FXトレードをするなら、必要証拠金も知っておきたい用語です。
必要証拠金とは、FXトレードで注文を出すのに必要な証拠金のこと。レバレッジが高ければ高いほど、少なくなります。
ではXMの必要証拠金はどれくらいなのでしょうか?レバレッジが888倍と非常に高いのですから、必要証拠金もさぞ少ないことでしょう。
必要証拠金は通貨ペア、口座タイプ、ロット数によって異なるため、計算が面倒です。
この記事では、XMの必要証拠金を口座タイプ、取引ロット数ごとに分かりやすく列挙することにしました。
XMの必要証拠金は、XMの「計算ツール」で計算できます。
証拠金を計算するならXMの計算ツールがおすすめ
扱う通貨ペアや取引ロット数が決まっているなら、必要証拠金の計算はXMの計算ツールを使いましょう。
通貨ペアやロット数、口座タイプやレバレッジを入力することで、トレードに必要な証拠金をすぐに計算してくれます。
XMの計算ツールにはほかにもいろんな機能があり、pipsやスワップポイント、損切りや利確などの計算もしてくれます。
FXトレードで勝率あげるなら、証拠金やpipsの計算が重要です。
計算機は、XMの「計算ツール」から利用できます。
証拠金の計算方法
ただ計算ツールを使わなくても、基本的な必要証拠金の計算はできた方がいいです。
FXトレードのたびに計算ツールを開くのはめんどくさいですからね。大まかな計算なら頭の中でした方が、トレードの時間も節約できます。
ここからは実際に必要証拠金の計算方法をみていきます。
計算式は以下の通り。
- 必要証拠金 = 通貨の価値 * 取引ロット数 / レバレッジ
これだけだと分かりにくいのでので、具体例を用いましょう。
アメリカドル円1万通貨を注文すると仮定すると、必要証拠金は以下のように計算できます。(1ドル=110円とする)
- 110円 * 10,000通貨 / 888倍
- = 1,100,000円 / 888倍
- = 1,200円(端数切り捨て)
アメリカドル円を1万通貨注文する時の必要証拠金は、1,200円ほど。
取引ロット数が10倍になれば、必要証拠金も10倍になりますし、レバレッジが888倍から500倍に下がれば、必要証拠金は1.8倍くらいに増えます。
言葉にすると難しそうですが、実際にトレードすれば直観的にわかるようになるはずです。それでも計算が面倒なら、XMの計算ツールを使いましょう。
口座タイプごとの必要証拠金の目安
必要証拠金の計算はめんどくさいはず。ざっくりとした目安でもいいので、具体例はほしいですよね。
ここからは口座タイプと取引ロット数ごとに必要な証拠金を列挙していきます。
通貨ペアはアメリカドル円、端数は省略しています。
スタンダード口座(1,000通貨=120円から)
まずは一番利用者が多いであろうXMスタンダード口座から紹介しましょう。
スタンダード口座の必要証拠金は以下の通り。
- 1,000通貨(0.01ロット):120円
- 1万通貨(0.1ロット):1,200円
- 10万通貨(1ロット):12,000円
- 100万通貨(10ロット):120,000円
- 500万通貨(50ロット):600,000円
レバレッジが888倍と非常に高いため、1万通貨注文するのに必要な証拠金もたったの1,200円です。
これがレバレッジ25倍の国内FX業者だと、証拠金は4万5,000円が必要になります。
XMで最初に口座を作るなら、口座タイプはスタンダード口座がおすすめ。入金ボーナスがもらえる上に、取引通貨量が多いからです。
スタンダード口座の詳細は、XMの「口座タイプ」で確認できます。
マイクロ口座(10通貨=1.2円から)
XMマイクロ口座は取引通貨量がとても少ないため、証拠金も同様に少なくなります。
マイクロ口座の必要証拠金は以下の通り。
- 10通貨(0.01ロット):1.2円
- 100通貨(0.1ロット):12円
- 1,000通貨(1ロット):120円
- 1万通貨(10ロット):1,200円
- 10万通貨(100ロット):12,000円
1,000通貨注文するのに必要な証拠金は120円。自販機の缶ジュースと同じ価格です。
1,000円くらいで海外FXを始めるなら、まずはXMのマイクロ口座から始めてみるのも良いでしょう。
ただ通貨量が少ないという事は、得られる利益も少なくなるということ。FXで本格的に稼ぐなら、マイクロ口座はおすすめできません。
マイクロ口座の詳細は、XMの「口座タイプ」で確認できます。
XM Zero口座(1,000通貨=220円から)
XM Zero口座はスプレッドが非常に狭いことが大きな特徴。代わりに使えるサービスが制限されています。
XM Zero口座の必要証拠金は以下の通り。
- 1,000通貨(0.01ロット):220円
- 1万通貨(0.1ロット):2,200円
- 10万通貨(1ロット):22,000円
- 100万通貨(10ロット):220,000円
- 500万通貨(50ロット):1,100,000円
レバレッジが500倍に抑えられているため、必要証拠金もスタンダード口座の1.8倍と高くなっています。
資金が少なく必要証拠金を最小限に抑えたい方は、XM Zero口座よりもスタンダード口座を使いましょう。
逆にスキャルピングトレードなどでスプレッドを狭くしたいのなら、XM Zero口座の方がいいです。
XM Zero口座の詳細は、XMの「口座タイプ」で確認できます。
1pipsあたりで得られる収益目安(スタンダード口座、1万通貨、USD/JPYの場合)
必要証拠金と同じくらいに重要なのがpipsです。
pipsとは、通貨ペアがチャート上でどれだけ動いたかを表す単位のこと。pipsをたくさん稼ぐほど、得られる収益も多くなります。
では1pipsでどれくらい稼げるのでしょうか?
アメリカドル円1万通貨を運用したとすると、pipsあたりの収益目安は以下の通り。
- 1pips = 100円
- 10pips = 1,000円
- 100pips = 10,000円
初心者が1日にデイトレードで稼ぐ目安が20 pipsほど、円換算で2,000円くらいですね。
スイングトレードでかなり調子が良ければ、100 pipsくらい稼ぐことも可能でしょう。その時の収益は円換算で1万円ほどになります。
pipsは必要証拠金と直接関係はないですが、重要な項目です。FXトレードで稼ぐときは、なるべくpipsを多く稼ぐことを意識してください。
pips計算は、XMの「ピップ値計算ツール」を使うと便利です。
証拠金が不足するとどうなる?
ここまでXMの必要証拠金を口座タイプとロット数ごとに解説してきました。
ではもし必要証拠金が足りなくなったら、どうなるのでしょうか?
ここからは証拠金維持率が100パーセント未満になった場合を見ていきます。
証拠金維持率50%以下でマージンコール
まずXMでは証拠金維持率が50%以下になると、マージンコールが発生します。
マージンコールとは、「証拠金が不足しているので資金を追加してくださいね」という警告のこと。
国内FX業者だとマージンコール中は新規注文ができませんが、海外FX業者だと新規注文できることが多いです。
XMでもマージンコール中に警告はされますが、取引制限されることはありません。
ただそれでも証拠金維持率50%未満は危ない状態です。なるべく早く資金を投入して、証拠金維持率を回復させましょう。
XMのマージンコールは、XMの「取引→証拠金とレバレッジ」で確認できます。
証拠金維持率20%以下でロスカット
XMでは、証拠金維持率20%以下でロスカットになります。
ロスカットとは、証拠金維持率が下がり過ぎると保有しているポジションを強制的に決済される仕組みのこと。目的は利用者の資金を守るため。
ロスカットさせられるということは、多額の資金を失うことを意味します。
トレーダーはポジションをロスカットされないよう、リスク管理を徹底しましょう。
XMのロスカットルールは、XMの「取引→証拠金とレバレッジ」で確認できます。
口座残高マイナスでゼロカット
XMでは口座残高がマイナスになると、ゼロカットが発動します。
ゼロカットとは、口座残高がマイナスになったとき、残高ゼロにリセットされる仕組みのこと。
マイナス分はXMが補填しますが、それをトレーダーに請求することはありません。
トレーダーは追証借金のリスクに怯えることなく、ハイリスクなトレードに専念できるわけですね。
XMのゼロカットは、XMの「取引→証拠金とレバレッジ」で確認できます。
証拠金維持率の目安は500%
証拠金維持率について言及したのは、必要証拠金と同じくらい重要な項目だからです。
証拠金維持率をコントロールしていないと、ロスカットやゼロカットが発動して、安定した収益が出せなくなります。
証拠金維持率の大まかな目安は500%以上。
それだけ高いパーセンテージを維持していれば、多少の損失を出しても耐えられますし、強気なトレードもやりやすくなります。
トレードの収益を安定させたいなら、証拠金維持率を高く維持しましょう。
XMの証拠金維持率は、ポジション保有中の「MT4・MT5」で確認できます。
必要証拠金を不足させないためにやるべきこと
必要証拠金はFXトレードするのに必要なお金です。手持ちの資金が必要証拠金より少なければ、当然トレードはできません。
ここからは必要証拠金を確保し、有効証拠金に余裕を持たせるためにやるべきことをいくつか紹介します。
これらを実践しておけば、FXトレードで一発退場はないでしょう。
必ず損切り設定をする(目安は20〜60 pips)
FXトレードするときは必ず損切り設定をしましょう。
そうしないと損失が何百pipsにも広がり、最終的に資金を全て失うことになるからです。
人間は損失を受け入れることに大きな苦痛を伴うものです。だから損切り設定は自動化しておくべきなのです。
損切りの目安は、デイトレードなら20 pips、スイングトレードなら60 pips程度。注文前には必ず損切りをする癖をつけましょう。
1pipsが何円かを知りたいなら、XMの「ピップ値計算ツール」を使うと便利です。
ロット数を増やしすぎない
FXトレードで資金を一瞬で失う原因の多くは、ロット数が多すぎることです。
海外FXの1ロット通貨量は10万通貨と高めです。10万通貨という事は、10 pips損すれば1万円、100 pips損をすれば10万円失うことにします。
国内FXと同じような感覚でトレードしていると、知らぬ間に資源をたくさん失うことになるでしょう。
だから海外FXに慣れていない方は、取引通貨量の違いに慣れるためにも、まずは0.1ロット(1万通貨)あたりから取引を始めてみましょう。
取引通貨量が多くなればなるほど、損失額も大きくなりますから。
1ロット通貨量は、XMの「口座タイプ」で確認できます。
経済指標前後はトレードしない
経済指標の前後はチャートが大きく動きます。
変動に巻き込まれて大損を抱えるリスクが高いので、経済指標前後はFXトレードを控えるようにしましょう。
経済指標前後を狙って大金を稼ぐという戦い方もありますが、それはFXに慣れてからの話です。初心者は下手に手を出さない方がいいでしょう。
経済指標は、XMの「FXを学ぶ→経済指標カレンダー」で確認できます。
経済指標は毎日いくつも発表されるので、重要度の高いものだけマークしましょう。
収益を安定させるなら、必要証拠金の計算は大切!
ここまでXMの必要証拠金やその計算方法について解説してきました。
XMは最大レバレッジが888倍と非常に高いため、1万通貨でも証拠金1,200円ほどで取引ができます。国内FXの30分の1ほどですね。
もっと少ない証拠金で取引をしたいなら、マイクロ口座を使いましょう。1,000通貨あたり120円から取引できます。
FXトレードの勝率を安定させるなら、XMの計算ツールで必要証拠金や証拠金維持率を常に計算しておきましょう。
こういう地道でめんどくさい計算が、FXの勝敗を左右するものです。
XMの計算機は、XMの「計算ツール」で利用できます。