海外FXで大きな利益を出したいならスイングトレードがおすすめ。
スイングトレードには以下のメリットがあります。
- FX初心者でも再現しやすい
- チャートを1日中見る必要がない
- 初期費用・維持コストがかからない
- 利益率・資本効率に優れている
- B-bookブローカーから追い出されにくい
スイングトレードが初めての人は、4時間足・日足10EMAを基準とした押し目買い・戻し売りから始めましょう。それだけでも裁量トレードの期待値が大きく向上します。
この記事では海外FXのスイングトレードのやり方を解説していきます。
スイングトレードのメリット
FX初心者でも再現しやすい
スイングトレードの最大のメリットは、FX初心者でも実践しやすいこと。基本的には日足10EMAを基準に順張りするだけなので、特殊な技術やツールは必要ありません。
FXの稼ぎ方に関しては怪しい情報商材・EA・ツール・セミナー・オンラインサロンなどが大量に出回っており、それらの手法を片っ端から試そうとすると数十万円ものお金が飛んでいきますが、こちらの記事で紹介しているスイングトレードなら無料で実践できるため金銭ダメージも少ないです。
日足基準の雑なエントリーだと100pips以上の含み損を抱えることもありますが、最終的には200pips以上の利益になる可能性が高くトータルの利益率は高めです。
チャートを1日中見る必要がない
スイングトレードの2つ目のメリットは、1日中チャートを見る必要がないこと。基本的には日足の10EMA付近にリミット注文を設置して放置するだけです。
これがデイトレードやスキャルピングトレードだと、5pipsから50pipsの利益を得るために1日中チャートを監視したり、10分に1回の頻度でチャートを確認する必要があります。
中には仕事中にチャートと見ながら多めに売買を繰り返している人もいるかもしれませんが、値動きが気になって仕事のパフォーマンスが落ちてしまうためおすすめしません。デイトレードやスキャルピングトレードは専業トレーダーの特権と考えましょう。
その点でスイングトレードはトレード1回の利益が1,000ドル前後と控えめではありますが、チャートを見る時間が必要最小限なので、 スマホやパソコンを頻繁に見れない兼業トレーダーの方でも実践しやすいです。
初期費用・維持コストがかからない
スイングトレードの3つ目のメリットは、初期費用・維持コストがかからないこと。FX口座への入金額を除けば無料で始められます。
これがEA自動売買だと2万円以上の市販EAを購入したり、月額3,000円以上のVPSを契約する必要があるため、 初期費用・維持コストがかかってしまいます。
EAは2万円くらいの初期費用で済めばいいのですが、稼げるトレードロジックが追い求めてEAをたくさん買ったり、MQL5で10万円以上の高額EAを買ったりすると、初期費用が30万円を超えてしまうこともあります。
FXはトレードよりも稼ぎ方を売ったほうが儲かるとされているため、高額な情報商材・EA・ツールを売ろうとする人はたくさんいます。情報商材屋にカモにされないためにも、まずは無料の手法から試したほうがいいです。
利益率が高い
スイングトレードの4つ目のメリットは利益率が高いこと。例えば資金10,000ドル/1.0ロットの運用で200pips稼いだとすると、利益はおよそ2,000ドルで利回りは20%となります。
これがEA自動売買だと月間利回りは3%前後、収益性に優れたグリッド・マーチンゲールEAでも5%前後になります。EAは長期的に破綻しないよう運用ロットを小さくする必要がありますし、マルチタイムフレーム分析などでエントリーポイントを厳選できないため獲得ピップスも少なくなるからです。
それに対してスイングトレードはエントリーポイントを厳選しているため運用ロットを大きくできますし、万が一口座を破綻させたとしても失うのは自分の資金だけで、EA利用者に咎められることもありません。
トレードを完全自動化させてローリスクで稼ぎたいならEA自動売買でも構いませんが、月利500%以上の大きな利回りを求めるなら、獲得ピップスが多いスイングトレードの方がおすすめです。
B-bookのFXブローカーから追い出されにくい
スイングトレードの隠れたメリットとして、B-bookブローカーから追い出されにくいことが挙げられます。
B-bookとは注文方式にDD方式を採用しているブローカーのこと。FX業者がトレーダーとインターバンクの間で取引を仲介します。(FXブローカーが介在しないNDD方式のブローカーはA-bookと呼ばれる)
B-bookの厳密な区分は難しいですが、XMやAXIORY、国内FXブローカー、新興の海外FXブローカーはB-bookブローカーである可能性が高いです。(Tradeview・IC Markets・RannForexなどはA-bookである可能性が高い)
B-bookブローカーは為替リスクのために常にお客と反対のポジションを持っているため、顧客が負けることがブローカーの利益になります。逆に顧客が勝ちすぎるとブローカーの資金が枯渇しやすくなるため、高ロットで数千万円の利益を出しているトレーダーは高確率で追い出されます。
ただその一方でB-bookブローカーは高いレバレッジや豊富なボーナス、使いやすいウェブサイトやお得なポイント制度などを導入しているため、こっそりと稼ぎ続けていればその恩恵を享受できます。
超高速売買やアービトラージ取引など勝率の高すぎる手法はB-bookブローカーに検知されて追い出されやすいですが、スイングトレードのような低ロットの手法だと見逃してもらえることが多いです。
安全性の高い大手・中堅以上のB-bookブローカー(XM・AXIORYなど)を使い続けたいなら、追い出しリスクが低いスイングトレードを採用しましょう。
スイングトレードのデメリット
日足スイングトレードには以下のデメリットがあります。
- デイトレードより利益率が低い
- 経済指標によるオーバーシュートに巻き込まれやすい
1つ目のメリットは運用ロットが小さいため利益率が低めなこと。デイトレードのようにエントリーポイントを厳選していないため5.0ロットや10.0ロットで運用できず、1.0ロットで少しずつ稼いでいくことになります。
またストップロスを設定しないため一時的に300pips以上の含み損を抱えることもあり、ロスカットされないよう口座残高を多めに、運用ロットを少なめにしておく必要があります。デイトレードのように資金10万円で100万円の利益を狙うといったことができず、資本効率は劣ってしまいます。
2つ目のデメリットは経済指標によるオーバーシュートに巻き込まれやすいこと。ポジションの保有期間が長い上にリミット注文を雑に設置するため、経済指標による300pips以上の大変動に巻き込まれやすいです。
スイングトレードをするときは300pips以上の含み損を許容できるロット設定にしましょう。具体的な目安としては資金10,000ドルあたり1.0ロットがおすすめです。ピップスあたりの損益を計算するならcTraderの計算機能を使うと便利です。
スイングトレードの設定・下準備
FXプラットフォーム:cTrader
スイングトレードで使うFXプラットフォームはcTraderがおすすめ。cTraderは高性能FXプラットフォームで、メタトレーダー(MT4・MT5)よりも効率的なトレードができます。
cTraderがMT4・MT5よりも優れている点はこちら。
- MacOS・Chromeブラウザでも動作しやすい
- ホットキー(ショートカット)で通貨ペア・時間足を切り替えられる
- ドラッグ操作でリミット注文・ストップ注文を簡単に置ける
- ダブルアップで簡易なマーチンゲール・逆ピラミッディングが行える
1つ目のメリットは、Webブラウザ版ならMacOSやChromeブラウザでも操作できること。MT4・MT5だとデスクトップ版はWindowsOSにしか対応していませんし、ウェブブラウザ版のウェブトレーダーも使いにくいです。
2つ目のメリットは、ホットキー(ショートカット機能)で色々な動作を効率化できること。特に「Command+左右キー」による通貨ペアチャート切り替えと、上下ボタンによる時間足の切り替えが便利です。ホットキーが使えるのはデバイスがパソコンの時だけです。
3つ目のメリットは、ドラッグ操作でリミット注文・ストップ注文を設置・移動できること。 例えば日足10EMA付近にリミット注文を置いておけば、押し目買い・戻し売りのエントリーを自動化できます。翌日になってリミット注文が日足10EMAからズレてしまっても、ドラッグ操作で簡単に位置調整できます。
4つ目のメリットは、ダブルアップ機能(ポジション横の↑↑ボタン)により1ポジションのまま運用ロットを2倍にできること。価格が押し目・戻しの方向に逆行したらマーチンゲール、トレンドの勢いが強いなら逆ピラミッディングでさらに利益を伸ばすことができます。
また保有ポジションを1つに集約しているため、ストップロス・テイクプロフィット・トレーリングストップなどを細かく設定することもできます。
cTraderのダウンロードは、AXIORYの「cTraderプラットフォーム」、あるいはTradeviewの「FXプラットフォーム一覧」から行えます。
運用通貨ペア:XAUUSD・USDJPY・GBPJPY
スイングトレードの運用通貨ペアはゴールド・ドル円・ポンド円(XAUUSD・USDJPY・GBPJPY)の3つがおすすめ。どれもボラティリティが高く、順張りトレードで利幅を伸ばしやすいです。
ただしAXIORYのゴールドの最大レバレッジは100倍と低めで、Tradeviewの最大400倍と比べると資本効率が落ちてしまいます。ゴールドでハイリスクトレードをする人はAXIORYよりもTradeviewを使った方がいいです。
またXAUUSD・USDJPYをそれぞれ反対ポジションで同時保有するのは避けましょう。USDが大きく動くと同じような動きをするためリスク分散にならないからです。
ウェブブラウザ版・デスクトップ版cTraderなら「XAUUSD・USDJPY・GBPJPY」のチャートを並べておき「Command+左右キー」で切り替えることで、チャートの周回チェックが一瞬で終わります。
時間足:4時間足・日足
スイングトレードで使う時間足は「4時間足・日足」がおすすめ。どちらもチャートに表示される情報が必要最小限でエントリーの判断がしやすく、グランビルの法則で値動きを予想しやすいです。
具体的な使い方としては、日足チャートで相場の大まかな動きを見て、4時間足でもう少し細かく分析していきます。どちらか片方だけだと相場判断を誤りやすくなるため、2つの時間足でマルチタイムフレーム分析をしましょう。
例えば以下の画像では上昇トレンドの勢いが強すぎて、下落のリバウンドが非常に強いものになっており、日足10EMAが押し目として機能しなくなっています。
なおスイングトレードでは1時間足以下の時間足はあまり使いません。短期の時間足は情報量が多すぎますし、EMAやグランビルの法則も通用しにくくなるからです。
cTraderでマルチタイムフレーム分析をするなら、4時間足・日足をお気に入り登録しておきましょう。デスクトップ版cTraderならパソコンの上下キーで時間足をすぐに切り替えられますし、スマホアプリ版でも似たような機能は使えます。
テクニカル指標:EMA(期間10・25・75)
FXチャートの表示させるテクニカル指標は「EMA」がおすすめ。EMA(Exponential Moving Average/指数平滑移動平均線)は簡単に言うとSMAの上位互換で、SMAよりも直近の値動きを正確に反映してくれます。
EMAはグランビルの法則と合わせてエントリーの判断に使います。例えば価格が日足10EMAに近づいたら押し目買い・戻し売りをして、EMAから大きく乖離したらリバウンド狙いの逆張りトレードを仕掛けます。
表示させるEMAは「期間10・25・75」の3本。EMAには短期・中期・長期の3つで使い分けることで、トレンドの強弱を判断しやすくなります。
cTraderなら設定したテクニカル指標をテンプレート化しておくことで、他のチャートにもすぐに設定できるようになります。
運用ロット:資金10,000ドルあたり1.0ロット
スイングトレードの運用ロットは資金10,000ドルあたり1.0ロットを目安します。
ゴールドの場合1.0ロット運用で1000pips稼げば利益は1,000ドル、流れにうまく乗って2000pips稼げれば利益は2,000ドルとなります。スイングトレードは獲得pipsが大きいため無理に運用ロットを大きくする必要はありません。
慣れてきたら運用ロットを2.0ロットや3.0ロットに増やして、トレードの資本効率を高めていきましょう。
スイングトレードの始め方
手順1:cTrader口座を開設し、FXプラットフォームを起動する
まずはcTrader口座を開設しましょう。裁量トレードだけをするならメタトレーダーよりもcTraderを使った方が効率がいいです。
cTrader対応ブローカーはAXIORYかTradeviewがおすすめ。使いやすさを重視するならAXIORY、bitwallet送金を使うならTradeviewを選びましょう。
cTrader口座を開設したら、FXブローカーから口座アカウント番号とパスワードが記載されたメールが届きます。cTraderにアクセスし、口座番号・パスワードを入力してログインしましょう。
手順2:cTraderの設定をする
cTrader口座にログインしたら、通貨ペアチャート・テクニカル指標などの設定をします。
おすすめの設定方法はこちら。
- 通貨ペアチャート:XAUUSD・USDJPY・GBPJPY
- 時間足:4時間足・日足
- テクニカル指標:EMA(期間10・25・75)
- 運用ロット:1.0ロット/10,000ドル
上記設定はあくまで目安です。ご自身のトレード環境に合わせて好きにカスタマイズしてもOKです。
手順3:日足チャートで大まかなエントリーポイントを決める
cTraderの設定が終わったら、日足チャートで大まかなエントリーポイントを決めます。
エントリーポイントを決めるときは「グランビルの法則」を判断基準にします。
グランビルの法則とは、EMAの傾きや価格との乖離具合によってエントリータイミングを判断する手法のこと。特に4時間足・日足などの長期時間足で機能しやすいです。(画像引用元)
グランビルの法則に基づくおすすめのトレード手法はこちら。
- 押し目買い・戻し売り
- トレンド転換後の順張りトレード
- リバウンド狙いの逆張りトレード
押し目買い・戻し売り
日足10EMAが傾いている場合は、押し目買い・戻し売りをします。価格がEMAに近づいたら順張りトレードをしましょう。
トレンドの勢いが強ければ日足10EMA、弱ければ日足25EMAを基準にします。
トレンドの勢いが非常に強い時は、価格が日足10EMAにタッチしていなくてもある程度近づいていたら順張りエントリーします。あるいは4時間足10EMA・25EMAを基準にトレードしてもいいでしょう。
トレンド転換後の順張りトレード
横ばいのEMAが逆方向に傾きつつあるときは、トレンド転換後の順張りトレードをします。EMAが丸みを帯びたタイミングで日足10EMAを基準に順張りトレードをしましょう。
リバウンド狙いの逆張りトレード
25EMA・75EMAが横ばいで、価格が日足10EMAから大きく乖離した時は逆張りトレードをします。具体的な乖離幅は150pipsから200pips以上を目安にします。(ゴールドは2000pips以上)
逆張りトレードはトレンド相場だと期待値が低くなります。25EMA・75EMAが横ばいのレンジ相場でのみ使いましょう。
手順4:損切り・利確のルールを決める
ポジションのエントリーに成功したら、損切り・利確のルールを決めておきます。
損切りは手動で行います。ストップロスを置かない理由は上ヒゲ・下ヒゲに刺さりやすいからです。建て値ストップロス・トレーリングストップも同じ理由から使いません。損切りはEMA基準で行いましょう。
順張りトレードではEMAの方向が変わった時に損切りします。この時オーバーシュート直後に焦って損切りするのではなく、価格が日足10EMAまで戻すのを待ってから決済しましょう。
逆張りトレードでリバウンドが少なかった場合も10EMA付近で損切りします。余力があるならドテンしてポジションを持ち替えてもいいでしょう。
利確は価格が日足10EMAから乖離したタイミングで行います。具体的な乖離幅はUSDJPY・GBPJPYなら150pips以上、XAUUSDなら2000pips以上を目安にします。
特にゴールドはボラティリティが非常に激しいので、十分な含み益を確保したらトレーリングストップで3000pipsや4000pipsの利益を狙ってもいいでしょう。
日足スイングトレードの説明は以上です。スイングトレードはcTraderをダウンロードすればすぐにでも始められます。