MT4のEA自動売買でFXトレードするときは、VPS(仮想専用サーバー)の契約が必須になります。
VPSは基本有料ですが、XMではある一定の条件を満たすことで、無料VPSサービスを使えるようになります。
ただ条件は複雑ですし、VPSについては詳しく知らない人も多いですよね?
そこでこの記事では、XMの提携VPSの使い方や、無料利用の条件などを解説することにしました。
無料VPSサービスは、XMの「プロモーション→無料VPSサービス」でも確認できます。
VPS(仮想専用サーバー)は、EA自動売買に必須のアイテム
VPS(仮想専用サーバー)とは、共用サーバーにおいて専用サーバーのような環境が実装されているサーバーのこと。
VPSを契約することで、手元にWindows OSのパソコンがなくても、擬似的にパソコンを使えるようになります。
EA自動売買は基本的に24時間運用するため、パソコンも同じように24時間起動し続ける必要があります。ただ普段使っているパソコンでEAを使い続けると、パソコンに大きな負荷がかかります。
だからVPSを契約して、仮想のパソコンを入手し、EAを24時間運用するわけです。EA自動売買をするなら、VPSは必須。
XMの無料VPSサービスは、XMの「プロモーション→無料VPSサービス」で確認できます。
XMで無料でVPSを利用するには?
XMでは無料VPSサービスを利用できます。
ただVPSの無料利用には条件があり、資金の少ない人にはハードルが高いです。
ここからは無料利用の条件などを見ていきます。
無料利用の条件は2つ(残高5,000ドル以上、毎月5ロット取引)
XMの無料VPSの利用条件は2つ。
- 毎月5ロット(50万通貨)以上の取引を行っていること
- 口座入金額が5,000ドル以上であること(日本円で55万円)
これらの条件は、2つとも満たす必要があります。
VPSの無料利用条件は、XMの「プロモーション→無料VPSサービス」で確認できます。
条件を満たさないと有料になる(料金は月額28ドル)
2つの条件を満たさないと、XM口座から月額料金28ドルが引き落とされます。日本円で月額3,000円相当ですね。
VPSの月額料金の相場は2,000円から3,000円なので、この価格設定は妥当でしょう。
ただ同じ価格帯で優秀なVPSは他にもあるので、やはりXMのVPSは無料で使わないと割に合いません。
無料VPSサービスの料金は、XMの「プロモーション→無料VPSサービス」で確認できます。
口座のお金がなくなれば、自動で解約
XMの口座残高がゼロになれば、VPSは自動で解約されます。
VPSを使い続けるなら、口座残高が足りているか定期的に確認しましょう。
XMの口座残高は、XMの「会員ページ」でログイン後に確認できます。
資金が少ない人には厳しい条件かも…
VPSの無料利用は、資金の少ない初心者にはハードルが高いです。
もう一度2つの条件を確認しましょう。
- 毎月5ロット(50万通貨)以上の取引を行っていること
- 口座入金額が5,000ドル以上であること(日本人で55万円)
まず1つ目の条件ですが、XMの5ロットは50万通貨に相当します。50万通貨はかなり大きな通貨量で、20 pips損すれば、10万円くらい失います。
50万通貨は初心者が簡単に手を出せる通貨量ではないのです。
次に2つ目の条件ですが、5,000ドルは日本円で55万円に相当します。XMは資金10万円前後で利用する人が多く、55万円入金はハードルが高いように感じられます。
VPSの無料利用条件は、XMの「プロモーション→無料VPSサービス」で確認できます。
XMの無料VPS「BeeksFX」は使い勝手がよくない
XMの無料VPSは「Beeks Financial Cloud」が提供する「BeeksFX」というもの。国内FXだとOANDA Japanが提携しています。
ただこちらの体験記事によると、BeeksFXの使い勝手はそんなに良くないようです。
有料版の料金も高く、日本語のサポートが充実していないのが致命的です。
厳しい条件をクリアしてまで、無料で使う価値があるかと言われると、微妙でしょう。
10万円くらいの資金で手軽にEA自動売買を試してみたいなら、次で紹介する有料VPSを使ってみましょう。
MT4自動売買向けの有料VPSを紹介!
FX向けのVPSサービスがいろいろありますが、中でも代表的なのは以下の2つ。
どれも料金がお手頃で、ネット上での評判も高め。
それぞれのVPSの特徴を見ていきましょう。
お名前.com デスクトップクラウド for FX(月額2,400円から)
VPSがよくわからないなら「お名前.comのデスクトップクラウド」がおすすめ。
大手企業のGMOグループが運営しており、わからないことがあれば電話で手厚くサポートしてもらえます。
さらにWindows OSとMT4がすでにインストールされているため、契約すればすぐにEA自動売買を始められます。
EA自動売買のデメリットは、セットアップがめんどうなこと。お名前.comのVPSなら、そうした雑務から解放されるわけですね。
EA自動売買が初めての人は「お名前.comのVPS」を選ぶのが無難です。
ABLENET VPS(月額1,800円から)
VPSの月額料金も安くしたいなら「ABLENET VPS」を選びましょう。
料金は月額1,800円からで、お名前.com デスクトップサーバーよりも安上がりです。
ABLENET VPSには、2種類のプランがあります。
- VPSプラン:Windowsなし
- 仮想デスクトッププラン:Windowsあり(おすすめ!)
MT4自動売買をするなら、Windowsをインストールできる「仮想デスクトッププラン」を選びましょう。
デメリットは、お名前.comほどサポートが親切でないこと。EA自動売買を前提に作られたサービスではないので、WindowsもMT4も自分でインストールする必要があります。
「ABLENET VPS」はパソコンに詳しいFX中級者以上向けのサービスとなります。
EA自動売買をするなら、有料VPSの方がおすすめ!
ここまでXMの無料VPSについて解説してきました。
XMの無料VPSを利用するには、以下の2つの条件を満たす必要があります。
- 毎月5ロット(50万通貨)以上の取引を行っている
- 口座入金額が5,000ドル以上(日本円で55万円)
資金の少ない人が、2つの条件を満たすのは難しいです。仮に満たしたとしても、翌月に未達成なら月額28ドルの料金が発生します。
本格的にVPSでEA自動売買をするなら、日本の有料VPSサービスを利用しましょう。
特に「お名前デスクトップクラウド for FX」ならWindowsとMT4がインストールされているため、セットアップが簡単です。
XMのVPSサービスは、XMの「プロモーション→無料VPSサービス」で確認できます。