海外FXブローカーの運用口座は、できるだけ信頼性が高く出金コストの低いものを選びましょう。
海外FXブローカーは基本的に日本で無登録営業をしており、日本の法律によって完全信託保全が義務付けられていません。信用度の低いところだと出金拒否・利益没収などのリスクがあるからです。
おすすめの海外FXブローカー・運用口座はこちら。
- XM KIWAMI口座:スワップフリー+レバレッジ1000倍
- AXIORY cTrader ナノ口座:全体的に使いやすい
- Tradeview cTrader口座:低スプレッド+bitwallet対応
EA自動売買と併用するならXMのKIWAMI口座、裁量トレードでチャート分析などを効率化するならAXIORYのcTrader口座、bitwallet入出金もするならTradeviewのcTrader口座がおすすめです。
この記事では海外FXブローカー・運用口座の選び方、そしておすすめ運用口座を紹介していきます。
海外FXブローカー・運用口座の選び方
まずは海外FXブローカーと運用口座の選び方から見ていきます。
資金面に余裕があり、出金力がある
海外FXブローカーを選ぶときは、資金面に余裕があり出金リスクの低いところを選びましょう。どれだけボーナスが高額でも、あるいはスプレッドが狭くても、利益を出金できなければ意味がありません。
FXブローカーから出金できるのは当たり前のことに思えるかもしれませんが、海外FXブローカーは日本の法律の規制下になく完全信託保全も義務付けられていません。資金面に余裕のないところやコンプライアンス意識の低いところだと平気で出金拒否・利益没収をしてきます。
例えばGemForexとHastForexではボーナスアービトラージなどで資金を大量に抜かれてしまい、出金遅延・出金拒否・利益没収が多発しました。特に資金1,000万円以上の人は回収できていないケースが多いです。
他のマイナーな海外FXブローカーでも勝ちすぎたり利益を出しすぎたりすると、不正取引などの難癖をつけて利益を没収したり口座を凍結したりすることがあります。
出金拒否・利益没収のリスクを下げたいなら、できるだけ資金面に余裕のある大手・中堅以上の海外FXブローカーを使いましょう。具体的にはXM・AXIORY・Tradeviewのいずれかを選ぶのが無難です。
ウェブサイトが日本語以外にも対応している
信頼性の高い海外FXブローカーの見分け方として有効なのは、ウェブサイトが日本語以外に対応しているか確認すること。
大手・中堅以上の海外FXブローカーは日本以外にもサービス展開しているため、ウェブサイトで日本語以外の言語に切り替えることができます。対応言語が多ければ多いほど事業規模が大きく、FX事業の収益も安定していると判断します。
逆にウェブサイトが日本語にしか対応していない場合、その海外FXブローカーは日本人だけをターゲットにサービス展開しているため事業面で不安が残ります。
また狡猾な海外FXブローカーだと言語切り替えボタンだけ対応を用意しておいて、実際にボタンを押してもサイトの言語が変化しないケースもあります。言語切り替えボタンだけを見て安心せず、実際に切り替えて確認したほうがいいですね。
ただ日本人向けの海外FXブローカーでもある程度以上の事業規模だと、日本語以外のウェブサイトにも対応しているケースが多いです。この方法はあくまで無名の新興ブローカーを弾くための手法と考えましょう。
日本でガンガン営業をかけていない
日本で積極的に営業活動している海外FXブローカーはなるべく避けましょう。日本でFXブローカーのビジネスをするには金融商品取引業の登録が必要で、無登録で運営・営業することは違法だからです。
老舗の海外FXブローカーは法的リスクを知っているためSNSで積極的に発信しませんが、資金に余裕のない新興ブローカーだとそんなことは気にせずガンガン営業していることが多いです。(日本語のツイッターアカウント開設・FXアカウントへのIB勧誘など)
また新興ブローカーは信用度が低いためか法人口座を使わせてもらえず、個人(特に外国人・ベトナム人)の口座を使っていることもあります。送金額が大きいとマネーロンダリングの疑いをかけられて、お使いの銀行口座を凍結させられるかもしれません。
他にも個人情報を犯罪利用されたり、他の業者に売られてスパムメールの標的になったりするリスクもあります。信用度・知名度の低い海外FXブローカーはなるべく使わないようにしましょう。
信用度の高い金融ライセンスを取得している
海外FXブローカーで口座開設するときは、なるべく金融ライセンスを保有しているところを選びましょう。
金融ライセンスとその信頼性の高さについては以下の表が参考になります。(参考元ツイート)
信頼性 | 金融ライセンス |
Tier1 | ASIC(オーストラリア), FCA(イギリス), MAS(シンガポール) |
Tier2 | CySEC(キプロス), FMA(ニュージーランド), DFSA(ドバイ), KNF(ポーランド), CMVM(ポルトガル), CNMW(スペイン) |
Tier3 | FSC(モーリシャス), FSA(セーシェル), FSCA(南アフリカ), FSC(イギリス領バージン諸島) |
Tier4 | SCB(バハマ), VFSC(バヌアツ), IFSC(ベリーズ), VNU(バヌアツ), FSA(セントビンセント), FSRC(セントクリスファー・ネイビス), CIMA(ケイマン諸島) |
日本・ヨーロッパ・オーストラリアなどの金融ライセンスは所得難易度が高く、セーシェル・モーリシャスなど島国の金融ライセンスは取得難易度が低めです。金融ライセンスの取得難易度が高いほど、出金拒否・利益没収などリスクは低いと判断します。
例えばXMはモーリシャス・セーシェルの2つの金融ライセンスを保有しています。AXIORYはベリーズの金融ライセンスを保有しており、Tradeviewはケイマン諸島の金融ライセンスを保有しています。
いずれも金融ライセンスはTier3から4のもので、信頼性が高くないと思われるかもしれません。ただTier1から2の金融ライセンスの獲得は非常に厳格で、ウェブサイトが日本語に対応していなかったり、日本在住者の口座開設を断ったりするケースが多いです。
金融ライセンスもあくまでブローカー選びの判断基準の1つです。金融ライセンスのない海外FXブローカーは使わない方が良いですが、100万円前後の運用であれば島国の金融ライセンスで妥協してもいいでしょう。
また狡猾な海外FXブローカーは、取得していない金融ライセンスをホームページに載せていることもあります。その場合は監督機関のウェブサイトで該当する金融ライセンス・法人番号が存在するか検索して確認しましょう。
高額なボーナスを提供していない
初心者の方は高額ボーナスを提供している海外FXブローカーを使わないようにしましょう。
海外FXブローカーは送客のために100%入金ボーナスや100万円以上の入金ボーナスなどを提供することがあります。ただこうした高額ボーナスはアービトラージ取引で使う人が多く、ブローカーが対策を講じていないとすぐに数千万円単位のお金が抜かれてしまいます。
結果として新興ブローカーは資金不足になり、勝ちすぎたトレーダーに対してボーナス悪用取引・不正取引などの何癖をつけて利益没収をすることがあります。
その代表例がGemForexとHastForexで、どちらもボーナスアービトラージやレイテンシーアービトラージで多額の資金を抜かれてしまい、残ったトレーダーに対して出金遅延・利益没収を連発しています。
高額ボーナスを提供している海外FXブローカーは出金リスクが高いです。100万円以上の資金を入金すべきではないですし、使うにしても利益を出したらすぐ出金することを心がけましょう。
スプレッド・取引コストが低い(USDJPYでトータル1.0pips以下)
海外FX口座はできるだけ取引コスト・スプレッドが低いものを選びましょう。具体的にはUSDJPYの取引コストがトータルで1.0pips以下なら合格点と考えます。
例えばXMのスタンダード口座はUSDJPYのスプレッドが1.6pipsと広めですが、同じXMのKIWAMI口座ならUSDJPYのスプレッドは0.8pipsと狭めです。
たった0.8pipsの差ですが、運用ロットが1.0ロットなら800円、5.0ロットなら4,000円の差になりますし、取引回数が100回を超えればその差はさらに広がります。
運用ロットが大きいほど、取引回数が大きいほど、取引コストの節約効果は大きくなります。 特に高ロットの裁量トレードをするなら、できるだけ取引コストが低い口座を選びましょう。
おすすめの海外FXブローカー・運用口座
ここからはおすすめの海外FXブローカーとその運用口座を紹介していきます。
XM KIWAMI口座:スワップフリー+レバレッジ1000倍
海外FXで初めて裁量トレード・EA自動売買をするなら、まずはXMのKIWAMI口座がおすすめ。低スプレッド+スワップフリーなので、ポジション保有期間の長いスイングトレードやグリッドEAの取引コストを節約できます。
スワップポイントとはポジションを翌日に持ち越すコストのことで、1日あたり0.1pipsから1.0pipsほど発生します。1日だけなら大したことないのですが、1週間以上になるとスワップポイントのコストも大きくなります。KIWAMI口座はスワップフリーなので、マイナスのスワップポイントが発生しなくなります。
KIWAMI口座のデメリットは、XMの2種入金ボーナスが使えないこと。ボーナスで証拠金を大幅に増やせないため、資金100万円以上で運用することが前提になります。
資金10万円前後で海外FXを始めたいなら、XMのスタンダード口座もおすすめ。こちらは500ドルの100%入金ボーナスが使えるため、資金が少ないほど恩恵を受けやすいです。(ボーナスの詳細ページ)
XMはボーナス対応ブローカーですが、海外FXブローカーの中では最大手なので資金不足による利益没収・出金拒否などのリスクは低いです。
ただしXMはボーナスを悪用した不正取引には利益を没収すると利用規約(PDF)に明記しています。悪用の冤罪を受けないよう運用ロットは控えめにしておきましょう。(目安は1,000ドルあたり0.5ロットまで)
AXIORY cTrader ナノ口座:全体的に使いやすい
裁量トレードだけをするなら、運用口座はAXIORYのcTrader口座(ナノ口座)がおすすめ。cTraderは高性能FXプラットフォームで、チャート分析や注文を効率化できます。(cTraderダウンロード)
cTraderがMT4・MT5より優れている点はこちら。
- MacOSやChromeブラウザでも利用できる(ウェブブラウザ版)
- ホットキーで通貨ペア・時間足をスムーズに切り替えられる
- ドラッグ操作でリミット注文・ストップ注文を簡単に設置できる
- ダブルアップ機能で簡単にマーチンゲールトレードができる
1番ありがたいのはウェブブラウザ版cTraderがMacOSやChromeブラウザにも対応していることですね。メタトレーダー(MT4/MT5)はWindowsOSにしか対応していないことが多く、ウェブブラウザ版のウェブトレーダーも使い勝手が良くありません。
その次に便利なのはホットキー(ショートカット機能)による通貨ペアチャート・時間足の切り替え機能。Command+左右キーで通貨ペアウィンドウを、上下キーで時間足を切り替えられるため、マルチタイムフレーム分析が捗ります。(デスクトップ版・Webブラウザ版のみ)
他にもダブルアップ機能(↑↑ボタン)により1ポジションで運用ロットを倍増していくマーチンゲールトレードができます。マーチンゲールは裁量だとポジション・ロット管理が煩雑になりやすいのですが、cTraderなら1ポジションだけなので管理しやすいです。
またブローカーのAXIORY自体も海外FXブローカーとしては大手・中堅以上レベルなので、出金拒否・利益没収などのリスクは低いです。会員ページも使いやすく、追加口座開設・入出金・資金移動もスムーズに行えるため、海外FX初心者の方でも使いやすいはずです。
Tradeview cTrader口座:低スプレッド+bitwallet対応
高ロットで裁量トレードをするなら、TradeviewのcTrader口座もおすすめ。AXIORYよりもスプレッドが0.1pipsほど狭いため、運用ロットが大きいほど取引コストを節約できます。(cTraderダウンロード)
またTradeviewはbitwallet入出金にも対応しており、海外FXブローカー間の送金がしやすいです。ただ最近は個人アカウントの送金額が50万円上限になるなどの改悪がされており、そこまで優先して使う必要もないです。
TradeviewはcTraderコピーにも対応しています。cTraderコピーはcTrader専用のコピートレードプラットフォームで、他人にトレードを委託することでVPSなしでトレードを自動化できます。(スマホ・タブレットは専用アプリで確認可能)
ただコピートレードはトレードロジックをコントロールできない、運用ロットを調整しにくい、ストラテジープロバイダーが突然ハイリスクトレードをするなどのデメリットが多く、個人的にはおすすめしません。
Tradeviewのデメリットとしては、会員ページで複数口座を同時に管理できない、新規口座・追加口座の開設手続きがめんどくさい、ILC口座では0.1ロット以下の取引ができない、などが挙げられます。TradeviewはXM・AXIORYと比べると使いにくく、上級者向けの海外FXブローカーです。
海外FXブローカーに関するよくある質問
- 海外FXブローカーのおすすめは?
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おすすめのブローカーXM・AXIORY・Tradeviewの3つです。理由としては事業規模が大きい、日本人上級者も多く利用している、老舗なのでトラブルの対処も迅速、などが挙げられます。
- 海外FXの運用口座のおすすめは?
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運用口座はXMのKIWAMI口座、AXIORYのcTrader口座(ナノ口座)、TradeviewのcTrader口座の3つがおすすめです。
- 海外FXブローカーの入金額の目安は?
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資本効率を最大化させるなら100万円から300万円ですね。10万円前後だと大きな利益が出せませんし、500万円以上なら国内FXブローカーを使ったほうがいいです。
- 信頼性の高い海外FXブローカーを見つけるには?
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実際に海外FXで安定した利益を出しているTwitterアカウントから情報収集しましょう。 代表例としてはTRENDさん、海外FX調査兵団さん、UJEさんなどでしょうか。
- 海外FXブローカーを使う事は違法なの?
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日本在住者が海外FXブローカーを使うのは違法ではないです。ただし日本で無登録の海外FXブローカーが日本在住者にサービスを提供したり、勧誘行為をしたりすることは違法です。(海外FXの違法性)
- どうして違法の海外FXブローカーを使う必要があるの?
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国内FXでは使えない手法で荒稼ぎするためです。例えば高レバレッジによる高ロットトレード、ボーナス・レイテンシーアービトラージ、親族名義での第三者取引(追い出し対策)などですね。