無料グリッド・マーチンゲールEA「Grid Free」の使い方・ソースコード

Grid Freeは、当サイトで無料公開しているグリッド・マーチンゲールEAです。ソースコードをメタエディターにコピペしてコンパイルすれば、無料かつ口座縛りなしで利用できます。

このEAはもともとEA開発者のホソノPさんが作成した「Nanpin Martin Gold」を筆者が独自にカスタマイズしたものです。

ただナンピンはせずゴールドでの運用も非推奨なので、利用者への誤解を避けるために名称を変更しました。無料かつ口座縛りがないグリッドEAであることから「Grid Free」と名付けています。

Grid Freeは過去1年間のリカバリーファクターが3.7を超えており、無料マーチンゲールEAの中では収益性・リスク耐性がトップクラスです。

AUDCAD・AUDNZD・NZDCADの5分足チャートに設定し、資金10,000ドル/0.03ロットずつで運用しましょう。利益率は月利3%から5%、最大ドローダウンは20%から40%を想定します。

このEAは市販EAではないためフォワード運用成績は公開できません。似たようなデータが欲しいならトレードロジックが似ているGogoJungleのStablePro AudCadか、MQL5のグリッドEA「Waka Waka EA」のMyfxbookデータを参考にしてください。

運用口座はXMのKIWAMI口座AXIORYのナノ口座TradeviewのILC口座がおすすめ。どれもスプレッドが狭く、グリッドEAで利益を出しやすくなります。

この記事では完全無料EA「Grid Free」のトレードロジック・使い方を解説した上で、無料ソースコードも公開しています。(Grid Freeのソースコードを入手する

Grid Freeはポジションが13段を超えると高確率で破綻します。(資金10,000ドル/0.05ロットの場合)保有ポジションが9段を超えたら、そのチャートのEAを停止して、手動で決済してください。

目次

Grid Freeのバックテスト成績

まずはGrid Freeの収益性・リスク耐性から。

資金10,000ドル/0.1ロットにおける過去5年間のバックテスト成績はこちら。(通貨ペアはAUDCAD/スプレッド10/その他は推奨設定)

  • プロフィットファクター:2.93
  • リカバリーファクター:4.5
  • 純益:17,033ドル(月間利益283ドル/月利2.8%)
  • 最大ドローダウン:23%(3,766ドル)
  • 勝率:71%

過去5年間のリカバリーファクターが4.5と非常に高く、収益性・リスク耐性のバランスに優れていることがわかります。

リカバリーファクターは固定ロットでの期間が長いと過大になりがちですが、バックテスト期間が1年間でもリカバリーファクターは3.7前後でした。2,000ドルの高額グリッドEA「Waka Waka EA」の1年リカバリーファクターが3.0前後なので、無料EAでこの数値は破格です。

利益率に関しても資金10,000ドル/0.1ロットで運用すると月利3%、そのときの最大ドローダウンも20%前後と低めなので、1年以上の長期運用にも耐えられる性能です。(ドローダウンをさらに抑えたいなら、0.03ロットにして3つの通貨ペアに分散させること)

ナンピン・マーチン・グリッドEAを使うときは、過去1年のリカバリーファクターが3.0から5.0以上のものを使いましょう。Grid Freeは無料EAですがその水準を満たしています。

Grid Freeの特徴

ここからはGrid Freeの特徴を述べていきます。

特徴1:無料・口座縛りなしで使える

Grid Freeの最大のメリットは無料で使えること。当サイトで公開しているソースコードをMT4メタエディターにコピペしてコンパイルすれば無料で利用できます。

市販EAは安いものでも2万円から3万円、高額なものになると5万円から10万円を超えることがあります。EA初心者がお金を使わずに自動売買を始めたいなら、無料EAのGrid Freeはおすすめです。

Grid Freeには口座縛りもありません。GogoJungleLET’S REALの市販EAとは異なり、2つ以上の口座で同時運用することも可能です。

同様にGrid FreeにはIB登録による口座縛りもなく、新たに海外FX口座を開設する必要もありません。好きな海外FXブローカーのデモ口座・リアル口座で好きなように運用できます。

一部のEA開発者だとアフィリエイト報酬のために信用度の低い海外FXブローカーを紹介することがあります。ただ利用者の少ない海外FXブローカーは資金面で不安があり、利益没収・資金持ち逃げ・出金拒否のリスクが高くなります。

大切な資金を失いたくないなら、XMAXIORYTradeviewなど海外でも有名なブローカーを使いましょう。日本でガンガン営業をかける新興ブローカーは使わないほうがいいです。

口座縛りのないGrid Freeは、色々な海外FXブローカーでEA運用の練習をするのにぴったりです。

特徴2:ハイリスクなマーチンゲールEA

Grid Freeのトレードロジックは、グリッドトレード+マーチンゲールです。

グリッドトレードとは、一定のpips間隔で逆張りポジションを増やしていくトレード手法のこと。マーチンゲールでは運用ロットも同時に増やしていきます。

グリッドトレードもマーチンゲールも逆張りポジションを増やしていくため、含み損が大きくなりやすく、リスク管理やパラメーター設定を誤るとロスカットされやすくなります。

Grid FreeではRSIとダブルモメンタムによりエントリーポイントを厳選していますが、それでも運用ロットを大きくしすぎるとロスカットされやすくなります。バックテストで運用リスクを検証できるまでは安易に運用ロットを増やさないようにしましょう。

特徴3:ソースコードをいじればカスタマイズできる

Grid Freeはソースコードを丸ごと公開しているため、トレードロジックを好きなようにカスタマイズできます。例えばグリッド間隔を狭くしてハイリスク運用をしたり、利確条件の加重平均pipsを広くして利益率を高めたりなどですね。

現在Grid Freeのトレードロジックは「グリッド間隔:30pips、ロット増加率:1.5倍、利確タイミング:加重平均15pips」となっています。試行錯誤を繰り返せばもっと優れたトレードロジックが見つかるかもしれません。

EA開発者の方なら他の機能を追加することもできるでしょう。例えば運用ロットやマジックナンバーの外部パラメーターを設置したり、ポジションが増えるごとにグリッド間隔を広げたり、ストップロスを設定したりなどですね。

EAに限らずプログラミングで上達するための効率的な方法は、実際に現物のソースコードをいじることだとされています。Grid FreeのソースコードはグリッドEA開発のたたき台にもなるでしょう。

特徴4:リスク耐性に優れている(リカバリーファクター4.0以上)

Grid Freeは過去5年間のリカバリーファクターが4.0以上、過去1年間でも3.7以上と高いため、収益性とリスク耐性を両立できています。

リカバリーファクターとは、純益を最大ドローダウンで割った数値のこと。これが高いほど少ないリスクで大きなリターンを出していることになります。目安としてはリカバリーファクターが3.0以上なら優秀と判断します。

マーチンゲールEAは収益性こそ高いのですが、含み損も大きくなりやすいため破綻リスクも高いです。そしてリカバリーファクターはグリッド・マーチンゲールEAの破綻リスクを計測できる便利な指標です。

例えばMQL5の無料EA「Dark Venus」はリカバリーファクターが1.0前後と低めなので、含み損が大きくなりやすく、資金10,000ドル/0.1ロットの運用だと年に数回の頻度で破綻します。

それに対してGrid Freeはリカバリーファクターが3.7以上と高いため、含み損が低く抑えられます。同じ資金10,000ドル/0.1ロットの運用でも最大ドローダウンを20%前後に抑えられます。

ナンピン・マーチン・グリッドEAの性能はリカバリーファクターの高さで決まります。Grid Freeは1年間のリカバリーファクターが3.7以上と高く、有料の高収益グリッドEAに劣らない性能です。

MagicWayWaka Waka EAなどの高収益グリッドEAが高すぎて買えないようなら、まずは無料EAのGrid Freeから試してみましょう。

Grid Freeのトレードロジック

Grid Freeのトレードロジックはこちら。

  • エントリーフィルター:RSI・ダブルモメンタム
  • グリッド間隔:30pips(オリジナルは19pips)
  • ロット増加率:前回ポジションの1.5倍(オリジナルは2.0倍)
  • 利確条件:加重平均で15pips(オリジナルは25pips)

グリッドEAのトレードロジックは、エントリーフィルター、グリッド間隔、ロット増加率、利確条件の4つに大別されます。

これらのうち1つでも調整を間違えるとグリッドEAの破綻リスクが高くなってしまうため、バックテストを繰り返しながら綿密に調整していきましょう。

エントリーフィルター:RSI・ダブルモメンタム

グリッドEAではエントリーフィルターを設定することで、エントリーポイントを厳選し、逆行リスクの高い場面ではエントリーを避けることができます。

Grid Freeのエントリーフィルターは、RSIとダブルモメンタムの2つ。

RSIとは、通貨ペアの売られすぎ・買われすぎを示すオシレーター系指標のこと。具体的にはRSIが70%以上なら買われすぎ、30%以下なら売られすぎとなります。

モメンタムとは、上昇トレンド・下降トレンドを示すオシレーター系指標のこと。具体的にはモメンタムが0以上なら上昇トレンド、0以下なら下降トレンドと判断します。Grid Freeではローソク足100本と200本の2つのモメンタムを利用します。

RSIをダブルモメンタムを併用することで、トレンド相場での押し目買い・戻し売りが可能となります。例えば「ダブルモメンタムが0以下+RSIが70以上」なら下降トレンドの戻しとなるため、売り注文を仕掛けるチャンスになります。

トレンド相場での押し目買い・戻し売りは、逆行リスクが低く利幅も稼ぎやすいため、裁量トレードでも採用される優秀なトレード手法です。マーチンゲールは逆張りポジションをたくさん保有しますが、それでも長期トレンドには逆らわないほうがいいです。

グリッド間隔:30pips

グリッドEAは一定のpips間隔ごとにポジションを増やしていきます。グリッド間隔が狭ければ保有ポジションが増えてハイリスク・ハイリターンになり、グリッド間隔が広ければ保有ポジションは少なくなってローリスク・ローリターンな運用になります。

Grid Freeのグリッド間隔は30pipsで設定しています。

グリッド間隔が20pips以下だと保有ポジションが増えすぎて含み損が大きくなりますし、グリッド間隔が40pips以上でも十分な含み益を確保できず利確タイミングを逃しやすくなるからです。

例えばMQL5の無料EA「Dark Venus」はグリッド間隔が5pipsと非常に狭く、年に数回は破綻します。それに対して高収益グリッドEAの「StablePro AudCadWaka Waka EA」だとグリッド間隔は30pips前後なので、フォワード運用でも2年以上安定した利益を出し続けています。

グリッドEAのリスク耐性はグリッド間隔でほぼ決まります。グリッドEAを1年以上安定して運用したいなら、グリッド間隔は30pips前後にしておきましょう。

ロット増加率:前回ポジションの1.5倍

マーチンゲールEAでは運用ロットを増やすときに、ロッド増加率という係数を使います。ロット増加率が高ければ高いほど、5段目・6段目以降のロットが大きくなり、小さなリバウンドで確実に利確できるようになります。

Grid Freeのロット増加率は1.5倍で、GogoJungleの「StablePro AudCad」と同じ倍率です。StableProの方は過去2年間のリカバリーファクターが5.0以上と非常に高く、同じ倍率にしたほうがリスク耐性が高くなるためです。

同じく高収益グリッドEAの「Waka Waka EA」はロッド増加率が2.0倍でしたが、そのケースだと含み損が大きくなりやすいためか、過去1年のバックテストによるリカバリーファクターは3.0と低めでした。

あるいは既に破綻したプルバックEAの「North East Way EA」はロット増加率が2.5倍と非常に高く、プロフィットファクターも5.0以上と高いのですが、過去1年間のバックテストによるリカバリーファクターは1.5前後と低かったです。

以上のことからグリッドEAのロット増加率は1.5倍が適正と考えていいでしょう。

利確条件:加重平均で15pips

グリッドEAのような複数ポジションEAでは、利確タイミングを加重平均で決めることが多いです。

加重平均とは、データの重みを考慮して平均値を出すこと。EAにおける加重平均は、運用ロットの大きさを考慮に入れて平均獲得ピップスが一定になったら利確します。

Grid Freeの利確タイミングは、加重平均で15pipsです。例えば0.1ロットのポジションが−6pipsでも0.15ロットが+23pipsなら、加重平均では+15pipsに相当するため利確します。

あるいは1段目・2段目のポジションが100pips以上の含み損を抱えていたとしても、5段目・6段目以降のロットが十分に大きければ、トータルで加重平均15pipsの利益を確保できるわけです。

加重平均pipsが少なければ利確されやすくなりますが、得られる収益も少なくなります。加重平均pipsが多いと収益は大きくなりますが、利確タイミングを逃しやすくなり含み損が大きくなります。

利確タイミングのおすすめは、加重平均15pipsですね。Waka Waka EAのように10pipsだと利益が少なくなってしまうしますし、20pips以上だと利確タイミングを逃しやすくなります。

運用ロット・最大ドローダウンの比較表

グリッドEAを運用するときは運用ロットも重要です。運用ロットが大きいと収益も多くなりますが、ドローダウンも大きくなるためロスカットされやすくなります。

グリッドEAは破綻さえしなければ毎月安定した利益を出せるので、運用ロットは少なめにしたほうがいいです。収益を増やしたいなら、有効証拠金を増やすか、複数の通貨ペアで分散させましょう。

Grid Freeを資金10,000ドルで1年間運用したときのドローダウンはこちら。

1段目の運用ロット純益最大ドローダウン(ドル)
0.13,700970
0.27,5001,900
0.311,9002,900
0.415,0003,900
0.518,8004,900
0.622,6005,900
0.726,3006,900
0.830,1007,900
0.933,9008,900
1.037,6009,900

資金10,000ドル/0.1ロットで運用すると、最大ドローダウンは970ドルで初期証拠金の10%に抑えられます。純益は3,700ドルなので月利3%前後になりますね。 リカバリーファクターは3.7前後になるため、グリッドEAの中では優秀な部類に入ります。

運用ロットを大きくするにしても、最大ドローダウンは初期証拠金の40%から50%になるように調整しましょう。FXでは含み損だけでなく必要証拠金やストップアウトなどもあるため、証拠金維持率に余裕を持たせておく必要があるからです。

そう考えるとハイリスク運用でも資金10,000ドル/0.5ロットが限度ですね。

ただグリッドEAのバックテストを1年間だけ見ても、たまたま苦手相場に遭遇しなかっただけという可能性もあります。本格的に運用するなら過去5年間のバックテストを見ましょう。

続いてGrid Freeを過去5年間運用したときのドローダウンはこちら。

1段目の運用ロット最大ドローダウン(ドル)
0.13,700
0.27,600
0.311,400

さすがに過去5年間の運用となると、運用ロットが0.3ロットを超えた時点で最大ドローダウンが初期証拠金の10,000ドルを超えています。

過去5年間の運用で最大ドローダウンの20%から40%に抑えたいことを考えると、Grid Freeの運用ロットは資金10,000ドルあたり0.1ロットが最適解になります。実際Waka Waka EAのMyfxbookデータを見てみると、5,000ドル/0.04ロットで月利3%の運用をしています。

最大ドローダウンを抑えたいなら、1つの通貨ペアに10,000ドル/0.1ロットで運用するのではなく、AUDCAD・AUDNZD・NZDCADに0.03ロットずつ分散させましょう。最大ドローダウンのタイミングをずらすことで、ロスカットのリスクを軽減できます。

Grid Freeの無料公開ソースコード

Grid Freeの公開ソースコードはこちら。右上のクリップボードボタンからソースコードをコピーできます。


#property strict

input double lots = 0.1;

void OnTick()
  {
//エントリー処理
   if(is_buy() && is_up_trend() && posi_count(OP_BUY) == 0 && posi_count(OP_SELL) == 0)
     {
      position_entry(OP_BUY);
     }
   if(is_sell() && is_down_trend() && posi_count(OP_BUY) == 0 && posi_count(OP_SELL) == 0)
     {
      position_entry(OP_SELL);
     }

//決済処理

   if(posi_count(OP_BUY) > 0)
     {
      if(position_average_price(0) + 150 * _Point < Bid) { position_close(0); } } if(posi_count(OP_SELL) > 0)
     {
      if(position_average_price(1) - 150 * _Point > Ask)
        {
         position_close(1);
        }
     }

//ナンピンマーチン

nanpin_martin_judge();

  }
bool is_buy()
  {
   double rsi = iRSI(NULL,0,14,0,1);

   if(rsi < 30) { return true; } return false; } bool is_sell() { double rsi = iRSI(NULL,0,14,0,1); if(rsi > 70)
     {
      return true;
     }
   return false;
  }
bool is_up_trend()
  {

   double close = iClose(NULL,0,0);
   double close100 = iClose(NULL,0,100);
   double close200 = iClose(NULL,0,200);

   double mom100 = close - close100;
   double mom200 = close - close200;

//「momが0超え」なら上昇トレンド

   if(0 < mom100 && 0 < mom200) { return true; } return false; } bool is_down_trend() { double close = iClose(NULL,0,0); double close100 = iClose(NULL,0,100); double close200 = iClose(NULL,0,200); double mom100 = close - close100; double mom200 = close - close200; //「momが0未満」なら下降トレンド if(0 > mom100 && 0 > mom200)
     {
      return true;
     }
   return false;
  }

int posi_count(int side)
  {

   int count = 0;
   for(int i = OrdersTotal() - 1; i >= 0; i--)
     {
      if(OrderSelect(i, SELECT_BY_POS, MODE_TRADES))
        {
         if(OrderType() == side)
           {
            if(OrderSymbol()==Symbol())
              {
               if(OrderMagicNumber()==777999)
                 {
                  count++;
                 }
              }
           }
        }
     }
   return count;
  }
void position_entry(int side)
  {
   double qty = lots;
   if(side==0)
     {
      bool res= OrderSend(NULL,side,qty,Ask,0,0,0,NULL,777999,0,clrGreen);
     }
   if(side==1)
     {
      bool res= OrderSend(NULL,side,qty,Bid,0,0,0,NULL,777999,0,clrRed);
     }
  }
void position_entry_nanpin(int side,double bairitu)
  {
   double qty = lots;

   if(side==0)
     {
      bool res= OrderSend(NULL,side,qty * bairitu,Ask,0,0,0,NULL,777999,0,clrGreen);
     }
   if(side==1)
     {
      bool res= OrderSend(NULL,side,qty * bairitu,Bid,0,0,0,NULL,777999,0,clrRed);
     }
  }
void position_close(int side)
  {
   for(int i = OrdersTotal() - 1; i >= 0; i--)
     {
      if(OrderSelect(i, SELECT_BY_POS, MODE_TRADES))
        {
         if(OrderType() == side)
           {
            if(OrderSymbol()==Symbol())
              {
               if(OrderMagicNumber()==777999)
                 {
                  bool res=  OrderClose(OrderTicket(), OrderLots(), OrderClosePrice(), 0, clrBlue);
                 }
              }
           }
        }
     }
  }

double position_average_price(int side)
  {

   double lots_sum = 0;
   double price_sum = 0;
   double average_price = 0;
   for(int i = OrdersTotal() - 1; i >= 0; i--)
     {
      if(OrderSelect(i, SELECT_BY_POS, MODE_TRADES))
        {
         if(OrderType() == side)
           {
            if(OrderSymbol()==Symbol())
              {
               if(OrderMagicNumber()==777999)
                 {
                  lots_sum += OrderLots();
                  price_sum += OrderOpenPrice() * OrderLots();
                 }
              }
           }
        }
     }
   if(lots_sum && price_sum)
     {
      average_price = price_sum/lots_sum;
     }
   return average_price;
  }

double position_entry_price(int side)
  {
   double entry_prices[50];
   double entry_price=0;
   
   ArrayInitialize(entry_prices,0.0);
   if(side ==1){ArrayInitialize(entry_prices,9999999.0);}
   
   for(int i = OrdersTotal() - 1; i >= 0; i--)
     {
      if(OrderSelect(i, SELECT_BY_POS, MODE_TRADES))
        {
         if(OrderType() == side)
           {
            if(OrderSymbol()==Symbol())
              {
               if(OrderMagicNumber()==777999)
                 {
                  entry_prices[i] = OrderOpenPrice();
                 }
              }
           }
        }
     }
   if(side==0)
     {
      entry_price = entry_prices[ArrayMaximum(entry_prices,WHOLE_ARRAY,0)];
     }
   if(side==1)
     {
      entry_price = entry_prices[ArrayMinimum(entry_prices,WHOLE_ARRAY,0)];
     }
   return entry_price;
  }
void nanpin_martin_judge()
  {

   if(posi_count(OP_BUY) > 0)
     {
      int position_num = posi_count(OP_BUY);
      double entry_price = position_entry_price(OP_BUY);
      double nanpin_price = entry_price - (300 * _Point) * position_num;
      double lots_bairitu = MathPow(1.5,position_num);
      
      if(nanpin_price > Ask)
        {
         position_entry_nanpin(OP_BUY,lots_bairitu);
        }
     }
   if(posi_count(OP_SELL) > 0)
     {
      int position_num = posi_count(OP_SELL);
      double entry_price = position_entry_price(OP_SELL);
      double nanpin_price = entry_price + (300 * _Point) * position_num;
      double lots_bairitu = MathPow(1.5,position_num);
      if(nanpin_price < Bid)
        {
         position_entry_nanpin(OP_SELL,lots_bairitu);
        }
     }
  }

ソースコードをデスクトップ版MT4のメタエディターにコピペしてコンパイルすれば無料で使えるようになります。(XMでMT4をダウンロードAXIORYでダウンロードTradeviewでダウンロード

ただしGrid Freeは市販EAではないため動作確認が不十分です。リアル口座で運用する前に過去5年間のバックテストして、口座が破綻しないか検証しましょう。

Grid Freeの使い方・設定方法

ここからはGrid Freeの使い方・設定方法を解説します。

手順1:MT4口座を開設する

EA自動売買を始めるにはMT4口座が必要です。まだMT4口座を持っていない方は、海外FXブローカーのサイトにアクセスしMT4口座を開設しましょう。

運用口座はXM KIWAMI口座がおすすめ。スワップフリー・1000倍レバレッジ・低スプレッドなどグリッド・マーチンゲールEAで利益を出しやすい環境が整っています。(KIWAMI口座の詳細ページへ

口座開設が完了したら、登録したメールアドレスに口座アカウント番号とログインパスワードが記載されたメールが届きます。これらはデスクトップ版MT4にログインするときに必要になります。

手順2:VPS(仮想専用サーバー)にログインする

EA自動売買を始めるには、MT4口座に加えてVPSを契約する必要もあります。

VPS(仮想専用サーバー)とは、オンラインでレンタルできるパソコン環境(Windows OS)のこと。ローカルのパソコンだと停電・不具合によるシャットダウンでEAが停止してしまうことがあるので、VPSを使ったほうが安全に運用できます。

月額有料VPSのおすすめはこちら。

VPSのRAM(メモリ)は4GB以上がおすすめ。WindowsServerで常時2.5GB消費するため、2GB以下のプランだと動作が安定しにくいからです。

VPSの契約・会員登録が完了したら、ユーザ名・IPアドレス・パスワードなどが記載されているメールが送られてきます。これらの情報はVPSにログインするときに必要となります。

VPSのログイン方法は利用しているOS・デバイスによって異なります。

WindowsOSからVPSにログインする場合は「Windowsメニュー→Windows アクセサリー→リモートデスクトップ接続」から接続します。ログイン時にはIPアドレス・ユーザ名・ログインパスワードを入力する必要があります。(WindowsOSでの接続方法

スマホ・タブレット・MacOSでログインするときは、App Store・Google PlayでMicrosoft Remote DesktopなどのRDPアプリをダウンロードし、アプリ経由でログインします。(MacOSでの接続方法

有料VPSのおすすめについては、こちらの記事でも解説しています。

手順3:デスクトップ版MT4からメタエディターを起動する

VPSに接続したら、内部のウェブブラウザからデスクトップ版MT4をダウンロード・インストールしましょう。

この時利用するデスクトップ版MT4はFXブローカーに対応しているものを選びましょう。例えばXMのKIWAMI口座で自動売買をするなら、XMのデスクトップ版MT4をダウンロードしてください。

デスクトップ版MT4を起動したら口座ログイン画面に表示されるので、口座アカウント番号とログインパスワードを入力してログインしましょう。

口座にログインできたら、デスクトップ版MT4から「メタエディター」を起動します。MT4の画面上部にある黄色い冊子アイコンが目印です。

メタエディターはEA・インディケーターなどを作成・編集するソフトウェアで、デスクトップ版MT4に内蔵されています。

手順4:EAテンプレートを新規作成し、ソースコードをコンパイルする

メタエディターを起動したら、画面左上の「新規作成」をクリックしEAテンプレートを作成します。

ウィザードが色々とが表示されますが、EAの名称以外はデフォルトの設定でOKです。

EAのテンプレートが作成できたら、一旦すべてのコードを削除してGrid Freeのソースコードを貼り付けます。

ソースコードのコピペができたら、上部メニューの「コンパイル」からEAをコンパイルします。コンパイルしたEAはMT4の「ナビゲーター」ウィンドウに表示されるので、切り替えて確認しましょう。

ちなみにコンパイルとは、人間用のプログラミング言語をパソコン用のバイナリ言語に変換することです。

手順5:MT4の「ナビゲーター」からEAをチャートに設定する

デスクトップ版MT4の「ナビゲーター」ウインドウにてコンパイルしたEAを確認したら、それを通貨ペアチャートにドラッグして設定します。

Grid Freeの推奨通貨ペアチャートはAUDCAD・AUDNZD・NZDCADの5分足チャートですが、これらはデフォルト(初期設定)だと表示されていません。

チャートを表示させるには、MT4上部メニューの「ファイル→新規チャート」から該当通貨ペアを選択するか、気配値表示の通貨ペア一覧からドラッグしましょう。

EAをチャートにドラッグすると、パラメータの入力画面が表示されます。運用ロットは口座残高10,000ドルあたり0.03ロットで設定しましょう。(マジックナンバーのパラメーターは削除済み)

マジックナンバーは内部で「777999」に設定しています。異なる通貨ペアで同じEAを運用するときは、マジックナンバーは同じでOKです。

EAの設定後、チャートの右上にニコちゃんマークが表示されていれば、EAの設定は完了となります。

逆にニコちゃんマークが困った顔をしている場合は、EAが正常に動作していないことになります。次のチェックリストから原因を調べて解決しましょう。(MT4で自動売買EAが動かない時の21項目のチェックリスト

なおGrid Freeは市販EAではないので動作確認がされていません。リアル口座で運用する前には必ずバックテストをしましょう。

EAのバックテストは、MT4上部メニューの「表示→ストラテジーテスター」から行えます。

Grid Freeのおすすめ運用方法

Grid Freeのおすすめ運用方法はこちら。

  • 通貨ペア:AUDCAD, AUDNZD, NZDCAD
  • 時間足:5分足
  • 運用ロット:10,000ドル/0.03ロット(1通貨ペアあたり)

運用する通貨ペアは「AUDCAD, AUDNZD, NZDCAD」の3つがおすすめ。どれもスプレッドが狭くボラティリティも低いため、逆張りポジションをたくさん保有するマーチンゲールEAでも利益が安定しやすくなります。

設定時間足は「5分足チャート」にしましょう。エントリーフィルターのダブルモメンタムが期間100・期間200で設定されているため、他の時間足だと利益率が大きく落ちてしまいます。

運用ロットは「資金10,000ドルあたり合計0.1ロット」を目安にしましょう。1年運用のドローダウンは970ドル、5年運用のドローダウンも3,700ドルで初期証拠金の40%以下に抑えられます。

この時オセアニア系通貨ペア3種に0.03ロットずつで運用することで、ドローダウンをさらに抑えることもできます。

注意点:ゴールド銘柄(XAUUSD)では運用しないこと

Grid Freeをゴールド銘柄(XAUUSD)で運用することはおすすめしません。ゴールドはボラティリティが非常に高い上に、テクニカルを無視した予想外の動きも多く、破綻リスクが非常に高いからです。

例えば以下の画像では下落トレンドで戻し売りをしようとしたところ、予想外の急騰により15000pipsの踏み上げをくらっています。

ゴールドナンピンEAのグリッド幅は大体200pipsであることが多いため、この踏み上げに巻き込まれたら70段のポジションを持つことになり高確率で破綻するでしょう。

それに対してオセアニア系通貨ペア(AUDCADなど)の場合、こうした予想外の動きでも300pipsほどしか動かないため、グリッド間隔30pipsで9段目ポジションに耐えられるようなロット調整にしていれば、破綻リスクを大きく抑えられます。(1段目が0.1ロットなら9段のドローダウンは4,000ドル)

ゴールドはテクニカルを無視した急騰・急落が多いため、逆張りポジションを積み上げていくナンピン・マーチンゲールとは相性が悪いです。基本的には単一ポジション・高ロットのデイトレードの方がリスクリワードは高くなります。

デイトレードのやり方・始め方は、こちらの記事で詳しくまとめています。

Grid Freeの運用におすすめの海外FX口座

Grid Free運用におすすめの海外FX口座はこちら。

XM KIWAMI口座AXIORY ナノ口座Tradeview ILC口座
最大レバレッジ1000倍400倍200倍(初期は100倍)
スワップフリーありなしなし
ストップアウト20%20%100%
最小ロット0.01ロット0.01ロット0.1ロット
AUDCAD1.6pips1.1pips(手数料込み)1.5pips(手数料込み)
AUDNZD1.8pips1.5pips(手数料込み)1.6pips(手数料込み)
NZDCAD1.7pips1.6pips(手数料込み)1.9pips(手数料込み)

1番おすすめなのはXMのKIWAMI口座。最大レバレッジが1000倍と非常に高く、マーチンゲールEAで運用ロットを増やしすぎても、証拠金維持率が圧迫されずロスカットされにくいです。

さらにKIWAMI口座はスワップフリーなので、ポジションを翌日に持ち越してもマイナスのスワップポイントを取られません。そのためポジション保有期間の長いグリッドEAの取引コストを大きく節約できます。

2番目の候補としてはAXIORYのナノ口座もおすすめ。最大レバレッジが400倍と標準的ですが、オセアニア系通貨ペアのスプレッドは2.0pips以下と低めです。

またAXIORYは会員ページ(MyAxiory)も使いやすく、入出金・資金移動・追加口座開設も簡単に行えます。そのためマーチンゲールEAで得た利益を別の口座に避難させる、あるいは裁量トレードの利益をEA口座に再投資するといった使い方もできます。

3番目のTradeviewのILC口座は、マーチンゲールEAを500万円以上で高額運用するときに使います。TradeviewはA-bookブローカーなので、顧客の勝ちすぎによる資金枯渇のリスクが低く、出金リスクも低いためです。

ILC口座のデメリットは、最大レバレッジが200倍と低めなこと、そして0.1ロット未満の取引ができないこと。そのためマーチンゲールEAの少額運用・ハイリスク運用には向いていません。

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海外FXの稼ぎ方

海外FXの効率的な稼ぎ方はこちら。

  1. 裁量スイングトレード(ピラミッディング・ナンピン)を習得する
  2. XMの3種ボーナスで練習する
  3. AXIORYTradeviewのcTrader口座に乗り換える

まずは裁量のスイングトレードを体得しましょう。トレンド相場ではピラミッディング、レンジ相場ではナンピンと使い分けることで常に期待値の高いトレードができます。(裁量トレードの始め方

トレードの練習台にはXMの3種ボーナスがおすすめ。10万円の入金額を17万円ほどに増やせます。(XMのボーナス詳細へ

裁量トレードに慣れてきたら、AXIORYTradeviewのcTrader口座に乗り換えましょう。cTraderではリミット注文をドラッグ操作で置けるため、ピラミッディング・ナンピンが快適になります。(AXIORYのcTraderTradeviewのcTrader

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