海外FX裁量トレードの始め方・高収益トレード手法まとめ

この記事では海外FXの裁量トレードの始め方、収益性の高いトレード手法を紹介していきます。

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目次

海外FX裁量トレードにおすすめのチャート設定

まずは裁量トレード向けのおすすめチャート設定をまとめておきます。

FXプラットフォーム:cTrader(XMならMT5)

FXプラットフォームは「cTrader」がおすすめ。メタトレーダー(MT4/MT5)よりも便利な機能がたくさん備わっており、裁量トレードが快適になります。(AXIORYのcTraderTradeviewのcTrader

中でもおすすめの便利機能はこちら。

  • ドラッグ操作でリミット注文・ストップ注文を設置できる
  • ドラッグ操作で損切り・利確を設定できる
  • ショートカット(ホットキー)で時間足を切り替えられる(上下キー)
  • ショートカット(ホットキー)で銘柄チャートを切り替えられる(Command+左右キー)
  • MacOSでも動作可能(Webブラウザ版のみ)
  • 日本時間対応の経済指標カレンダーを表示できる
  • 注文前にポジションの必要証拠金を確認できる

cTraderでは予約注文(リミット注文・ストップ注文)をドラッグ操作で設置できるため、裁量のナンピン・ピラミッディングがとても快適になります。

メタトレーダー(MT4・MT5)に不便を感じている方は、ぜひcTraderへの乗り換えを検討しましょう。(AXIORYのcTraderTradeviewのcTrader

なおXMはcTraderに対応していないので、裁量トレードメインならMT5を選びましょう。MT4は開発サポートが終了しており、使い勝手が悪いままだったり、不具合のリスクが高かったりするからです。

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取引通貨ペア:XAUUSD・USDJPY・GBPJPY

取引通貨ペアは「ゴールド/XAUUSD・ドル円/USDJPY・ポンド円/GBPJPY」の3つがおすすめ。どれもボラティリティが高く、スイングトレードで利幅を稼ぎやすいです。

ただXAUUSD・USDJPYはチャートが逆相関しやすく、USDJPY・GBPJPYはチャートが相関しやすいです。

上記2つの組み合わせでポジションを持っている時に、チャートがテクニカルを無視した動きをすると、含み損が大きくなりやすいです。同時保有はなるべく避けましょう。

またAXIORYはゴールドの銘柄レバレッジが100倍と低めです。レバレッジ400倍で高ロットトレードしたいなら、ドル円/USDJPY・ポンド円/GBPJPYを採用しましょう。

原油(WTIUSD)・ビットコイン(BTCUSD)もボラティリティは激しいですが、銘柄レバレッジが10倍から100倍と低く、資本効率が悪くなります。上記3つほど優先する必要はないでしょう。

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時間足:4時間足・日足

スイングトレードの時間足は「4時間足・日足」の2つがおすすめ。トレンド相場では日足、レンジ相場では4時間足と使い分けることで、期待値の高いトレードができます。

日足チャートは相場の方向性を見るのには便利ですが、情報の反映が遅いデメリットがあります。相場が乱高下するレンジ相場では、4時間足チャートを使った方がいいです。

またスイングトレードでは4時間足以下のチャートはあまり使いません。細かい値動きに一喜一憂して、ポジションの決済を急ぎがちになるからです。

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テクニカル指標:EMA(期間10・100)

テクニカル指標はEMA(期間10・100)がおすすめ。10EMAは押し目買い・戻し売りをするときに、100EMAは上位トレンドの押し目・戻し(抵抗帯)を把握するときに使います。

例えば以下の画像だと下降トレンドが始まったように見えますが、実際は上向き100EMAが抵抗帯となって上方向に反発していることがわかります。

スイングトレードでも「上位トレンドには逆らわない」が鉄則です。日足100EMAは週足の短期EMAに相当するため、表示させておくと週足チャートを確認する必要がなくなります。

テクニカル指標はEMAだけで十分ですが、それ以外にもプライスアクションは覚えておきましょう。特にトレンド転換を示唆するピンバースパイクリバーサルは重要です。

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運用ロット:資金10,000ドル/1.0ロットを3段から5段

海外FXでの運用ロットは資金10,000ドルあたり1.0ロットを目安にします。その方がポジション数・合計ロット・証拠金維持率をコントロールしやすいからです。

cTraderのリミット注文はデフォルトのロット数量が固定されています。取引ごとに運用ロットを変更するよりも、1.0ロットのポジション数を調整した方がリスク管理が楽です。

またFXでは運用ロットが大きいほど、注文が滑りやすくなったり、VDPでマイナススリッページが生じやすくなったりします。そのため10.0ロット/1ポジションよりも1.0ロット/10ポジションの方が期待値が高めです。

例えばTradeviewのcTrader口座はレバレッジ400倍なので、ゴールド1.0ロットの必要証拠金は500ドルになります。ポジション段数が3段なら必要証拠金は1,500ドル、5段なら2,500ドルとなります。

ポジション段数・未実現損益・証拠金維持率の比較表はこちら。

1.0ロット*3段1.0ロット*5段
必要証拠金1,500ドル2,500ドル
証拠金維持率(有効証拠金10,000ドル・含み損2,000ドル)533%320%
証拠金維持率(有効証拠金10,000ドル・含み損5,000ドル)333%200%
証拠金維持率(有効証拠金10,000ドル・含み益5,000ドル)1000%600%

目安として証拠金維持率200%以下ならリスクを取りすぎ、500%前後なら適性、1000%以上なら資本効率がやや悪いと判断します。

含み損が大きくなりやすいナンピンならポジション段数を3段前後にした方がいいですし、ピラミッディングなどで含み益を十分に確保できているなら5段以上で大きなリターンを狙います。

裁量トレードに慣れていないなら、最初のうちは資金10,000ドル/0.1ロットで運用してもいいでしょう。ただ海外FXではロットは大きめの方が資本効率が良くなるので、最終的には証拠金維持率500%前後を目指したいです。

なお上記の運用ロット・証拠金維持率目安はレバレッジ400倍口座の場合です。AXIORYではゴールドの銘柄レバレッジが100倍になってしまうので、運用ロットは半分以下に抑えましょう。

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海外FXの高収益トレード手法

ここからは海外FXで収益性の高いトレード手法を紹介していきます。

基本的にはトレンド相場ではピラミッディング、レンジ相場では逆張りナンピンがおすすめです。

ピラミッディングトレード(トレンド相場のみ)

トレンド相場ではピラミッドディングトレードがおすすめ。ゴールド/XAUUSDのようなボラティリティの高い銘柄なら、長期トレンドに乗っかることで大きな利益を狙えます。

手順1:日足EMAが傾いているチャートを探す

まずは日足EMAがしっかりと傾いていて、トレンド相場を形成しているチャートを探します。

おすすめはボラティリティの高いゴールド/XAUUSDですが、ボラティリティが控えめな時はドル円/USDJPY・ポンド円/GBPJPYで取引します。

手順2:日足EMA付近にリミット注文をおく

日足チャートでトレンド相場を確認したら、日足10EMA付近にリミット注文を3つ置きます。これで押し目買い・戻し売りによるナンピンエントリーを自動化できます。

ナンピンの間隔はゴールド/XAUUSDなら500pips、ドル円/USDJPY・ポンド円/GBPJPYなら50pipsを目安にします。

またオーバーシュートが発生した時は、リミット注文をややトレンド側に、グリッド間隔も2倍にします。トレンドが強すぎて日足10EMAまで戻さない可能性がある一方、強いリバウンドも生じやすいからです。

リミット注文を多用するならcTraderを使いましょう。ドラッグ操作で簡単に設置でき、ピラミッディング・ナンピンが快適になります。(AXIORYのcTraderTradeviewのcTrader

手順3:トレンド転換の兆しが見えたら一括決済

日足トレンド転換の兆しが見えたら、ポジションを一括決済します。

判断基準は、日足チャートでトレンド転換プライスアクション(ピンバースパイクリバーサル)が2日から3日以上連続しているかどうかですね。

日足トレンド転換は3日以上かかることが多いため、4時間足以下のチャートはあまり参考にしない方がいいです。

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逆張りナンピントレード(レンジ相場のみ)

レンジ相場では逆張りナンピントレードがおすすめ。ピラミッディングトレードと比べると収益性・リスクリワードは劣りますが、ボラティリティの高い銘柄なら大きな利益を狙えます。

手順1:日足EMAが横ばい+オーバーシュートのチャートを探す

まずは日足チャートでレンジ相場+オーバーシュートを探しましょう。

レンジ相場オーバーシュート後は、大きなリバウンドが生じやすく利幅を稼ぎやすいからです。

逆に他のタイミングだと値動きを予測しにくいので、下手にエントリーしない方がいいです。

手順2:4時間足トレンド転換で逆張りリミット注文をおく

日足でオーバーシュートを確認したら、4時間足チャートに切り替えます。日足チャートだと情報の更新が遅く、エントリーが間に合わないからです。

4時間足チャートでトレンド転換プライスアクション(ピンバースパイクリバーサル)が3本から5本以上形成されたら、エントリーの準備をします。

ポジションの置き方は、逆張りリミット注文を3段。グリッド間隔は500pipsから1000pipsを目安にします。

ナンピンは含み損が大きくなりやすいです。取引口座のレバレッジが低い(100倍から200倍)場合は、運用ロットを小さくしたり、グリッド間隔を広めにして、証拠金維持率が圧迫されないようにしましょう。

手順3:含み益が出たらリミット注文を追加する

リバウンドが発生して含み益がでているなら、4段目・5段目以降のポジションを増やしていきます。

この時には4時間足10EMAがしっかりと傾いているはずなので、リミット注文を10EMA付近に置いて押し目買い・戻し売りエントリーを自動化します。

手順4:リバウンドが落ち着いたら一括決済

リバウンドの勢いが落ち着いたら、ポジションを一括決済しましょう。

おすすめ決済タイミングは、4時間足チャートのトレンド転換。具体的にはトレンド転換プライスアクション(ピンバースパイクリバーサル)が3本から5本以上形成されているときですね。

オーバーシュート+リバウンドの後は日足チャートの値動きを予測しにくいので、しばらく様子を見ます。

またオーバーシュートが発生したら逆張りナンピン、日足トレンドが形成されたらピラミッディングトレードに切り替えましょう。

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裁量トレードにおすすめの海外FX口座

裁量トレードにおすすめの海外FX口座はこちら。

ここからはそれぞれの口座の特徴を見ていきます。

初心者向け:XM スタンダード口座(MT5)

資金10万円前後で海外FXを始めるなら、XMのスタンダード口座がおすすめ。最大レバレッジが1000倍と非常に高く、ハイリスクなナンピンをしてもロスカットされにくいです。

またXMは3種類のクッション機能付きボーナスを提供しており、10万円の入金額を17万円ほどに増やせます。

  • 13,000円の新規口座開設(未入金)ボーナス
  • 最大500ドルの100%入金ボーナス
  • 最大10,000ドルの20%入金ボーナス

クッション機能付きボーナスを提供しているB-bookブローカーは出金リスクが高いとされていますが、XMはB-bookのブローカーの中では財務基盤が安定しており、出金拒否・出金遅延のリスクは低いです。

これはXMの前身の会社が何度も出金拒否を引き起こしており、運営側にアービトラージ利用者の追い出しノウハウが身についているからですね。

大規模な出金拒否を起こすたびにTradingPoint→XEMarkets→XEM→XMと名前を変えてうまくいった例もあり、出金拒否業者が名前を変えるのはよくある手口です。

引用:マネーチャージャーはFX Fairが運営している件

アービトラージ取引はノーリスクで数千万円もの利益を得られるため、FX業者側が対策していないと資金が枯渇して、出金拒否・出金遅延などの原因になることがあります。

そのためXMで超高速売買(HFT)、夜スキャ(朝スキャ)EA、レイテンシーアービトラージ、ボーナスアービトラージなどを使うと、レバレッジ100倍制限・口座凍結・アカウント追放などのペナルティを受けることがあります。

XMのボーナス規約(英語版PDF)に「裁定取引で得た利益は無効にできる」と明記されている。(利用規約「D.General Terms 11」に記載。PDFはGoogle翻訳で翻訳可能)

新興の海外FX業者だと「アービトラージャーが荒稼ぎする→ブローカーが資金枯渇になる→出金拒否・利益没収が相次ぐ」というケースになりやすいですが、XMはこまめにアービトラージャーを追い出しているため資金枯渇や出金拒否になるリスクは低いです。

またXMはスワップフリーのKIWAMI口座も提供していますが、こちらはおすすめしません。

スワップフリー口座はスワップアービトラージに利用されることが多く、ポジション保有期間が長すぎるとスワップフリーを取り消されることがあるからです。(ソース1ソース2

KIWAMI口座は低スプレッド+スワップフリーが売りでしたが、スワップアービトラージ利用者が増えたためか2023年9月あたりからスワップフリー取り消し・スプレッド悪化などが相次いでおり、利用するメリットが薄れつつあります。(ソース1ソース2ソース3ソース4

XMはcTraderに対応していないので、FXプラットフォームはMT5を使いましょう。6時間足・8時間足・12時間足に対応しており、スイング軸のチャート情報量を調整しやすくなります。

まずはXMの3種ボーナスで裁量トレードの練習をして、慣れてきたらAXIORYTradeviewに乗り換えるといいでしょう。

XMのレビューはこちら。

XM公式サイトはこちら

中級者向け:AXIORY cTrader口座(ナノ口座)

cTraderをお試しで使ってみたいなら、AXIORYのcTrader ナノ口座もおすすめ。

AXIORYも高性能FXプラットフォーム「cTrader」に対応しており、メタトレーダー(MT4・MT5)よりも快適な裁量トレードができるようになります。

またAXIORYは会員ページ「MyAxiory」が使いやすく、新規口座開設・入出金・追加口座開設・デモ口座開設もスムーズに行えます。おそらくAXIORYはB-bookブローカーとしてFX事業で十分に利益を出しており、ウェブサイト改修にも十分なコストをかけられるからでしょう。

Tradeviewの新規口座開設が難しい、あるいは会員ページが使いにくいと感じたら、まずはAXIORYのcTrader口座から使ってみましょう。

AXIORYの主要なデメリットはこちら。

  • ゴールド(XAUUSD)の最大レバレッジが100倍と低め
  • bitwallet入出金に対応していない
  • B-bookブローカーなのでマイナススリッページが生じやすい(cTrader口座はデータ不十分)
  • 仮想通貨取引ができない(ビットコイン・イーサリアムなど)

AXIORYの最大のデメリットは、ゴールド(XAUUSD)の最大レバレッジが100倍と低めなこと。

資金10,000ドル/1.0ロットでスイングトレードをする分には問題ないですが、資金10,000ドル/5.0ロット以上でハイリスクトレードをすると証拠金維持率ギリギリ(100%前後)になりロスカットされやすくなります。

またAXIORYはB-bookブローカーなので、VDPによってほとんどの決済で−0.2pipsほどのマイナススリッページが発生します。デイトレード・スイングトレードだと誤差の範囲ですが、利幅の小さいスキャルピングトレード・夜スキャEA・超高速売買(HFT)だと期待値が落ちてしまいます。

レイテンシーアービトラージで採算が取れなくなるため、AXIORYが資金枯渇→出金拒否になるリスクは低い。VDPにはブローカーの資金枯渇を防ぐ役割もある。

B-bookブローカーのAXIORYは取引環境こそTradeviewに劣りますが、ウェブサイトや会員ページ(MyAxiory)が使いやすく海外FX初心者にはおすすめです。

AXIORYのレビューはこちら。

AXIORY公式サイトはこちら

上級者向け:Tradeview cTrader口座

海外FXで本格的に裁量トレードをするなら、メイン口座はTradeview cTrader口座がおすすめ。スプレッド・約定力が優秀で、A-bookブローカーなのでVDPなどで嫌がらせされにくいです。

VDPとは、FXブローカーが勝ちすぎるトレーダーに不利な約定をさせるツールのこと。マイナススリッページ・約定遅延などを引き起こす。主にB-bookブローカーで使われる。

Tradeviewは高性能FXプラットフォーム「cTrader」に対応しており、メタトレーダー(MT4・MT5)にはない便利機能がたくさん備わっています。

例えばパソコン上下キーでの時間足切り替え、Command+左右キーでのチャート切り替え、ドラッグ操作によるリミット・ストップ注文の設置・位置調整などですね。

またTradeview自体もbitwallet入出金に対応しており、XMと違って利益出金も可能です。海外FXのアフィリエイト報酬をトレード資金にするのにも向いています。

TradeviewのMT4 ILC口座はEA自動売買と相性が良いことで有名ですが、最大レバレッジが200倍と低め、0.1ロット未満の取引ができない、ストップアウトが100%と高めなど使い勝手が良くありません。

そもそもEA自動売買の利益率が月利5%前後と控えめなため、優先して使う必要はないでしょう。

Tradeviewの主要なデメリットはこちら。

  • 国内銀行送金が会員ページで使えない(円口座開設時にサポートデスクから案内が届く)
  • 会員ページが口座単位ログインで使いにくい
  • 新規口座開設フォームの入力項目が多い

TradeviewのようなA-bookブローカーは事業の収益力が控えめなため、サイトの改修にコストをかけられず、公式のウェブサイトも使いにくい傾向があります。またA-bookの海外FXブローカーはコンプライアンスにも厳しく、日本語情報も少なかったりもします。

それでもTradeviewは日本在住者が使える海外FXブローカーの中ではトップクラスの取引環境を誇ります。海外FXで資金100万円以上で本格的にトレードするなら、TradeviewのcTrader口座を優先的に使いましょう。

Tradeviewのレビューはこちら。

Tradeview公式サイトはこちら

海外FX裁量トレードに関するよくある質問

ここからは裁量トレードに関するよくある質問をまとめておきます。

トレード1回の損益目安は?

スイング軸でナンピン・ピラミッディングをしたときの損益目安はこちら。

トレード手法(損益pipsは1段目から)損益の目安(1.0ロット*段数)
早めのナンピン損切り3段(-1000pips)-1,000ドル
遅めのナンピン損切り3段(-2000pips)-3,000ドル
レンジの半分まで逆張りナンピン5段(+2000pips)+10,000ドル
レンジの天井から底まで逆張りナンピン5段(+4000pips)+20,000ドル
短期トレンドでピラミッディング5段(+4000pips)+20,000ドル
長期トレンドでピラミッディング10段(+10000pips)+100,000ドル

スイングトレードではトレンド転換からナンピン3段で様子を見るため、損切りは1,000ドルから3,000ドルと控えめです。

そしてトレンドが固まってからポジションを増やしていくため(ピラミッディング)、うまくトレンドに乗っかれば10,000ドル以上の利益を狙うこともできます。

あるいはゴールド/XAUUSDで10000pips以上の特大トレンドに乗っかれば、ピラミッディングの段数次第で100,000ドル(1,500万円相当)の利益を狙うこともできます。

以下の画像は筆者がTradeview cTrader デモ口座でトレードした時の有効証拠金グラフです。2023年11月から2024年2月までで、10,000ユーロを100,000ユーロに増やすことに成功しています。

日足EMA・プライスアクションを駆使しても、価格予想を外すことはよくあります。

それでも損失1,000ドル-3,000ドル・収益5,000ドル-10,000ドルとなるよう、リスクリワードの高いトレード手法を続けていれば、資金は右肩上がりで増えていきます。

逆張りナンピン・ピラミッディングはどちらもリスクリワードの高いトレード手法です。海外FX初心者は優先的に体得しましょう。

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チャートを見る頻度・時間帯は?

スイングトレードがメインなら、チャートを見るのは1日1回、時間帯は日本時間9時30分以降がおすすめ。時間に余裕のある人は3時間に1回チャートを見て、リミット注文を微調整してもいいでしょう。

FXチャートは基本的に日本時間21時から24時の間に大きく動き、早朝までに落ち着きます。ただ朝6時から9時は通貨供給量が少なく、スプレッドが広がりやすいです。エントリー・決済するのはスプレッドが狭くなる9時30分以降が望ましいです。

Tradeview cTrader口座なら早朝のゴールドスプレッドは30pips、9時30分以降は20pipsほど。スイングトレードなら誤差の範囲なので、生活リズムを優先したいなら無視してもいい。

その時に上昇トレンドが続いていれば買いリミットを追加、下降トレンドが続いていれば売りリミットを追加、オーバーシュートが発生していればポジションを一括決済、あるいは逆張りナンピンに切り替えるといった感じです。

ゴールドの長期トレンドは大体1週間かけて形成されるため、チャートの確認は1日1回で十分です。数分おきにチャートを見るのは時間の無駄ですし、細かい値動きが気になってポジションをコロコロ持ち替えてしまうこともあります。

FXチャートが気になって仕事や私生活に集中できない場合、チャートを見るのは1日1回、9時30分以降だけに絞った方がいいでしょう。

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海外FXブローカーの選び方は?

海外FXブローカーは以下の基準で選びましょう。

  • 海外FX初心者:大手・中堅B-bookブローカー(XMAXIORYなど)
  • 中級者以上の裁量トレーダー:A-bookブローカー(TradeviewIC Marketsなど)
  • おすすめしない:マイナーB-bookブローカー

海外FX初心者の方は、大手・中堅のB-bookブローカーを選びましょう。ブローカー事業で十分な利益を出しており、ウェブサイト・会員ページが使いやすかったり、国内銀行送金が使えたりするからです。

また運営歴の長いB-bookブローカーだとこまめにアービトラージ利用者を追い出しているため、資金枯渇のリスクも低いです。裁量トレードで大きな利益を出しても出金拒否・利益没収になりにくいです。

大手・中堅B-bookブローカーの代表は、XMAXIORYの2つ。資金10万円+3種ボーナスで始めるならXM、cTraderデビューするならAXIORYがおすすめです。

裁量トレードに慣れてきた中級者は、A-bookブローカーを使いましょう。ブローカーが顧客の注文を呑んでいないためレイテンシーアービトラージが通用せず、資金枯渇からの出金拒否・利益没収リスクが低いです。

A-bookブローカーの代表例はTradeviewIC Marketsの2つ。日本語対応を求めるならTradeview、レバレッジ1000倍で取引するならIC Marketsを選びましょう。

他のA-bookブローカーとしてはFXOpenRannForexFXPIGVALUTRADES(日本居住者はNG)も上級者の間で評判がいいです。ただしどれも日本語には対応していません。

マイナーB-bookブローカーはなるべく使わないようにしましょう。運営歴が短いためレイテンシーアービトラージ対策ができておらず、資金枯渇からの出金拒否・利益没収リスクが高いからです。

実際にブローカーが資金枯渇に陥ると、トレーダーの過去の取引を不正取引扱いし、出金拒否・利益没収で資金確保の動きに出ます。海外FXの出金拒否・利益没収を避けたいなら、アービトラージャーの餌食にならないような海外FXブローカーを使いましょう。

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Exnessは使うべき?

Exnessは以下の理由からあまりおすすめしません。

  • 高収益トレーダーは出金遅延されやすい(ソース1ソース2
  • 高収益トレーダーはVDP・マークアップで嫌がらせされやすい(ソース1ソース2ソース3
  • スワップフリーをロールオーバー直前に取り消すことがある(ソース1ソース2ソース3
  • スプレッド拡大・ストップレベル制限などで取引環境が悪化している(ソース1ソース2
  • 経済指標の直前にはレバレッジ制限される(ソース1
  • 無制限レバレッジがギャンブル依存症・多重債務の温床になりやすい

Exnessは無制限レバレッジを提供している海外FXブローカーで、ギャンブルトレーダーに人気があります。

一方高収益トレーダーにはVDP・マークアップ(スプレッド上乗せ)・出金遅延・スワップフリー取り消しなどで嫌がらせするため、上級者の間では評判が良くないです。

Exnessは無制限レバレッジを提供しており、資金10万円でも100万円以上を狙うことは可能です。ただそれを実行するには綿密なリスク管理やチャート分析が必要で、1日中チャートを見られる専業トレーダーでないとハードルが高いです。

また無制限レバレッジによる高ロットギャンブルトレードでは、日本時間21時から24時の間にチャートを監視することになります。睡眠不足などの健康リスクも大きいため、個人的におすすめしません。

ハイリスクなトレード環境を提供しているブローカーは、アービトラージ取引による資金枯渇リスクが高いです。そして高収益トレーダー・アービトラージャーと見なされると、VDP・マークアップ・スワップフリー取り消しなどで取引環境を悪化させられます。

海外FXで安定して稼ぐなら、B-bookブローカーの中でも嫌がらせが軽めなXMAXIORY、あるいは嫌がらせをしてこないA-bookブローカーのTradeviewIC Marketsを使った方がいいです。

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海外FXのA-book・B-bookとは?

海外FXブローカーはA-book・B-bookの2種類に大別されます。

A-bookブローカーとは、注文方式にNDD方式を採用しているブローカーのこと。顧客から受けた注文を直接インターバンクに流すため、取引の透明性に優れています。(TradeviewIC Marketsなど)

A-bookのメリットは、取引環境に優れており、FXブローカーから嫌がらせを受けにくいこと。顧客と利益相反しないため、期待値の高い指標トレードや超高速売買、スキャルピングトレードなどで利益を出しやすいです。

デメリットはブローカー事業が儲かっておらず、サポートが貧弱なこと。例えば会員ページが使いにくかったり、ウェブサイト・サポートデスクが日本語非対応だったり、国内銀行送金に対応していなかったりします。

B-bookブローカーとは、注文方式にDD方式を採用しているブローカーのこと。顧客から受けた注文を直接インターバンクには流さず、自社や他の顧客の注文と相殺させるため、取引の流動性に優れています。(XMAXIORYなど)

B-bookのメリットは、スプレッドが狭いこと(特に国内FX業者)、ブローカー事業が儲かっているため入金ボーナス・高倍率レバレッジを利用できること、日本語サポートに対応していること、国内銀行送金に対応していること、会員ページが使いやすいことなどですね。

デメリットは顧客と利益相反になりやすいこと。指標トレード・超高速売買・スキャルピングトレード・アービトラージ取引など期待値の高い手法を利用すると、不正取引扱いされて口座凍結・利益没収になることもあります。

基本的にB-bookブローカーは「顧客の利益=自社の損失」となるため、勝ちすぎるトレーダーにはマイナススリッページ・VDP適用・マークアップなどで嫌がらせをすることがあります。(特にExnessは露骨な嫌がらせを多数行っており、FX上級者の間で評判が悪い)

まずはXMAXIORYなど大手・中堅のB-bookブローカーでトレードの練習をして、慣れてきたらTradeviewIC MarketsなどのA-bookブローカーで本格的にトレードをするといいでしょう。

知名度の低い無名B-bookブローカーは、アービトラージ取引による資金枯渇→出金拒否・利益没収のリスクが高い。初心者はXMAXIORYなど有名なブローカーを使うこと。

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海外FXのボーナスは使うべき?

海外FXブローカーの口座開設ボーナス・入金ボーナスは使わないほうがいいです。(XMは除く)

クッション機能付きボーナスを提供しているブローカーは、ボーナスアービトラージで荒稼ぎされて資金が枯渇してしまい、出金拒否・出金遅延・利益没収を引き起こすことがあるからです。

代表例はGemForex・HastForex・FXFair・OQtimaなどですね。

またボーナス提供ブローカーはボーナスのコストをスプレッド・マイナススリッページに転嫁しているため、取引環境もあまり良くありません。

仮に未入金(新規口座開設)ボーナスだけ使うにしても、そのブローカーが破綻してしまうと資金確保のために個人情報を売られてしまい、暴力団・反社に悪用される恐れもあります。

海外FXのボーナスは一見魅力的ですが、ブローカー側の資金枯渇・経営破綻などのリスクが大きく、海外FX初心者にはおすすめしません。逆にボーナスアービトラージやレイテンシーアービトラージでブローカーからお金を巻き上げられる自信があるなら、挑戦しても良いでしょう。

例外はXMで、過去に前身の会社が何度も出金拒否を引き起こしたせいか、経営陣にアービトラージャー追い出しノウハウが身に付いており、資金枯渇リスクも低めです。どうしてもボーナスが欲しいならXMの3種ボーナスだけを使いましょう。

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入金額の目安は?

海外FXの入金額は10万円から100万円を目安にします。

知名度の低い、あるいはクッション機能付きボーナスを提供しているB-bookブローカーは出金リスクが高いので、入金額は10万円を目安にしましょう。

逆に知名度の高いB-bookブローカー(XMAXIORYなど)や資金枯渇リスクの低いA-bookブローカー(Tradeviewなど)は出金リスクが低いため、入金額は100万円を目安にします。

なお海外FXブローカーに1,000万円以上の大金を入れるのはおすすめしません。海外FXブローカーは日本の法律の規制下になく完全信託保全が義務付けられておらず、出金拒否・利益没収のリスクが高いからです。

また信用度の低い海外FXブローカーは外国人の個人口座で送金することがあり、出金額が大きいとマネーロンダリングの疑いで銀行口座を凍結されるリスクもあるからです。

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損切りのタイミングは?

スイングトレードの損切りは「長期トレンドの予想を外した時」に行います。

上がるべきところで上がらない、下がるべきところで下がらない、そういった場合に現在のポジションを決済して、逆方向のポジションに持ち替えます。

例えば以下の画像で、ゴールドの上方向オーバーシュート直後にショートを仕掛けるとします。ただ日足基準だと2日かけてもほとんど下がらず、下ヒゲや陽線ピンバーが形成されています。

ローソク足チャートの見方はこちら。

下方向のリバウンドが期待できないことから、軽い揉み合いが生じた後、上昇トレンドが続くと予想されます。なるべく早くロングポジションに持ち替えましょう。

ここで意地を張ってショートで無限ナンピンすると、最大8000pipsのトレンド逆行に巻き込まれてしまい、資金10,000ドル/1.0ロットの運用だとすぐにロスカットされてしまいます。長期トレンドに逆らうナンピンはしない方がいいです。

またスイングトレードではストップロスは設定しません。ポジションの保有期間が長いため、経済指標直後の急激な値動きで刺さりやすくなるからです。

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海外FXのおすすめツイッターアカウントは?

海外FXのおすすめツイッターアカウントはこちら。

1つ目の海外FX有益情報bot(@kai_fx_)は、筆者の運用しているTwitterボットです。1時間に1回、海外FXの有益情報をツイートします。

2つ目の海外FX調査兵団さん(@wwfxinfo_tw)は、海外FXに関する調査・レビュー、啓蒙活動などを行っており、フォローしておくことで海外FX詐欺に遭うリスクを大きく軽減できます。

3つ目のクラムさん(@fx_is_my_life)は、海外FX・仮想通貨のアービトラージ取引で利益を出しているアカウントです。たまに鍵垢にするのでリスト閲覧よりもフォロー推奨です。

クラムさんが鍵垢で見れない場合は、金ツッパ侍さん(@zenttuppa)、ぶるすなさん(@BlueSnyaiper)もおすすめ。

4つ目の赤坂屋さん(@aksky123)は、国内FXで数千万円以上の利益を出しているアカウントです。海外FXの利益が通算1,000万円を超えたら国内FXに切り替えるのが基本ですが、国内FXブローカーに嫌がらせされないよう情報収集しておいた方がいいです。

逆に以下のようなTwitterアカウントには関わらないようにしましょう。

  • 爆益スクショでLINEオープンチャットに誘導している
  • フォロー&リツイートで無料EAキャンペーンをしている
  • 海外FX関連の多重債務者・ギャンブル中毒者

このようなアカウントはハイリスクなゴールドマーチンEAを無料配布したり、アフィリエイト報酬のために信用度の低い海外FXブローカーを紹介しているケースが多いです。

海外FXの世界は詐欺が非常に多いので、フォローするアカウントはなるべく厳選しましょう。

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デイトレードはやるべき?

スイングトレードで利益を出せているなら、デイトレードをする必要はあまりありません。

デイトレードは中期時間足(1時間足・4時間足など)で大まかなトレンドを把握して、短期時間足(5分足・15分足)でエントリーポイントを厳選していくスタイルです。

ただエントリーポイントを厳選するために1日中チャートを見る必要があり、精神的に疲労しやすいです。また日常生活の大部分をチャート監視に費やすことになるため、兼業トレーダーだと実践しにくいです。

デイトレードは獲得ピップスが30-50pipsと少なめなため、運用ロットを5.0-10.0ロット以上と大きめにする必要があります。

運用ロットが大きいためストップロスの設置・位置調整(トレーリングストップ)も必須ですし、経済指標に巻き込まれないよう経済指標カレンダーもこまめにチェックしないといけません。

デイトレードは運用ロットが大きい分、チャート分析・エントリータイミング・ストップロスの置き方がシビアになります。裁量トレード初心者・兼業トレーダーにはおすすめしません。

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スキャルピングトレードはやるべき?

裁量のスキャルピングトレードはあまりおすすめしません。デイトレード以上にチャート分析・エントリー/決済のタイミングがシビアで、安定して利益を出すのが難しいからです。

筆者も海外FXで大きな利益を出しているツイートをたくさん見てきましたが、その多くはスイングトレードかエントリーポイントを厳選した上でのデイトレードかのどちらかで、スキャルピングトレードはほとんどありませんでした。

スキャルピングトレードは1分足・5分足などの短期時間足をメインにしますが、短期のチャート予想は非常に難しく、EMA・ローソク足も当てになりません。うまく利益を出せたとしても利幅は5-10pipsなので、それだけのために1日中チャートを監視するのは割に合わないです。

さらにスキャルピングトレードはB-bookブローカーだと不正取引扱いされて、口座凍結・アカウント停止になるリスクもあります。レイテンシーアービトラージやソフトウェアによる超高速売買(HFT)と挙動が似ているからですね。

スキャルピングトレードは労力コストが大きく、口座凍結リスクが高い割に得られるリターンは少ないです。FXで安定して稼ぎたいならデイトレード・スイングトレードの方がおすすめです。

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指標トレードはやるべき?

スイングトレードで利益を出せているなら、指標トレードをする必要はあまりありません。

指標トレードはエントリータイミングが非常にシビアで、指標発表から1分でもエントリーが遅れてしまうと、利益を逃してしまうことがあります。

また指標発表後もきれいなトレンド相場になるとは限らず、50-100pips以上乱高下するケースもあり、大きなロットで運用するとロスカットのリスクも高まります。

特に重要な経済指標は日本時間21時以降に発表されることが多いため、早寝早起きしたい人、あるいは夜遅くまで働いている兼業トレーダーとも相性が悪いです。

指標トレードは経済指標の発表タイミングに生活リズムを支配されてしまうため、1日中チャートを監視できる専業トレーダー以外にはおすすめしません。

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ナンピン・マーチンゲールは使うべき?

ナンピンにはNGシーンとOKシーンがあります。長期トレンドに逆行する無限ナンピンはNGですが、押し目・戻しで行うナンピンはOKです。

例えば以下の画像だと、オーバーシュート直後の上昇トレンドに逆らう無限ショートナンピンは破綻リスクが高いですが、上昇トレンドの一時的な戻しでのナンピンは期待値が高いです。

ナンピンのやり方は簡単です。cTraderなら同じロットのリミット注文を現在価格とEMAの間に挟んでおけば、自動的にナンピンエントリーできるようになります。

一方マーチンゲールはおすすめしません。運用ポジションを1.0ロット、2.0ロット、4.0ロットと増やしていく必要があり、ポジション管理コストが高くなるからです。それよりも運用ロットは1.0ロットで固定して、ポジション数を調整した方がリスク管理しやすくなります。

cTraderのダブルアップ機能なら、倍率2倍のマーチンゲールを簡単に行えます。ただダブルアップはリミット注文のようにエントリーを自動化できないため、使い勝手は良くないです。

ナンピン・マーチンゲールの破綻リスクが高いのは、長期トレンドに逆らうからです。長期トレンドの押し目・戻しで行えば期待値の高いトレードになります。

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EA自動売買は併用すべき?

裁量トレードで勝てているなら、EA(エキスパートアドバイザー)を使う必要はありません。EAの利回りは月利5%前後と低めで、裁量トレードより収益性で悪いからです。

例えばリアルフォワードで5年近く安定した利益を出せているEA「Waka Waka EAMQL5シグナル/Myfxbook)」は、利回りが月利3%前後・最大ドローダウン25%です。裁量トレードほど稼げないことがわかります。

他のトレードロジックとしては夜スキャ、秒スキャ、仲値アノマリー、ゴトー日アノマリー、月末アノマリー、ブレイクアウトなどありますが、どれも裁量トレードより収益性で劣ります。

夜スキャ(朝スキャ)EAはバックテスト上では収益性が高く見えるが(月利100%以上)、実際は深夜帯のスプレッドの広がり・取引手数料・スリッページなどでそれほど稼げない。

EAの収益性が低いのは、適切なタイミングで損切りしたり、ポジションを増やしたりができないからです。特にナンピン・マーチンEAはバックテストの有効証拠金グラフを右肩上がりに見せるために、ストップロス(損切り)を設定していないケースが多く、破綻リスクも大きいです。

むしろEAはFXで勝てない人からお金を巻き上げるために使われやすいです。例えばナンピン・マーチンEAを10万円で売りつけたり、海外FXアフィリエイト(IB)で稼ぐためにナンピン・マーチンEAを無料配布したりなどですね。

裁量トレードで月100万円あるいは1,000万円以上稼いでいる人はよく見かけますが、同じ金額をEAで稼いでいる人はほとんど見かけません。EAは詐欺の道具に使われやすいので、なるべく関わらないようにしましょう。

どうしてもEA自動売買をしたいなら、無料EAから試しましょう。

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コピートレードは併用すべき?

海外FXのコピートレードはおすすめしません。理由は3つ。

1つ目の理由は、取引手数料が高いこと。フォロワー口座で利益を出すと、得られた利益の3割ほどをストラテジープロバイダーに徴収されます。

仮にコピートレードで100万円稼いだとしても、そのうちの30万円前後を取られてしまうため、トレードの収益性が大きく落ちてしまいます。

2つ目の理由は、トレードロジックが信用できないこと。コピートレードストラテジーのほとんどは破綻リスクの高いナンピン・マーチンゲールです。

直近数ヶ月では月利30%以上で安定して稼げていても、特大トレンドに遭遇すると破綻しやすいです。ストラテジーの決済履歴を見て、複数ポジションを同じタイミングで決済しているなら、そのストラテジーはナンピン・マーチンである可能性が高いです。避けるようにしましょう。

3つ目の理由は、FXブローカーのカウンターパーティーリスクが高いこと。コピートレードを提供している海外FXブローカーの多くは無名のB-bookブローカーで、財務基盤が安定しておらず出金リスクが高いです。

またコピートレードプラットフォームを作ったり、ストラテジープロバイダーを呼び込んだりするのに膨大なコストを使っており、そのコストをスプレッド・取引手数料・マイナススリッページに上乗せしているため、取引環境も悪いことが多いです。(FXOpenなどのA-bookブローカーは例外)

コピートレードはVPSなしでトレードを自動化できるメリットはありますが、デメリットとリスクがそれを大きく上回ります。なるべく使わないようにしましょう。

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アービトラージ取引は併用すべき?

裁量トレードで稼げているなら、アービトラージ取引をする必要はあまりないです。

アービトラージ取引は数年前だと旨味が多かったのですが、現在は業者側に対策されて稼ぎにくくなっているからです。

アービトラージ取引の代表例はこちら。

  • スワップアービトラージ
  • ボーナスアービトラージ
  • レイテンシーアービトラージ

スワップアービトラージは、100ロット以上のポジションを両建てで保有し、毎日数万円の利益をノーリスクで稼いでいく手法です。ブローカー側からはスイングトレードと判別しにくく、口座凍結などのペナルティを受けるリスクが低いです。

ただし100ロット以上のポジションを1ヶ月以上保有しつづけるため、ロスカットされないよう300万円から1,000万円以上の資金を入金しておく必要があり、裁量トレードよりも資本効率は悪いです。

XM・Exnessなどのスワップフリー口座はアービトラージ取引に適していません。B-bookブローカーはアービトラージ利用者のスワップフリーを取り消すことがあるからです。(情報ソース1情報ソース2

ボーナスアービトラージは、海外FXブローカーの入金ボーナスやゼロカットを利用して高ロットの両建て取引で利益を得る手法です。ただクッション機能付きボーナスを提供しているB-bookブローカーはコンプライアンス意識が低く、派手に稼ぎすぎると不正取引を理由に利益を没収されることがあります。

レイテンシーアービトラージは、レート配信の早いブローカーで値動きを先読みして、配信の遅いブローカーで後出しジャンケンのように利益を得る手法です。ただポジションの保有期間が秒単位で、獲得ピップスも1.0pipsと狭いため、B-bookブローカーから検出されやすく、口座凍結のリスクが非常に高いです。

レイテンシー取引だとバレないよう裁量トレードに偽装したり、凍結されない最適なパラメータやロットを見つけるのにも膨大な時間と労力がかかります。

他にもレイテンシー用のソフトウェアを揃えたり(HFT Arbitrage Platformちゃっち倶楽部のツールなど)、凍結対策に口座をたくさん用意したりする必要があるため、FX初心者にはハードルが高いです。

FX初心者がちゃっち倶楽部に加入するのはおすすめしない。詳しい実態などは半兵衛さんの「ちゃっち倶楽部レビュー(その1その2その3)」を参考にすること。

海外FXでのアービトラージ取引のやり方については、こちらの記事が参考になります。

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海外FXで出金拒否になる原因は?

海外FXで出金拒否になる主な原因は、ブローカー側の資金枯渇です。

そして資金枯渇の原因でよくあるのが、ボーナスアービトラージ・レイテンシーアービトラージなどの裁定取引です。(アービトラージ/裁定取引は、為替リスクなしで利益を得る手法のこと)

ボーナスアービトラージは、クッション機能付きボーナスを複数口座で両建てして利益を得る手法です。

一部の海外FXブローカーは集客のためにクッション機能付きボーナスを提供しています。ただボーナスはアービトラージャーに悪用されることが多く、FXブローカーが対策をしていないと数千万円単位の資金を一瞬で抜かれてしまい、資金枯渇→出金拒否・出金遅延・利益没収になることがあります。

ボーナスアービトラージをするのに専用のソフトウェアなどは不要で、取引口座が2つあれば誰でも行えます。参入ハードルが低いため、ボーナス提供開始からほんの数日で資金枯渇→出金拒否になることもあります。

クッション機能付きボーナスを提供している海外FXブローカーは、出金拒否リスクが非常に高いです。海外FX初心者はなるべく使わないようにしましょう。

例外はXMで、前身の会社が過去に何度も出金拒否を引き起こしているため、経営陣にアービトラージャー追い出しノウハウが身に付いており出金拒否リスクは低めです。どうしてもボーナスが欲しいならXMの3種ボーナスだけ使いましょう。

レイテンシーアービトラージは、注文を呑んでいるB-bookブローカーの値動きを先読みし、後出しジャンケンの要領で利益を得る手法です。メタトレーダーの約定速度では間に合わないため、専用のソフトウェアを使うのが一般的です。(HFT Arbitrage Platformちゃっち倶楽部のツールなど)

レイテンシーアービトラージは専用のソフトウェアが必要で、口座凍結されないパラメーターを熟知している必要があるため参入ハードルは高いです。それでもうまくハマればノーリスクで数千万円単位で荒稼ぎできるためFX業者側にとっては資金枯渇の脅威となります。

レイテンシーアービトラージによる資金枯渇を避けたいなら、Tradeview・IC MarketsなどのA-bookブローカーを使いましょう。顧客の注文を呑まずにそのまま市場に流すため、レイテンシーアービトラージは成立せず、資金枯渇のリスクが低くなります。

あるいはXM・AXIORYなど運営歴の長い大手・中堅以上のB-bookブローカーを使うのも有効です。レイテンシアービトラージを不正取引扱いして追い出したり、VDPでマイナススリッページを生じさせて採算が取れないようにしているため、資金枯渇リスクが低くなります。

逆に無名・新興のB-bookブローカーは使わないようにしましょう。レイテンシーアービトラージ対策が十分にできておらず、数千万円単位の資金を抜かれて資金枯渇→出金拒否になるリスクが高いからです。

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海外FXで出金拒否・利益没収された時の対処法は?

海外FXで出金拒否・利益没収されたときの対処法はこちら。

  • 取引履歴の保存
  • 銀行送金の組み戻し・クレジットカードのチャージバック(利益没収には対処できない)
  • 収納代行業者の特定・法的措置
  • 金融庁・財務局への報告

まずは取引履歴を保存しておきましょう。悪質な海外FXブローカーはトレーダーの取引履歴を改ざんしたり、FXプラットフォームにログインできなくして、交渉材料を潰すことがあるからです。

入金分だけ取り戻したいなら、銀行送金の組み戻し・クレジットカードによるチャージバックも有効です。ただしカード会社によっては「海外FXブローカーへの入金=ギャンブル利用」となるため、不正利用扱いされカード利用停止になるリスクがあります。

利益も出金したいなら、収納代行業者を特定しましょう。日本国内では無登録の海外FX運営は違法で、そのサポートをしている収納代行業者も法的リスクが高いです。

海外FXブローカーの多くは海外に拠点を持っており(オフショア法人)、日本国内からでは手出しできません。ただ収納代行業者は日本国内で運営していることが多いため、特定して法的措置をとれば利益出金できる可能性が高くなります。(脅すだけでも十分に有効)

あるいは海外FXインフルエンサー(海外FX調査兵団さんなど)に情報共有しておくのも有効です。影響力のない個人アカウントだと泣き寝入りするしかありませんが、影響力のあるアカウントが発信すればブローカーの悪評が広がるため、資金回収への圧力になります。

海外FXブローカーは日本の法律で広告出稿できないため、SNSで悪評を広めるのは有効です。

海外FXの出金拒否・利益没収対策については、こちらの記事が参考になります。

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海外FXで大きく稼いだ後の運用先は?

海外FXの運用益が通算1,000万円を超えたら、国内FXに切り替えましょう。海外FX業者よりもスプレッドが狭く、税率も一律20%と優遇されています。(海外FXは雑所得なので最大55%)

また国内FX業者は日本の法律により完全信託保全が義務付けられているため、海外FX業者よりも出金拒否・利益没収のリスクが低いです。資金1,000万円以上でFXをするなら、国内FX業者を使いましょう。

国内FX業者はGMOクリック証券がおすすめ。スプレッドが非常に狭く、流動性にも優れており、FX上級者の間で評判が良いです。(赤坂屋さんなど)

ただ国内FX業者は最大レバレッジが25倍と控えめで、海外FXより資本効率が悪いです。1.0ロット(10万通貨)の必要証拠金も50万円と高額なので、運用額は500万円から1,000万円を目安にしましょう。

国内FX業者の多くはB-bookブローカーなので、スキャルピングトレード・レイテンシーアービトラージをするとすぐに口座凍結されます。あるいは通算1億円以上稼いでも、不正取引を口実に追い出されやすくなります。

国内FXの運用益が通算1億円を超えたら、株式投資に切り替えましょう。レバレッジが基本的に1倍なので業者と利益相反しにくく、VDPで嫌がらせされたり、不正取引扱いで追い出されたりするリスクは低いです。

特に投資信託は複数の会社に分散投資するため、個別株・IPOよりもリスクが低いです。

購入する投資信託は、以下の理由から「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」がおすすめ。(SBI証券の商品ページ楽天証券の商品ページ

  • リスクリターン・シャープレシオがトップクラス(低リスク・高リターン)
  • 信託手数料が非常に低い(年間0.05%)
  • 配当金を内部再投資してくれる(税金を差し引かれず運用できる)
  • ポートフォリオが傾いても自動でリバランスしてくれる
  • 納税手続きが楽(売却したら自動で源泉徴収)

全世界株式(オールカントリー)は最も優秀な投資信託と言ってもいいでしょう。何も考えずにお金を突っ込むだけで最適解の資産運用ができます。

全世界株式(オールカントリー)の具体的な運用方法はこちら。

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この記事を書いた人

海外FXの情報を備忘録としてまとめています。
運用は自己責任でお願いします。
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