この記事ではXMを網羅的にレビューしていきます。(XM公式サイトを確認する)
XMの一言レビュー
XMの最大の魅力は、低スプレッド+スワップフリーなKIWAMI口座を提供していること。特にポジション保有期間の長いスイングトレードやグリッド・マーチンゲールEAと相性が良いです。(KIWAMI口座の詳細ページへ)
XMはレバレッジも1000倍と非常に高く、ストップアウトも20%と低めなため、グリッド・マーチンゲールEAで6段から10段以上のポジションを抱えてもロスカットされにくいです。
ただしXMはB-bookブローカーなので単発の高ロットトレード(指標トレード)、アービトラージ取引、スキャルピングトレードなどで勝ちすぎると不正取引の難癖をつけられて追い出されることがあります。
XMのトレード手法は獲得ピップスの多いデイトレードやスイングトレード、あるいは1段目・2段目の勝率が低めなグリッド・マーチンゲールEA(Grid Freeなど)がおすすめです。
XMのメリット
ここからはXMのメリットを見ていきます。
日本人利用者が多く、資金枯渇・出金拒否のリスクが低い
XMの最大のメリットは、日本人利用者が多く、財務基盤が安定していること。
B-bookブローカーでクッション機能付きのボーナスや1000倍レバレッジなども提供していますが、資金枯渇の原因となるアービトラージトレーダーをこまめに追い出しているため出金拒否のリスクは低いです。
FX口座から資金を出金できるのは、FXブローカーに十分なお金があるときだけです。アービトラージ取引などで大量の資金を抜かれてしまうと、資金が枯渇して顧客は口座出金できなくなります。
XMは前身の会社が過去に何回も出金拒否を引き起こしているため、経営陣にアービトラージトレーダーを追い出すノウハウが身に付いており、少なくとも現時点では出金拒否になるリスクは低いと判断できます。
大規模な出金拒否を起こすたびにTradingPoint→XEMarkets→XEM→XMと名前を変えてうまくいった例もあり、出金拒否業者が名前を変えるのはよくある手口です。
マネーチャージャーはFX Fairが運営している件
ただ最近はXMポイントの仕様改悪や出金手数料の無料条件悪化、指標トレーダーの追い出しなどが相次いでいるため、あまり高額な資金は入れないほうがいいです。入金額は裁量トレードなら10万円、EA自動売買でも100万円を目安にしましょう。
スワップフリー口座(KIWAMI口座)を提供している
XMはスワップフリー口座であるKIWAMI口座を提供しています。スワップフリー口座は文字通りスワップポイントが発生しない口座タイプのことです。
FXにおけるスワップポイントとは、ポジションを翌日に持ち越すコストのこと。グリッド・マーチンゲールEAでよく使われるオセアニア系通貨ペアだと、1日3.0pipsから6.0pipsになります。
海外FXのスワップポイントはプラスよりマイナスの方が大きいため、スイングトレードを行う、あるいはグリッド・マーチンゲールEAを運用するなら、スワップフリー口座を使ったほうが期待値が高くなります。
特にグリッド・マーチンゲルEAでポジションが1週間近く捕まってしまうと、100ドル以上のスワップポイントを取られてしまうこともあります。(資金10,000ドル/0.1ロットでGrid Freeを運用した場合)
グリッド・マーチンゲールEAは加重平均10pipsから15pipsで利確することが多く、1日3.0pipsのスワップポイントを取られると収益性が大きく低下してしまいます。
グリッド・マーチンゲールEAの収益性を高めたいなら、スワップフリーのKIWAMI口座を優先して使いましょう。(KIWAMI口座の詳細ページへ)
最大レバレッジが1000倍と非常に高い
XMの最大レバレッジは1000倍と非常に高いです。レバレッジが高ければ高いほど、運用ロットあたりの必要証拠金が少なくなり、少ない資金で高ロットのトレードがしやすくなります。
運用ロット・レバレッジあたりの必要証拠金はこちら。(USDJPYの場合)
運用ロット | レバレッジ200倍 | レバレッジ400倍 | レバレッジ1000倍 |
1.0ロット | 500ドル | 250ドル | 100ドル |
2.0ロット | 1,000ドル | 500ドル | 200ドル |
5.0ロット | 2,500ドル | 1,250ドル | 500ドル |
10.0ロット | 5,000ドル | 2,500ドル | 1,000ドル |
例えばUSDJPYで10ロットで運用する時、レバレッジ400倍のAXIORY・Tradeviewだと必要証拠金は2,500ドルになりますが、レバレッジ1000倍のXMならその半分以下の1,000ドルになります。レバレッジと必要証拠金は反比例の関係にあるわけです。
必要証拠金が少なければ少ないほど、余剰証拠金が多くなり、含み損をたくさん抱えられるようになります。あるいはトータルの運用ロットが指数関数的に増えていくマーチンゲールEAなどで10段以上のポジションを抱えてもロスカットされにくくなります。
海外FXは国内FX業者のように完全信託保全が義務付けられていないため、資金10,000ドル/10.0ロットなどでハイリスクトレードをして一気に稼ぎ切るのが基本です。
レバレッジ1000倍のXMは少ない資金で高ロット運用しやすいですし、マーチンゲルEAを運用しても証拠金維持率が圧迫されにくくロスカットのリスクを軽減できます。海外FXでハイリスクトレードをするなら、レバレッジの高いXMは有力候補になるでしょう。
レバレッジの詳細は、XM「取引→証拠金とレバレッジ」で確認できます。
3種類のクッション機能付きボーナスを提供している
XMは3種類のクッション機能付きボーナスを提供しています。(ボーナスの詳細を確認する)
ボーナスのクッション機能とは、現金がゼロになっても含み損を抱えられる機能のこと。この機能がないボーナスはトレードの証拠金には使えず、キャッシュバックになるケースが多いです。(AXIORYのキャッシュバックボーナスなど)
XMで提供されているボーナスはこちら。
1つ目の13,000円の未入金ボーナスは、XMで初めてリアル口座を開設するときにもらえます。ただし未入金ボーナスを獲得するには30日以内にXM会員ページで本人確認書類をアップロードして、口座有効化を済ませる必要があります。
2つ目の500ドルの100%入金ボーナスは、入金額の100%分のボーナスがもらえます。ボーナス金額は口座の通貨に準拠し、例えば日本円口座なら500ドル相当で68,000円ほどのボーナスがもらえます。
ただしこちらの入金ボーナスはXMのZero口座とKIWAMI口座に対応していません。そしてボーナス口座から資金移動させたときはボーナスは全て消滅します。
3つ目の10,000ドルの20%入金ボーナスも、入金額の20%に相当するボーナスがもらえます。それ以外は100%入金ボーナスの時と同じでXM Zero口座・KIWAMI口座では使えません。
またXMはボーナスアービトラージに厳格な対応をとっており、ボーナス口座で利益率の高すぎる手法を使うと、ボーナス悪用の不正取引として利益を没収されることがあります。運用ロットは資金1,000ドルあたり0.5ロット前後を目安にしましょう。
ボーナスの詳細は、XM「プロモーション→取引ボーナス」で確認できます。
ロイヤルティプログラムで追加ボーナス(XMポイント)を獲得できる
XMのロイヤルティプログラムでは取引をするごとにXMポイントが獲得できます。得られたXMポイントはボーナスクレジットと交換でき、入金ボーナスと同じようにトレードの証拠金として使えます。
ロイヤルティプログラムの概要はこちら。
- 取引1ロットごとに10ポイントから20ポイントもらえる
- ポイントの交換率は3ポイント=1ドルクレジット
- ロイヤルティステータスが上がるにつれて、得られるポイントは増えていく
- スタンダード口座とマイクロ口座のみ使える(Zero口座・KIWAMI口座は使えない)
- ポジション保有期間が10分以下だとXMポイントは獲得できない
ランクごとに得られるポイント・昇格条件はこちら。
ランク | 1ロットで得られるポイント | 昇格条件 |
EXECTIVE | 10XMP | 口座入金後 |
GOLD | 13XMP | 30日以上トレード |
DIAMOND | 16XMP | 60日以上トレード |
ELITE | 20XMP | 100日以上トレード |
ただしXMの口座を長期間放置していたり長い間トレードしていないと、XMポイントが失効したりランクがリセットされたりします。
放置ペナルティの注意点はこちら。
- 一定期間トレードしていないとステータスリセット(ステータスに応じて30日間から100日間)
- エグゼクティブレベル(初期ランク)にリセットされると、XMポイントもゼロになる
- エグゼクティブレベルでも42日間トレードをしていないと、XMポイントはゼロになる
- 12カ月間XMポイントを交換していないと、過去のXMポイントが全て消滅する
最後の「1年間XMポイントを交換していないと全て消滅する」という項目は、2023年6月にこっそりと利用規約に付け加えられています。XMはこの手の改悪をメールで通知してくれないため、XMポイントを活用するならこまめに利用規約を確認しておく必要があります。
ロイヤルティプログラムはお得に見えますが、XMポイントを有効活用しようとしたり、有効期限を切らさないよう不要なトレードを強いられることもあるため、個人的にはおすすめしかねます。
ロイヤルティプログラムの詳細は、XM「プロモーション→ロイヤルティプログラム」で確認できます。
国内銀行送金に対応している
XMは国内銀行送金で入金・出金ができます。
国内銀行送金は入金・出金の手数料が非常に安く、bitwallet・STICPAYなどのオンライン決済サービスより手数料を安く抑えられます。
XMの入金・出金に関するルールはこちら。
- 入金手数料は無料(国内銀行送金は1万円未満なら980円)
- 出金手数料も無料(国内銀行送金は40万円未満なら2,500円)
- ゆうちょ銀行・PayPay銀行・セブン銀行は出金先として使えない
- 出金反映時間は3時間から3営業日ほど(収納代行業者によって異なる)
海外FXの入金方法・出金方法はなるべく国内銀行送金を選びましょう。手数料が無料あるいは数百円と安価ですし、利益出金にも対応しており、入金額・出金額の上限もないからです。
クレジットカード入金・出金はマネーロンダリングの疑いをかけられてクレジットカードの利用を停止させられるリスクがあります。(国際ブランドによっては海外FX=ギャンブルの認識があるため)
bitwallet・STICPAYなどのオンライン決済サービスは出金額に条件がある上に手数料が高いですし、仮想通貨による出金は送金先を間違えると資金が消えてしまうリスクもあります。
XMの入金方法・出金方法は、XM「会員ページにログイン→入金・出金」で確認できます。
無料VPS(仮想専用サーバー)サービスを提供している
XMは無料VPSサービスを提供しており、無料条件を満たせば月額3,000円ほどのVPS料金を節約できます。
VPS(仮想専用サーバー)とはオンラインでレンタルできるパソコン環境(WindowsOS)のことで、EA自動売買をするなら必須のサービスです。
VPSの無料利用条件はこちら。(最新の無料条件を確認する)
- 口座残高が1,000ドル以上であること
- 毎月5.0ロット以上の取引をしていること(エントリー・クローズの往復で)
1つ目の条件は口座残高が1,000ドル以上であること。数年前までは口座残高5,000ドル以上とかなり厳しかったのですが、最近は1,000ドルと大幅に緩和されており条件を満たしやすくなっています。
2つ目の条件は毎月5.0ロット以上の取引をしていること。当サイトで紹介しているデイトレード・スイングトレードを実践すれば、期待値の高いトレードをしつつ運用ロットの条件を満たすことができます。
なお無料条件を満たせなかった月は、利用料金28ドルが口座から引き落とされます。
注意点としてXMが無料提供しているBeeks VPSはメモリ(RAM)が2GBと低めで、デスクトップ版MT4を開きすぎるとクラッシュ・フリーズしやすくなります。本格的にEA運用するならメモリは最低4GB欲しいので、XMの無料VPSはあくまでお試し用に使いましょう。
無料VPSサービスの詳細は、XM「プロモーション→無料VPSサービス」で確認できます。
モーリシャス・セーシェルの金融ライセンスを保有している
XMはモーリシャスとセーシェルの金融ライセンスを保有しています。
- FSA(セーシェルの金融サービス庁)
- FSC(モーリシャスの金融サービス委員会)
金融ライセンスとは、その国で金融事業を行うときに必要な許可証のこと。金融ライセンスを保有しているブローカーは資金繰りに余裕があり信頼性が高く、出金拒否・利益没収のリスクが低いと判断します。
セーシェルもモーリシャスも島国の金融ライセンスなので、日本やイギリスの金融ライセンスと比べると信用度は低めです。それでも金融ライセンスのない海外FXブローカーを使うよりはマシです。
海外FXブローカーは日本の法律の規制下になく、完全信託保全も義務付けられていないため、出金拒否・利益没収・資金持ち逃げのリスクが高いです。金融ライセンスのないブローカーは信用度が低いため使わないようにしましょう。
金融ライセンスの詳細は、XM「当社について→規制」で確認できます。
ストップアウトが20%と低く、ロスカットされにくい
XMはストップアウトが20%と低いため、ハイリスクトレードと相性がいいです。
ストップアウトとは、ロスカットが発動するときの証拠金維持率のこと。例えばXMのストップアウトは20%なので、証拠金維持率が20%になった段階でポジションの強制決済が始まります。
ストップアウトが低ければ低いほど、含み損をたくさん抱えられるようになり、ロスカットされにくくなります。特にナンピン・マーチン・グリッドEAなど証拠金維持率が圧迫されやすい運用方法と相性がいいです。
それに対してTradeviewや他の国内FXブローカーだとストップアウトが100%と高めなため、ハイリスクなマーチンゲールをするとロスカットされやすくなります。
裁量トレード・EA自動売買でハイリスクなナンピン・マーチン・グリッドを採用するなら、ストップアウトが20%と低めなXMは相性がいいです。
ストップアウト・ロスカットラインの詳細は、XM「取引→証拠金とレバレッジ」で確認できます。
XMのデメリット
ここからはXMのデメリットを見ていきます。
稼ぎすぎると追い出されやすくなる
XMでは目立った稼ぎ方をすると追い出されやすくなります。
XMは1000倍レバレッジ+クッション機能付きのボーナスを提供しているB-bookブローカーなので、顧客の勝ち過ぎによる資金枯渇のリスクが高いです。そのため利益率の高すぎる手法を採用すると、不正取引などを理由に追い出されてしまいます。
XMで不正取引扱いされやすいトレード手法はこちら。
- 高ロットの指標トレード(ギャンブルトレード)
- EAによる超高速売買
- アービトラージ取引(ボーナス・レイテンシー・キャッシュバックを含む)
- 裁量のスキャルピングトレード
FX初心者の方が気をつけたいのは高ロットの単発トレードですね。例えば資金1,000ドル/10.0ロットなどの超ハイリスクトレードをして運良くボロ儲けすると、XMから不正取引扱いされやすくなります。(特に経済指標の直前・直後)
それ以外の例としては、EAによる超高速売買、ボーナス・レイテンシー・キャッシュバックを利用したアービトラージ取引、利幅1.0pips前後のスキャルピングトレードなどが当てはまります。XMも営利企業なので、資金枯渇リスクがあるトレード手法には厳正に対処しています。
XMで不正取引をしたときのペナルティはこちら。
- メールでの簡単な警告
- レバレッジが100倍に制限
- 口座削除
- アカウント単位での永久追放
運用ロットが小さかったり利益率が控えめだったりするとメールで警告されるだけですが、そのまま不正取引を続けているとレバレッジ100倍に制限されたり、利用口座を凍結されたり、アカウント単位で永久追放されたりします。
XMでの不正取引による冤罪を避けたいなら、運用ロットは資金1000ドルあたり0.5ロットを目安にし、トレード手法も獲得pipsの多いデイトレード・スイングトレードをメインにしたほうがいいでしょう。
銀行出金手数料の無料条件がやや厳しめ(出金額40万円以上)
XMでは銀行出金手数料が無料になる条件がやや厳しめです。
銀行出金の手数料を無料にするには、出金額が40万円以上である必要があります。出金額が40万円未満だと2,500円の出金手数料が別途発生します。
数年前までは出金手数料の無料条件は出金額2万円だったのですが、最近は40万円と大幅に増額されています。
海外FXブローカーは財務状況が危うくなると、豪華な入金ボーナスやプロモーションで顧客を呼び込む一方、出金手数料やキャッシュバック、スリッページなどををこっそり改悪する傾向があります。
日本人利用者の多いXMがすぐに破綻することは考えにくいですが、それでも万が一に備えて10,000ドル以上の資金は口座内に残さない方がいいでしょう。
銀行出金手数料の詳細は、XM「会員ページにログイン→入金・出金」で確認できます。
XMポイントが徐々に改悪されている
XMはロイヤルティプログラムやXMポイントも徐々に改悪されつつあります。
直近の例だと2023年6月あたりに「1年間使っていないXMポイントは自動で消滅する」という項目が追加されたあたりですね。こういった改悪はメールで通知してこないため、こまめにロイヤルティプログラムの利用規約を確認する必要があります。
また数年前まではポジションの保有時間が5分間以上だとXMポイントが付与されていたのですが、現在は10分以上保有する必要があります。これも小さな改悪です。
海外FXトレーダーの中にはXMポイントやキャッシュバックだけを目的とした超高速売買をする人もおり、そういった人が増えるとキャッシュバックは改悪されます。
ポイント・キャッシュバックのある海外FXブローカーはシステムの穴をついて荒稼ぎされやすく、そのコストはスプレッド・出金手数料・マイナススリッページなどの形で一般トレーダーが支払うことになります。良質な環境でトレードしたいなら、TradeviewなどのA-bookブローカーを使いましょう。
ロイヤルティプログラム・XMポイントの仕様は、XM「プロモーション→ロイヤルティプログラム→利用規約」で確認できます。
cTraderに対応していない
XMはcTraderに対応していません。cTraderは高性能FXプラットフォームで、メタトレーダーよりも便利な機能がたくさん備わっています。
cTraderがメタトレーダーより優れている点はこちら。
- MacOS・Chromeブラウザでも動作しやすい
- ホットキー(ショートカット)で通貨ペア・時間足を切り替えられる
- ドラッグ操作でリミット注文・ストップ注文を置きやすい
- 必要証拠金・SL/TPでの損益を簡単に計算できる
- チャートの横に経済指標カレンダーを表示できる(日本時間に対応)
- メタトレーダー(MT4・MT5)よりVDPによる嫌がらせリスクが低い
cTraderはウェブブラウザ版ならMacOS・Chromeブラウザでも利用できます。デスクトップ版のMT4・MT5はWindowsOSにしか対応していないため、MacユーザーならcTraderを使ったほうがいいです。
それ以外にもホットキー(ショートカット機能)で通貨ペアチャートや時間足を切り替えたり、ドラッグ操作で予約注文・損切り・利確などを簡単に設定できます。
またcTraderはFXブローカー側でトレーダーの取引を監視・介入しにくいため、単発高ロットの指標トレードややスキャルピングトレードをしてもブローカー側からVDPで嫌がらせされにくいです。
入金ボーナスやスワップフリー口座を使いたいならXMの方がいいですが、cTraderで快適な裁量トレードをしたいなら対応ブローカーのAXIORY・Tradeviewを使った方がいいでしょう。
cTraderの詳細は、AXIORY「cTrader」で確認できます。
KIWAMI口座のスプレッドが悪化している(USDJPYで0.6pips→1.2pips)
2023年7月あたりからXM KIWAMI口座のスプレッドが悪化しています。以前はUSDJPYのスプレッドが0.6pips前後だったのですが、最近は1.0pipsから1.2pipsほどに広がっています。(情報ソース)
KIWAMI口座は1000倍レバレッジ+スワップフリーでグリッド・マーチンゲールEAと相性がいいのですが、マイナススワップのコストを負担しきれなくなり、スプレッド・マイナススリッページに転嫁されたと推測されます。(情報ソース1・ソース2)
またXMのスタンダード口座や他のブローカーのスプレッドは広がっておらず、KIWAMI口座のスプレッドだけ広がっていることから、KIWAMI口座だけが改悪されている可能性が高いです。(情報ソース)
同じくスワップフリー口座を提供しているExnessもスワップポイント関連の改悪が急激に進んでおり、スワップフリーが維持できない可能性も生じています。(情報ソース)
XM・ExnessのようなB-bookブローカーは「顧客の負け=ブローカーの利益」となるため、顧客(特に収益力の低いトレーダー)が少なくなると財務状況が悪化しやすくなります。10,000ドル以上の高額資金を運用するならTradeviewなどのA-bookブローカーを使った方がいいでしょう。
XMの基本情報
ここからはXMの基本情報をまとめておきます。
XMの入金方法・入金手数料
XMの入金方法と入金手数料はこちら。
入金方法 | 入金手数料 |
国内銀行送金 | 無料(1万円未満だと980円) |
クレジットカード・デビットカード(JCBは新規受付停止) | 無料 |
bitwallet | 無料 |
STICPAY(新規受付停止) | 無料 |
BXONE | 無料 |
入金方法は国内銀行送金がおすすめ。入金手数料・出金手数料が無料になりやすく、利益出金にも対応しているからです。
また収納代行業者を通じて送金するためマネーロンダリングの疑いで銀行口座が凍結されるリスクも低いです。(信用度の低いブローカーだと外国人の個人口座で送金することがあり、マネーロンダリングの冤罪を受けやすい)
他の入金方法は利益出金ができなかったり、出金手数料が高かったりするためおすすめしません。
入金方法の詳細は、XM「会員ページにログイン→入金・出金」で確認できます。
XMの出金方法・出金手数料
XMの出金方法と出金手数料はこちら。
出金方法 | 出金手数料 | 利益出金 |
国内銀行送金 | 無料(40万円未満だと2,500円) | できる |
クレジットカード・デビットカード (JCBは新規受付停止) | 無料 | できない |
bitwallet | 無料 | できない |
STICPAY(新規受付停止) | 無料 | できない |
BXONE | 無料 | できない |
出金方法は国内銀行送金がおすすめ。利益出金に対応していますし、出金額が40万円なら出金手数料が無料になりからです。ただし出金額が40万円未満だと2,500円の手数料がかかります。
他の出金方法だと利益出金できない上に、入金額と相殺する手続きのために余計な手間が必要になります。海外FXトレーダーに人気のあるbitwalletで利益出金できないのは不便ですね。
出金方法の詳細は、XM「会員ページにログイン→入金・出金」で確認できます。
XMのレバレッジ制限・ルール
XMでは有効証拠金が多くなると最大レバレッジが制限されます。具体的な制限内容はこちら。
最大レバレッジ | 有効証拠金 |
1000倍 | 40,000ドルまで |
500倍 | 40,001ドル以上80,000ドル以下 |
200倍 | 80,001ドル以上200,000ドル以下 |
100倍 | 200,001ドル以上 |
資金40,000ドルまでならXMの1000倍レバレッジを利用できます。ただ海外FX口座(B-book)の入金額は大体1,000ドル以上から10,000ドル以下のケースが多いため、40,000ドル制限はそこまで気にしなくてもいいでしょう。
海外FXブローカーは日本の法律の規制下になく完全信託保全も義務付けられていないため、出金拒否や利益没収のリスクが高いです。特にXMのようなB-bookブローカーでは20,000ドルや30,000ドルを口座内に入れっぱなしにするのではなく、常に10,000ドル前後になるようこまめに利益出金した方がいいです。
なお1000倍レバレッジが使えるのはメジャー通貨ペアのみで、マイナー通貨ペアだとレバレッジは1000倍以下になります。
最大レバレッジ | |
メジャー通貨ペア | 1000倍 |
CHFを含む通貨ペア | 400倍 |
TRYを含む通貨ペア | 100倍 |
DKK・HKD・CNHを含む通貨ペア | 50倍 |
上記の通貨ペアで高ロットトレードするときは必要証拠金・証拠金維持率などに注意しましょう。
通貨ペア・銘柄ごとの最大レバレッジは、XM「取引→FX取引」で確認できます。
XMの口座タイプ
XMには以下の4種類の口座タイプがあります。トレードスタイルに合わせて使い分けましょう。
口座タイプ | 2種入金ボーナス | 最大レバレッジ | 1ロット | 外付け手数料 |
スタンダード口座 | あり | 1000倍 | 100,000通貨 | なし |
マイクロ口座 | あり | 1000倍 | 1,000通貨 | なし |
Zero口座 | なし | 500倍 | 100,000通貨 | 10ドル/ロット |
KIWAMI口座 | なし | 1000倍 | 100,000通貨 | なし |
スタンダード口座は2種類の入金ボーナス・ロイヤルティプログラムが使える口座タイプです。その代わりスプレッドはやや広めで、超ハイリスクなトレードをするとボーナス悪用の冤罪を受けやすくなります。
マイクロ口座は1ロット通貨量が1,000通貨に少ない口座タイプです。10通貨・100通貨などでトレードできるため、極小ロットでEAのリアルフォワードを検証するのに向いています。
Zero口座はスプレッドが非常に狭い口座タイプです。外付け手数料は1ロット往復10ドルで、最大レバレッジは500倍です。ただ現在は上位互換のKIWAMI口座があるためZero口座を使うメリットは薄いです。
KIWAMI口座は低スプレッド+スワップフリーな口座タイプです。マイナスのスワップポイントが発生しないため、ポジションの保有期間が長いスイングトレード・グリッドEAと相性が良いです。
それぞれの口座タイプの違いは、XM「口座タイプ」で確認できます。
XMのスプレッド目安
XMの主要通貨スプレッドはこちら。通貨ペアをすべて記載すると情報量が多すぎるため、裁量トレードで人気のある3通貨ペアだけを紹介しています。
スタンダード口座とスプレッドが同じなマイクロ口座と利用者の少ないZero口座は省略しています。
XM スタンダード口座 | XM KIWAMI口座(外付け手数料なし) | |
XAUUSD | 3.5pips | 1.5pips |
USDJPY | 1.6pips | 0.7pips |
GBPJPY | 3.6pips | 1.4pips |
KIWAMI口座のスプレッドはスタンダード口座の半分以下であることがわかります。
入金ボーナスやロイヤルティプログラム目当てならスタンダード口座を使うべきですが、取引コストを節約したいならKIWAMI口座を使った方がいいでしょう。
続いてグリッド・マーチンゲールEAでよく使われるオセアニア系通貨ペア3種のスプレッドはこちら。
XM スタンダード口座 | XM KIWAMI口座(外付け手数料なし) | |
AUDCAD | 3.0pips | 1.6pips |
AUDNZD | 4.0pips | 1.8pips |
NZDCAD | 4.1pips | 1.7pips |
こちらもKIWAMI口座のスプレッドはスタンダード口座の半分以下です。またKIWAMI口座はスワップフリーなので1日あたり-3.0pipsから-6.0pipsのスワップポイントを取られることもありません。
ポジション保有期間の長いスイングトレードやグリッド・マーチンゲールEAを採用するなら、KIWAMI口座を選びましょう。
他の通貨ペアスプレッドは、XM「取引→取引商品→FX取引」で確認できます。
XMの口座休眠・口座凍結・口座維持手数料
XMではリアル口座を長期間放置すると休眠・凍結状態になります。この状態では口座維持手数料が取られたり、入出金・取引・ログインなどができなくなります。
XMの口座休眠・凍結ルールはこちら。
口座休眠 | 口座凍結 | |
発生条件 | 残高あり+90日間放置 | 残高なし+90日間放置 |
入出金 | できる | できない |
取引 | できる | できない |
会員ページのログイン | できる | できない |
ボーナス | 消滅する | 消滅する |
XMポイント | 消滅する | 消滅する |
口座の復活 | できる | できない |
口座維持手数料 | 月5ドル | 徴収できない |
口座残高ありで90日間トレードをせずに放置していると休眠口座になります。休眠口座では入出金・取引・会員ページログインなどはできますが、ボーナスやXMポイントは消滅してしまいます。
また休眠口座では毎月5ドルの口座維持手数料が発生します。手数料を節約したいなら使わない口座から資金を抜いておきましょう。
口座残高なしで口座を90日以上放置すると凍結口座になります。凍結口座では入出金・取引・口座ログイン・会員ページログインができなくなります。もちろんボーナスやXMポイントも消滅します。
XMでは凍結口座を復活できません。取引を再開したり、会員ページを再確認したいなら、新しくリアル口座を作り直しましょう。
口座の休眠・凍結ルールは、XM「ヘルプセンター→取引口座」でも確認できます。
XMのおすすめ運用方法
ここからはXMのおすすめ運用方法をまとめておきます。
ボーナス口座・KIWAMI口座でデイトレードをする
XMのトレード手法はデイトレードがおすすめ。5分足・4時間足・日足でマルチタイムフレーム分析をして、エントリーポイントを厳選することで、資本効率の高いトレードができます。
最初の運用口座はスタンダード口座を選びましょう。3種類のボーナスを全て使えば10万円の入金額を17万円ほどに増やすことができます。
ただしボーナス口座は運用ロットが大きすぎると不正取引の冤罪を受けやすいです。運用ロットは資金10万円あたり0.1ロットから0.5ロットを目安にしましょう。
トレードに慣れてきたらスタンダード口座からKIWAMI口座に乗り換えましょう。KIWAMI口座は低スプレッド+スワップフリーなので、ポジションを翌日に持ち越してもスワップポイントを取られなくなります。
デイトレードのやり方・始め方は、こちらの記事で詳しくまとめています。

XM KIWAMI口座でEA自動売買をする
裁量トレードで100万円以上稼いだらEA自動売買も始めましょう。EAでトレードを自動化させることで収益源を分散できます。
運用EAは無料EA「Grid Free」がおすすめ。当サイトで公開しているソースコードをMT4メタエディターにコピペしてコンパイルすれば、無料かつ口座縛りなしで使えます。(Grid Freeの使い方)
Grid Freeのトレードロジックは30pips間隔+ロット倍率1.5倍のグリッド・マーチンゲールです。マーチンゲールEAは破綻リスクが高いとされていますが、ボラティリティの低いオセアニア系通貨ペアにて、長期トレンドに逆らわないなら破綻リスクを低く抑えられます。
運用口座はKIWAMI口座がおすすめ。KIWAMI口座はスワップフリーなのでポジション保有期間の長いグリッド・マーチンゲールEAの取引コストを大きく節約できます。(KIWAMI口座の詳細ページへ)
さらにレバレッジが1000倍と非常に高いため証拠金維持率が圧迫されにくく、オセアニア系通貨ペア3種のスプレッドも2.0pips前後と低めなため利益を出しやすいです。
Grid Freeの使い方・運用方法はこちらの記事でまとめています。
