EA自動売買におすすめのVPS(仮想専用サーバー)まとめ

FXでEA自動売買をするならVPS(仮想専用サーバー)を契約しましょう。VPSとはオンラインでレンタルできるパソコン環境(WindowsOS)のことで、24時間EAを運用し続けるなら必須のサービスです。

おすすめの月額有料VPSはこちら。

有料VPS月額料金推奨プラン
WebARENA Indigo3,410円(税込)4GB
さくらのVPS4,730円(税込)4GB
CONTABO17.48ドル(2,400円相当)8GB

一番のおすすめはWebARENA Indigo。国内VPSですがメモリ4GBプランが月額3,500円と他の国内VPSよりも安価です。

2週間の無料お試しを使いたいならさくらのVPS、 コストパフォーマンスを重視するなら海外VPSのCONTABOも候補に入ります。

この記事ではVPSの使い方・基礎知識・おすすめVPS・EAでの設定手順などを見ていきます。

目次

VPSに関する基礎知識

まずはVPSに関する基礎知識から見ていきます。

メモリ(RAM)は4GBを目安に

VPSの容量プラン(RAM)は4GBを目安にしましょう。WindowsOSのRAM使用量は2.5GB前後であるため、1GBや2GBプランだと容量が足りなくなりクラッシュしやすくなるからです。(Windows Server 2016の場合)

またRAMを8GB以上のプランにすればメモリに余裕ができますが、VPS内部では基本的にデスクトップ版MT4しか稼働しないため、必要以上に大容量のプランを契約してもメモリを持て余すことが多いです。

下手にVPSの料金をケチって1GBプランなどにすると、パソコンが頻繁にクラッシュ・フリーズしてEAを正常に稼働できなくなります。VPSの容量プランは迷ったら4GB以上を選ぶようにしましょう。

料金は月額3,000円ほど(4GBの場合)

VPSの月額料金は4GBプランだと月額3,000円になります。これはWebARENA Indigoを基準としており、さくらのVPSだと月額5,000円と割高に、CONTABO(8GBプラン)だと月額2,500円と割安になります。

EA自動売買の利回りは月利3%から5%なので、運用資金が10万円以下だとVPSの料金で赤字になってしまいます。VPSの月額費用を回収するなら、最低でも資金100万円以上でEAを運用しましょう。

WindowsOS利用料・初期設定料金が発生することも

海外VPSだと一般的な月額料金に加えてWindowsOSの利用料が月額10ドルほど、さらに初期設定料金も最初だけ20ドルほど発生します。

海外VPSはLinuxやUbuntuなど他の無料OSも提供していますが、WindowsOSだとライセンス料金で追加で月額10ドルほどかかってしまうのです。

海外VPSの料金表では基本料金しか表示されず、WindowsOSの月額利用料や初期設定料金などは含まれていないことが多いです。契約する前には利用料金をきちんと確認しましょう。

なおデスクトップ版MT4は基本的にWindowsOSでしか稼働できませんが、パソコンのOSやプログラムに精通している方であればLinuxやUbuntuで稼働することもできます。月額料金を10ドルほど節約したいなら挑戦してみましょう。

スキャEAならリージョン選びも重要

EA自動売買でスキャルピングトレードをするなら、VPSのリージョンはFXブローカーのサーバーに近いところを選びましょう。リージョンとは、サーバーが設置されているデータセンターの場所のことです。

例えば利用しているFXブローカーの口座のサーバーがドイツにあるなら、VPSのリージョンもドイツを選びます。そうすることでサーバー間の通信距離が近くなり、約定遅延(レイテンシー)も生じにくくなるため、スキャルピングトレードの利益率が向上します。

なお国内VPSのリージョンは基本的に日本だけです。海外リージョンのVPSを使いたいなら海外VPSを選びましょう。

無料VPSサービスでお試し運用もできる

一部の海外FXブローカーは無料VPSサービスを提供しています。条件を満たすことで無料利用できるようになりVPSの月額料金を節約できます。

無料VPSサービスの代表例とその無料利用条件はこちら。

  • FBS:450ドル入金+毎月3.0ロット以上の取引
  • XM:口座残高1,000ドル以上+毎月5.0ロット以上の取引

達成ハードルが低いのFBSですね。456ドルの入金+毎月3.0ロットの取引で無料利用できるようになります。条件を満たせなかった場合は33ドルの月額料金が発生します。無料利用条件はFBS「会員ページ→プロモーション→VPSサービス」でも確認できます。

XMでは口座残高1,000ドル以上+毎月5.0ロット以上の取引をしていれば無料利用できます。条件を満たせなかった場合月額28ドルの料金が発生します。無料利用条件はXM「プロモーション→無料VPSサービス」でも確認できます。

裁量トレードの高ロット運用がメインで、リスク分散としてEA自動売買をお試しで使ってみたいなら、海外FXブローカーの無料VPSサービスから始めてみましょう。

EA自動売買におすすめのVPS

ここからがEA自動売買におすすめのVPSを紹介していきます。

WebARENA Indigo:月額3,410円/メモリ4GB

国内VPSをお手頃価格で使いたいならWebARENA Indigoがおすすめ。メモリ4GBのプランが3,500円と比較的安価で使えます。

さらにWebARENA IndigoはLinuxOSにも対応しており、こちらは4GBのプランでも月額料金が1,400円と非常に安いです。ただデスクトップ版MT4は基本的にWindowsOSにしか対応しておらず、Linuxで使うにはパソコンの専門的な知識が求められます。

WebARENA Indigoの注意点はスケールアップに対応していないこと。例えば2GBプランを試してから同じ設定のまま4GBプランに増やすことはできません。スケールアップしたいなら後述のさくらのVPSを使いましょう。

さくらのVPS:月額4,730円/メモリ4GB

VPSを無料で使ってみたいならさくらのVPSもおすすめ。こちらは4GBプランの月額料金が5,000円と高めですが、2週間の無料お試しが提供されています。

EA自動売買ではサーバーの知識やパソコンの基本操作技術が求められるため、人によっては合わないことがあります。お金を使わずに無料でEAを運用したい人におすすめです。

ただし無料お試し期間(2週間)が過ぎると自動で3ヶ月プランに移行します。さくらのVPSが合わないと感じたら無料期間内に会員ページから解約しておきましょう。

またさくらのVPSはスケールアップにも対応しています。2GBプランを契約してからWindowsOSの設定そのままで4GBプランに変更することも可能です。(スケールアップのやり方・設定方法

CONTABO:月額17.48ドル(2,400円)/メモリ8GB

コストパフォーマンスを重視するなら海外VPSのCONTABOもおすすめ。メモリ8GBの大容量プランが月額17ドル(およそ2400円)で利用できます。

8GBプランの基本料金は月額8.49ドル、WindowsOSの利用料金が月額8.99ドルで、合わせて月額17.48ドルになります。後は初期設定料金が1回だけ8.49ドルが発生します。初期設定料金は3ヶ月や6ヶ月プランだと安くなり、12ヶ月プランだと無料になります。

またCONTABOはUbuntuOSも提供しており、こちらは無料で利用できます。WindowsOSの代わりに使えば月額利用料8.99ドルを節約できます。

筆者もCONTABOを使っており過去数年間は3ヶ月に1回の頻度でシャットダウンしていましたが、2023年あたりからは安定して稼働し続けています。

8GBの大容量プランが月額2,400円で使えるのは破格です。日本語非対応であることが気にならないなら、コストパフォーマンスに優れたCONTABOを使ってもいいでしょう。

VPSの設定方法・EA運用の始め方

ここからはVPSを契約した後のEA運用の始め方をまとめておきます。

STEP
VPSを契約する

まずはVPSの契約を済ませましょう。

容量プランは4GBがおすすめですが、スケールアップに対応しているVPSなら1GB・2GBプランから始めてもかまいません。

STEP
メールでIPアドレス・ユーザ名・ログインパスワードを確認する

VPSの契約を済ませると設定完了メールが届きます。

メールにはIPアドレス・ユーザ名・ログインパスワードが記載されています。これらの情報はVPSにログインするときに必要なので大切に保管しておきましょう。

うっかりメールを紛失したりログインパスワードを忘れてしまった場合は、VPSの会員ページにログインして確認するか、サポートデスクに問い合わせましょう。

STEP
ウィンドウズアクセサリー、あるいはRDPアプリからVPエスにログインする

ログインパスワードなどを確認したら、VPSにログインしましょう。VPSのログイン方法はOSによって2つに分けられます。

WindowsOSでログインする場合は「Windowsメニュー」から「Windows アクセサリ→リモートデスクトップ接続」を選択しログイン手続きをします。(WindowsOSのログイン方法

WindowsOS以外(スマホ・タブレット・MacOS)でログインする場合は、App StoreやGoogle playで純正RDPアプリ「Microsoft Remote Desktop」をダウンロードし、アプリ経由でログインしましょう。(MacOSのログイン方法

STEP
VPS内部でデスクトップ版MT4をインストールする

VPSのログインに成功したら、内部のウェブブラウザからデスクトップ版MT4をダウンロード・インストールします。

デスクトップ版MT4は保有口座のブローカーと同じものを選びましょう。例えばXMのMT4口座を使うなら、XMのデスクトップ版MT4をダウンロードしてください。

基本的にFXブローカーが提供しているデスクトップ版MT4は、対応しているブローカーの口座でしかログインできません。

STEP
MT4口座にログインして、EAをダウンロード・設定する

デスクトップ版MT4を起動したらMT4口座にログインします。口座のログインには口座アカウント番号とログインパスワードの2つが必要です。

口座のログインに成功したら、外部のEAをデスクトップ版MT4にダウンロード・展開して使えるようにしましょう。

MQL5のEAなら「ターミナルウィンドウ」の「マーケット」タブからダウンロードします。GogoJungle・LET’S REALのEAなら会員ページにログインしてからダウンロードし、MT4に展開してください。

ダウンロード・展開したEAはMT4の「ナビゲーター」ウインドウに表示されます。それを運用したいチャートの通貨ペアにドラッグ&ドロップすればEA運用を始められます。

これでEAの設定は完了です。ただVPSやOSの不具合によってMT4が停止することもあるので、最低でも週に1回は稼働をチェックするようにしましょう。

VPSに関するよくある質問

ここからはVPSに関するよくある質問とその回答まとめておきます。

VPSの容量プランのおすすめは?

容量プランは4GBがおすすめ。Windows Server(2016以降)はメモリ消費量が2.5GBと大きく、1 GB・2GBプランだとOSの動作が安定しにくいからです。

有料VPSのおすすめは?

WebARENA Indigoがおすすめ。容量4GBプランが月額3,000円と国内VPSの中では安く、ツイッターでの評判も悪くないからです。

VPSの稼働チェックはどれぐらいの頻度ですべき?

週に1回を目安にしましょう。ただ運用ロットが大きかったり、信用度の低いVPSを使っているなら毎日確認した方がいいかもしれません。

VPSのログイン方法は?

WindowsOSの場合は「Windowsアクセサリ→リモートデスクトップ接続」から、それ以外のデバイスの場合はRDPアプリ(Microsoft Remote Desktopなど)からログインします。

VPSにログインできない場合は?

VPSにログインするにはIPアドレス・ユーザ名・ログインパスワードを入力する必要があります。打ち間違いを防ぐためコピペ入力しましょう。

入力内容が正しいのにログインできない

お使いのRDPアプリに問題があるかもしれません。基本的には純正アプリ「Microsoft Remote Desktop」を使うようにしましょう。

無料でVPSを使うには?

さくらのVPSなら2週間の無料お試しが使えます。無期限で無料VPSを使いたいなら、XMの無料VPSサービスを使いましょう。(詳細はXM「プロモーション→無料VPSサービス」で確認可能)

使いたいEAがMT4の「ナビゲーター」に表示されない

「ナビゲーター」に表示されているのはMT4内部にあるEAだけです。MQL5のEAならストアから直接ダウンロード、GogoJungle・LET’S REALのEAなら会員ページからダウンロードしてMT4に展開してください。

練習用のおすすめ無料EAは?

無料配布EA「Grid Free」がおすすめ。ソースコードをメタエディターにコピペしてコンパイルすれば無料で使えますし、収益性・リスク耐性も無料EAの中では優秀な部類です。

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