AXIORYは約定力と取引手数料の安さで定評のある海外FX業者です。
特にECN口座の取引手数料は1ロット往復6ドルと安く、スキャルピングトレードやEA自動売買を行うベテラン海外FXトレーダーに人気があります。
さらにAXIORYは高性能取引ツール「cTrader」にも対応しており、MT4・MT5の時以上に快適な裁量トレードが可能となります。
ただしその一方で、入金ボーナス・口座開設ボーナスをもらえない、bitwalletが使えないなどのデメリットもあります。
ではどういったトレーダーがAXIORYを使うべきなのでしょうか?
この記事ではAXIORYのメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。
AXIORYの詳細スペックは、AXIORY公式サイトで確認できます。
AXIORYのメリット
ここからはAXIORYを使うメリットを解説していきます。
メリット1、ECN口座の取引手数料が安い(1ロット往復6ドル)
AXIORYの最大の特徴は、ECN口座の取引手数料が安いこと。
具体的な手数料は1ロット往復6ドル。これは他の海外FX業者と比べても安い方です。
参考までに、他のECN口座の取引手数料と比較してみましょう。
海外FX業者 | ECN手数料(1ロット往復) |
TradersTrust VIP口座 | 3ドル |
Tradeview | 5ドル |
TradersTrust プロ口座 | 6ドル |
AXIORY | 6ドル |
LAND-FX | 7ドル |
XM | 10ドル |
FBS | 12ドル |
有名どころの海外FX業者と比較しても、AXIORYの往復6ドルで3番目に低いことがわかりますね。
スキャルピングトレードやEA自動売買など、取引回数の多いトレードするなら、取引コストを安くすることにこだわりましょう。
わずか0.1 pipsの損失でも、何百回とトレードを繰り返すと、数万円単位の大きな損失につながるからです。
その点でAXIORYはスキャルピングトレードなどと相性がいいですね。
取引手数料は、AXIORYの「取引条件→スプレッド、手数料」で確認できます。
メリット2、取引ツール「cTrader」を利用できる
AXIORYの2つ目に大きなメリットは、取引ツール「cTrader」が使えること。
cTraderは高性能なFX取引ツールで、特にECN口座でのスキャルピングトレードと相性が良いです。
cTraderで使える機能は以下のとおり。
- ワンタップ注文ができる
- 自動で損切り・利食いの設定ができる
- ツール内で板情報を確認できる
- ツール内で経済指標を確認できる
- チャート内で日本時間の表示ができる(UTC+9)
- チャート予測機能「オートチャーティスト」が使える
これらはcTraderのアプリ版に内蔵されている機能で、デスクトップ版ならもっと便利な機能が使えます。既存のFX取引ツール「MT4・MT5」と比べても、性能が高いことがわかりますね。
本格的に裁量トレードの利益率を上げたいなら、MT4・MT5よりもcTraderを使いましょう。
cTraderは、AXIORYの「cTrader」で確認できます。
メリット3、国内銀行送金の出金手数料が安い(海外送金扱いにならないため)
AXIORYの国内銀行送金では、Curfexを使うことで出金手数料を安くできます。
Curfexは金融庁の認可を受けている金融サービスで、このサービスを経由することで、国内銀行送金扱いとなります。
海外銀行送金だと3000円から5000円の手数料がかかるところが、国内銀行送金だと数百円程度で収まります。
出金手数料を安くしたいなら、国内銀行送金の使えるAXIORYはおすすめ。
出金方法は、AXIORYの「入出金方法」で確認できます。
メリット4、保有口座数が最大10口座と多め(平均5口座)
AXIORYでは最大10口座を保有できます。他の海外FX業者だと保有口座数は5つが平均なので、それと比べても多いです。
追加口座を開設し、複数口座を同時運用することで、様々な口座タイプや取引ツール、レバレッジを試せるようになります。
さらにはAXIORYでは口座を放置することによるペナルティがなく、口座休眠、口座凍結、口座維持手数料なども発生しません。
複数の口座を保有をしていてEA自動売買などを試したい人には、AXIORYは相性がいいです。
追加口座開設は、AXIORYの「トップページ→MyAxiory」から行えます。
メリット5、約定力が高く、スリッページ・リクオートが発生しにくい
AXIORYは約定率が高いため、スリッページやリクオートが発生しにくいです。
それぞれの意味は以下の通り。
- スリッページ:注文価格と約定価格に差が生じること
- リクオート:約定が拒否され、不利なレートで再提示されること
スキャルピングトレードやEA自動売買だと、わずかなpipsでも、積み重なることで大きな損失につながります。
しかしAXIORYは約定力が高いため、狙ったレートできちんと約定ができ、スリッページやリクオートが発生しにくいです。
実際海外FXのベテラントレーダーは、トレードの利益率を上げるために、スプレッドだけでなく、約定力や注文スピードなども下調べしています。
取引回数の多いトレードをするなら、AXIORYはおすすめの候補の1つです。
約定力は、AXIORYの「取引条件→約定率」で確認できます。
メリット6、保有ライセンスの「ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)」は信頼性が高い
AXIORYの保有している金融ライセンスは、ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)のものです。
ライセンスの信頼性としてはややマイナーで、取得難易度は低めですが、それでも金融ライセンスを保有しているだけで、FX業者としての信頼性を担保できます。
海外FX業者を使うなら、なるべく金融ライセンスを保有しているところを選びましょう。いい加減なサービスをしていたり、詐欺行為を行ったりしている海外FX業者は、金融ライセンスを保有できないからです。
ただその一方で金融ライセンスもピンキリで、お金を払うだけで取得できるものもあります。金融ライセンスの有無だけで海外FX業者を選ぶのも危険でしょう。
AXIORYは金融ライセンスを保有しているだけでなく、他の海外FXトレーダーからの評判も良好なので、個人的にも信頼できるものと判断しています。
金融ライセンスは、AXIORYの「取引条件→安全性」で確認できます。
メリット7、ゼロカットシステムを採用しており、追証による借金の心配がない
AXIORYはゼロカットシステムを採用しています。
ゼロカットとは、口座残高がマイナスになった時に、自動的にゼロにリセットされる仕組みのこと。目的はトレーダーの資金保護です。
仮にFXトレードで大きな損害を抱え、残高がマイナス数百万円になったとしても、しばらくするとゼロにリセットされるわけです。
ゼロカットのおかげで、海外FXトレーダーは追証による借金のリスクに怯えることなく、ハイリスクのトレードができるのです。
ゼロカットの仕様は、AXIORYの「取引条件→ゼロカットとロスカット」で確認できます。
AXIORYのデメリット
ここからはAXIORYのデメリットについて詳しく見ていきます。
デメリット1、最大レバレッジは400倍と低め
AXIORYの最大レバレッジはSTP口座でも400倍。これはSTP口座の中では低い方です。
参考までに他の海外FX業者のSTP口座のレバレッジと比較してみましょう。
海外FX業者 | レバレッジ(STP口座) |
FBS | 3000倍 |
HotForex | 1000倍 |
GemForex | 1000倍 |
XM | 888倍 |
LAND-FX | 500倍 |
TradersTrust | 500倍 |
Tradeview | 500倍 |
iFOREX | 400倍 |
AXIORY | 400倍 |
AXIORYのレバレッジ400倍は1番低いですね。それに対しXMのレバレッジは888倍、GemForexのレバレッジも1,000倍とかなり高めです。
レバレッジが高ければ高いほど、必要証拠金が少なくなり、少ない資金でFXトレードしやすくなります。10万円前後の資金でFXトレードするなら、XMやGemForexを使った方が良いでしょう。
レバレッジルールは、AXIORYの「取引条件→レバレッジ」で確認できます。
デメリット2、入金・出金でbitwalletが利用できない
AXIORYでは入金・出金方法にbitwalletが利用できません。
bitwalletは海外FXトレーダーに人気のあるオンラインウォレットサービス。特に出金手数料が824円と非常に安いことで定評があります。
しかし2019年の2月から、AXIORYはbitwalletのサービス対応を停止しました。
確かにAXIORYでbitwalletを使えなくなったのは痛いです。
そのかわりAXIORYではCurfexという決済サービスで国内銀行送金が利用できるようになっています。うまく利用すれば、入出金の手数料を安く抑えられるはずです。
Curfex入金・出金は、AXIORYの「入出金方法」で確認できます。
デメリット3、出金額が大きいと、出金手数料も高くなる
AXIORYは国内銀行送金による出金に対応しており、出金手数料を出金額の1%に抑えられます。
出金手数料1%は、SticPayなど他のオンライン決済サービスと比べると低いです。ただ出金額が82,400円を超えると、bitwalletの出金手数料824円より高くなってしまいます。
例えば出金額が10万円なら出金手数料は1%の1,000円ですが、出金額が100万円だと出金手数料は1万円に跳ね上がってしまうわけです。
数百万円単位の高額出金をするなら、bitwalletの使えるTradeviewやTradersTrustを使った方が、出金手数料を安く抑えられます。
出金手数料は、AXIORYの「出金方法」で確認できます。
デメリット4、入金ボーナス・口座開設ボーナスはもらえない
AXIORYでは入金ボーナスや口座開設ボーナスがもらえません。
海外FXでもらえるボーナスは、FXトレードの証拠金として使えるため、資金の少ない人にはありがたい存在です。
ただAXIORYはスプレッドや約定力などに力を入れているため、ボーナスにコストを使う余裕がないのです。
ボーナスが欲しいなら、以下の海外FX業者がおすすめ。
どのボーナスもFXトレードの証拠金に使えます。
デメリット6、異なるベース通貨口座間で資金移動すると、1%の為替手数料が発生する
AXIORYでは異なる通貨の口座間で資金移動すると、1%の為替手数料が発生します。GemForexが0.5%くらいなので、それと比べても割高ですね。
為替手数料について、AXIORY公式サイトから引用しておきます。
10,000USD(1,000,000JPY相当)未満の資金移動の場合、現在のFXレートで1%分の手数料が差し引かれます。
【1USD=100JPYの場合】
例1:JPY建てアカウント内の10,000JPYを、USD建てアカウントに資金移動をする場合
10,000JPY→100USD − 1% (1USD) = 99USD がUSD建てアカウントに資金移動されます。【1USD=100JPYの場合】
例2:USD建てアカウント内の100USDを、JPY建てアカウントに資金移動をする場合
100USD→10,000JPY − 1% (100JPY) = 9900JPY がJPY建てアカウントに資金移動されます。引用元:AXIORY「FAQ」
10万円資金移動しただけでも、1,000円の為替手数料がとられてしまいます。50万円だと5,000円になるため、かなり高額ですね。
為替手数料を取られないようにするには、資金移動する口座のベース通貨を同じにすること。例えば、円口座なら円口座同士、ドル口座ならドル口座同士で、資金移動します。
AXIORYで口座を作るなら、個人的には円口座がおすすめ。出金手数料の安い国内銀行送金が使えます。訳ありで出金先がドル口座なら、ドル口座を作っても良いでしょう。
また資金移動する金額が10,000ドル(100万円)以上だった場合は、為替手数料が安くなります。
具体的な割引率について、AXIORY公式サイトから引用しておきます。
10,000USD以上の場合、手数料は以下の通りです。
50,000 USD (5,000,000JPY相当) まで 0.75%
100,000 USD (10,000,000JPY相当)まで 0.50%
500,000 USD (50,000,000JPY相当) まで 0.20%
1,000,000 USD (100,000,000JPY相当)まで 0.10%
1,000,000 USD 以上の場合、0.05%引用元:AXIORY「FAQ」
為替手数料を節約したいなら、基本的にはベース通貨ペアが同じ口座を使うこと。
為替手数料は、AXIORYの「お客様サポート→FAQ→口座間資金移動」でも確認できます。
デメリット7、デモ口座の残高は100万円固定
AXIORYでは、口座開設ページから簡単にデモ口座を開設できます。
ただAXIORYのデモ口座は、口座残高が100万円に固定されており、10万円前後の小額トレードをしたい人とは相性が悪いです。
以前はデモ口座の口座残高を任意の金額に調整できたのですが、最近は100万円で固定されるようになりました。
100万以下の口座残高でデモトレードをしたいなら、XMのデモ口座あたりがおすすめ。口座開設が簡単で、小額での残高設定も可能です。
詳しくはXMの「デモ口座開設ページ」をご覧ください。
デメリット8、cTraderコピーは使えない
AXIORYではcTraderは使えますが、cTraderによるコピートレード「cTraderコピー」は使えません。
cTraderコピーでは、口座が以下の3種類に分類されます。
- FM:フルメンバー。制限なし
- DM:デモメンバー。無料のストラテジーだけフォローできる
- GM:ゲストメンバー。ストラテジーをフォローできない
AXIORYはDM(デモメンバー)にあたるため、有料のストラテジーをフォローできず、コピートレードで利益を出せないのです。
cTraderでコピートレードしたいなら、FM(フルメンバー)のTradeviewでcTrader口座を開設しましょう。
cTraderの詳細は、Tradeviewの「cTraderページ」をご覧ください。
まとめ:裁量トレードでcTraderを使うなら、AXIORYはおすすめ!
ここまでAXIORYのメリットとデメリットについて解説してきました。
AXIORYの主なメリットは
- ECN口座の取引手数料が安いこと
- 取引ツール「cTrader」に対応していること
- 国内銀行送金に対応しており、入金・出金の手数料安くできること
などが挙げられます。
特にcTraderは便利なFX取引ツールで、裁量トレードをする人なら、MT4の時以上のパフォーマンスが出せるはずです。
一方でAXIORYのデメリットとしては、
などが挙げられます。
資金が少なくボーナスがたくさん必要な人には、AXIORYは相性が悪いでしょう。
ただそれでもAXIORYは海外FX業者の中でも優秀です。EA自動売買やスキャルピングトレードなどの利益率を上げたいなら、AXIORYを使ってみてはいかがでしょうか?
詳しくはAXIORY公式サイトをご覧ください。