやすいです。
GemForexのミラートレード口座はスリッページ・約定遅延が生じにくいため、朝スキャEAで爆益を得ることができました。ただ2022年12月以降はVDPが適用されており、朝スキャEAでは稼ぎにくくなっています。(情報ソース)
5つ目のGemForex無料EAは、GemForexが提供している無料EAを使えるサービスです。ダウンロードしたEAは口座縛りがされており、GemForexで登録した1口座でしか使えません。
海外FX初心者の方がいきなり数万円の有料EAを買うのは危険です。まずは無料EAから運用して、お金を使わずに利益を出すことから始めましょう。
その2:レバレッジが非常に高い(400倍〜1,000倍)
海外FXの2つ目の大きなメリットは、レバレッジが非常に高いこと。例えば海外FX最大手のXMはレバレッジ1000倍で利用できます。(XMの最大レバレッジを見る)
レバレッジ1000倍なら1ロット(10万通貨)の必要証拠金はおよそ1万円になります。リスクを度外視すれば資金10万円でも1ロット運用ができ、100pips稼ぐことでおよそ10万円稼ぐことができます。
逆にレバレッジ25倍の国内FXだと、1ロットの必要証拠金がおよそ50万円になってしまいます。証拠金維持率などのことも考えると、まともに利益を出すなら最低100万円は必要になるでしょう。
レバレッジが高ければ高いほど、資金が少なくても大きなロットで運用できるようになります。資金100万円以下でFXトレードするなら、レバレッジの高い海外FXブローカーの方が相性がいいです。
その3:ゼロカットがある(損失額は口座残高まで)
海外FXの3つの大きなメリットは、ゼロカットがあること。FXトレードで多額の損失を出して口座残高がマイナスになっても、しばらくすればゼロにリセットされます。
例えば口座残高10万円の状態で100万円の損失を出したとしても、トレーダーの損失額は10万円だけで、残り90万円分の負担をする必要はありません。
逆に国内FXだと口座残高10万円の状態で100万円の損失を出してしまうと、90万円の追加証拠金(追証)を求められ、解消されるまでトレードできなくなります。(その前にロスカットされることが多い)
海外FXでは口座残高がマイナスになっても追加証拠金が発生しないため、ゼロカット覚悟でマーチンゲールEA・ゴールドEAなどをハイリスク運用することもできます。
またゼロカットは口座単位での適用となるため、1つの口座がゼロカットされても他の口座に負担を求められません。メイン口座でアノマリーEAを低リスク運用しつつ、サブ口座でグリッドEAをハイリスク運用したりもできるわけです。
海外FXには高いレバレッジに加えてゼロカットもあるため、マーチンゲールEA・ゴールドEAのハイリスク運用とは相性が良いです。
その4:資金持ち逃げ・出金拒否のリスクが高い
海外FXの最大のデメリットは、資金持ち逃げ・出金拒否などのカウンターパーティーリスクが高いこと。
海外FXブローカーは日本の法律の規制下になく信託保全も義務付けられていないため、資金を持ち逃げされると泣き寝入りするしかなくなります。
逆に国内FXブローカーだと日本の法律で完全信託保全が義務付けられており、FXブローカーが破綻しても入金したお金が返ってきます。
海外FXブローカーを使うときは、出金拒否などのリスクを下げるために少しでも信頼性の高いところを選びましょう。迷ったら海外FX最大手の「XM」がおすすめです。(XM公式サイトを見る)
目安として資金100万円以下でハイリスクトレードするなら海外FX、資金1,000万円以上で低リスク運用するなら国内FXと使い分けた方がいいです。
その5:メジャーな送金方法が使えないことも
海外FXの2つ目のデメリットは、入金・出金の方法が限られていること。
海外FXブローカーは日本の法律に保護下にないためブローカーとしての信頼性も低く、国内銀行送金などメジャーな送金手段が使えないことがあります。
他の入金・出金方法としては、クレジットカード、bitwallet・Sticpayなどのマイナー送金サービス、海外銀行送金などが挙げられます。
ただクレジットカード入金はマネーロンダリングの温床になりやすいためカード会社が利用を認めないことがありますし、マイナー送金サービスや海外銀行送金は出金手数料が数千円〜数万円と高額になりやすいです。
できれば入出金手数料が無料な国内銀行送金を使いたいところですね。
国内銀行送金は大手の海外FXブローカーだと対応していることが多いです。入出金手数料を安く抑えたいなら、XM・AXIORYなど大手・中堅以上のブローカーを使った方が良いですね。
また海外FXブローカーへの送金額が1,000万円以上になると、マネーロンダリングの疑いで追加書類の提出を求められることがあります。(過去数年間の銀行明細・所得証明書など)
資金1,000万円以上でFXトレードをするなら、送金の安全性が高い国内FXブローカーを使った方がいいです。(FXTF・外為ファイネストなど)
海外FXブローカーについて
海外FXで安定した利益を出すなら、できるだけ取引コストが低く、信頼性の高いブローカーを使うことが大切です。
ここからは海外FXブローカーの選び方を見ていきます。
優良な海外FXブローカーの探し方
海外FXブローカーは信頼性の高いところを選びましょう。信頼性の低いブローカーで入金してしまうと、資金持ち逃げ・出金拒否などのリスクが高くなるからです。
優良な海外FXブローカーの見分け方として有効なのが、ウェブサイトの作りを見ること。
サイトデザインが丁寧で情報量が多く、お金がかかっていそうなデザインであれば、資金的に余裕のある優良ブローカーである可能性が高いです。
逆にウェブサイトの作り込みが安っぽい海外FXブローカーは、サイト開発に十分なお金をかけていないと言うことであり、資金的なリスクが高いと判断します。
ウェブサイトはちゃんとしたものを作ろうとすると、数千万単位のお金がかかります。そこまでお金をかけてビジネスをやっているなら、顧客との信頼性を重要視しており、資金持ち逃げ・出金拒否のリスクは低いと判断して良いでしょう。
あるいはTwitter上で海外FXブローカーの名前を検索して評判を調べておくのも有効です。正式名称で検索するとアフィリエイトボットに引っかかるので、略称で検索したり(GemForex→ゲムなど)、出金拒否・スリッページなどのワードと合わせて検索した方が良いですね。
FXブローカー事業はギャンブルの胴元のように儲かるため、マイナーなブローカーでもあの手この手で喧伝してきます。情報が多すぎて迷ってしまったら、まずは海外FX最大手の「XM」から使ってみましょう。(XM公式サイトを見る)
海外FXの取引コスト
FXトレードで安定した利益を出したいなら、取引コストを最小限に抑えましょう。特にEA自動売買では取引回数が100回を超えることもあるため、取引コストを減らすメリットは大きいです。
海外FXの取引コストは以下の4種類に分けられます。
- スプレッド:USDJPYで0.1〜0.8pips
- 取引手数料:1ロット往復3ドル〜6ドル(0.3〜0.6pips相当)
- スワップポイント:0〜10ポイント(1.0pips相当)
- マイナススリッページ:0.1〜0.2pips(ツール計測が必要)
スプレッドとは、売り・買いの注文価格の差分のこと。常に変動しますが取引手数料のあるタイプならUSDJPYスプレッドは0.1pipsから0.5pips、取引手数料のないタイプなら0.8pipsから2.0pipsであることが多いです。
取引手数料は、スプレッドとは別で発生する外付け・固定の手数料です。例えばAXIORYのナノスプレッド口座なら取引手数料は1ロット往復6ドルで、ピップス換算だと0.6pipsに相当します。
スワップポイントは、翌日にポジションを持ち越すときのコストです。仲値アノマリーを運用するなら、ドル円のスワップポイントが高い口座を選んだほうがいいですね。
例えばAXIORYのナノスプレッド口座・TradeviewのILC口座はドル円のスワップポイントが10ポイントを超えており優秀です。またXMのKIWAMI口座はスワップフリーなので、プラスのスワップポイントは得られませんが、マイナスのスワップポイントを取られることもありません。
スリッページは、注文価格と約定価格の差分のこと。特にトレーダーに不利なものはマイナススリッページと呼ばれ、約定力の低いブローカーで運用すると広がりやすくなります。
スリッページはFXブローカーごとに公開されていないため、Myforexの「スリッページ記録ツール」で計測するか、Twitterで検索して調べておく必要があります。
おおまかな目安としてドル円(USDJPY)の取引コストがトータル1.0pips前後であれば合格、1.5pips以上なら使わない方がいいです。
取引コストの低い海外FX口座
FXでは取引コストを0.1pipsでも低くすることが重要です。
そこで取引コストの低い海外FX口座を表にまとめました。当サイトでは仲値アノマリーEAをおすすめしているためドル円(USDJPY)の取引コストを基準にしています。
USDJPYスプレッド | 取引コスト | スワップポイント | 合計コスト(買い) | 合計コスト(買い+売り) | |
Tradeview ILC口座 | -0.3pips | -0.5pips | +1.1pips | +0.3pips | -0.5pips |
AXIORY ナノスプレッド口座 | -0.5pips | -0.6pips | +1.2pips | +0.1pips | -1.0pips |
XM KIWAMI極口座 | -0.8pips | なし | なし | -0.8pips | -1.6pips |
この中で取引コストが一番低いのはTradeviewのILC口座ですね。ドル円スプレッドが0.1pipsから0.3pipsと非常に狭く、取引コストも1ロット往復5ドルと最高水準です。
ドル円スワップポイントも11ポイント(1.1pips相当)と高く、仲値アノマリーEAの取引コストを大きく節約できます。
ただTradeviewは全体的な使い勝手が悪く、国内銀行送金が使えない(bitwalletはOK)、会員ページで複数口座を管理できない、レバレッジが200倍と低め、0.1ロット以下の取引ができないなどのデメリットがあります。
取引コスト・使いやすさを両立させるなら、AXIORYのナノスプレッド口座がおすすめ。スプレッド・取引手数料・スワップポイントが優秀な上に、国内銀行送金にも対応しており、会員ページも直感的で使いやすく資金移動・口座管理がしやすいです。
3つ目のXMのKIWAMI口座は、ドル円スプレッドが0.8pipsとやや広めなものの、取引手数料・スワップポイントが発生しないためトータルの取引コストが低く抑えられます。
またXMは海外FX最大手なので資金的に余裕があり、資金持ち逃げ・出金拒否などのリスクも低いです。XMはスプレッドが広いという欠点がありましたが、KIWAMI口座の登場でそのデメリットも克服しつつあります。
以上のことから取引コストを重視するならTradeviewのILC口座、使いやすさ・取引コストを両立させたいならAXIORYのナノスプレッド口座、出金拒否などのリスクを抑えたいならXMのKIWAMI口座を使うといいでしょう。
海外FXのボーナスについて
海外FXでは証拠金として使えるボーナスを獲得できることがあります。
ここからは海外FXの入金ボーナスについて見ていきます。
ボーナスの基礎知識
まずは海外FXのボーナスの基礎知識から押さえておきましょう。
- ボーナスはFXトレードの証拠金として使える(クッション機能付きのみ)
- 入金額の20%〜100%分のボーナスが付与される
- ボーナスは出金・資金移動すると消滅する
- ボーナスアービトラージには厳しいペナルティが課せられる
まず海外FXの入金ボーナスはFXトレードの証拠金として使えます。例えば取引口座に現金10万円・ボーナス10万円があるとしましょう。この時現金10万円がなくなっても、残りのボーナス10万円でトレードできるわけです。
注意点として、ボーナスを証拠金として使えるのはクッション機能のあるものだけです。XM・GemForexのボーナスは証拠金として使えますが、FBS・TradersTrustなどのボーナスはクッション機能がないので、現金が0になった時点でボーナスが消滅してしまいます。
入金ボーナスは入金額の20%〜100%が一般的です。例えばXMの5万円ボーナスやGemForexの抽選入金ボーナスは100%と高めですし、XMの45万円ボーナスは20%と低めの倍率です。
また入金ボーナスは口座から出金・資金移動すると消滅してしまいます。そのため高頻度グリッドEAやゴールドEAなどこまめな資金移動が必要な運用方法とは相性が悪いです。
ボーナスを悪用した取引いわゆるボーナスアービトラージを行うと、海外FXブローカーの裁量で利益没収やアカウント停止などのペナルティを受けることがあります。(複数口座の両建て取引など)
ボーナスアービトラージは確かにローリスク・ハイリターンで稼げる方法に見えますが、今後の取引を停止させられるかもしれないのでやめた方がいいですね。
海外FXの代表的な入金ボーナス
海外FXの代表的な入金ボーナスはこちら。(どちらもクッション機能つき)
入金ボーナスで1番代表的なのはXMの3種ボーナスですね。新規口座開設ボーナスで3000円、100%入金ボーナスが最大5万円、20%入金ボーナスが最大45万円もらえます。
中でも大きいのは5万円の100%入金ボーナスで、5万円入金すればさらに5万円のボーナスがもらえて、実質的に資金10万円でトレードを始められます。
ただボーナスがもらえるスタンダード口座・マイクロ口座はどちらもスプレッドが広く、EA自動売買では利益を出しにくいです。ボーナスで裁量トレードの練習をしたら、取引コストの低いKIWAMI口座に切り替えましょう。
2つ目のGemForexでは抽選で100%入金ボーナスがもらえます。ボーナスの最大額も最大200万円と非常に高く、ボーナスを高額運用するなら筆頭候補になるでしょう。
ただ2022年12月以降、GemForexは組織的なボーナスアービトラージの被害に遭ってしまい、 ボーナスの悪用には厳しく目を光らせています。
さらに出金申請額が100万円を超えると資金拘束され、銀行明細や所得証明書などの書類提出を求められることもあるので、運用額は100万円以下に抑えた方がいいです。
ボーナスの使い方・運用方法
ボーナスは損失が現金より多くなった時に使われるため、含み損が大きくなりやすいハイリスク運用と相性が良いです。
代表的なボーナス運用方法はこちら。
- グリッドEAをハイリスク運用する(Dark Venusなど/運用方法はこちら)
- ゴールドEAを運用する(金鳥 Mark3・GemForexのゴールドEAなど)
ボーナスを軽く運用してみるなら、まずはMQL5の無料EA「Dark Venus」がおすすめ。MQL5アカウントに登録すれば無料で使えますし、口座縛りにもないため複数の口座で同時運用できます。
Dark Venusは高頻度のマーチンゲール・グリッドEAで、保有ポジションから5pips逆行するごとに0.01ロット→0.02ロット→0.03ロットと0.01ロット刻みでロットが増えていきます。大体3ヶ月に1回の頻度で破綻するため、リアル運用するなら1週間に1回は利益出金しておきましょう。
あるいはハイリスクなゴールドEAでの運用にも向いています。ゴールド銘柄はボラティリティが非常に高く、マーチンゲールなら月利50〜100%の爆益を狙えます。ただこちらも1ヵ月〜2ヶ月に1回は破綻するため、1週間に1回は利益出金してください。
ゴールドEAで人気なのは「金鳥 Mark3」という無料配布EAですね。他のゴールドEAと比べて破綻リスクが低いため、EA界隈で愛用している人も多いです。
パソコン操作が苦手でVPSの設定が煩わしいなら、GemForexのミラートレードでゴールドEAストラテジーを使うという手もあります。ランキング上位のゴールドストラテジーを使えば、「金鳥 Mark3」に匹敵する利益率を叩き出せるかもしれません。
マーチンゲールEA・ゴールドEAはどちらも長期運用だと破綻しやすくなるため、1週間〜1ヵ月に1回は利益出金しましょう。
ボーナスアービトラージについて
ボーナスの運用方法には、禁じ手の「ボーナスアービトラージ」というものがあります。
アービトラージとは金利や価格差を利用した取引のことですが、ここではボーナスを悪用した取引全般を指します。
海外FXブローカーは基本的にボーナスアービトラージを禁止していますが、悪用する人は後をたちません。冤罪をかけられると出金拒否になることもあるので、自衛のために具体的な手口を紹介しておきます。(真似はしないでください)
ボーナスアービトラージのやり方はこちら。
- ボーナス口座を2つ開設し、10万円ずつ入金する
- それぞれの口座で高ロットの買い注文・売り注文を同時に行う
- 片方の口座でゼロカットされても、もう片方の口座で爆益を得られる
まずはボーナス口座を2つ開設し、それぞれに10万円前後の資金を入れておきます。ボーナス口座はレバレッジが1,000倍以上と高めなため、資金が少なくても高ロットで運用できます。
次はそれぞれ2つの口座で高ロットの買い注文・売り注文を同時に行います。海外FXブローカーにはゼロカットがあるため、5〜10ロット以上で運用することが多いです。例えば10ロットで運用した場合、10pips稼ぐだけでも10万円、100pips稼げば100万円稼げる計算になります。
FXで両建て取引をすると損益はプラスマイナスゼロになるのですが、ゼロカットを活用することで片方の損失は抑えつつ、もう片方の口座で大きな利益を出せるわけです。
10万円の運用でノーリスク・ハイリターンで100万円稼げるのですから、もっとたくさんの口座でボーナスを活用して100万円/100ロットで運用すればもっと大きな利益を得られるでしょう。
ただボーナスアービトラージが成立すると、海外FXブローカーからものすごい勢いで資金が流出してしまうため、後に残されたトレーダーはボーナス悪用の冤罪で出金拒否されやすくなります。(GemForex・HastForexなど)
高額な100%入金ボーナスを提供しているブローカーは、ボーナスアービトラージの餌食になりやすいです。出金拒否に巻き込まれないためにも入金額は100万円以下にしておきましょう。
GemForexがボーナスアービトラージの餌食にされてしまい、残されたトレーダーが出金遅延された経緯については、こちらの記事で詳しく書かれています。
ボーナス口座をおすすめしない理由
海外FXのボーナスはグリッド・ゴールドEAと相性がいいですが、個人的には以下の理由からボーナス口座の利用はおすすめしません。
- スプレッドが広い(低スプレッド口座の2倍以上)
- ボーナス悪用の冤罪をかけられやすい
- 利益出金をためらいがちになる(出金時にボーナスが消滅するため)
ボーナス口座の最大のデメリットは、スプレッドが広いこと。例えば高額ボーナスで有名なGemForexのオールインワン口座はUSDJPYのスプレッドが2.0pipsと非常に高く、よほど優秀なEAでないと利益を出せなくなります。
グリッド・ゴールドEAは利幅が広いため、スプレッドが広い口座でも利益を出せます。ただ利確ポイントまで1.0pips足りなくて口座が破綻してしまうケースもあるため、スプレッドはできるだけ狭い方が好ましいです。
2つ目の理由は、ボーナス悪用による冤罪リスクですね。こちらがボーナス口座で真面目にトレードをしていたとしても、ブローカー側のシステムが悪用だとみなせば一方的に口座アカウント凍結・利益没収などのペナルティを課されてしまいます。
ボーナス悪用の冤罪を受けたとしても、ブローカーのサポートデスクに相談すればペナルティは解除されるかもしれません。ただ冤罪を受けている間はFXトレードができませんし、交渉する時間や労力も大きなコストになります。
3つ目の理由は、利益出金がためらいがちになること。海外FXのボーナスは利益出金・資金移動すると消滅してしまう仕様があります。
例えばグリッド・ゴールドEAなら本来1週間で利益出金するべきところを、ボーナスがもったいないという理由で3ヶ月以上ダラダラと運用すると、破綻リスクが大きくなります。
そうならないよう週に1回は利益出金するべきなのですが、ボーナスをフル活用できない運用をするなら、最初からスプレッドの狭い口座を使った方がいいですよね。
海外FXのボーナスはいわば初心者トレーダーの客寄せ手段なので、まともに運用しても安定した利益は出せません。ボーナスで最低限の練習をしたら、取引コストの低い口座に切り替えましょう。(XMのKIWAMI口座など)
コピートレードについて
海外FXではコピートレードが利用でき、裁量トレーダー・EAなどにトレードを委託できます。
ここからはコピートレードの特徴・基礎知識を見ていきます。
コピートレードの仕組み
コピートレードとは、他人のトレードをコピーして利益を得る仕組みのこと。コピートレードは「ストラテジープロバイダー・フォロワー」という2つの関係で成り立っています。
ストラテジープロバイダーは、他人にトレードをコピーされる側のオリジナル口座のこと。トレードの代行を引き受ける代わりに取引手数料を得られます。
フォロワーはストラテジープロバイダーのトレードをコピーする口座のこと。トレードを委託する代わりに、ストラテジープロバイダーに取引手数料を支払います。
手数料の報酬体系はプラットフォームによって様々です。HotForexコピートレード・cTraderコピーだとフォロワー口座の利益3割前後ですが、GemForexミラートレードだと0.3pipsのスプレッド上乗せ(マークアップ)、MQL5シグナルだと月額30ドル前後になります。
コピートレードはVPSが不要で、設定が簡単などのメリットはありますが、取引コストが高いためEA自動売買よりも利益率が落ちてしまいます。
代表的なコピートレードプラットフォーム
コピートレードプラットフォームの代表例はこちら。
- cTraderコピー:腕利きの裁量ストラテジーが多い
- HotForexコピートレード:腕利・EAストラテジーが少ない
- GemForexミラートレード:EAストラテジーが多い(朝スキャは対策済み)
- MQL5シグナル:月額30ドル〜50ドルかかる。VPSが必要
中でも個人的に評価が高いのはcTraderコピーですね。cTraderは高機能なFXプラットフォームで、同時にコピートレードプラットフォームも提供しています。(cTraderとは?)
cTraderコピーはストラテジーの数が多いため、優秀なストラテジーも探しやすくなります。またフォロワーも数百人、数千人単位でいるため、ストラテジープロバイダー側のモチベーションも維持しやすく、途中で運用を投げ出してしまうリスクも低めです。
2つ目のHotForexコピートレードも、以前は優秀なストラテジーが多いプラットフォームでした。ただ最近は裁量ストラテジーの腕が落ちてしまい、EAストラテジーも少ないため、あまりおすすめしにくいです。
3つ目のGemForexミラートレードはEAストラテジーの割合が多いため、ストラテジープロバイダーがトレードを投げ出すリスクは低いです。
以前は朝スキャEAストラテジーが猛威をふるっていましたが、2022年12月以降はVDPが適用されてしまい収益性が落ちています。ハイリスク運用をするなら、グリッドEA・ゴールドEAのストラテジーをフォローした方がいいですね。
4つ目のMQL5シグナルは、メタトレーダーが提供しているコピートレードプラットフォームです。シグナルの購読料金は月額30ドル前後ですが、取引手数料やマークアップ(追加スプレッド)が発生しないため、資金100万円以上の高額運用と相性が良いです。
ただMQL5シグナルはVPS上のデスクトップ版MT4から稼働する必要があるため、パソコン操作が苦手な人だと利用ハードルが高くなります。
コピートレードをおすすめしない理由
コピートレードは以下の理由からあまりおすすめしません。
- 取引手数料が高い(利益の3割前後を取られる)
- 破綻リスクの高いストラテジーが多い(グリッドEA・ゴールドEAなど)
- EAのようなバックテストがなく、トレードロジックが安定しにくい
コピートレードの最大のデメリットは、取引手数料が高額なこと。特にHotForexコピートレード・cTraderコピーだと利益の3割前後も取られてしまうため、EA自動売買よりも利益率が落ちてしまいます。
コピートレードストラテジーのほとんどは、破綻リスクの高いグリッドEA・ゴールドEAです。どちらも普段の利益率は優秀なのですが、特大トレンドが発生すると破綻リスクが大きくなります。
またストラテジーは破綻してもすぐに削除して新しい名前で作り直せるため、不義理なストラテジープロバイダーだと破綻を前提にして、取引手数料だけ稼ぐこともあります。
さらに裁量のストラテジーだと厳格なルールに基づいたトレードをするわけではないため、トレードロジックが安定しにくいです。普段は月利5%で安定運用しているストラテジーでも、ある日突然ナンピン・マーチンゲールをして破綻してしまうこともあります。
コピートレードは取引手数料が高く、トレードロジックの信頼性が担保されていないため、100万円以上の高額運用では使わない方がいいです。
EA自動売買について(基礎編)
海外FXで安定した利益を出すなら、EA自動売買がおすすめ。裁量トレードと違って1日中チャートを見る必要がありませんし、コピートレードよりも収益性・リスク耐性に優れています。
ここからEA自動売買の基礎知識を見ていきます。
EAとは?基礎知識まとめ
EA自動売買の基礎知識はこちら。
- デスクトップ版MT4(MT5)で使用する
- VPS(仮想専用サーバー)上で運用する(VPSのおすすめは?)
- EAは販売サイトで購入する(GogoJungle・MQL5など)
- 市販EA・無料配布EAは1口座でしか運用できない(いわゆる口座縛り)
MT4のEA(エキスパートアドバイザー)はデスクトップ版のMT4でのみ稼働します。アプリ版・ウェブトレーダー版では利用できません。
またEAとデスクトップ版MT4は基本的にVPS上で運用します。VPS(仮想専用サーバー)とはオンラインでレンタルできるパソコン環境(WindowsOS)のこと。ローカルパソコンのように外部要因でクラッシュしにくいため、24時間稼働し続けるEA運用と相性が良いです。
EAは専用の販売プラットフォームで購入します。代表的なのはGogoJungle、LET’S REAL、MQL5の3つですね。あるいEA開発者のウェブサイト・ツイッターアカウントなどで海外FXのIB契約と引き換えに無料EAを入手することもできます。
GogoJungle・LET’S REALの市販EAは口座縛りがされており、リアル口座1つでしか運用できません。これはEAをコピーして再販されるのを防ぐための措置ですね。
また無料配布EAも基本的に1口座でしか運用できません。こちらはコピーを防ぐためというよりも、海外FXのアフィリエイト報酬を確実に得るためですね。(他の口座で運用されると、EA開発者がアフィリエイト報酬を得られなくなる)
EAの入手方法
EAの入手方法は、専用プラットフォームでの購入、あるいはIB契約による無料入手が一般的です。
EAの代表的な入手方法はこちら。
- GogoJungle:日本で有名なEA販売サイト
- LET’S REAL:日本で2番目に有名なEA販売サイト
- MQL5:世界的に有名なEA販売サイト
- 無料配布サイト(EA-BANK・開発者のウェブサイトなど):IB契約で無料EAを入手できる
GogoJungleは日本で1番有名なEA販売サイトです。EAのバックテストだけでなくフォワード運用成績も公開しているため、バックテスト詐欺などのリスクは低いです。EAの販売価格も2万円前後とお手頃なので、EA初心者でも購入しやすいはずです。
LET’S REALも同じく日本の有名なEA販売サイトです。EAの出品に独自の基準を設けているため、質の悪いEAを避けやすくなります。GogoJungleでは販売されていないEAが出品されているため、機会があればチェックしておきましょう。
3つ目のMQL5は世界的に有名なEA販売プラットフォームです。無料EAの「Dark Venus」などを口座縛りなしで使えるため、EAの練習台に適しています。
ただ有料EAは価格1,000ドル以上と高額なことが多く、フォワード成績公開も義務ではないためバックテスト詐欺のリスクが大きいです。初心者の方はいきなり有料EAを買わないようにしましょう。
4つ目は海外FXのIB契約により無料でEAを入手する方法です。中でも代表的なのはEA-BANKですね。IB契約口座を1つ作るだけで、優秀なEAが使い放題になります。
あるいはEA開発者のサイトから直接入手する方法もあります。こちらの代表例は鈴木商店さん・くまのみFXさんなどです。ただ個人開発者だとサポートに限りがあるので、自力でEAを設定・検証できる中級者以上向けとなります。
数年前までEAは有料で購入するのが当たり前でしたが、最近はIB契約を利用して無料で入手する方法が広まりつつあります。EAにいきなり数万円も出したくない方は、無料EAから試してみましょう。
収益性の高いEAの探し方
市販EAは1,000種類以上ありますが、1年以上安定して稼げるのはごくわずかです。EA運用で安定して稼ぐなら、まずは優秀なEAを選びましょう。
EAのおすすめ選定基準はこちら。
- プロフィットファクター:1.5以上
- リスクリワード:1.0以上(単一ポジションEAのみ)
- リカバリーファクター:5.0以上(グリッドEAのみ)
- 期待利得:3.0pips以上(Myfxbook・REAL TRADEのデータがあれば)
1つ目のプロフィットファクターとは、総利益を総損失で割った数値のこと。目安として1.5以上であれば、収益性に優れていると判断します。
ただMT4のバックテストだとスプレッドの広がり・マイナススリッページなどが反映されないため、過剰に高くなりがちです。できればリアルフォワード1年間の数値を参考にしたいですね。
2つ目のリスクリワード(ペイオフレシオ)は、平均利益を平均損失で割った数値のこと。目安として1.0以上であれば、苦手相場でも損失が大きくなりにくいです。
例えばスキャ系EAだとコツコツ5pips〜10pipsを稼いでも、不調時には50pips以上の損失を連発してしまいリスクリワードが0.5を下回ることが多いです。
逆に仲値アノマリーEAだと大負けして50pips以上の損失を出すことはあっても、調子の良い時だと100pips以上の利益を出すこともあるため、リスクリワードは1.0以上になることが多いです。
ただリスクリワードが1.0以上でも勝率50%以下のEAだと、トータルの収益性は低くなりやすいです。できれば勝率60%以上を前提にしたいです。
3つ目のリカバリーファクターは、純利益を最大ドローダウンで割った数値のこと。これが高ければ高いほど、少ないリスクで大きなリターンを出していることになります。
リカバリーファクターはグリッド・ナンピン・マーチンゲールEAのリスクを測るときに使われます。目安としてリカバリーファクターが5.0以上なら、そのEAは長期運用に耐えられる可能性が高いです。
4つ目の期待利得は、純利益を取引回数で割った数値のこと。これが高ければ高いほどトレード1回の利益が大きく、スプレッドの広いブローカーでも手数料負けしにくくなります。
目安として期待利得が3.0pips以上なら合格点と判断できます。ただ期待利得はMT4バックテストだとドル・円換算になってしまうので、MyfxbookやGogoJungleのREAL TRADEで参照する必要があります。
以上のことから優秀なEAを探すなら、まずはメジャーな指標であるプロフィットファクター(1.5以上)で足切りし、そのあとで単一ポジションEAならリスクリワード(1.0以上)と期待利得(3.0pips以上)、グリッドEAならリカバリーファクター(5.0以上)で判断するといいでしょう。
EA初心者におすすめトレードロジック
EAにはアノマリー系・グリッド系・スイング系など様々なトレードロジックがあります。EAの利益を安定させたいなら、収益性・リスク耐性に優れたトレードロジックを採用しましょう。
おすすめのトレードロジックはこちら。
- 仲値アノマリー:無料版Gotobi Teriyaki・GTX・gotobiなど
- 月末アノマリー:AMX USDJPYなど
EAのトレードロジックで1番おすすめなのは仲値アノマリーですね。単一ポジションなのでグリッド系EAよりも破綻リスクが低く、資金需要に基づいているため逆張りのトレードロジックよりもリスクリワードが高いです。
また販売価格も2万円前後と安価な傾向があるため、EA初心者の方でも気軽に購入しやすいはずです。
同じく月末アノマリーEAも取引回数は少なめですが、仲値アノマリーに劣らないレベルでリスクリワードに優れています。仲値アノマリーのリスク分散先として優秀です。
まずは収益性・リスク耐性に優れた仲値アノマリーを購入し、その後でリスク分散の必要が生じてから月末アノマリーを購入するといいでしょう。
EA初心者におすすめしないトレードロジック
以下のトレードロジックは仲値アノマリーEAより収益性・リスク耐性で劣るため、EA初心者にはあまりおすすめしません。
- デイトレ・スイング:GZ_RSI_multi_M5・RECOBA Triple Swing M5など
- ブレイクアウト:BreakingMagnum・Breakouts Masterなど
- 夜スキャ(朝スキャ):Night Hunter Pro・Evening Scalper Proなど
- 24Hスキャ:News Catcher Proなど
- グリッド系(ナンピン・マーチン):Dark Venus・MagicWay MT4など
- ゴールド:Advanced Gold Trading・金鳥 Mark3など
デイトレ・スイングEAは逆張りのトレードロジックが多く、リスクリワードが1.0を下回ることが多いです。またボラティリティが高い相場だと利益を出しにくくなります。
ブレイクアウトEAもストップ注文やトレーリングストップを多用するため注文が滑りやすく、リアルフォワードの成績は悪くなりやすいです。
夜スキャ(朝スキャ)EAも利益率は非常に高いのですが、ブローカー側でVDP・ストップレベルなどの対策をされやすく長期的に安定した利益を出しにくいです。
24時間スキャルピングトレードをするEAもありますが、こちらも逆張りのトレードロジックが多く、経済指標などの変動に巻き込まれると大損を抱えやすいです。
グリッド系EAは、ナンピン・マーチンゲール・ピラミッディングなど複数ポジションを持つEAですね。普段は安定した利益を出せるのですが、経済指標などで保有ポジションから300pips以上逆行すると、口座破綻リスクが高くなります。
ゴールドEAもトレードロジックはナンピン・マーチンゲールが多いです。ゴールドはボラティリティが非常に高いのですが、月1回の頻度で2,000pips以上の大変動がやってくるため破綻リスクが非常に高くなります。
グリッドEAとゴールドEAをロット管理を間違えると破綻リスクが高くなり、入金したお金が一瞬で溶けてしまいます。EA初心者は安易に使わないようにしましょう。
仲値アノマリーEAについて
EAのトレードロジックを仲値アノマリーが1番おすすめ。単一ポジションなので破綻リスクが低く、逆張りEAよりもリスクリワードが高いため、長期的に利益が安定しやすいからです。
ここからは仲値アノマリーEAの特徴を見ていきます。
仲値・ゴトー日とは?
仲値とは金融機関が為替取引をするときに参考する為替レートのこと。日本時間9時55分に決定されます。
仲値が発表される前はドルの需要が増えるためUSDJPYチャートが上がりやすくなり、その後はドル需要が解消されるため下がりやすくなります。そのため仲値発表前にUSDJPYでロング、仲値発表後にショートすることで利益を得られるわけです。
ドル円の仲値トレードは勝率50%前後と低めですが、トレードする日をゴトー日だけに絞ることで勝率60%前後に引き上げることができます。
ゴトー日とは文字通り5・10のつく日のことで、5日・10日・15日・20日・25日・30日を指します。これらの日は日本企業が資金決済のためにドルを購入するため、通常の仲値発表時よりもUSDJPYの値上がり・値下がり傾向が強くなります。
仲値トレードは毎日するよりもゴトー日だけに絞った方が利益率は高くなります。EAの収益性を重視するなら、ゴトー日の仲値アノマリーEAを優先して使いましょう。(GTX・gotobiなど)
仲値アノマリーEAのメリット
仲値アノマリーEAのメリットはこちら。
- 単一ポジションなので破綻リスクが低い
- リスクリワードが高く、長期的に利益が安定しやすい
- 日本時間18時〜24時にポジションを持たないため、経済指標に巻き込まれにくい
- 販売価格が安い(2万円〜3万円)
1つ目のメリットは、単一ポジションなので破綻リスクが低いこと。グリッドEAのように複数ポジションを同時に保有しないため、保有ポジションから300pips以上逆行してもドローダウンは30%前後に抑えられます。(資金100万円/1.0ロット運用を想定)
また仲値アノマリーEAは資金決済需要に基づいて利幅を稼ぐため、逆張りEAよりもピップスを稼ぎやすいです。リスクリワードも高く、長期的にも利益が安定します。
仲値アノマリーEAは基本的に日本時間18時から24時にポジションを持たないため、重要な経済指標に巻き込まれにくいです。(日銀の為替介入・サプライズ発表などの例外はある)
アノマリーEAは市販のものでも販売価格が2万円前後と安く、EA初心者の方でも購入しやすいです。トレードロジックが決まった時間にトレードをするだけなので、作成ハードルが低く、価格競争になりやすいのも大きな要因ですね。
仲値アノマリーEAは収益性・リスク耐性に優れており、販売価格も2万円前後と安いためコストパフォーマンスに優れています。EA初心者の方は優先して購入しましょう。
仲値アノマリーEAの選び方
仲値アノマリーEAの収益性を高めたいなら、できるだけ優秀なEAを選びましょう。
収益性の高い仲値アノマリーの選び方はこちら。
- ゴトー日だけトレードする
- 損切りが50〜100pips以上と広く、利確は設定していない
- ポジションの保有時間が4時間以上
- 勝率の低いタイミングではトレードしない(月曜日ゴトー・クリスマスなど)
まず重要なのはトレード日がゴトー日だけであること。ゴトー日は資金決済需要が大きく反映されるため、仲値前のドル円チャートが上がりやすく、仲値後は下がりやすくなります。逆にそれ以外の日に仲値トレードをしても、勝率・獲得ピップスは落ちてしまいます。
損切りが広めに設定されていることも重要ですね。ストップロスが30pips前後と浅めだと、一時的な下落でロングポジションが決済されてしまい、仲値直前のドル円上昇で利益を得られなくなります。
ゴトー日の仲値EAは損切りを設定しない方が期待値は高いのですが、2022年12月20日の日銀サプライズ発表で600pips以上動いたことを考えるとそれも危険です。高ロットで運用するなら、損切りは100pipsと広めに設定したいですね。
また仲値EAではドル円ショートは利確20pips前後と浅めに設定されていることが多いですが、そうするとドル円の下落で40〜60pips以上をドカンと稼げなくなるため、トレード期待値が落ちてしまいます。
ポジションの保有時間もロングなら最低4時間欲しいですね。仲値発表の30分ぐらい前にロング注文をする仲値EAもあるのですが、獲得ピップスが少なく期待値が低くなります。
後は勝率の低いタイミングではトレードをしないことも大切です。例えば月曜日ゴトーはロングの保有時間が短くなるため、獲得ピップスが少なくなります。(開始時間直後の上窓で高値掴みするリスクもある)
他にもクリスマス・お正月などは他の市場が閉まっているため、トレード期待値が低くなります。クリスマス・お正月にトレードしないようにするならgotobi、月曜日ゴトーの買いポジションを持たないようにするならGTXを運用しましょう。
おすすめの仲値アノマリーEA
仲値アノマリーEAを運用するときは、ゴトー日だけトレードするタイプを選びましょう。その方が勝率・リスクリワードが高くなるからです。
ゴトー日EAのおすすめはこちら。
- Gotobi Teriyaki(無料版):無料のゴトー仲値EA(コンパイルが必要)
- GTX:パラメーターが最低限で扱いやすい
- gotobi:取引時間などを細かく設定できる
EA初心者の方がゴトー仲値EAを使うなら、まずは無料版Gotobi Teriyakiがおすすめ。開発者さんのブログにてソースコードが無料公開されており、メタエディターにコピペしてコンパイルすれば無料で使えます。
ただオリジナル版は運用ロットが0.1ロットで固定されているため使いにくいです。0.1ロット以上で運用したいなら当サイトで公開している改造版を使ってください。(改造版ソースコードはこちら)
2つ目のGTXは最近新しくできたGogoJungleのゴトー仲値EAですね。
トレードロジックは日本時間の0時から9時55分まではロング、9時55分から13時30分まではショートとなります。月曜日ゴトーのロングを控えてくれるのが地味に嬉しいですね。
GTXはパラメータは最小限ですし、EA初心者の方ならデフォルト設定で運用してもOKです。複利運用も資金15,000円あたり0.01ロットと妥当な設定になっており、口座残高が増えれば自動で運用ロットも増やしてくれます。
さらに2022年12月20日のドル円大変動を受けてストップロス機能も追加されました。(デフォルトは110pips)これにより保有ポジションから600pips以上逆行しても、ドローダウンは10%前後に抑えられます。有料のゴトー仲値EAを買うなら、リスク耐性に優れたGTXが最有力候補になります。
3番目のgotobiもGogoJungleのゴトー仲値EAです。こちらは勝率の低い月曜日ゴトー、クリスマスや正月はトレードを控えてくれます。
フォワード口座ではゴトー日に仲値ロングしか行いませんが、別チャートで仲値ショートを設定しておくことで、GTXのようにロング・ショート両面でトレードできるようになります。
こちらは取引時間・損切り・利確などを細かく設定できるので、自分好みのゴトー仲値EA運用を極めたい方におすすめです。
EA自動売買について(実践編)
ここからは実際にEA自動売買をする上での基礎知識をまとめておきます。
EA自動売買の始め方
EA自動売買は以下の手順で始めます。
- VPS(仮想専用サーバー)を契約・ログインする(VPSのおすすめは?)
- VPS内のブラウザでデスクトップ版MT4・EAをダウンロードする
- MT4を起動し、EAを通貨ペアチャートに設定する
EA自動売買を始めるには、まずはVPS(仮想専用サーバー)を契約しましょう。VPSはオンラインでレンタルできるパソコン環境(WindowsOS)で、24時間EAを運用するなら必須のサービスです。
VPSはWebARENA Indigoの4GBプランがおすすめ。月額料金3,000円と国内VPSの中では安い方です。プランへの変更予定があるなら、スケールアップ対応のさくらのVPSでもOKです。
VPSにログインしたら、内部のウェブブラウザからデスクトップ版MT4とEAをダウンロードします。
ダウンロードするMT4は保有口座と同じブローカーのものを選びましょう。例えばXMのMT4口座を持っているなら、XMのデスクトップ版MT4をダウンロードしてください。
EAのダウンロードは、GogoJungle・LET’S REALの市販EAなら会員ページから行います。MQL5 EAならMQL5アカウントにログインして「マーケット」タブからダウンロードします。
EAのダウンロード・MT4へのインストールができたら、EAをMT4のチャートにセットします。運用口座がロースプレッド口座の場合は、チャートがサフィックス付きの通貨ペアか確認しましょう。(例えばXMのKIWAMI口座なら「USDJPY#」のチャートにセットする)
VPS(仮想専用サーバー)とは?
EA自動売買をするには、VPSの契約がほぼ必須です。
VPS(仮想専用サーバー)とは、オンラインでレンタルできるパソコン環境のこと。24時間デスクトップ版MT4でEAを稼働し続けるなら、必須のサービスとなります。
有料VPSのおすすめはこちら。
- WebARENA Indigo:国内最安値クラス(4GB/2,926円/スケールアップ不可)
- さくらのVPS:2週間の無料お試しあり(4GB/4,290円/スケールアップ可)
- Chocoping:FX用の海外VPS(4GB/31.99ドル/4,500円相当)
- CONTABO:高コスパな海外VPS(8GB/17ドル/2,300円相当/Ubuntu対応)
使いやすさとコストパフォーマンスを重視するなら、WebARENA Indigoがおすすめ。4GBプランが月額3,000円で利用でき、国内VPSサービスの中では最安値クラスです。ただし設定を引き継いだままRAMの増量ができないため、事前に何GBのプランにするか決めておく必要があります。
プランを切り替える予定があるなら、さくらのVPSがおすすめ。こちらはスケールアップに対応しており、2GBプランを後から4GBに増やすことができます。2週間の無料お試しもあるため、EA初心者の方がEAを体験するのにも適しています。
3つ目のChocopingはFX向けの海外VPSです。ロケーションをイギリス・ドイツなどに設定できるため、スキャ系EAの運用でレイテンシー対策をしたい人向けです。ただしサポートは全て英語となるため、VPSの操作・設定に慣れている上級者向けとなります。
4つ目のCONTABOはコストパフォーマンスに優れた海外VPSです。8GBの大容量プランが月額2,300円で使えます。またOSをUbuntuにすることで月額1,100円で使うことができます。
WindowsOSはメジャーなので使い勝手が良いですが、ライセンス料金が上乗せされているため月額料金が1,000円ほど高くなってしまいます。パソコン上級者の方であればUbuntuなど無料OSを利用することで、VPSの月額料金を1,000円ほど節約できます。
EAが稼働しない時の対処法
デスクトップ版MT4はやや古いソフトウェアなので不親切なところが多く、設定を間違えるとEAが稼働しなくなることがあります。
EAが稼働しない原因の代表例はこちら。
- 対応していない通貨ペアにEAをセットしている
- ストップレベルが設定されている(スキャ系EAのみ)
- ちょっとした不具合(MT4を再起動すれば直る)
1番よくあるのは非対応の通貨ペアチャートにEAを設定していること。
一部のロースプレッド口座は通貨ペアのシンボルがサフィックス付きとなっており、普通の通貨ペアチャートにEAを設定しても稼働しません。例えばXMのKIWAMI口座は「USDJPY#」というシンボルなので、同じく「USDJPY#」のチャートに設定する必要があります。
2つ目の原因としてよくあるのがストップレベルですね。
ストップレベルとは、SL・TPを設定するときの値幅制限のこと。ストップレベルが設定されていると、現在価格に近いところでSL・TPを置けなくなりEAによっては正常に注文できなくなります。
特に利幅の狭い夜スキャEAだとSL・TPを現在価格より1pips〜5pips上下に設定するため、ストップレベルに引っかかりやすくなります。この手のスキャ系EAを運用するときは、ストップレベルのないブローカーを使いましょう。(AXIORY・Tradeviewなど)
上記2つの原因に当てはまらない場合は、単なる不具合である可能性が高いです。デスクトップ版MT4を再起動したり、口座をログインし直したりしましょう。
それでもダメだった場合は、以下のチェックリストで見落としがないか確認しましょう。
EA詐欺の見分け方
有料EAを購入するときは、詐欺・優良誤認・誇大広告などに気をつけましょう。
市販EAは価格が2万円以上とかなり高額なため、100本以上得るだけでも数百万円の利益が得られます。モラルのない開発者だとEAの収益性を喧伝して、リテラシーの低いユーザーに高額EAを売りつけることもあります。
特にMQL5 EAだとフォワード運用成績の公開が義務付けられていないため、バックテストデータを先に読み込んで、EAの収益性を偽装するバックテスト詐欺も横行しています。(具体的な手口を見る)
市販EAでなくとも、海外FXアフィリエイトを利用してリスクの高いグリッド・ゴールドEAを無料配布し、アフィリエイト報酬を荒稼ぎするケースもあります。
海外アフィリエイトはトレーダーの取引量に応じてアフィリエイト報酬が決まるため、EA開発者は運用ロット・取引回数の多いハイリスクEAを無料配布したがるものなのです。
EAの収益性・リスク耐性を確認するなら、Myfxbook・GogoJungleなどでそのEAのフォワード成績を見るのが1番確実です。
その時もフォワード運用口座もデモ口座ではなく、リアル口座の方が好ましいです。特にスキャ系EAやブレイクアウト系EAだとスリッページが生じやすいため、デモ口座だとEAの収益性が正確に反映されにくいからです。
はっきり言ってMT4のバックテスト結果はいくらでも改ざんできるため信用できません。改ざんとは言わないまでも、バックテストの有効証拠金グラフが右肩上がりになるようにパラメーターをいじっているケースも多いです。
無料配布EAを使うにしても、有料EAを購入するにしても、EAを運用するときは必ずそのEAのフォワード運用成績を確認しましょう。
EAの多重運用をおすすめしない理由
運用するEAは1つから3つまでに絞っておきましょう。中には20個以上のEAを同時運用している人もいますが、以下の理由からおすすめしません。
- EAのトータル購入費用が高くなる(10万円以上になることも)
- ロット管理が雑になる
- VPSのメモリ消費が増え、MT4がクラッシュしやすくなる
1つ目の理由は、EAの購入費用が膨大になること。市販EAの価格は1つ2万円以上と非常に高く、20個購入すればトータルの購入費用が40万円以上になってしまいます。
EAはたくさん購入すれば、収益性が上がるわけではありません。 購入費用が高いほどそれをペイするまでの期間も長くなり、収益化までに時間がかかってしまいます。
最初のうちは購入するのはゴトー仲値EA1つだけで十分です。(GTX・gotobiなど)EA運用に慣れてきたらスイング系・ブレイクアウト系などでトレードロジックごとにリスク分散してもいいでしょう。
2つ目の理由は、EAのロット管理が雑になること。例えば仲値EAを資金100万円/1.0ロットで運用するのは低リスクですが、グリッドEAを100万円/1.0ロットで運用するのは非常にリスクが高いです。
トレートロジックをきちんと把握していれば、ロット管理を間違えることはありません。ただEAを20個以上も入れるとロット管理が雑になってしまい、グリッドEAが混じっているとドローダウンも大きくなってしまいます。
3つ目の理由は、VPSのメモリ消費が激しくなること。EAを20個以上運用をするとデスクトップ版MT4の消費メモリが大幅に増え、メモリ(RAM)が少ないとクラッシュ・フリーズしやすくなります。
VPSの容量プランを8GB以上にすればそうしたリスクも軽減できますが、月額料金8,000円以上を支払うだけのメリットが得られるかと言われると微妙です。
EAは20個以上あれこれ同時に運用するよりも、ゴトー仲値EA1本に絞った方がトータルの期待値が高くなります。(GTX・gotobiなど)仲値EAは価格が2万円前後と安いため、EA初心者の方でも購入しやすいはずです。
クリスマスから年末年始まではEAを停止しておく
クリスマスから年末年始まではEAを停止させておきましょう。(12月25日から1月4日まで)その間は通貨の流動性が大きく低下し、スプレッド・スリッページが広がりやすくなるからです。
これは仲値EAも例外ではありません。仲値EAは日本企業の資金決済需要から利益を得るため、日本企業がお休みの間は仲値がうまく機能しなくなるからです。
FXトレーダーがいつでも好きなときに通貨を売買できるのは、FX市場が開いておりたくさんのトレーダーがマーケットに参加しているからです。マーケットがお休みの日は市場の流動性・ボラティリティが低下してしまい、獲得ピップスも落ちてしまいます。
FXでは勝算が低い時は参入しないのが鉄則です。クリスマスから年末年始までの間は下手にポジションを持たず、EAを停止させましょう。
EA自動売買の稼ぎ方
ここから実際にEA自動売買で稼ぐコツをまとめておきます。
その1:仲値EAをメインで運用する
EA運用の利益を安定させたいなら、仲値EAをメインで運用しましょう。
仲値EAは単一ポジションなのでグリッド系EAよりも破綻リスクが低く、逆張り系EAよりリスクリワードも高いため長期的な利益も安定しやすいです。
仲値EAもいろいろな種類がありますが、ゴトー日だけトレードするタイプを選びましょう。そのタイプは勝率60%前後・リスクリワード1.0以上と収益性に優れていることが多いからです。
ゴトー日仲値EAのおすすめはこちら。
- Gotobi Teriyaki(無料版):コンパイルすれば無料で使える
- GTX:パラメーターが最小限で扱いやすい
- gotobi:取引時間などを細かく設定できる
1番のおすすめは「Gotobi Teriyaki(無料版)」ですね。開発者さんのブログにて無料ソースコードが公開されており、それをメタエディターにコピペしてコンパイルすれば無料で使えます。
ただオリジナル版は0.1ロットで固定されているので、より大きなロットで運用したいなら当サイトで公開している改造版ソースコードを使いましょう。
2つ目の「GTX」は、GogoJungleで販売されている有料のゴトー日仲値EAです。複利運用・損切り(110pips)・月曜日ゴトーの買い注文停止などの機能があり、無料版Gotobi Teriyakiより収益性・リスク耐性に優れています。
3つ目の「gotobi」も同じくGogoJungleのゴトー日仲値EAです。こちらはGTXと違って取引時間や利確などを設定でき、月曜日ゴトーやクリスマス、年末年始はトレードを控えてくれます。
仲値EAを初めて使うなら無料版Gotobi Teriyakiでもいいですが、運用額が200万円から500万円を超えるようなら、複利運用・損切りなどがある「GTX・gotobi」の方が相性がいいです。
その2:取引コストを1.0pips以下に抑える(USDJPYの場合)
EAの利益率を高めたいなら、できるだけ取引コストを少なくしましょう。特にEA自動売買では取引回数が100回〜1,000回以上と多くなりやすいため、取引コストを削減するメリットは大きいです。
海外FXの取引コストは以下の4種類に分けられます。
- スプレッド:USDJPYで0.1〜0.8pips(AXIORYの現在スプレッドを見る)
- 取引手数料:0.3〜0.6pips相当(1ロット往復3ドル〜6ドル)
- スワップポイント:0.1〜1.0pips相当(1ポイント〜10ポイント)
- マイナススリッページ:0.1〜0.2pips(ツール計測が必要)
特に重要なのはスプレッドと取引手数料で、ドル円なら2つ合わせて1.0pips前後で合格点となります。
ただ仲値EAならロング注文がサーバー時間の翌日に持ち越すため(ロールオーバー)、ドル円のスワップポイントもプラスの方が好ましいです。
スリッページはスキャ・ブレイクアウトEAを使うなら重要ですが、通貨供給量が大きいタイミングでトレードをする仲値EAならそこまで重要にはなりません。
以上のことを踏まえた上で、取引コストの低い海外FX口座は以下の3つとなります。(海外FXブローカーとしての信頼性が高いことも考慮している)
USDJPYスプレッド | 取引コスト | スワップポイント | 合計コスト(買い) | 合計コスト(買い+売り) | |
Tradeview ILC口座 | -0.3pips | -0.5pips | +1.1pips | +0.3pips | -0.5pips |
AXIORY ナノスプレッド口座 | -0.5pips | -0.6pips | +1.2pips | +0.1pips | -1.0pips |
XM KIWAMI極口座 | -0.8pips | なし | なし | -0.8pips | -1.6pips |
取引コストが1番狭いのはTradeviewのILC口座ですね。ただTradeviewは会員ページで複数の口座を同時に管理できず、資金移動・追加口座開設もしにくいため、使い勝手が良くありません。
また最大レバレッジも200倍と低めで、0.1ロット以下の取引もできず、ロスカットライン(ストップアウト)も100%と高めなので、グリッド・ゴールドEAのハイリスク運用とは相性が悪いです。
取引コストと使いやすさの両立させるなら、AXIORYのナノスプレッド口座がおすすめ。
取引コストはTradeviewより劣りますが、会員ページが直感的なデザインで使いやすく、資金移動・追加口座開設もスムーズにでき、EA初心者の方でも扱いやすいです。
3つ目のXMのKIWAMI口座は、取引コストの面ではAXIORY・Tradeviewよりやや劣ります。ただXM自体が海外FXブローカー最大手なので、経営破綻・資金持ち逃げ・出金拒否等のリスクが低いです。
以上のことから取引コストを重視するならTradeviewのILC口座、使いやすさ・取引コストを両立させるならAXIORYのナノスプレッド口座、出金リスク等に備えて最大手のブローカーを使うならXMのKIWAMI口座がおすすめとなります。
ただ1つの海外FXブローカーに資金を集中させるのは危険なので、運用金額が200万円から500万円を超えるようなら、他のブローカーに分散させた方が良いです。
その3:資金100万円あたり1.0ロットで運用する
EA運用で大きく稼ぎたいなら、できるだけ運用ロットを大きくしましょう。運用ロットが大きければ大きいほど、収益も大きくなります。
EAの運用ロットの目安は、資金100万円あたり1.0ロットですね。ただこれは仲値EAの場合であって、SLが大きいスイング系EAなら0.3ロットから0.5ロット、複数ポジションのグリッド・マーチンゲールEAなら0.1ロットを基準にします。
運用ロット | 50pipsの利益 | 証拠金目安 |
0.01ロット | 500円 | 1万円 |
0.1ロット | 5,000円 | 10万円 |
1.0ロット | 5万円 | 100万円 |
10ロット | 50万円 | 1,000万円 |
仲値EAを資金100万円あたり1.0ロットで運用することで、毎月5万円くらい得られる計算になります。サラリーマンの副業で得られる収入としては妥当なところですね。
これが0.1ロット運用だと毎月5,000円しか得られないため、3万円のEAを購入すると購入費用を回収するのに半年かかってしまいます。
専業トレーダー並みに稼ぐなら、資金1,000万円/10ロットで運用しましょう。毎月50pips獲得すれば、50万円稼げる計算になります。ただ1つの海外FXブローカーに資金1,000万円入れるのは非常にリスクが高いため、複数の海外FXブローカーに分散した方がいいです。
最初のうちは資金100万円/1.0ロットで運用した方がいいですが、EAの運用に慣れてきたら運用資金・運用ロットを徐々に増やしていきましょう。
なお運用ロットと獲得pipsごとの収益を計算するなら、XMの計算ツールを使うと便利です。
国内FXブローカーについて(上級者向け)
FXの運用額が1,000万円以上なら国内FXに切り替えましょう。国内FXだと税率20%になりますし、取引コストも海外FXの半分以下に抑えられます。
ここからは国内FXのメリットやデメリットを見ていきます。
国内FXのメリット
国内FXを利用するメリットはこちら。
- 税率が低い(一律20%。海外FXは最大55%)
- トータルの取引コストが低い(USDJPYで0.3pips〜0.5pips)
- 完全信託保全により資金が保護されている
国内FX最大のメリットは、税率が一律20%と低いこと。国内FXの所得は「先物取引に関わる雑所得等」に分類されるため、 所得税15%+地方税5%の合計20%になります。(申告分離課税)
それに対し海外FXの利益は雑所得に分類されるため、所得4,000万円を超えた部分には所得税45%+住民税10%で最大税率55%になります。所得税の税率は累進課税方式なので、資金1,000万円以上の運用なら国内FXの方が節税面で有利になります。
2つ目のメリットは、国内FXの方が取引コストを低く抑えられること。例えば国内FXブローカーのFXTFはUSDJPYの取引コストがトータル0.3pips相当なので、海外FXの半分以下になります。
3つ目のメリットは、完全信託保全により資金が保護されていること。万が一FXブローカーが破綻したとしても、有効証拠金は保証されます。(含み損・マイナススワップを差し引いた金額なので元本保証ではない)
国内FXの強みは税率・取引コストの低さ、そして信託保全による安全性です。資金1,000万円以上で仲値EAなどを低リスク運用したい人と相性がいいです。
国内FXのデメリット
国内FXのデメリットはこちら。
- 無料配布EA・コピートレードが使えない
- 最大レバレッジが低い(最大25倍)
- 夜スキャEAは対策されている(夜間の固定スプレッド・ストップレベルなど)
国内FXの最大のデメリットは、海外FXアフィリエイトを利用した無料EAが使えないこと。
国内FXのアフィリエイトはASPによる固定報酬なので、取引量に応じてEA開発者に利益を還元する仕組みがありません。そのためEA-BANKやEA開発者の無料EAも使えません。
またGemForexのミラートレードやcTraderコピーなどのコピートレードプラットフォームも無いため、自力で裁量トレードをするか、数万円の市販EAを購入する必要があります。
2つ目のデメリットは、最大レバレッジが25倍と低めなこと。レバレッジが低いと、必要証拠金が高額になり、大きなロットを動かすにはたくさんの資金が必要になります。
例えば100万円/1.0ロットで仲値EAを運用する分には問題ありませんが、スキャ系EAの高ロット運用、あるいはグリッド・ゴールドEAのハイリスク運用はやりにくくなります。
3つ目のデメリットは、夜スキャ(朝スキャ)EAの対策がされていること。例えばサーバー時間の夜間だけスプレッドを大きく広げたり、ストップレベルを設定したりして、夜スキャEAでは利益が出せないようにされています。
夜スキャEAは利益率が非常に高いのですが、FXブローカーのサーバ負担が大きいことからあまり歓迎はされていません。有名ブローカーでも難癖をつけられて追い出されることもあります。FXブローカー側の嫌がらせに備える必要があるため、夜スキャEAは上級者向けです。
以上のことからFX初心者、あるいは資金100万円以下で高リスク運用したい人なら、海外FXの方がおすすめということになります。
国内FXブローカーのおすすめは?
国内FXブローカーもできるだけ取引コストの低いところを選びましょう。
国内FXブローカーのおすすめはこちら。
中でも1番取引コストが低いのはFXTFですね。ドル円(USDJPY)のスプレッドが0.1pips、取引コストが0.15pips相当で、取引コストをトータル0.3pips以下に抑えられます。
海外FXブローカーだとドル円の取引コストは1.0pips前後なので、そのコストを半分以下にできるメリットは大きいです。
注意点としてFXTFは最大10ロットまでしか運用できないため、運用金額の目安は1,000万円までとなります。さらにMT4口座は1口座しか開設できないため、複数の口座で運用するなら他のブローカーを使う必要もあります。
またFXTFはログインページのカルーセル広告がうっとうしいですし、デスクトップ版MT4に広告メールが頻繁に送られてくるため、人によってはストレスを感じるかもしれません。
第2候補としては外為ファイネストがおすすめ。こちらはドル円のスプレッドが0.5pipsと若干広めになりますが、最大ロットが200ロットと非常に大きいため資金1,000万円以上での運用に向いています。
さらにメイン口座を含めて最大10口座開設できるため、複数の口座・EAでリスク分散できます。FXTFとは別の資金で高額運用するなら外為ファイネストは有力候補です。
なお国内FXブローカーとしてはOANDA Japanも有名ですが、こちらはスプレッドが広がりやすくFX上級者の間で評判が悪いことからおすすめしません。
まとめ:仲値アノマリーEAの運用がおすすめ
ここまで海外FXの基礎知識、稼ぎ方、EAの運用方法などを解説してきました。
海外FXの利益を安定させたいなら、以下の3点を意識しましょう。
- ゴトー日仲値アノマリーEAを運用する(無料版Gotobi Teriyakiなど)
- 取引コストの低い口座で運用する(AXIORYのナノスプレッド口座など)
- 資金100万円あたり1.0ロットで運用する
まずはEA自動売買を始めましょう。VPSの契約やEAの設定などはめんどくさいですが、裁量トレードやコピートレードよりも利益が安定しやすいです。
運用EAは仲値EAがおすすめ。単一ポジションなので破綻リスクが低く、日本企業の資金決済需要を狙うため、逆張りEAよりリスクリワードも高くなりやすいです。
ゴトー日仲値EAは無料版Gotobi Teriyakiがおすすめ。改造版ソースコードをメタエディターにコピペしてコンパイルすれば無料で使えます。コンパイルがうまくできないなら、GogoJungleのゴトー仲値EA「GTX・gotobi」で代用してもOKです。
EAの運用する口座は、できるだけ取引コストが低いものを選びましょう。おすすめはAXIORYのナノスプレッド口座ですが、取引コストを最小限にしたいならTradeviewのILC口座、ブローカーの破綻・出金リスクに備えたいならXMのKIWAMI口座も候補に入ります。
EAの運用ロットは資金100万円あたり1.0ロットを目安にしましょう。仲値EAの月間平均50pips獲得するので、月平均5万円稼げる計算になります。また大きく負けるときも50pips前後なので、その時のドローダウンも5%前後に抑えられます。
海外FXの運用は、ゴトー仲値EA+ロースプレッド口座の組み合わせが基本です。まずは取引コスト・使いやすさのバランスが良いAXIORYのナノスプレッド口座から使ってみましょう。