XM Zero口座は3つの口座タイプのうちの1つで、スプレッドが非常に狭いのが特徴です。
スキャルピングトレードなど取引回数の多いトレード手法と相性がいいです。
ではXM Zero口座のそれ以外のスペックなどはどうなのでしょうか。ほかにもデメリットや他のECN口座との比較もしておきたいですよね?
この記事では、XM Zero口座についてわかりやすく解説することにしました。
XM Zero口座の詳細は、XMの「口座タイプ」でも確認できます。
XM Zero口座の基本スペック
XM Zero口座の基本スペックは以下の通り。
- 最大レバレッジ:500倍
- 1ロット単位:10万通貨
- 最小取引単位:1,000通貨
- 最大取引単位:500万通貨
- スプレッド目安:USD/JPY 0.1 pips
- 最低入金額:10,000円
- ボーナス:3,000円口座開設ボーナスのみ(入金ボーナスなし)
- ロイヤリティプログラム:なし
- CFD取引:なし
最大の特徴はスプレッドが非常に狭いこと。アメリカドル円で0.1 pipsと驚異的な狭さです。(取引手数料を入れると実質1.1 pips)
ただ得られるボーナスは口座開設ボーナスのみで、入金ボーナスは得られません。
ほかにもロイヤリティプログラムやCFD取引など、XMの基本的なサービスが使えなくなっています。
XM Zero口座の詳細は、XMの「口座タイプ」で確認できます。
XM Zero口座のメリット:スプレッドが極端に狭い(USD/JPY 0.1 pips)
XM Zero口座のメリットは、スプレッドが極端に狭いこと。この1点につきます。
スプレッドが狭いということは、それだけ取引コストも安くなるということ。
特に取引回数の多いスキャルピングトレードだと、取引コストをかなり節約できるはずです。
スプレッドを比較しましょう。
- XM Zero口座:1.1 pips(0.1 pips + 1ロット10ドル)
- スタンダード口座:1.8 pips
その差は0.7 pips。取引回数の多いスキャルピングトレードだと、0.7 pipsの違いは大きいです。
スキャルピングトレードで利益を出すなら、スプレッドは極限まで狭くすることが鉄則。XM Zero口座はスキャルピングトレードと相性が良いのです。
XMのスプレッドは、XMの「取引→FX取引」で確認できます。
XM Zero口座のデメリット
スプレッドが非常に狭いXM Zero口座ですが、デメリットもあります。
デメリット1、取引手数料が他より高い(1ロット10ドル)
XM Zero口座の取引手数料は1ロット10ドル、これは他の海外FX業者と比べて高め。
中でもECN口座の取引手数料が安いのは以下の2社。手数料は1ロット10万通貨あたりです。
特にTradeviewの取引手数料が1ロット5ドルと、XM Zero口座の半分です。(ただしレバレッジは200倍と低め)
本格的にスキャルピングトレードをするなら、XM Zero口座よりも先ほど挙げた3つの海外FX業者を使ったほうがよいのです。スキャルピングトレードでは、スプレッドの狭さが利益に直結しますからね。
実際Tradeviewは取引手数料が安い上に、cTraderも使えるため、ベテランのFXトレーダーに人気があります。
詳しくはTradeview公式サイトをご覧ください。
デメリット2、最大レバレッジは500倍なので、必要証拠金が増えてしまう
XM Zero口座の最大レバレッジは500倍。スタンダード口座・マイクロ口座の888倍と比べると低めです。
レバレッジが低くなるということは、必要証拠金が増えるということ。実際XM Zero口座では、スタンダード口座の1.8倍の証拠金が必要となります。
必要証拠金を比べてみましょう。
アメリカドル円1万通貨を注文するのに必要な証拠金は、XM Zero口座とスタンダード口座で以下のようになります。
- スタンダード口座:1,200円
- XM Zero口座:2,200円
必要証拠金が1.8倍ほど高くなっていますよね。
レバレッジが高ければ高いほど、必要証拠金は少なくなります。資金の少ない人は、レバレッジがより高いスタンダード口座を利用しましょう。
XMで必要証拠金を計算するなら、XMの「計算ツール」を使うと便利です。
デメリット3、入金ボーナスがもらえない
XM Zero口座では、以下の2種類の入金ボーナスはもらえません。(3,000円の口座開設ボーナスはもらえる)
入金ボーナスがもらえないと、少ない証拠金でFXトレードを強いられることになります。ロット数の多い強気なトレードもためらいがちになるでしょう。
入金ボーナスは資金が少ないトレーダーへの救済策です。
資金が少ない人にはXM Zero口座をおすすめできません。入金ボーナスがもらえるスタンダード口座かマイクロ口座を使いましょう。
XMの入金ボーナスは、XMの「プロモーション」で確認できます。
デメリット4、ロイヤリティプログラムが適用されない(XMポイントがもらえない)
XM Zero口座では、ロイヤリティプログラムが適用されません。
ロイヤリティプログラムは、トレードをするごとにXMポイントが貯められるサービス。貯めたポイントはボーナスに交換して、FXトレードの証拠金に使えます。
キャッシュバックサービスは資金の少ない海外初心者にとってありがたい存在ですが、XM Zero口座では使えないわけです。
ロイヤリティプログラムでXMポイントを効率よく貯めたいなら、スタンダード口座を利用しましょう。
通貨量が多いため、取引を繰り返せばどんどんポイントが貯まります。
ロイヤリティプログラムの詳細は、XMの「プロモーション」で確認できます。
デメリット5、CFD取引は利用できない
XM Zero口座ではCFD取引もできません。
CFD取引は、農作物や株価指数、レアメタルやエネルギーなどにレバレッジをかけて行う取引のこと。FXとは異なる値動きをするため、リスクヘッジに便利です。
しかしXM Zero口座ではこのCFD取引も使えません。利用したいならスタンダード口座かマイクロ口座を選びましょう。
ただCFD取引はFX中級者向けです。スプレッドやロット数、取引時間などが銘柄ごとに異なるからです。
海外FXに慣れていない人が無理に手を出す必要はありません。
XMのCFD銘柄は、XMの「取引→取引商品」で銘柄ごとに確認できます。
デメリット6、最低入金額は1万円と高め(スタンダード・マイクロは500円)
XM Zero口座の最低入金額は1万円と高めです。
スタンダード口座・マイクロ口座の最低入金額は500円。わずかな資金でFXトレードに挑戦するなら、これら2つの口座を使いましょう。
とはいえ海外FXで本格的に稼ぐなら、最低でも10万円は入金したいところ。最低入金額1万円は、大したデメリットでもないでしょう。
XMの口座入金は、XMの「会員ページ」から行えます。
XM Zero口座と他の口座タイプを比較
ここまでXM Zero口座のメリット・デメリットを解説してきました。
ただXMには3つの口座タイプがありますし、他の2つとの比較はしておきたいですよね?
ここからXM Zero口座と、スタンダード口座・マイクロ口座をそれぞれ比較します。
まずは比較表でざっと比較
違いを比較するなら、比較表を見比べるのが手っ取り早いです。
スタンダード口座 | マイクロ口座 | XM Zero口座 | |
レバレッジ | 888倍 | 888倍 | 500倍 |
1ロット通貨量 | 10万通貨 | 1,000通貨 | 10万通貨 |
最小取引単位 | 1,000通貨 | 10通貨 | 1,000通貨 |
最大取引単位 | 500万通貨 | 10万通貨 | 500万通貨 |
最低入金額 | 500円 | 500円 | 10,000円 |
発注方式 | STP | STP | ECN |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 1ロット10ドル |
入金ボーナス | あり | あり | なし |
XMポイント | あり | あり | なし |
CFD取引 | あり | あり | なし |
口座タイプの比較は、XMの「口座タイプ」でも行えます。
次の項目からは、比較表でフォローできなかった部分を解説します。
XM Zero口座 vs スタンダード口座
XM Zero口座とスタンダード口座の違いは以下の通り。
XM Zero口座 | スタンダード口座 | |
スプレッド(USD/JPY) | 0.1 pips | 1.8 pips |
最大レバレッジ | 500倍 | 888倍 |
取引手数料 | 1ロット10ドル | なし |
入金ボーナス | なし | あり |
ロイヤリティ・プログラム | なし | あり |
CFD取引 | なし | あり |
XM Zero口座はスプレッドが極端に狭いですが、入金ボーナスやロイヤリティプログラムなどのサービスは利用できません。
スタンダード口座はスプレッドこそ広めですが、XMの様々なサービスを利用できます。最大レバレッジが888倍で、必要証拠金がXM Zero口座よりも少なくなります。
スキャルピングトレードをするならXM Zero口座、デイトレードをするならスタンダード口座を選ぶといいでしょう。
口座タイプの詳細は、XMの「口座タイプ」で確認できます。
XM Zero口座 vs マイクロ口座
XM Zero口座とマイクロ口座の違いは以下の通りです。
どちらも方向性が大きく違うため、違いも多いです。
XM Zero口座 | マイクロ口座 | |
スプレッド(USD/JPY) | 0.1 pips | 1.8 pips |
最大レバレッジ | 500倍 | 888倍 |
取引手数料 | 1ロット10ドル | なし |
入金ボーナス | なし | あり |
ロイヤリティ・プログラム | なし | あり |
CFD取引 | なし | あり |
1ロット単位 | 10万通貨 | 1,000通貨 |
最低取引単位 | 1,000通貨 | 10通貨 |
最大取引単位 | 500万通貨 | 10万通貨 |
XM Zero口座はスプレッドが極端に狭い代わりに、入金ボーナスやロイヤリティプログラムを利用できません。
マイクロ口座は、1ロット単価が1,000通貨と少ないのが特徴。(スタンダード口座の100分の1)小額の資金でFXトレードの練習をするのにおすすめです。
スキャルピングトレードをするならXM Zero口座、少額トレードをするならマイクロ口座を選びましょう。
口座タイプの詳細は、XMの「口座タイプ」で確認できます。
XM Zero口座と他の業者を比較
XM Zero口座のようなスプレッドが極端に狭い口座は、他の海外FX業者にも存在します(ECN口座と呼ばれる)。
ここからはXM Zero口座と他のECN口座のスペックを比較してみます。
XM Zero口座 vs Tradeview ILC口座(ECN口座)
XM Zero口座とTradeview ILC口座の違いは以下の通り。
XM Zero口座 | ||
スプレッド | 0.1 pips | 0.1 pips |
手数料 | 10ドル/lot | 5ドル/lot |
レバレッジ | 500倍 | 200倍 |
最低入金額 | 1万円 | 10万円 |
最小取引単位 | 1,000通貨 | 1万通貨 |
最大取引単位 | 500万通貨 | なし |
Tradeviewの取引手数料は1ロット5ドル。他の海外FX業者と比べて一番安いことが特徴です。
ただ最大レバレッジは200倍と低いため、取引には多額の資金が必要となります。
また最低入金額は10万円、最小取引単位が1万通貨であるため、資金が少ない人が使うにはハードルが高め。
Tradeview ILC口座は非常に優秀な口座ですが、資金に余裕がある人でないと使いこなせないでしょう。
TradeviewのILC口座は、英語版Tradeviewの「Accounts」で確認できます。
XM Zero口座 vs AXIORY ナノスプレッド口座(ECN口座)
XM Zero口座とAXIORY ナノスプレッド口座の違いは以下の通り。
XM Zero口座 | AXIORY | |
スプレッド | 0.1 pips | 0.1 pips |
手数料 | 10ドル/lot | 6ドル/lot |
レバレッジ | 500倍 | 400倍 |
最低入金額 | 1万円 | 2万円 |
最小取引単位 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
最大取引単位 | 500万通貨 | 1,000万通貨 |
AXIORYの取引手数料は1ロット6ドル。Tradeviewより1ドル高いですが、それでもXM Zero口座よりは4ドル安いです。
スプレッドも400倍と高く、Tradeviewよりも必要な資金を少なく抑えられます。
最低入金額も2万円、最小取引単位は1,000通貨で、資金が少ない人でも参入しやすいです。
さらにスキャルピングトレードと相性の良い取引ツール「cTrader」が使えるのも大きなメリット。ここで紹介している2口座の中で最もバランスの良いECN口座です。
ナノスプレッド口座は、AXIORYの「取引条件→口座タイプ」で確認できます。
XM Zero口座の評価は微妙。スタンダード口座の方がいいかも
XM Zero口座は3つの口座タイプの中で1番スプレッドが狭く、スキャルピングトレードと相性が良いです。
ただ2種類の入金ボーナスがもらえず、ロイヤリティプログラムやCFD取引は利用できません。
10万円以下の資金で始める人は、入金ボーナスがもらえるスタンダード口座を選びましょう。
ただ最低入金額が1万円と低いので、少額の資金でスキャルピングトレードをしたい人にはおすすめできます。
XM Zero口座の詳細は、XMの「口座タイプ」でも確認できます。