2020年現在、Tradeviewで開設できる主要口座タイプは全部で6種類あります。
具体的な口座タイプは以下の通り。
- MT4 ILC口座(ECN口座):EA自動売買におすすめ
- MT4 Xレバレッジ口座(STP口座)
- MT5 ILC口座(ECN口座)
- MT5 Xレバレッジ口座(STP口座)
- cTrader:裁量トレードにおすすめ
- バイキング
この記事ではTradeviewの口座タイプをわかりやすく解説することにしました。
口座タイプは、英語版Tradeviewの「Accounts」でも確認できます。
Tradeviewの主要口座タイプ一覧
まずはTradeviewの主要口座タイプ6種類をそれぞれ見ていきます。
メタトレーダー4 Innovative Liquidity Connecter/ILC口座(ECN口座)
MT4 ILC口座のスペックは以下の通り。
レバレッジ | 200倍 |
取引手数料 | 5ドル/lot |
最低入金額 | 10万円 |
最小ロット数 | 0.1ロット |
ロスカットライン | 100% |
スプレッド目安(USD/JPY) | 0.2 pips |
発注方式 | ECN方式 |
MT4 ILC口座の最大のメリットは、取引手数料が非常に安いこと。手数料が1ロット往復5ドルと、他の海外FX業者と比べても最安値クラスです。
参考までに具体例を挙げると、XM Zero口座は1ロット往復10ドル、LAND-FXのECN口座は1ロット往復7ドル、AXIORYのECN口座は1ロット往復6ドル。
Tradeviewの1ロット往復5ドルが非常に低いことが分かりますね。
またMT4のILC口座は、EA自動売買とセットで使われることが多いです。MT4は自動売買プログラムの種類が1番多いですから。
逆に裁量トレードするならMT4はおすすめできません。MT5・cTraderの方が取引ツールとしての性能が上だからです。
EA自動売買のコストを最小限に抑えたいなら、Tradeviewは最有力候補と言えます。
MT4 ILC口座は、英語版Tradeviewの「Accounts」でも確認できます。
メタトレーダー4 X Leverage(スタンダード口座)
MT4 Xレバレッジ口座の詳細は以下の通り。
レバレッジ | 500倍 |
取引手数料 | なし |
最低入金額 | 1万円 |
最小ロット数 | 0.01ロット |
ロスカットライン | 100% |
スプレッド目安(USD/JPY) | 2.0 pips |
発注方式 | STP方式 |
STP口座を使うことのメリットとしては、
- 口座開設・入金ボーナスなどがもらえる
- レバレッジが高め
- 最低入金額が低め
- 最小取引ロット数が低め
などが挙げられます。
実際TradeviewのXレバレッジ口座も、レバレッジが500倍と高めで、最小ロット数も0.01ロットと小さいです。これなら資金の少ない人でも利用しやすいですね。
ただSTP口座は総じてスプレッドが広いため、玄人のトレーダーは利用しません。実際TradeviewのSTP口座も、スプレッドが2.0 pipsとかなり広めです。
さらにTradeviewのSTP口座は、STP口座なのにボーナスがもらえません。これならXMやGemForexを使ったほうがよさそうです。
Tradeviewの魅力は、非常に低い取引コストにあるため、わざわざスプレッドの広いSTP口座を使うメリットは少ないのです。
MT4 Xレバレッジ口座は、英語版Tradeviewの「Accounts」でも確認できます。
メタトレーダー5 Innovative Liquidity Connecter/ILC口座(ECN口座)
MT5 ILC口座の詳細は以下の通り。
レバレッジ | 200倍 |
取引手数料 | 5ドル/lot |
最低入金額 | 10万円 |
最小ロット数 | 0.1ロット |
ロスカットライン | 100% |
スプレッド目安(USD/JPY) | 0.2 pips |
発注方式 | ECN方式 |
名称やスペックなどはMT4のILC口座と大体同じです。
MT5の最大の特徴は、MT4よりも動作が軽いこと。裁量トレードするならMT4よりもMT5の方が相性がいいです。
ただ裁量トレードをするなら、cTraderの方が優秀です。cTraderなら自動で損切り・利食いの設定もできますし、アプリ内で経済指標の確認もできますからね。
TradeviewがcTraderに対応している以上、MT5を使うメリットは少ないです。
MT5 ILC口座は、英語版Tradeviewの「Accounts」でも確認できます。
メタトレーダー5 X Leverage(スタンダード口座)
MT5 Xレバレッジ口座の詳細は以下の通り。
レバレッジ | 500倍 |
取引手数料 | なし |
最低入金額 | 1万円 |
最小ロット数 | 0.01ロット |
ロスカットライン | 100% |
スプレッド目安(USD/JPY) | 2.0 pips |
発注方式 | STP方式 |
口座のスペックなどは、MT4のXレバレッジ口座と大体同じです。
主な特徴としては、
- レバレッジ500倍と高いこと
- 最低入金額が1万円と低いこと
- 最小取引単位が0.01ロットと低いこと
などが挙げられます。
ただしこちらのSTP口座もスプレッドが広めなので、スキャルピングトレードやデイトレードとは相性が悪いです。資金の少ない人がスイングトレードで40〜100 pips稼ぐとかなら問題ないでしょう。
ただ正直資金が少ない人が海外FXを使うなら、ボーナスがもらえるGemForex、XMなどを使った方がいいです。
ボーナスがたくさんあれば、証拠金に余裕が出て、利益率の高いトレードをしやすくなりますからね。
MT5 Xレバレッジ口座は、英語版Tradeviewの「Accounts」でも確認できます。
cTrader口座
cTrader口座の詳細は以下の通り。
レバレッジ | 200〜400倍 |
取引手数料 | 50ドル/1万ドル |
最低入金額 | 10万円 |
最小ロット数 | 0.1ロット |
ロスカットライン | 100% |
スプレッド目安(USD/JPY) | 0.2 pips |
発注方式 | ECN方式 |
cTraderの初期レバレッジは200倍ですが、資金が少なければレバレッジ申請画面で最大400倍に引き上げてもらえます。
レバレッジは高ければ高いほど、少ない資金で大きな取引がしやすくなるので、できれば最大レバレッジの400倍に設定しましょう。
Tradeviewで裁量トレードするなら、cTraderはおすすめ。理由は取引ツールとしての性能が高いから。
cTraderの主な特徴としては、
- ワンタップで注文ができる
- ワンタップ注文時に、自動で損切り・利食いの設定ができる
- ツール内で板情報・経済指標を確認できる
- チャート内で日本時間を表示できる
などが挙げられます。
特に自動損切り設定が便利で、損切りのし忘れで大きな損失を抱えるリスクを避けられます。裁量トレードで本格的に稼ぎたいなら、取引ツールはcTraderがおすすめです。
cTrader口座は、英語版Tradeviewの「Accounts」でも確認できます。
cTraderは、Tradeviewの「取引プラットフォーム」でダウンロードできます。
バイキング(CURRENEX)口座
バイキング口座の詳細は以下の通りです。
レバレッジ | 200〜400倍 |
取引手数料 | 6ドル/lot |
最低入金額 | 10万円 |
最小ロット数 | 0.1ロット |
ロスカットライン | 100% |
スプレッド目安(USD/JPY) | 0.6 pips |
発注方式 | STP方式 |
バイキング口座では「CURRENEX(カリネックス)」という取引ツールが利用できます。
CURRENEXは、複数の金融機関と直接接続して取引できるプラットフォーム。
ただCURRENEXの対応プラットフォームはWindowsのみで、スマホやタブレットでは取引ができません。
さらにCURRENEXは利用者が非常に少ないため、ネット上でも日本語の情報が少なく、一般のトレーダーが使うにはハードルが高いです。
裁量トレードするなら、スマホ・タブレット対応のcTrader口座がおすすめ。
バイキング口座は、英語版Tradeviewの「Accounts」でも確認できます。
Tradeviewの主要でない口座タイプ一覧
Tradeviewでは先ほど挙げた6種類の口座以外にも口座タイプを選びます。
ただどれもマイナーですし、利用者も少ないため、軽く紹介するに留めておきます。
API/FIX口座
API・FIXとは、金融商品を電子取引するときに使われるプロトコルのこと。
正式名称は以下の通り。
- API:Application Programming Interface
- FIX:Financial Information Exchange
既存のプラットフォームではできない動作も、APIやFXを調整することで、可能となります。金融取引で使えるプログラミング言語のようなものですね。
ただしAPIやFXを調整するには、専用のプログラミング言語を体得する必要があり、一般的なトレーダーが使うにはハードルが高いです。
C#やJava、C++といった高度な言語の理解や
最低限の知識としてインフラ周り(TCP(通信)やネットワーク、DB)
についても知っておく必要があります。引用:fix apiについて
自分で自動売買プログラムを開発して、それをTradeviewで試したいなら、API/FIXの口座開設を検討しましょう。
API/FIX口座は、英語版Tradeviewの「Institutional services」で確認できます。
Sterling口座
TradeviewのSterling口座は、株式やオプションなどを取引できます。
詳しくはTradeviewの「Sterling Trader」をご覧ください。
Rhinotrader口座
RhinotraderはTradeviewで使える取引ツールの一種です。
詳しくはTradeviewの「Rhinotrader」をご覧ください。
まとめ:裁量トレードをするなら、機能性に優れたcTrader口座がおすすめ
ここまでTradeviewの口座タイプを解説してきました。
口座タイプはたくさんありますが、中でもおすすめは以下の2つ。
1つ目のMT4 ILC口座は、スプレッドが狭く、取引手数料も往復5ドルと低いため、EA自動売買で利益を出しやすいです。
2つ目のcTrader口座は、高性能プラットフォーム「cTrader」が利用できます。チャート分析の効率がアップし、裁量トレードの利益率を底上げしてくれるでしょう。
トレードスタイルに合わせて、相性の良い口座タイプを選びましょう。
口座タイプは、英語版Tradeviewの「Accounts」で確認できます。