MQL5シグナルトレードの始め方・おすすめシグナルまとめ

MQL5シグナルは、シグナルを購読することで、他のトレーダーのトレードをコピーできるサービスです。

料金は月額30ドルから50ドルほどかかりますが、cTraderコピーと異なり手数料が固定なので100万円以上の高額運用と相性が良いです。

また海外FXブローカーの縛りもないためXMの3種ボーナスを活用しやすいのも大きなメリット。

この記事ではMQL5シグナルの仕組み・始め方を解説していきます。(MQL5シグナル公式サイト

目次

MQL5シグナルの基礎知識

ここからはMQL5シグナルの基礎知識をまとめておきます。

その1:運用にはVPS(仮想専用サーバー)が必要

まずMQL5シグナルを利用するには、 VPS(仮想専用サーバー)の契約が必須となります。

VPS(仮想専用サーバー)とは、オンラインでレンタルできるパソコン環境のこと。これを契約すれば24時間安定してデスクトップ版MT4を稼働できるようになります。

なおMQL5シグナルはデスクトップ版MT4のみ対応で、スマホアプリ版MT4・ウェブトレーダーには対応していません。シグナルトレードをするなら、VPSは必須と考えましょう。

VPS(仮想専用サーバー)のおすすめはこちら。

安定性に優れた国内VPSを使うならWebARENA Indigo、2週間の無料お試しを使いたいならさくらのVPS、 コストパフォーマンスを重視するなら海外VPSのCONTABOがおすすめ。

おすすめVPSについては、こちらの記事をご覧ください。

その2:リアル口座で無料シグナルは購読できない

MQL5シグナルは、デモ口座のみ購読できる「無料シグナル」と、リアル口座のみ購読できる「有料シグナル」の2種類に分かれています。

「無料シグナルを購読すれば、タダでトレードを委託できる!」と思われるかもしれませんが、残念ながらリアル口座では購読できません。

また有料シグナルはデモ口座では購読できないため、優秀な有料シグナルがあった場合でも、ぶっつけ本番で購読する必要があります。デモ口座で試し打ちできないのは不便ですね。

デモ口座でコピートレードをするならcTraderコピーの方がおすすめ。こちらはcTraderのデモ口座を持っていれば、有料ストラテジーでもフォローできます。

その3:有料シグナルの料金相場は月額30〜50ドル

MQL5有料シグナルの料金相場は月額30ドル前後で、高いものでも50ドル前後に収まります。

月額30ドルだとお手頃価格に思えるかもしれませんが、1年間契約すると360ドル(4万円相当)となり、有料EAが1つ買える値段になってしまいます。手数料が固定なので、入金額が10万円以下だと費用を回収するのは難しいでしょう。

シグナルの月間利益率は大体5%〜10%なので、月額料金の元を取るためにも、入金額は最低20万円は欲しいところです。

逆に言えばシグナルトレードの手数料は固定なので、入金額が高ければ高いほど、費用対効果が高くなります。特に100万円の金額で運用するなら、運用費固定のシグナルトレードは相性が良いです。

その4:シグナルはEAと併用可能

MQL5シグナルはEA(エキスパートアドバイザー)と同時に運用することもできます。

購読したシグナルの利益率が低い時は、並行してEAも運用することで、その口座全体の利益率を高めることができるわけです。

またMQL5シグナルはを残高が高ければ高いほど取引ロット数が大きくなる性質もあるため、資金を1口座に集中させたほうが、利益を出しやすくなります。

ただし1口座で2つの異なるトレードロジックを併用すると、Myfxbookなどでトレード成績を収集しにくくなります。EAのデータ収集をするなら、この手法は採用しないようにしましょう。

その5:取引ロット数は、シグナル口座とのコピー率で決まる

MQL5シグナルでの取引ロット数は、シグナル口座とフォロワー口座のエクイティ(有効証拠金)比率で決まります。

例えばシグナル口座の口座残高が100万円で、フォロワー口座の口座残高が10万円の場合、コピー率は10%となり、フォロワー口座の取引ロット数は10分の1になります。

逆にシグナル口座の残高が10万円で、フォロワー口座の残高が100万円の場合、コピー率は1,000%となり、取引ロット数はシグナル口座の10倍になります。

したがってシグナル口座と同じロットでトレードする場合、フォロワー口座残高をシグナル口座と同じにして、コピー率を100%に近づける必要があるわけです。

「ロットが小さくても、トレードが上手ければ利益は出せるんじゃないの?」と思われるかもしれません。ただマーチンゲールのような手法の場合、ベストタイミングで大きなロットで取引ができないと、収益が赤字になってしまうこともあります。

基本的にシグナルトレードやコピートレードをする場合は、入金額はシグナル口座残高を越えるようにしましょう。

MQL5シグナルトレードの始め方

ここからはMQL5シグナルトレードの始め方を解説します。

手順1:MQL5でアカウント登録を行う

MQL5シグナルを利用するには、まずMQL5アカウントが必要です。またアカウントを持っていない方は、MQL5のアカウント登録ページから登録しましょう。

入力する項目はアカウント名とメールアドレスの2つ。仮登録が終わると登録したメールアドレスにメールが送られてくるので、そこからパスワードも設定します。

GoogleやFacebookなどのアカウント認証でも登録できますが、VPS内のデスクトップ版MT4ではブラウザの自動ログインが使えないため、正規の方法で登録することをおすすめします。

手順2:VPS(仮想専用サーバー)を契約する

MQL5シグナルを利用するには、VPSを契約する必要もあります。

VPS(仮想専用サーバー/Virtual Private Server)とは、仮想のパソコン環境を提供してくれるオンラインサービスのこと。これを契約すれば、デスクトップ版MT4を24時間安定して稼働し続けられるようになります。

VPSのおすすめはこちら。

安定性に優れた国内VPSを使うならWebARENA Indigo、2週間の無料お試しを使いたいならさくらのVPS、 コストパフォーマンスを重視するなら海外VPSのCONTABOがおすすめ。

VPSの選び方については、こちらの記事をご覧ください。

手順3:VPSにログインする(Windows以外はRDPソフトが必要)

VPSの契約が終わったら、IPアドレス・ユーザ名・ログインパスワードなどを入力して、VPSにログインします。

手持ちのパソコンがWindowsOSの場合は、メニューの「Windows アクセサリー」から「リモートデスクトップ接続」をクリックし、VPSの接続手続きを行いましょう。(WindowsOSでの設定方法

お手持ちのパソコンがmacOS、もしくはスマホやタブレットの場合は、RDPアプリをダウンロード・インストールして、アプリ経由でVPSに接続しましょう。(MacOSでの設定方法

RDPアプリは基本的に純正アプリの「Microsoft Remote Desktop」を使いましょう。他のアプリだとうまく接続・動作できないことがあります。

手順4:VPSでデスクトップ版MT4をダウンロード・インストールする

ウェブブラウザの設定ができたら、デスクトップ版MT4をダウンロードしましょう。

ダウンロード前にアドブロックアドオンの「uBlock Origin」をインストールしておくことで、邪魔なリスティング広告を非表示にできます。

デスクトップ版MT4は保有口座の海外FXブローカーと同じものをダウンロードしましょう。例えばXMのMT4口座を持っているなら、XMの「MT4ページ」からダウンロードします。

海外FXブローカーの提供するデスクトップ版MT4は、そのブローカーの口座でしかログインできないことが多いからです。

手順5:デスクトップ版MT4を起動し、MQL5アカウントでログイン

デスクトップ版MT4のダウンロード・インストールが完了したら、アイコンをダブルクリックしてソフトを起動させましょう。

MT4の起動に成功したら、保有口座のアカウント番号・パスワードを入力してログインします。なお口座番号とパスワードは、口座開設後に送られてくるメールに記載されています。

口座ログインに成功したら、次はMQL5アカウントにログインしましょう。これでMQL5シグナルを利用できるようになります。

手順6:「ターミナル」の「シグナル」タブからシグナルを購読する

MQL5シグナルの購読は、デスクトップ版MT4の「ターミナル」というウインドウからおこないます。まずは画面上部にある「表示」メニューから「ターミナル」を表示させます。

「ターミナル」ウインドウを表示できたら、その下にある「シグナル」のタブをクリックします。

「シグナル」タブではフォローできるシグナルを一覧で確認できます。良さげなシグナルがあれば、ここから購読してもいいでしょう。

有料シグナルの課金手続きは、デスクトップ版MT4だけでなく、MQL5シグナルの個別ページからでも行います。クレジットカードの自動入力機能などを使いたいなら、ウェブサイトから購読しましょう。

手順7:シグナル購読の設定をする

シグナルを購読する直前には、以下のような「オプション」画面が表示されます。

基本的にはすべての項目にチェックを入れ、証拠金維持率も最大の「95%」に設定し、スリッページもデフォルトの「0.5」から最大の「5.0」に設定しましょう。

証拠金維持率はできるだけ高く設定しておかないと、実質的に使える証拠金が少なくなってしまい、シグナルトレードの利益率が落ちてしまいます。

また許容スリッページもあまり低すぎると、任意のタイミングでポジションを持てなくなり、トレードの利益率が落ちてしまいます。スキャルピングトレードをしない限り、許容スリッページは高めに設定しておいた方がいいです。

優秀なMQL5シグナルの探し方

ここから収益性の高いMQL5シグナルを探し方を見ていきます。

手順1:MQL5シグナルの「購読者に人気」をクリックする

まずはMQL5シグナルの公式サイトにアクセスしましょう。この時検索窓にあるMT4・MT5タブをクリックすることで、MT4シグナル・MT5シグナルのどちらかだけを表示できるようになります。

次に「購読者に人気」というテキストリンクをクリックします。MQL5シグナルを含むコピートレードでは利用者が多ければ多いほどそのストラテジープロバイダーは安定した利益を出し続ける可能性が高いと判断します。

ただ人気のあるストラテジープロバイダーでもハイリスクのマーチンゲールトレードを行っていることがあるため、個別ページでトレードロジックなどを調べておく必要もあります。

手順2:購読者の多いシグナルから吟味していく

後は購読者の多いシグナルを片っ端から見ていくだけです。

購読するシグナルは以下の条件を満たしていると好ましいです。

  • 口座残高が10,000ドル以内
  • 有効証拠金グラフが右肩上がり
  • プロフィットファクターが1.5以上
  • 定期的に利益出金して、フォロワー口座の取引ロット数が大きくなるよう調整している

リカバリーファクターは参考にしません。運用歴が1年以内だとたまたま調子が良かっただけという可能性が高いですし、2年以上になると純益の方が高くなりリカバリーファクターが過剰に高くなりやすいからです。

MQL5シグナルでは過去1年間だけのリカバリーファクターを表示できないため、指標としては参考にならないのです。

MQL5のおすすめシグナルを紹介しない理由

MQL5のおすすめシグナルは紹介しません。以前は紹介していたのですが、紹介していたシグナルのほとんどが削除されてしまったからです。

MQL5シグナルを含むコピートレードでは、ストラテジープロバイダーが口座を破綻をさせたり大きなドローダウンを出したりすると、トレードのモチベーションを失ってシグナルを削除することがよくあります。

ここでおすすめを紹介したとしても、1年後には削除されている可能性があります。 優秀なMQL5シグナルを見つけたいなら、その都度「購読者に人気ページ」などから探すようにしましょう。

任意のシグナルを購読する方法

MQL5シグナルは種類が多いですが、検索機能が貧弱なので、優秀シグナルを探しにくいです。

基本的には手持ちのパソコンで優秀なシグナルを探しておき、その名称をデスクトップ版MT4で検索して、任意のシグナルを購読できるようにしましょう。

デスクトップ版MT4の右上にある「虫眼鏡ボタン」をクリックすることで、MQL5のMT4向けコンテンツを検索できるようになります。

例えば当サイトではMT4シグナルに「TSR Loco」をおすすめしています。これをデスクトップ版MT4でフォローするには、その名称を「虫眼鏡アイコン」から検索します。

このように入力することで、お目当てのシグナルを見つけられます。

MT4内部でコンテンツを探すなら、検索機能を活用しましょう。

MQL5シグナルにおすすめの海外FX口座

MQL5シグナル運用におすすめの海外FX口座はこちら。

MQL5シグナルを高額運用するならTradeviewのXレバレッジ口座がおすすめ。TradeviewはA-bookブローカーなので顧客の勝ちすぎで資金が枯渇することがなく、出金リスクを低く抑えられます。

Xレバレッジ口座はスプレッドがやや広めですが、最低0.01ロットで取引できるため1段目ポジションが小さなグリッド・マーチンゲールのシグナルでも運用しやすいです。運用ロットが最低0.1ロットでも構わないなら、スプレッドが非常に狭いTradeviewのILC口座の方がおすすめ。

使いやすさを重視するならAXIORYのナノ口座がおすすめ。AXIORYはB-bookブローカーですがウェブサイトや会員ページが使いやすく、 入出金や資金移動・追加口座開設がしやすいです。そのためcTraderの裁量トレードで得た大きな利益を、MQL5シグナルの運用口座にスムーズに移すこともできます。

MQL5シグナルをハイリスク運用するならXMのKIWAMI口座がおすすめ。KIWAMI口座はスワップフリーなのでポジション保有期間が長いグリッド・マーチンゲルのシグナルと相性が良いです。またレバレッジが1000倍と非常に高いため、運用ロットが大きくなりやすいマーチンゲール系のシグナルでもロスカットされにくいです。

MQL5シグナルを含むコピートレードをおすすめしない理由

MQL5シグナルを使うことは個人的におすすめしません。その理由はこちら。

  • フォロワー側でトレードロジックをコントロールできない
  • ストラテジープロバイダーが突然シグナルを削除するリスクがある
  • 運用ロットの調整ができない(口座残高比率で決まるため)

コピートレードの最大のデメリットは、 トレードロジックをコントロールできないこと。

EAのように常に決まったトレードロジックでトレードするわけではないため、ストラテジープロバイダーが大負けするとやけになって無限ナンピンすることもあります。

2つ目の理由はシグナルが突然削除されるリスクがあること。例えばストラテジープロバイダーが口座を破綻させたり、大きなドローダウンを出したりすると、モチベーションを失ってシグナルを削除することがあります。

シグナルを削除されたらフォロワー口座はトレードをしなくなるため、その間の機会損失も大きくなります。

3つ目の理由は運用ロットの調整ができないこと。例えば資金10,000ドルのシグナルをフォローして同じロットで取引するには、フォロワー口座も同じく資金10,000ドルにする必要があります。 EAと違って細かいロット調整ができないのは不便ですね。

MQL5シグナルはVPSが必要ですし、月額30ドル-50ドルの固定費もかかりますし、EAのようにトレードロジックをコントロールできません。これならEAを運用した方がまだマシです。

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この記事を書いた人

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