TradersTrustでは無料VPSサービスが利用できます。
VPSとは、簡単に言うとオンラインで使えるパソコンサーバーのことで、EA自動売買をするときに必須のサービスです。
TradersTrustのVPSにはブロンズ、シルバー、ゴールドの3ランクあり、ランクが上がるほど性能がよくなります。
ランクごとのVPSのスペックは以下の通り。
メモリ(RAM) | ストレージ | 仮想CPU | 月額料金 | |
ブロンズ | 1300MB | 25GB | 1コア | 25ポンド(3,500円) |
シルバー | 2700MB | 50GB | 2コア | 45ポンド(6,300円) |
ゴールド | 5120MB | 75GB | 4コア | 80ポンド(11,200円) |
さらにTradersTrustのVPSは、一定の条件を満たすことで、無料利用できます。
無料利用の条件は以下の通り。
口座残高 | 取引ロット数(往復) | |
ブロンズ | 2,000ドル以上 | 最低5ロット/月 |
シルバー | 3,000ドル以上 | 最低7ロット/月 |
ゴールド | 5,000ドル以上 | 最低10ロット/月 |
うまく活用すれば、VPSの運用コストを節約できます。
この記事ではTradersTrustの無料VPSや、他の月額有料VPSについてわかりやすく解説していきます。
詳しくはTradersTrustの「無料VPSサービス」をご覧ください。
TradersTrust VPSに関する基礎知識
ここからはTradersTrustのVPSに関する基礎知識をまとめておきます。
VPSの提供元は Beeks Financial Cloud
TradersTrustのVPSの提供元は、Beeks Financial Cloudという会社。海外FX業者で無料利用できるVPSの多くは、この会社が提供しています。
ただBeeksのVPSは、料金が高い割に、使い勝手があまりよくなく、日本人利用者の間でも評判は良くありません。
無料なら使ってみる価値はありますが、わざわざお金を払って使う価値があるかと言われると、微妙なところです。
BeeksVPSの使い勝手などは、こちらの記事が参考になります。
詳しくはTradersTrustの「無料VPSサービス」をご覧ください。
TradersTrustの有料VPSは3種類
TradersTrustはブロンズ、シルバー、ゴールドの3種類の有料VPSを提供しています。
ランクごとのVPSのスペックは以下の通り。
メモリ(RAM) | ストレージ | 仮想CPU | 月額料金 | |
ブロンズ | 1300MB | 25GB | 1コア | 25ポンド(3,500円) |
シルバー | 2700MB | 50GB | 2コア | 45ポンド(6,300円) |
ゴールド | 5120MB | 75GB | 4コア | 80ポンド(11,200円) |
1番下のランクのブロンズでも、メモリが1.3GBしかないのに、料金は3,500円と高め。
同じスペックでも、お名前.comデスクトップクラウドなら2,000円くらい、Contaboなどの海外VPSなら1,000円くらいで利用できます。
そう考えるとTradersTrustのVPSは、他の有料VPSと比べて割高ですね。
月額料金は、TradersTrustの「無料VPSサービス」でも確認できます。
条件を満たすことで、VPSを無料利用できる
TradersTrustのVPSは、一定の条件を満たすことで、無料で利用できます。
無料利用の条件は以下の通り。
口座残高 | 取引ロット数(往復) | |
ブロンズ | 2,000ドル以上 | 最低5ロット/月 |
シルバー | 3,000ドル以上 | 最低7ロット/月 |
ゴールド | 5,000ドル以上 | 最低10ロット/月 |
1番下のブロンズでも、20万円相当の口座残高が必要で、さらに毎月5ロット以上の取引もすることになります。
取引ロット数の月間の累計なので、1ロットの取引を5回でも、0.1ロットとの取引を50回やってもOKです。
口座残高と取引ロットの条件を毎月満たせるなら、無料VPSを使い続けられるので、条件を満たしている方は、試してみると良いでしょう。
無料条件は、TradersTrustの「無料VPSサービス」で確認できます。
TradersTrust VPSの使い方・登録方法
ここからはTradersTrustのVPSの登録方法をまとめておきます。
TradersTrustの「VPS」ページにアクセスする
まずはTradersTrustの公式サイトにアクセスしましょう。
次にヘッダーメニューの「お取引→教育」から「VPS」をクリックします。
「VPS」にアクセスしたら、下にスクロールして、「VPSサービスを申請」という青色ボタンをクリックします。
もしくはTradersTrustの「無料VPSページ」に直接アクセスしましょう。
TradersTrust提携ページからBeeksVPSの申し込みをする
青色の申請ボタンをクリックすると、BeeksFinancialCloudの申し込みページに遷移します。
利用条件のチェックボックスにチェックを入れ、青色の「ORDER NOW」ボタンをクリックして、VPSの登録手続きを進めましょう。
申し込みページには「TradersTrustの会員経由で有料登録をすると、7%のディスカウントが受けられる」とも書かれてありますね。
TradersTrustとBeeksVPSをセットで利用するなら、この割引を使ってみるといいでしょう。
利用登録をして、支払い手続きも済ませる
「ORDER NOW」の青色ボタンをクリックすると、VPSサービスの注文ページに移動します。
ブロンズ、シルバー、ゴールドの3種類があるので、利用目的に合わせたVPSを選んで、注文手続きを済ませましょう。
数字の横にある「£」という単位は「ポンド」です。ブロンズのVPSなら27ポンド、シルバーは48ポンド、ゴールドは85ポンドですね。
日本円の料金などは、こちらの比較表をご覧ください。
メモリ(RAM) | ストレージ | 仮想CPU | 月額料金 | |
ブロンズ | 1300MB | 25GB | 1コア | 25ポンド(3,500円) |
シルバー | 2700MB | 50GB | 2コア | 45ポンド(6,300円) |
ゴールド | 5120MB | 75GB | 4コア | 80ポンド(11,200円) |
スペック・料金などは、TradersTrustの「無料VPSサービス」でも確認できます。
BeeksFinancialCloudでの手続きが終われば、VPSの登録手続きは完了です。
ただし無料VPSを利用するなら、さらに手続きが必要となります。
TradersTrustのサポートデスクにVPSの無料利用申請をする
TradersTrustの無料VPSは、自動で無料になるわけではありません。
無料で利用するには、以下の手順を踏むことになります。
- BeeksFXに料金を支払う
- TradersTrustのサポートデスクに無料利用の申請をする
- 条件を満たしていれば、払い戻しが受けられる
サポートデスクに無料利用申請をするなら、以下のメールテンプレを使いましょう。
<メール記載内容>
送信先メール:support.int@ttcm.com / jsupport@ttcm.com
件名:無料VPSサービス利用
本文記載内容:
①お客様のお名前
②弊社登録のメールアドレス
③VPSご利用のMT4運用口座番号
④Beeks社契約明細・お支払い明細を添付下さい。引用元:無料VPSサービスはありますか?
サポートデスクへの連絡方法は、TradersTrustの「無料VPSの申請方法」で確認できます。
無料利用の条件を満たしていれば、VPSの料金がMT4口座に補填される
そして月末に無料利用の条件を満たしていれば、VPSの利用料金がTradersTrustのMT4口座に補填されます。
無料利用の条件をもう一度確認しておきましょう。
口座残高 | 取引ロット数(往復) | |
ブロンズ | 2,000ドル以上 | 最低5ロット/月 |
シルバー | 3,000ドル以上 | 最低7ロット/月 |
ゴールド | 5,000ドル以上 | 最低10ロット/月 |
条件を満たしていなければ、利用料金は補填されず、そのまま負担することになります。
無料条件を、TradersTrustの「無料VPS一覧」で確認しておきましょう。
無料VPSが使える他の海外FX業者
TradersTrust以外の海外FX業者でも無料VPSは利用できます。
ここからは無料VPSの利用できる海外FX業者をいくつか紹介します。
FBS:条件を満たしやすい
FBSは無料VPSの利用ハードルが1番低いです。利用条件は2つ。
- 450ドル以上の入金1回
- 毎月3ロット以上の取引
450ドルは日本円で5万円に相当します。他の海外FX業者だと50万以上の口座残高が条件だったりするので、それと比べるとハードルは低いですね。
ただし入金は1回で450ドル以上をまとめてする必要があり、複数回に分けて入金しても条件を満たされません。
2つ目の条件である毎月3ロット以上の取引も、合計で達成すれば大丈夫です。例えば0.1ロットの取引を30回するとか。
無料VPSが使える海外FX業者の中でも、FBSは1番達成ハードルが低いといえます。
詳しくはFBSの「無料VPSサービス」をご覧ください。
GemForex:条件は厳しめ
GemForexでも無料VPSは利用できます。利用条件は以下の通り。
- 口座残高5,000ドル以上
条件は1つだけですが、口座残高を50万円以上にする必要があり、資金の少ない人にはハードルが高いです。
GemForexは資金の少ないトレーダーが使うことが多く、50万円入金できる人は少なめです。資金10万円でEA自動売買をするなら、FBSの無料VPSの方がおすすめ。
詳しくはGemForexの「プラットフォーム→GEM MT4 VPS」をご覧ください。
XM:条件は厳しめ
XMも無料VPSを提供しています。利用条件は2つ。
- 口座残高5,000ドル以上
- 毎月5ロット以上の取引
無料利用の条件は、かなり高めですね。
資金が少なく、手軽に無料VPSを使うなら、条件の達成しやすいFBSの方がおすすめ。
詳しくはXMの「プロモーション→無料VPSサービス」をご覧ください。
HotForex:条件は厳しめ
HotForexの無料VPSの利用条件は以下の通り。
- 口座残高5,000ドル以上
- 毎月5ロット以上の取引
無料利用の条件はXMと同じくらい厳しめで、最低のブロンズランクでも50万円以上用意する必要があります。
少ない資金で無料VPSを利用するなら、やはりFBSがいいですね。
無料VPSの詳細は、HotForexの「無料VPSサービス」をご覧ください。
おすすめの月額有料VPS
海外FXが無料で提供しているVPSは、性能がイマイチだったり、日本語サポートが不十分だったりします。
VPSに使いやすさを求めるなら、月額有料のVPSサービスを使いましょう。
ここからはおすすめの有料VPSサービスをいくつか紹介します。
お名前.comデスクトップクラウド:設定が簡単
VPSが初めての人におすすめなのが、お名前.comデスクトップクラウド。すでにVPSにWindowsOSとMT4がインストールされており、初期設定が簡単です。
逆に他のVPSだと、WindowsOSのインストール等が必要だったりして、パソコンやサーバーの知識が必要となります。
さらにお名前.comデスクトップクラウドは、電話サポートなども充実しており、わからないことがあっても、気軽に日本語で質問できます。
欠点は月額料金が2000円前後と高いこと、そして料金体系が分かりにくいことです。VPSの運用に慣れてきたら、もっと安いVPSに切り替えましょう。
EA自動売買が初めてなら、まずはお名前.comのデスクトップクラウドがおすすめ。
ABLENET VPS:性能が高め。無料お試し期間あり
ABLENET VPSも、お名前.comデスクトップクラウドと並んで有名なVPSサービスです。回線の速度が速く、VPSとしての信頼性が高いのが特徴。
欠点はお名前.comと比べるとサポートが控えめなこと。電話サポートなどもなく、WindowsOSも自力でダウンロードする必要があります。
そのかわり10日間の無料お試しがあるので、お金を使わずVPSを試したい人にはおすすめです。
VULTER(ヴァルチャー):高コスパの海外VPS
VULTRはコストパフォーマンスが高いことで有名な海外VPSです。
自前でOSを用意できれば月額5ドルで運用できるため、自動売買トレーダー上級者に人気があります。
WindowsOSを用意できなくても、WindowsOSをレンタルできるプランもありますが、その場合は追加で月額20ドル取られます。
サーバーやOSの知識があり、自力でOSのインストールなどができるなら、運用コストを安く下げられます。
VULTRにWindowsOSをインストールする方法は、こちらの記事をご覧ください。
VULTRの欠点は、サービスが日本語に対応していないこと。英語が苦手な人には使いにくいサービスです。
CONTABO:VULTERよりも高コスパな海外VPS
CONTABOはさらに料金が安くてコスパな海外VPSです。
VULTRだとWindowsOS込みで月額2,000円くらいですが、CONTABOならWindowsOS込みで1000円で利用できます。海外VPSの中でも最安値クラスでしょう。
ただサイトのデザインがごちゃごちゃしており、ちょっと使いにくいです。
また公式サイトは日本語に対応しておらず、メールのサポートも英語なので、英語が使える人でないと厳しいです。
逆に英語に強く、VPSに慣れており、VPSの運用コストをできるだけ下げたいなら、CONTABOは有力候補です。
CONTABOの使い勝手・レビューは、こちらの記事が参考になります。
まとめ:TradersTrustのVPSはおすすめしない
ここまでTradersTrustのVPSについてわかりやすく解説してきました。
TradersTrustでは以下の3種類のVPSが利用できます。
メモリ(RAM) | ストレージ | 仮想CPU | 月額料金 | |
ブロンズ | 1300MB | 25GB | 1コア | 25ポンド(3,500円) |
シルバー | 2700MB | 50GB | 2コア | 45ポンド(6,300円) |
ゴールド | 5120MB | 75GB | 4コア | 80ポンド(11,200円) |
スペックの詳細は、TradersTrustの「無料VPSサービス」で確認できます。
TradersTrust経由でBeeksVPSを契約すると、7%の割引が受けられるのもお得ですね。
またTradersTrustのVPSは、以下の条件で無料利用できます。
口座残高 | 取引ロット数(往復) | |
ブロンズ | 2,000ドル以上 | 最低5ロット/月 |
シルバー | 3,000ドル以上 | 最低7ロット/月 |
ゴールド | 5,000ドル以上 | 最低10ロット/月 |
無料条件は、TradersTrustの「無料VPSサービス」で確認できます。
利用申請は、TradersTrustの「VPS申請ページ」から行ってください。
ただBeeksのVPSは、料金が高い割に使い勝手が悪く、日本人利用者の間では評判が良くありません。
またVPSを無料利用できても、来月も無料利用の条件を満たさなければ、VPSの料金を自己負担することになります。
それならサポートが充実していて、使い勝手もいい、月額有料VPSの方が良いのではないでしょうか?
VPS初心者はお名前.comデスクトップクラウド、中級者以上はVULTRやCONTABOなどの海外VPSがおすすめです。