この記事ではTradeviewを網羅的にレビューしていきます。(Tradeview公式サイトを確認する)
Tradeviewの一言レビュー
Tradeviewは海外FXブローカーの中でも数少ないA-bookブローカーです。顧客と反対のポジションを持たないため、顧客の勝ちすぎによる資金枯渇リスクも低く、指標トレードやスキャルピングトレードなどで稼ぎすぎても不正取引扱いされて利益没収されることはありません。
また高性能FXプラットフォーム「cTrader」にも対応しており、メタトレーダーより快適な裁量トレードができます。AXIORYのcTraderとは異なり、ゴールドでもレバレッジ400倍で取引でき、cTraderコピーにも対応しています。
Tradeviewの主要なデメリットは、国内銀行送金が使えないこと。入金方法は基本的にbitwallet、クレジットカード、仮想通貨のいずれかになります。
また低スプレッドなILC口座はレバレッジが200倍と低めなため、グリッド・マーチンゲールEAのハイリスク運用には向いていません。また0.1ロット未満の取引もできないため、グリッドEAなら資金10,000ドル以上/0.1ロット以上で運用することになります。
Tradeviewは優れたトレード環境を提供していますが、A-bookブローカーなので少額でのハイリスクトレードとは相性が悪いです。基本的には資金10,000ドル以上での運用が前提となります。
Tradeviewのメリット
ここからはTradeviewのメリットを見ていきます。
高性能FXプラットフォーム「cTrader」対応
Tradeviewは高性能FXプラットフォーム「cTrader」に対応しています。cTraderには便利な機能がたくさん備わっており、メタトレーダーよりも裁量トレードが快適になります。
cTraderがメタトレーダーより優れている点はこちら。
- MacOS・Chromeブラウザでも動作しやすい
- ホットキー(ショートカット)で通貨ペア・時間足を切り替えられる
- ドラッグ操作でリミット注文・ストップ注文を置きやすい
- 必要証拠金・SL/TPでの損益を簡単に計算できる
- チャートの横に経済指標カレンダーを表示できる(日本時間に対応)
- メタトレーダー(MT4・MT5)よりVDPによる嫌がらせリスクが低い
ウェブブラウザ版のcTraderはMacOS・Chromeブラウザでも安定して動作します。メタトレーダーはMacOSに対応していなかったり動作が安定しないことが多いので、Macユーザーにはありがたいですね。
またcTraderはホットキー(ショートカット機能)で通貨ペアチャート・時間足を切り替えたり、ドラッグ操作で簡単にリミット注文・ストップ注文を設置できたりもします。
さらにcTraderはFXブローカー側でトレーダーの取引を監視・介入しにくいため、指標トレードやスキャルピングトレードをしても不正取引扱いされるリスクは低いです。
TradeviewはcTraderコピーにも対応しており、VPS(仮想専用サーバー)なしで他人にトレードを委託して自動化できます。ただコピートレードはトレードロジックをコントロールできず、運用ロットも調整しにくいため、個人的にはおすすめしません。
cTraderの確認・ダウンロードなどは、Tradeviewの「プラットフォーム一覧」から行えます。
ILC口座のスプレッドが狭く、取引手数料も低い(1ロット往復5ドル)
Tradeviewはスプレッド・取引手数料を含めた取引コストが非常に低いです。
特にILC口座はスプレッドが非常に狭く、USDJPYのスプレッドも0.3pips前後です。そこに取引手数料1ロット往復5ドル(0.5pips相当)を加えてもトータルの取引コストは0.8pipsくらいに収まります。
海外FXブローカーはスプレッドが広めで、USDJPYのスプレッドが1.0pipsを超えることが多いです。外付け手数料込みで1.0pipsを下回っていれば合格点と言えるでしょう。
ILC口座はスプレッドが非常に狭いため、利幅の狭いスキャEA・単一ポジションEAと相性が良いです。ちなみにスキャEAなら「Night Hunter Pro・Evening Scalper Pro」、単一ポジションEAなら「THE AUDCAD タイプB」がおすすめです。
ただILC口座の最大レバレッジは200倍と低めで、0.1ロット未満の取引もできないためナンピン・マーチン・グリッドEAと相性が悪いです。これらのEAは合計ロットが指数関数的に増えていき、レバレッジが低いと証拠金維持率が圧迫されてロスカットされやすくなるからです。
A-bookブローカーなので資金枯渇・嫌がらせのリスクが低い
TradeviewはA-bookブローカーなので、ブローカー内の資金が枯渇して出金拒否や利益没収をになるリスクが低いです。
A-bookブローカーとは、NDD方式を採用しており、顧客とインターバンクの間で取引を介在しないブローカーのこと。為替リスクのために顧客と反対のポジションを持たないため、顧客が勝ちすぎても資金枯渇になる事はなく、勝ちすぎる顧客に対してVDPなどで嫌がらせや利益没収することはありません。
そのかわり顧客の注文を呑まないため低スプレッドを提供できないことがあったり、約定遅延が生じることがあったりします。またA-bookブローカーは事業としてあまり儲からないため、ウェブサイトが古かったり、サポートが不十分だったりすることもあります。
逆にB-bookブローカーは事業として非常に儲かっているため、綺麗で使いやすいウェブサイトを提供したり、1000倍以上の高いレバレッジやクッション機能付きボーナス、キャッシュバックなどを提供できます。
その代わりB-bookブローカーにとって勝ちすぎるトレーダーは資金枯渇の脅威となるため、スキャルピングトレードやアービトラージ取引、高ロットの指標トレードなどをすると追い出されることがあります。
A-bookブローカーのメリットは、顧客が勝ちすぎても嫌がらせされないことにあります。利益率の高いスキャルピング・アービトラージEAを運用したり、裁量の高ロットトレードで数百万円稼ぎたいなら、TradeviewなどのA-bookブローカーを使った方がいいでしょう。
入出金方法にbitwalletが対応している
Tradeviewは入金方法・出金方法のどちらにもbitwalletが対応しており、利益出金も可能です。
bitwalletとは、海外FX向けのオンライン決済サービスのこと。特にマイナーな海外FXブローカーだと国内銀行送金が使えず、クレジットカードでは利益出金ができないため、便利な送金手段として愛用されてきました。
ただ最近は個人アカウントの出金上限額が50万円になったり、法人アカウントの出金手数料が高額になったり(送金額の0.8%)と改悪が相次いでおり、bitwalletを使うメリットは薄れつつあります。(bitwalletの手数料一覧)
それでもTradeviewでは国内銀行送金に対応していないため、bitwalletはいまだに有力な送金手段です。A-bookブローカーは日本の銀行口座を持っていなかったり、円建て決済できないケースが多いので、bitwalletのような送金手段を確保しておきましょう。(Tradeviewの入金方法/出金方法)
cTraderコピーに対応している
TradeviewはcTraderコピーにも対応しています。
cTraderコピーとは、cTraderで使えるコピートレードプラットフォームのこと。ストラテジープロバイダーをフォローすることで他人のトレードをコピーできるようになります。
またコピートレードはFXブローカーのサーバー内部で行われるため、利用者がVPS(仮想専用サーバー)を契約する必要もありません。
ただコピートレードは以下の理由からおすすめはしません。
- ストラテジーのほとんどがハイリスクなナンピン・マーチンゲール・グリッドトレード
- EAのようにバックテストで過去のリスクを検証できない
- 普段は低リスクトレードをしていても、突然リベンジトレードをすることがある
- 破綻したストラテジーを削除され新しいものに転生するため、データの信頼性に欠ける
コピートレードストラテジーのほとんどは、ハイリスクなナンピン・マーチンゲール・グリッドトレードを行います。これらのトレートロジックは常時だと安定した利益を出せるのですが、大きなトレンドが発生すると破綻リスクが高くなります。
そしてストラテジーが破綻したとしても一旦削除して、新しくストラテジーを作り直して再開するケースが多いです。
フォロワー側からしたら破綻したナンピン・マーチンストラテジーは視野に入らず、たまたま生き残っているストラテジーは常に安定した利益が出せているように見えます。コピートレードストラテジーはバックテストでトレードロジックを検証できないため、EAよりもデータの信頼性に欠けます。
Tradeviewは確かにcTraderコピーに対応していますが、コピートレードを使うメリットは多くありません。仮に使うにしても自動売買プログラム(cBot)で運用されているものを選びましょう。
cTraderコピーの詳細は、Tradeview「cTraderコピー」で確認できます。
ケイマン諸島の金融ライセンス(CIMA)を保有している
Tradeviewはケイマン諸島の金融ライセンス(CIMA)を保有しています。ケイマン諸島は金融サービス業の租税回避地(タックスヘイブン)として使われることが多いです。
Tradeview is authorized and regulated by the Cayman Island Monetary Authority (CIMA), the principal financial services regulator of the Cayman Islands, a British overseas territory.
Tradeview は、英国の海外領土であるケイマン諸島の主要な金融サービス規制当局であるケイマン島金融管理局 (CIMA) によって認可および規制されています。
Tradeview「Fund Safety」
金融ライセンスとは、その国で金融事業を行うときに必要な許可証のこと。金融ライセンスを保有しているブローカーは資金繰りに余裕があり信頼性が高く、出金拒否・利益没収のリスクが低いです。
逆に金融ライセンスを保有していない海外FXブローカーは、ライセンスの獲得にかけられる費用もないため資金繰りに余裕がなく、出金拒否・利益没収のリスクが高いです。ライセンスのないブローカーは使わないようにしましょう。
金融ライセンスの詳細は、Tradeview「Fund Safety」で確認できます。
信託保全があり、ブローカーが破綻しても資金が返還される
Tradeviewには信託保全があり、万が一Tradeviewが破綻したとしても資金の一部がトレーダーに返還されます。
Client funds are held in a segregated account with a Tier 1 bank via Global Custodial Services
顧客の資金は、グローバル保管サービスを通じて Tier 1 銀行の分離口座に保管されます
Tradeview「Fund Safety」
信託保全とは、証券会社が顧客から預かった資産を自社の資産とは別に分別して管理すること。資産は信託銀行に預けていることが多く、会社の経営者や従業員が勝手に持ち出せないようになっています。
海外FXブローカーは日本の法律の規制下になく完全信託保全が義務付けられていません。そのため出金拒否・利益没収などで資産を失うリスクが高いのですが、信託保全のあるTradeviewならそのリスクを軽減できます。
以下のゲムゲムさんの記事によると信託銀行が破綻しなければ全額保証され、万が一信託銀行が同時に破綻したとしても35,000ドルまで保証されるとのこと。
Tradeviewの回答では、Tradeviewとロイズ銀行が同時に破綻した場合は外部会計監査・資金管理機関の「MAINSTREAM社」によって35,000ドルの補償となります。
しかし、ロイズ銀行が同時に破綻しなければ顧客資金は全額補償となります。
Tradeviewではかなりしっかりした顧客資金の管理をしているので安心できます。
Tradeviewの金融ライセンスと信託保全 顧客資金の安全性
特にEA自動売買などで10,000ドルから30,000ドル以上の高額運用をする必要があるなら、A-bookブローカーかつ信託保全のあるTradeviewは有力候補になるでしょう。
信託保全の詳細は、Tradeview「Fund Safety」でも確認できます。
Tradeviewのデメリット
ここからはTradeviewのデメリットを見ていきます。
国内銀行送金が使えない
Tradeviewでは入金方法・出金方法に国内銀行送金が使えません。主要な入金方法は、クレジットカード、海外銀行送金、オンライン決済サービス、仮想通貨などに限られます。
A-bookの海外FXブローカーはコンプライアンスが厳しく、B-bookブローカーのように日本国内に拠点がなく、日本の銀行口座を持っていないケースが多いです。手数料が安い国内銀行送金を使えないのは不便ですね。
Tradeviewで入出金するときは、基本的にbitwalletを使うことになります。他の入金方法は手数料が高かったり、利益出金ができないのでおすすめしません。
Tradeviewは送金方法で一番便利な国内銀行送金が使えないため、海外FX初心者だと使いにくく感じるでしょう。その場合はXM・AXIORYなど国内銀行送金に対応しているB-bookブローカーを使って、海外FXに慣れてからTradeviewに切り替えるといいでしょう。
ILC口座の最大レバレッジが200倍と低め(初期設定は100倍)
Tradeviewの低スプレッド口座「ILC口座」は、最大レバレッジが200倍と低めです。レバレッジが低ければ低いほど、運用ロットあたりの必要証拠金が多くなり、資本効率が落ちてしまいます。
最大レバレッジ・運用ロットあたりの必要証拠金はこちら。
運用ロット | レバレッジ200倍 | レバレッジ400倍 | レバレッジ1000倍 |
1.0ロット | 500ドル | 250ドル | 100ドル |
2.0ロット | 1,000ドル | 500ドル | 250ドル |
5.0ロット | 2,500ドル | 1,250ドル | 500ドル |
10.0ロット | 5,000ドル | 2,500ドル | 1,000ドル |
レバレッジ1000倍の口座(XM KIWAMI口座など)ならUSDJPYの必要証拠金は1ロット/100ドルで済みますが、レバレッジ200倍のILC口座だと必要証拠金は1ロット/500ドルとおよそ5倍になります。
そのためILC口座は含み損と運用ロットが大きくなりやすいナンピン・マーチン・グリッドEAと相性が悪いです。グリッドEAを運用するならレバレッジが1000倍と非常に高いXM KIWAMI口座などの方がおすすめです。
なおILC口座の最大レバレッジはデフォルトだと100倍に設定されています。最大レバレッジを200枚に変更するならTradeview「レバレッジ変更申請」から手続きをしましょう。
ILC口座では0.1ロット未満の取引ができない
TradeviewのILC口座では0.1ロット未満の取引ができません。そのためマーチンゲールEAのような「0.01ロット→0.02ロット→0.03ロット」と少しずつロットを増やしていくトレードロジックとは相性が悪いです。
例えば当サイトの無料配布EA「Grid Free」も資金10,000ドル/0.1ロットでの運用を想定しており、資金1000ドルなら0.01ロットが推奨となります。
ただILC口座は0.1ロット未満の取引ができないため、マーチンゲルEAを運用するなら資金10,000ドル以上/0.1ロット以上での運用が前提となるわけです。つまりグリッドEAを1,000ドル前後で運用できないのです。
ILC口座のようなトレード環境に優れた口座は、運用ロットや初期証拠金を高めに設定しているケースが多いです。(少額・小ロットトレードだと人件費・サーバー代の採算が取れないため)
資金10,000ドル以下でグリッドEAを運用するなら、XMのKIWAMI口座を使いましょう。KIWAMI口座なら0.1ロット未満の取引もできますし、レバレッジが1000倍と非常に高く必要証拠金も少ないため、やや大きめのロットで運用してもロスカットされにくくなります。
Xレバレッジ口座のスプレッドは広め(USDJPYで2.1pipsほど)
TradeviewにはILC口座とは別にXレバレッジ口座という口座タイプもあります。最大レバレッジが500倍と高く、0.1ロット未満の取引もできるのですが、スプレッドが広すぎて利益を出しにくいです。
例を挙げるとXレバレッジ口座のUSDJPYのスプレッドは2.1pipsです。ILC口座のスプレッド0.85pips(0.5pipsの手数料含む)と比較しても2倍以上広いです。
Xレバレッジ口座のメリットは、最大レバレッジが500倍と高めなこと(レバレッジ変更申請は必要)、0.1ロット未満の取引ができること、最低入金額が100ドルと低めなことなどですね。
そのためXレバレッジ口座は運用ロット・必要証拠金・含み損が大きくなりやすいナンピン・マーチン・グリッドEAと相性がいいのですが、それならレバレッジがもっと高くてスワップフリーなXM KIWAMI口座を使ったほうがいいです。現状スプレッドの広いXレバレッジ口座を使うメリットは薄いです。
会員ページで複数の口座を同時に管理できない
Tradeviewは会員ページが使いにくく、複数の口座を同時に管理できません。口座単位でのログインとなっており、1つの口座でログインしている間は他の口座を管理できないのです。
そのため会員ページで複数の口座を同時に管理できるXM・AXIORYと比べるとやや使いにくいです。
またログインする取引口座ごとに口座番号・ログインパスワードを使い分ける必要もあるため、口座の管理も煩雑になりやすいです。パスワード管理にはClipyなどのクリップボードアプリを使うといいでしょう。
TradeviewのようなA-bookブローカーはブローカー事業で大きな収益を上げることが難しく、ウェブサイトのデザイン改修などに大きな労力を割けない傾向があります。
クッション機能付きボーナスはない
Tradeviewはクッション機能付きボーナスを提供していません。そのためXMの3種ボーナスのように証拠金を大きく増やすこともできません。
ボーナスのクッション機能とは、現金がゼロになっても含み損を許容できる機能のこと。特に含み損が大きくなりやすい高ロットの単発トレードやナンピン・マーチン・グリッドトレードと相性がいいです。
クッション機能付きボーナスを獲得したいなら、XMの3種ボーナスやiFOREXの初回入金ボーナスがおすすめ。10万円の証拠金を15万円くらいに増やせるので、運用額が少ない人ほど恩恵を受けやすいです。
ただしクッション機能付きボーナスを提供しているブローカーは、ボーナス不正利用の冤罪を受けやすく、派手に稼ぎすぎると利益没収・ボーナス剥奪・アカウント追放などのペナルティを受けやすいです。
ボーナス運用するときは運用ロットを控えめにするか、勝率が70%前後と控えめなナンピン・マーチン・グリッドトレードなどを採用した方がいいでしょう。(EAで自動化するならGrid Freeもおすすめ)
新規口座開設・追加口座開設の手続きがめんどくさい
Tradeviewは口座開設時の入力項目が非常に多いです。
氏名・生年月日・国籍・住所などを入力するのは一般的ですが、Tradeviewではさらに登録者の職業や年収、資産状況や収入源、投資経験の有無なども細かく聞かれます。
これが1回だけならいいのですが、Tradeviewでは追加口座を開設する時もなぜか新規口座開設と同じ手続きをする必要があります。(追加口座開設フォームから申請してもなぜか受理されず、サポートデスクに連絡すると新規口座開設フォームで作るように言われる)
海外FXが全く初めての人だと、入力項目が多すぎて挫折してしまうかもしれません。初心者の方はXM・AXIORYなど口座開設が簡単な海外FXブローカーから始めた方がいいでしょう。
ストップアウトが100%と高く、ロスカットされやすい
Tradeviewはストップアウトが100%と高いため、ハイリスク運用には向いていません。
ストップアウトとは、ロスカットが発動するときの証拠金維持率のこと。例えばTradeviewのストップアウトは100%なので、証拠金維持率が100%未満になったらポジションが強制決済されます。
強制決済の方法はFXプラットフォームによって異なり、メタトレーダー(MT4・MT5)なら含み損が1番大きいポジションから、cTraderなら証拠金維持率が100%になるよう0.01ロットずつ決済されていきます。(スマートストップアウト)
ストップアウトが低ければ低いほど、含み損をたくさん許容できるようになり、ナンピン・マーチン・グリッドトレードでもポジションが生き残りやすくなります。ハイリスクなグリッドトレードをするならストップアウトが20%と低めなXM・AXIORYを使った方がいいでしょう。
Tradeviewの基本情報
ここからはTradeviewの基本情報を見ていきます。
Tradeviewの入金方法・入金手数料
Tradeviewの入金方法・入金手数料はこちら。
入金方法 | 入金手数料 |
クレジットカード(マスターカードのみ。日本円不可) | 無料 |
GLOBAL E-TRADE COMPANY | |
ALTERNATIVE METHODS(利用不可?) | |
NETELLER | |
bitwallet | 無料 |
uphold | |
bitpay | |
Tether(USDT) | |
South American Methods | |
STICPAY | |
fasapay | |
advcash | |
TransferMate | |
PayTrust | |
jpay | |
UnionPay | |
ASIA BANKS(利用不可) | |
海外銀行送金(DBS・banregio・BBVA・BMO・FIDERITY) |
Tradeviewの入金方法で一番おすすめなのはbitwallet送金。出金手数料が安く、利益出金にも対応しており、他の海外FXブローカーでも使えるからです。(AXIORYは非対応。XMは利益出金できない)
お手持ちの銀行口座からbitwalletアカウントに銀行送金し、bitwalletアカウントからTradeviewの口座に送金します。
bitwalletアカウントへの入金方法・入金手数料はこちら。
入金手数料 | 入金上限額 | |
クレジットカード | 8%から | 5,000ドル/枚 |
銀行送金 | 無料・数百円 | なし |
bitwalletのクレジットカード入金は入金手数料が8%と非常に高い上に、入金上限額も5,000ドルと定められています。手数料を抑えたいなら銀行送金でbitwalletに入金しましょう。
bitwalletアカウントを持っていない場合は、クレジットカード入金で代用します。ただカード入金は国際ブランドがマスターカードしか使えず、日本円で決済できず外貨建てで決済することになるため、数%の外貨建て手数料を取られてしまいます。
仮想通貨投資もしていてウォレットを持っているなら仮想通貨入金もおすすめ。ただ仮想通貨入金は送金先を間違えると資金をロストするリスクがあります。
Tradeviewは海外銀行送金による入金も使えます。ただ日本の口座から海外送金をする必要があり、数千円の海外送金手数料を取られてしまうこともあります。(住信SBIネット銀行なら2,000円から3,000円ほど)
他のオンライン決済サービスは日本語に対応していない、手数料が高い、送金額に上限があるなどのケースが多いためおすすめしません。
入金方法の詳細は、Tradeview「入金方法」でも確認できます。
Tradeviewの出金方法・出金手数料
Tradeviewの出金方法・出金手数料はこちら。
出金方法 | 出金手数料 | 利益出金 |
銀行送金 | 35ドル | できる |
クレジットカード | ||
Flutterwave(クレジットカード) | ||
Neteller | ||
Skrill | 出金額の1.5% | |
Uphold | ||
Bitpay | ||
bitwallet | 1ドル | できる |
Sticpay | ||
AdvCash | ||
Ineterac e-Transfer | ||
Fasapay | ||
Union Pay | ||
Paytrust | ||
JPay | ||
PCINS | ||
Crypto Wallet(USDT-ERC, USDT-TRC, BTC, LTC, ETH, XRP, OTHER) | ||
Konnectivity | ||
JpConnect |
出金方法で一番おすすめなのはbitwallet送金ですね。Tradeview側の出金手数料が1ドルと安く、利益出金にも対応しているからです。(bitwallet側の銀行出金手数料は500円から800円ほど)
2番目におすすめなのは海外銀行送金ですが、こちらはTradeview側で35ドルの出金手数料が発生します。また受け取り側の銀行口座でリフティングチャージや着金手数料(2,000円前後)が発生することもあります。
それ以外のクレジットカードによる出金、仮想通貨での出金、その他ウォレットサービスでの出金は利益出金に対応していません。出金するとき入金額までは払い戻しとなり、利益分は銀行送金で出金します。
海外FXではマネーロンダリング防止のために、入金方法と出金方法を同じにするのが基本です。一番おすすめの入出金経路は「bitwallet入金→bitwallet利益出金」ですね。
出金方法の詳細は、Tradeview「出金方法」でも確認できます。
Tradeviewのレバレッジルール
Tradeviewの最大レバレッジは500倍ですが、口座タイプによって最大レバレッジが異なります。
口座タイプごとの最大レバレッジ・初期レバレッジはこちら。
口座タイプ | 最大レバレッジ | 初期レバレッジ |
Xレバレッジ口座(MT4/MT5) | 500倍 | 100倍 |
ILC口座(MT4/MT5) | 200倍 | 100倍 |
cTrader口座 | 400倍 | 200倍 |
口座の最大レバレッジはデフォルトだと100倍から200倍と低めに設定されており、Tradeviewのレバレッジ変更申請ページから手続きすることで最大レバレッジを引き上げることができます。
例えばXレバレッジ口座なら初期レバレッジは100倍ですが、レバレッジ変更申請をすることで500倍に引き上げられます。これがILC口座から100倍から200倍に、cTrader口座なら200倍から400倍になります。
またTradeviewでは口座残高が1,000万円(10万ドル)を超えると最大レバレッジが100倍に制限されることもあります。資本効率を最大化させたいなら、運用額は10,000ドル前後をキープしたいですね。
Tradeviewの口座タイプ
Tradeviewの主要な口座タイプはこちら。(MT5 株式・FIX API・Sterling・DAS Traderは割愛)
口座タイプ | 最大レバレッジ | スプレッド | 最小ロット | プラットフォーム |
Xレバレッジ口座 | 500倍 | 広い | 0.01ロット | MT4/MT5 |
ILC口座 | 200倍 | 狭い | 0.1ロット | MT4/MT5 |
cTrader口座 | 400倍 | 狭い | 0.01ロット | cTrader |
Tradeviewの口座タイプはたくさんありますが、一般トレーダーが使うのはXレバレッジ口座、ILC口座、cTrader口座の3つになります。それ以外のプラットフォームは上級者や機関投資家向けと考えましょう。
Xレバレッジ口座はスプレッドが広い代わりに最大レバレッジは500倍と高めな口座タイプです。レバレッジが高いほど運用ロットあたりの必要証拠金が少なくなるため、合計ロット・含み損が大きくなりやすいナンピン・マーチン・グリッドEAの運用に向いています。
ただXレバレッジ口座はオセアニア系通貨ペア(AUDCADなど)のスプレッドがかなり広いです。グリッドEAを運用するなら、低スプレッド+スワップフリー+レバレッジ1000倍のXM KIWAMI口座の方が利益を出しやすくなるでしょう。
ILC口座は最大レバレッジが200倍と低めの代わりに、スプレッドが非常に狭い口座タイプです。利幅の狭いスキャ系EA、あるいは単一ポジションEAと相性がいいです。逆にレバレッジが低く0.1ロット未満の取引ができないため、グリッドEAとは相性が悪いです。
cTrader口座は、高性能FXプラットフォーム「cTrader」が使える口座タイプです。最大レバレッジも400倍と高く、ゴールドでもレバレッジ400倍が使えるため、裁量トレードの高ロット運用に向いています。
cTraderはメタトレーダーにはない便利な機能がたくさん備わっており、チャート分析・注文がとても快適になります。EA自動売買をせず裁量トレードがメインならcTrader口座を選びましょう。(cTraderの使い方)
Tradeviewのスプレッド目安
Tradeviewの主要通貨スプレッドはこちら。裁量トレーダー向けにボラティリティが高く、スプレッドが狭い通貨ペア3つだけに絞っています。
Tradeview Xレバレッジ口座 | Tradeview ILC口座(別途0.5pipsの手数料あり) | |
XAUUSD | 4.21pips | 1.21pips(1.71pips) |
USDJPY | 2.15pips | 0.35pips(0.85pips) |
GBPJPY | 2.77pips | 0.96pips(1.46pips) |
外付け手数料を入れてもILC口座のスプレッドはXレバレッジ口座の半分以下であることがわかります。裁量トレード・スキャEA・単一ポジションEAを採用するなら、ILC口座を使った方がいいです。
続いてはグリッドEA向けのオセアニア系通貨ペア3種のスプレッドはこちら。
Tradeview Xレバレッジ口座 | Tradeview ILC口座(別途0.5pipsの手数料あり) | |
AUDCAD | 3.16pips | 0.96pips(1.46pips) |
AUDNZD | 3.34pips | 1.14pips(1.64pips) |
NZDCAD | 3.62pips | 1.42pips(1.92pips) |
こちらもILC口座のスプレッドはXレバレッジ口座の半分くらいですね。
ただILC口座は最大レバレッジが200倍と低めなので、 グリッドEAを運用するなら資金20,000ドル/0.1ロットなどで低リスク運用する必要があります。資金10,000ドル/0.1ロットで普通に運用するならレバレッジ500倍のXレバレッジ口座を使った方がいいでしょう。
Tradeviewの口座休眠・口座凍結・口座維持手数料
Tradeviewではリアル口座を長期間放置すると、口座が休眠・凍結状態になったり、口座維持手数料を取られたりします。
Tradeviewの口座休眠・凍結ルールはこちら。
口座休眠 | 口座凍結 | |
発生条件 | 残高ゼロ+6ヶ月放置 | 残高ゼロ+1年放置 |
入出金 | できない | できない |
取引 | できない | できない |
会員ページのログイン | できない | できない |
口座の復活 | できる | できない |
口座維持手数料 | 月50ドル(返還される) | 徴収できない |
口座残高ゼロまま6ヶ月以上放置していると、口座が休眠状態になり会員ページにログインできなくなります。その場合はサポートデスクに連絡して、住所確認書類を提出することで休眠状態を解除できます。
住所確認書類のおすすめは「住民票の写し」ですね。マイナンバーカードがあればコンビニで200円で発行できます。マイナンバーカードを持っていなくとも市役所に行けば同じように発行できます。
そして口座残高ゼロのまま1年以上放置していると、口座が凍結状態になります。 凍結した口座は復活できないので、Tradeviewの新規口座開設ページから新しく作り直しましょう。
また口座残高が十分にあっても6ヶ月以上放置すると口座維持手数料が毎月50ドル徴収されます。ただこれは監査のための資金移動という意味合いで、徴収された資金は入出金・資金移動・取引をすると返還されます。
Tradeviewのおすすめ運用方法
ここからはTradeviewのおすすめ運用方法を見ていきます。
cTrader口座でデイトレードをする
Tradeviewの運用方法はcTrader口座でのデイトレードがおすすめ。5分足・4時間足・日足でマルチタイムフレーム分析をして、エントリーポイントを厳選することで、資本効率の高いトレードができます。
裁量トレードをするならFXプラットフォームはcTraderを選びましょう。メタトレーダーよりも便利な機能がたくさん備わっており、裁量トレードが快適になります。
特に便利なのは上下ボタンによる時間足切り替え、Command+左右キーによる通貨ペアチャート切り替え、ドラッグ操作でのリミット・ストップ注文設置の3つですね。他にも経済指標カレンダーでは日本時間で経済指標を見られるので、指標トレードをするときにも重宝します。
cTraderはAXIORYでも使えますが、AXIORYはゴールドの最大レバレッジが100倍と低め、cTraderコピーが使えない、bitwalletで入出金できないデメリットがあります。これらのデメリットが気になるならTradeviewのcTraderを使った方が良いでしょう。
デイトレードのやり方・始め方は、こちらの記事で詳しくまとめています。

ILC口座でスキャ・単ポジEAを運用する
裁量トレードとは別で収益源を分散するなら、ILC口座でスキャ・単一ポジションEAを運用しましょう。ILC口座はスプレッドが非常に狭く、取引手数料も低いため、これらのEAで利益を出しやすくなります。
またTradeview自体もA-bookブローカーなので、スキャルピングトレードや超高速売買をしてもブローカー側からVDPなどで嫌がらせされにくいです。
ただしILC口座は最大レバレッジが200倍と低めで、0.1ロット未満の取引ができず、ストップアウトも100%と高めです。そのため合計運用ロットや含み損が大きくなりやすいナンピン・マーチン・グリッドEAとは相性が悪いです。
仮にグリッドEAを運用するにしても、推奨ロットの半分から3分の1で運用するなどして証拠金維持率が圧迫されないようにしましょう。
レバレッジ500倍のXレバレッジ口座を使う手もありますが、こちらはオセアニア系通貨ペアのスプレッドが3.0pips以上と広めでグリッドEAの利益率が悪くなります。それならレバレッジ1000倍+スワップフリーなXM KIWAMI口座を使った方が利益を出しやすくなるでしょう。
おすすめの無料EA・有料EAは、こちらの記事でまとめています。
