GogoJungleは日本で展開しているEA販売プラットフォームです。販売EAのほとんどはフォワード運用成績が公開されており、バックテスト詐欺のリスクが低いのが大きなメリット。
それでもGogoJungle EAの90%以上は長期的に安定した利益が出せません。プロフィットファクターやリカバリーファクターなどの指標を参考にして、優秀なEAを探しましょう。
GogoJungleでおすすめの高収益EAはこちら。
- Hydrangea(仲値アノマリー):PF1.62/RR0.87(価格28,000円)
- Gotobi Teriyaki(仲値アノマリー):PF1.57/RR1.29(価格14,000円。無料版あり)
- gotobi(仲値アノマリー):PF2.03/RR1.52(価格25,000円)
- AMX USDJPY(月末アノマリー):PF2.00/RR1.39(価格19,800円)
中でもおすすめなのは、仲値アノマリーEAのHydrangea。テクニカル上優位な場面でエントリーするアノマリーEAで、長期的な収益が安定しやすいです。
GogoJungle EAの運用口座はAXIORYのナノスプレッド口座がおすすめ。スプレッド・約定力が優秀で、 会員ページもシンプルなデザインで使いやすいため、複数の口座を同時に管理しやすいです。
この記事ではGogoJungle EAの基礎知識、おすすめEAなどを紹介していきます。
GogoJungleの基礎知識
まずはGogoJungle EAの基礎知識から見てきます。
その1:価格相場は2〜3万円
GogoJungle EAの最大の特徴は、価格相場が2万円から3万円と安いこと。例えば収益性トップクラスのアノマリーEA「gotobi」は2万5000円で販売されています。
これがMQL5 EAだと、価格が10万円を超えることも珍しくありません。例えば高収益グリッドEAの「Waka Waka EA」は1,300ドル(19万円)、夜スキャEAの「Night Hunter Pro」だと1,500ドル(22万円)と非常に高額です。
EA自動売買では資金100万円/1.0ロットを月利3%で運用するのが一般的です。そのためEAの購入費用を3万円前後に抑えておけば、購入費用を1ヶ月で回収できます。
EAで1番怖いのは、高額EAをたくさん買いすぎて購入費用を回収できなくなること。5万円以上のEAをいくつも買うよりも、2万5000円の「gotobi」だけを買った方が購入費用を早く回収できます。
その2:リアル口座1つでしか運用できない
GogoJungle EAの最大のデメリットは、リアル口座1つでしか運用できないこと。
GogoJungleのEAはGogoJungleアカウントと紐付ける必要があるのですが、その紐付けが1口座でしか行えず、2つ以上の口座で同時運用できないのです。
どうしても2つ以上の口座で運用したい場合は、同じEAでもそれぞれ別のライセンス扱いになるため、2つ以上のEAを購入する必要があります。(GogoJungle EAのライセンス扱いについて)
またGogoJungle EAを今使っている口座から別の口座に切り替える場合は、GogoJungleの会員ページにログインし、口座切り替え手続き(Web認証リセット)をする必要があります。(口座切り替え方法を見る)
ブローカーの性能比較などで同じEAを別々の口座で使いたいなら、口座縛りのないMQL5のEAを購入するか、自分でEAを開発するかしましょう。
その3:無料デモ版をバックテストできない
GogoJungle EAは、MQL5 EAのように無料デモ版をダウンロードしてバックテストできません。
欲しい有料EAがあった場合、スプレッドや通貨ペア、検証期間などを任意の条件で設定できないわけですね。
GogoJungleでは開発者のバックテスト結果を見ることができますが、スプレッドが5〜10ポイント(0.5〜1.0pips)と狭めに設定されていることが多く、スプレッドの広いブローカーで運用すると利益を出せなくなることがあります。(XM・GemForexなど)
これはフォワード運用成績についても同様です。GogoJungleのフォワード運用はデモ口座で行っていることが多く、マイナススリッページなどが反映されないため、リアル口座で運用するとあまり利益が出せないことがあるのです。
特に利幅が狭いスキャ系EAだと、GogoJungleのバックテスト・フォワード運用成績は過大評価されがちです。購入前にはリアル口座での運用成績(REAL TRADE)や購入者のレビューなどもチェックしましょう。
優秀なEAの探し方・選定基準
GogoJungleで収益性の高いEAを探すときは、リカバリーファクターやプロフィットファクターなど客観性のある指標を基準にしましょう。(売れ筋ランキングは参考にならない)
高収益EAの選定基準はこちら。
- 過去1年間のリカバリーファクターが3.0〜5.0以上
- プロフィットファクターが1.5〜2.0以上
- リスクリワードが0.5〜1.0以上
- 期待利得が3.0pips相当以上
これらの条件をバランスよく満たしているGogoJungle EAは、以下の絞り込み検索から探すこともできます。
リカバリーファクターなどの専門用語が4つも並んだので、それぞれ軽く解説しておきます。
リカバリーファクター(過去1年間):3.0〜5.0以上
1つ目のリカバリーファクターは、純益を最大ドローダウンで割った数値です。この数値が高ければ高いほど、少ないリスク(ドローダウン)で大きなリターンを出していることになります。
例えばグリッド系EAは、収益性が優れている一方で最大ドローダウンも大きくなりやすいため、リカバリーファクターが1.0を下回ることも多いです。
目安としてリカバリーファクターは3.0を超えていれば合格点といったところですね。ただ2年以上固定ロットで運用すると過剰に高くなってしまうので、過去1年間のものを使うのが一般的です。
リカバリーファクターは特にグリッド系EAの運用リスクを測るときに使われます。リカバリーファクターが5.0以上のグリッドEAなら、最大ドローダウンも低く抑えられているため、長期運用にも適していると判断できます。
プロフィットファクター:1.5〜2.0以上
2つ目のプロフィットファクターは、総利益を総損失で割った数値のこと。この数値が高ければ高いほど、EAの収益性が高いことを意味します。
目安としては、1.5を超えていれば優秀、2.0以上なら非常に優秀といったところです。
EAによっては3.0や4.0を超えることもありますが、それは破綻していないだけのグリッド系EAか、スプレッドの広がり・マイナススリッページを考慮していないスキャ系EAであるケースが多いです。
リアル口座で1年以上運用を続けていると、かなり優秀なEAでもプロフィットファクターは1.5〜2.0に収まることが多いです。プロフィットファクターの高すぎるEAを見つけた時は、詐欺対策としてリアルフォワード運用成績も確認しましょう。
リスクリワード:0.5〜1.0以上
3つ目のリスクリワードは、平均利益を平均損失で割った数値のこと。この数値が高ければ高いほど、長期的に安定した利益を出しやすくなります。
例えばスキャ系・ブレイクアウト系のEAだとリスクリワードが0.5を下回ることが多いです。この手のEAは5〜10pipsの利益をコツコツ出しても、その後に50〜100pipsの大きな損失をドカンと出してしまうため、長期的な収益は悪くなりやすいです。
一方スイング系・アノマリー系だと、リスクリワードが1.0を超えることが多いです。この手のEAは50pips以上大きく負けることもありますが、100pips以上大きく勝つこともあるため、長期的な収益は良くなりやすいです。
EAを1年以上長期運用するなら、なるべくリスクリワードが1.0以上のEAを使いましょう。
期待利得(pips換算):3.0pips以上
期待利得とは、純益を取引回数で割った数値のこと。1回のトレードで期待できる利益を表します。
この数値が高ければ高いほど、スプレッド・マイナススリッページの影響を受けにくくなり、長期的に安定した利益を出しやすくなります。
目安としては、期待利得が3.0pips以上なら合格点ですね。
例えばこの記事で紹介している「gotobi」は期待利息が7.0pips、次に紹介する「GZ_RSI_multi_M5」も期待利息が5.0pipsと非常に高いです。
注意点として、期待利得は通貨単位で表示されるため、pips換算にするには運用ロットで割り算する必要があります。例えば期待利得が70ドルで、運用ロットが固定1ロットなら、pips換算の期待利得は7.0pipsとなります。
また期待利得は単一ポジションの固定ロットでしか計測できません。複利運用でバックテストをしていたり、ロットがコロコロ変わるマーチンゲールを使っていると、正確に計算できなくなります。
期待利得は単一ポジションの性能を測る上でもっとも重要な指標です。購入するEAで迷ったら、期待利得が1番高いEAを選びましょう。年単位で安定した利益を期待できます。
GogoJungleのおすすめEA(単一ポジションEAのみ)
ここからはお待ちかねGogoJungleのおすすめEAを見ていきます。
紹介するのはリスクの低い単一ポジションEAのみです。運用リスクの高いグリッド系EAは紹介しません。
Hydrangea(仲値アノマリー):PF1.62/価格28,000円
Hydrangeaは、アノマリートレードにテクニカルの要素を取り入れたEAです。
アノマリーEAは確かに安定した利益を出しやすいのですが、エントリー・決済は決まった時間に行われるため、テクニカルで不利なタイミングでもトレードしがちです。
例えばエントリー直前にドル円が急騰しているとその後はリバウンドで下落してしまうため、仲値・ゴトー日の要素があっても利幅を取れないことがあるのです。
それに対しHydrangeaは決まった時間にトレードせず、テクニカル要素でエントリーを判断するため、エントリー直前にドル円が急騰している場合はトレードしないこともあります。
またテイクプロフィット(利食い)もショートは20pipsと狭めに設定されているため、仲値直後の下落で利益を確保しやすいです。
アノマリーEAのデメリットはテクニカル要素を排除していてエントリー・決済に無駄が生じやすいことですが、Hydrangeaはそのデメリットをうまく克服しています。
あえてデメリットを挙げるとすれば、リスクリワードが1.0を下回っていることでしょうか。仲値後のショートがTP決済(20pips)なので、ドル円下落時でも収益が上ぶれしにくいのです。
HydrangeaはGogoJungle EAの中でも収益性・リスク耐性がトップクラスです。EA上級者でも愛用している人が多いため、200万円〜500万円以上の高額運用をするなら筆頭候補と言えます。
Gotobi Teriyaki(仲値アノマリー):PF1.57/価格14,000円
HydrangeaはGogoJungle EAなのでリアル口座1つでしか運用できません。他の口座でアノマリーEAを運用したいなら、有料版のGotobi Teriyakiを使いましょう。
有料版は無料版になかった機能がたくさん追加されており、カスタマイズ性が大幅に向上しています。
中でも注目すべき追加機能はこちら。
- 金曜日にも仲値トレードを行う
- トレード日ごとにロット倍率を変更できる
- 複利運用に対応
1番大きいのは金曜日トレードの追加。
仲値トレードはゴトー日の勝率が一番高いとされていますが、金曜日も週末決済の需要から仲値前にドル円が上がりやすくなります。収益を増やしたいなら金曜日にも仲値トレードを行いましょう。
また有料版ではトレード日ごとにロット倍率を変更できるようになっています。特に25日やゴトー日と金曜日が重なる日は仲値トレードの勝率が大幅にアップするため、アノマリートレードで大きく稼ぐチャンスです。
他にも複利運用が可能となっており、口座残高が増えるにつれて自動的にロットが増えるよう調整してくれます。ロット調整は手動でもできますが、設定ミスが生じやすくなるため自動調整の方が好ましいです。
有料版のGotobi Teriyakiは、無料版と比べて収益性・カスタマイズ性が大幅に改善されています。価格も14,000円と安いため、Hydrangea以外のアノマリーEAが欲しいなら有力候補になります。
gotobi(仲値アノマリー):PF2.03/価格25,000円
gotobiはゴトー日にドル円の仲値アノマリートレードを行うEAです。
トレードロジックは、ゴトー日の深夜0時(日本時間)にドル円を買い、仲値が発表される9時55分に決済するというシンプルなもの。
フォワード運用では買い注文だけですが、同じEAを「9時55分に売り」で設定することで、仲値直後のドル円下落を狙ったトレードも行えます。
損切り・利確も設定可能なので、損切りを30pipsにしたり、売り注文の利確を20pipsにしたりすることでトレードロジックをHydrangeaに似せることもできます。
価格も25,000円とGogoJungle EAの中では平均的ですが、ほぼ同じ機能を持つGotobi Teriyakiが14,000円なのと比べるとやや割高です。
gotobiには金曜日の仲値トレードやゴトー日ごとのロット倍率変更などの機能がないため、現状ではGotobi Teriyakiの下位互換と言わざるを得ません。
それでもgotobiは1年以上フォワード運用で安定した利益を出し続けているため、Hydrangea・Gotobi Teriyakiと並んで3つ目の仲値アノマリーEAが欲しいなら有力候補になります。
AMX USDJPY(月末アノマリー):PF2.00/価格19,800円
AMX USDJPYは、月末の決まった時間にトレードするドル円のアノマリーEAです。(月末アノマリーとは?)
月末は日本の輸出企業が決算のためにドルを円に交換するため、円不足から円高になりやすく、結果としてドル円チャートが下落しやすくなります。
AMX USDJPYのトレードロジックは、月末の日本時間9時から15時まではショート、日本時間15時から深夜0時まではロングのポジションを保有するシンプルなもの。
エントリー日時は決まっておらず、Hydrangeaのように一定条件を満たしたときにエントリーするものと思われます。
AMX USDJPYは過去10年間のプロフィットファクターは1.5前後と控えめですが、リスクリワードは1.2以上とかなり高く、長期的に安定した利益を出しやすいです。
価格も19,800円とGogoJungle EAの中では安い方なので、ポートフォリオを組むために仲値アノマリー以外のEAが欲しいなら有力候補になるでしょう。
EA運用におすすめの海外FXブローカー
EA運用で利益を安定させたいなら、海外FXブローカーにもこだわりましょう。
スプレッドの広いブローカーだと優秀なEAでも利益が出せなくなりますし、信頼性の低いブローカーを使うと利益没収・資金持ち逃げのリスクが高くなります。
ここからはEA運用におすすめの海外FXブローカーを見ていきます。
AXIORY:スプレッド・約定力が優秀。会員ページが使いやすい
資金100万円以上で本格的にEA運用するなら、まずはAXIORYがおすすめ。
スプレッド・約定力が優秀なため、EAを高ロット運用したり、1年以上長期運用したりしても、安定した利益を出しやすくなります。
特にナノスプレッド口座は、EURUSDのスプレッドが0.3pips、取引手数料も0.6pips相当、スリッページが往復平均-0.2pipsとなります。取引コストがトータル1.0pips前後に抑えられるなら、優秀と考えていいでしょう。
さらにAXIORYではリアル口座を最大10口座まで開設できます。そのためメイン口座でアノマリーEAを高ロット運用しつつ、サブ口座でグリッド系EAをハイリスク運用したり、cTrader口座で裁量トレードしたりもできます。
またAXIORYの会員ページ「MyAxiory」はデザインがシンプルで使いやすく、追加口座の開設も簡単で、EA初心者でも口座の管理がしやすくなっています。
AXIORYは取引コストの低さと全体的な使いやすさのバランスが良いため、資金100万円以上で本格的にEA運用をしたい人におすすめのブローカーです。
HotForex:bitwallet対応。ストラテジー運用で手数料を稼げる
AXIORYには十分信頼できる海外FXブローカーですが、それでも万が一破綻した時に備えて他の海外FXブローカーも併用しておきましょう。
AXIORYのリスク分散先としておすすめなのは、HotForexですね。
特にHotForexのゼロスプレッド口座も、スプレッド・約定力が優秀で、EA運用で安定した利益を出しやすくなります。特にスリッページが往復平均-0.1pipsと非常に狭く、取引コストの面ならAXIORYよりも上です。
HotForexのもう一つの特徴は、入出金がbitwalletに対応していること。そのため海外FXのアフィリエイト収入をそのまま運用することもできます。
さらにHotForexでは独自のコピートレードプラットフォームを展開しており、長期運用でフォロワーを獲得すれば、取引手数料を稼ぐこともできます。
HotForexのデメリットは、ゼロスプレッド口座が1つしか開設できないこと、MQL5シグナルが使えないこと、使っていない口座はすぐにアーカイブ(口座凍結)されてしまうことなどですね。
それでもHotForexは日本語サポートも迅速かつ丁寧で、海外FXブローカーとしての信頼性も高いため、AXIORYのリスク分散先としては十分におすすめだと判断できます。
Tradeview:スプレッド・約定力がトップクラス
EAの収益を最大化させたいなら、海外FXブローカーはTradeviewがおすすめ。
TradeviewのILC口座は、スプレッド・約定力・取引手数料がトップクラスに優秀で、AXIORY・HotForexよりもEA運用で利益を出しやすくなります。
具体的には取引手数料が1ロット往復5ドル(0.5pips相当)と非常に低く、さらにスリッページも往復平均−0.1pips相当とかなり低め。
実際私も夜スキャEA「Night Hunter Pro」を複数ブローカーで運用した時、AXIORY・外為ファイネストでは利益が出せなかった場面でも、TradeviewのILC口座だけは利益を出せたことがありました。特に利幅の狭いスキャ系EAと相性がいいです。
Tradeviewのデメリットは、レバレッジが200倍と低めなこと、0.1ロット以下の取引ができないこと、会員ページが口座単位ログインで使いにくいこと、国内銀行送金が使えないことなどですね。レバレッジ・ロットの制限があり、グリッド系EAのハイリスク運用には向いていません。
また口座開設時の入力項目が非常に多く、EA初心者だと口座開設のハードルが高め。それでも取引コストの低さはトップクラスなので、長期運用すればそれに見合うメリットが得られるはずです。
スキャ系EAを運用したり、10ロット以上の特大ロットでEA運用をするなら、取引コストが非常に低いTradeviewのILC口座は最適解となります。
EA運用におすすめのVPS(仮想専用サーバー)
EAを運用するなら、VPSも契約しておきましょう。
VPS(仮想専用サーバー)とは、オンラインでレンタルできるパソコン環境のこと。24時間EAを運用し続けるなら必須のサービスです。
月額有料VPSのおすすめはこちら。
- WebARENA Indigo:国内最安値クラス(2GB/1,500円/スケールアップ不可)
- さくらのVPS:2週間の無料お試しあり(2GB/2,200円/スケールアップ可能)
- Chocoping:FX用の海外VPS(2GB/2,300円相当)
コストパフォーマンスを重視するなら、「WebARENA Indigo」がおすすめ。2GBのプランが月額1,500円と国内最安値クラスで利用できます。
ただしスケールアップに対応しておらず、一度プランを決めてしまうとメモリの容量を増やせません。
プラン変更の予定があるなら、第2候補として「さくらのVPS」がおすすめ。
こちらはスケールアップに対応しており、例えば2GBプランを契約した後に4GBのプランに変更することもできます。(メモリの少ないプランへの変更はできない)
3つ目の「Chocoping」は海外VPSです。データセンターがロンドンやニューヨークにあるため、海外FXブローカーとのサーバー距離が近くなり、レイテンシー(約定遅延)が生じにくくなります。
特にスキャ系EAは注文が数秒遅れるだけでも損失につながることがあるため、レイテンシーが生じにくい海外VPSを使った方がいいですね。
したがってコストパフォーマンスを重視するならWebARENA Indigo、プラン変更の予定があるならさくらのVPS、スキャ系EAと併用するならChocopingを使うといいでしょう。
EAのおすすめ運用方法
ここからはEAのおすすめ運用方法を見ていきます。
その1:資金100万円/1.0ロット運用を目安にする
EA運用で大きな収益を得たいなら、まずは運用ロットをできるだけ大きくすること。運用ロットが10倍になれば収益も10倍になり、EAの購入費用を早く回収できます。
運用金額・運用ロットの目安は、資金100万円あたり1.0ロットですね。EAの運用利回り目安は月利3%なので、これで毎月3万円稼げる計算になります。
ただこれは単一ポジションのアノマリーEAの場合であって、グリッド系・スイング系EAだと資金100万円あたり0.1ロットを基準にすることが多いです。
逆にEAを10万円前後で運用するのはおすすめしません。資金10万円/0.1ロットで月利3%の運用をしても毎月3,000円しか稼げず、EAの購入費用を回収するのに1年近くかかってしまうからです。
運用金額が1,000万円・運用ロットが10ロットなら、同じ運用方法で毎月30万円稼げる計算になります。トレードの自動化でサラリーマンと同じくらいの月収が得られるのが夢がありますね。
EA運用では運用ロットが大きいほど収益も大きくなります。EA運用で安定して勝てるようになったら、運用ロットをどんどん増やしていきましょう。
その2:異なるトレードロジックでリスク分散する
EA運用で最大ドローダウンを小さくしたいなら、異なるトレードロジックのEAを同時運用をしてリスク分散しましょう。
例えばアノマリーEAの「gotobi」は資金100万円・1.0ロットで運用すると、長期的に24%のドローダウンを出してしまいます。これをスイングEA「GZ_RSI_multi_M5」と同時運用し、運用金額に対する運用ロットを半分にすることで、その時のドローダウンを12%にまで減らせる計算になります。
もちろん「GZ_RSI_multi_M5」が不調なときもありますが、そのときは「gotobi」が安定した利益を出しており、ポートフォリオ全体のドローダウンを最小限に抑えられます。
逆にgotobiのリスク分散として、他のアノマリー系EAを運用するのはおすすめしません。gotobiが不調な時は仲値が機能していないため、他のアノマリーEAで損失をカバーできないからです。
このように異なるトレードロジックのEAでポートフォリオを組むことで、1つのEAが不調でも他のEAが収益面をカバーしてくれるようになります。
ポートフォリオを組みたい人向けに、トレードロジックごとの高コスパEAも紹介しておきます。
- アノマリーEA:gotobi・Hydrangea・Gotobi Teriyaki(無料版ソースコード)
- スイングEA:GZ_RSI_multi_M5・RECOBA Triple Swing M5
- グリッドEA:天狗 -てんぐ- AUD/JPY-ALL-・Tender・Turn Up EA
EAを同時運用する場合、固定ロットなら1つの口座で複数のEAをまとめて運用してもかまいません。複利機能を使うなら、複数の口座に分けて運用した方がいいでしょう。
その3:初心者はグリッド系EAを運用しないこと
グリッド系EA(ナンピン・マーチンゲール・ピラミッディング)は平常時の収益性が優れており、GogoJungle EAの収益ランキングでも上位を占めていることが多いです。
ただ以下の理由から、初心者にはグリッド系EAはおすすめしません。
- 強いトレンド(300pips以上)で破綻しやすい
- 過去10年以上のバックテストは参考にならない
グリッド系EAの最大のデメリットは、強いトレンド相場が発生すると破綻しやすくなること。
逆張りポジションを複数持つため、価格が保有ポジションから300pips以上逆行すると、ドローダウンが50%〜60%を超えたり、口座が破綻してしまうこともあります。
またグリッド系EAのバックテストはあまり信用できません。
EAは過去5〜10年以上のバックテストで破綻しないようロット調整されていることが多いですが、ここ最近は為替の変動が激しくなっており、ドローダウンを更新しやすくなっているからです。
例えばドル円(USDJPY)は2022年10月の為替介入で500pips以上変動していますし、ポンドドル(GBPUSD)は2022年9月に1,000pips以上の下落しています。よほどリスク耐性に優れたグリッドEAでない限り、この特大トレンドには耐えられないでしょう。
グリッド系EAは短期で一気に稼ぐ分には問題ありませんが、長期運用だと特大トレンドによる破綻リスクが高くなります。リスク管理がシビアなので、EA初心者にはおすすめしません。
グリッド系EAを使うときは、ゼロカット覚悟のハイリスク運用で短期決戦にするか、長期運用するにしても最大DD10%前後になるような極小ロットにしておくべきです。
GogoJungleでグリッド系EAを使うなら、有料EA「天狗 -てんぐ- AUD/JPY-ALL-・Tender・Turn Up EA」などがリスク耐性に優れていておすすめです。
まとめ:長期運用なら「Hydrangea」がおすすめ
ここまでGogoJungle EAの基礎知識、おすすめEAを解説してきました。
GogoJungleのおすすめEAはこちら。
- Hydrangea(仲値アノマリー):PF1.62/RR0.87(価格28,000円)
- Gotobi Teriyaki(仲値アノマリー):PF1.57/RR1.29(価格14,000円。無料版あり)
- gotobi(仲値アノマリー):PF2.03/RR1.52(価格25,000円)
- AMX USDJPY(月末アノマリー):PF2.00/RR1.39(価格19,800円)
中でもおすすめなのは、仲値アノマリーEAのHydrangea。テクニカル上優位な場面でエントリーするアノマリーEAで、長期的な収益が安定しやすいです。
もっと安く済ませたいなら価格14,000円と安価な「Gotobi Teriyaki」、リスク分散するなら月末アノマリーの「AMX USDJPY」もおすすめです。
GogoJungle EAの運用口座はAXIORYのナノスプレッド口座がおすすめ。スプレッド・取引手数料・約定力が優秀な上に、リアル口座を最大10口座まで作れるため、複数口座の同時運用にも向いています。
他の海外FXブローカーにも資金分散させたいなら、HotForexのゼロスプレッド口座・TradeviewのILC口座もおすすめ。どちらもスプレッド・取引手数料・約定力が優秀なので、1年以上の長期運用、あるいは2.0ロット以上の大ロット運用にも向いています。