裁量トレードに慣れてきたら、取引プラットフォームをメタトレーダー(MT4・MT5)からcTraderに切り替えましょう。
cTraderは高性能なFX向けのプラットフォームで、便利な機能が多く、トレード効率をアップしてくれます。
便利機能の一例はこちら。
- 注文時に自動で指値・逆指値の設定ができる
- チャートの表示時間を日本時間に変更できる
- チャートの横に経済指標を表示できる(しかも日本時間)
- MacOSやChromeブラウザに対応している
メタトレーダーに不便を感じているトレーダーは、ぜひcTraderに切り替えましょう。トレード効率が大きく向上します。
cTraderのダウンロードやログインは、AXIORYの「cTraderページ」から行えます。
この記事ではcTraderのメリットやデメリット、cTrader対応業者などについて解説していきます。
- cTraderのメリット
- メリット1、注文時に逆指値・指値を自動設定できる
- メリット2、チャートの表示時間を日本時間に設定できる(UTC+9)
- メリット3、cTrader内部で経済指標を確認できる(しかも日本時間)
- メリット4、コピートレードで優秀なトレーダーにトレードを委託できる
- メリット5、Mac OS・Chromeブラウザでも利用可能
- メリット6、過去の注文ポイントを表示でき、トレードの復習がしやすい
- メリット7、パソコン版なら、時間足の切り替えが超スムーズ
- メリット8、ドラッグ操作でチャート内のpipsを計測できる
- メリット9、夜間の目に優しい「ダークモード」対応
- メリット10、チャートの拡大・縮小がしやすい
- メリット11、オブジェクトの管理がしやすい
- cTraderのデメリット
- cTraderにおすすめの海外FX業者
- まとめ:裁量トレードなら、cTraderは超おすすめ
cTraderのメリット
ここからはcTraderのメリットを紹介します。
メリット1、注文時に逆指値・指値を自動設定できる
cTraderの最大のメリットは、注文時に逆指値・指値を自動設定できること。これにより損切りや利確を自動で行えるようになります。
例えばcTraderで注文を入れた時に、逆指値の20 pips、指値を40 pipsに設定したとしましょう。
値動きの予想が外れて損失が大きくなっても、20 pipsで損切りしてくれますし、含み益も40 pipsになれば自動で利確してくれます。
そのため仕事や家事で忙しくて、チャートを見る時間がない人でも、注文入れておけば自動で損切り・利確をできるわけです。
この機能はデスクトップ版やウェブブラウザ版のcTraderだけでなく、アプリ版のcTraderでも利用できます。
仕事で忙しい兼業トレーダーは、ぜひcTraderの自動機能を活用しましょう。
メリット2、チャートの表示時間を日本時間に設定できる(UTC+9)
cTraderではチャートの表示時間を日本時間に変更できます。その場合は標準時間を「UTC+9」に設定しましょう。
チャートを日本時間で表示できれば、1時間前・1日前の値動きもわかりやすくなり、チャートの分析もしやすくなります。
チャートが大きく動いたり、ボラティリティが低くなったりする時間帯を把握しておけば、トレードを優位に進めやすくなります。
なおMT4・MT5で同じ機能を使うには、専用のインディケーターが必要で、しかもブラウザ版やスマホアプリ版では使えません。
チャートの日本時間表示にこだわるなら、cTraderに切り替えましょう。
メリット3、cTrader内部で経済指標を確認できる(しかも日本時間)
cTraderではチャートの横に経済指標を表示できます。
インパクトの大きい経済指標が起こる前にポジションを解消しておけば、大きな損失を抱えるリスクも軽減できます。
またcTraderで表示される経済指標は、日本時間にも変更できます。経済指標の時差を計算する手間を省けるのは助かります。
さらに表示される経済指標は、通貨ペアを切り替えれば、対応した経済指標に自動で切り替わります。必要のない経済指標はシャットアウトできるため、チャート分析に集中しやすくなるでしょう。
経済指標を確認しながら裁量トレードするなら、cTraderは相性がいいプラットフォームです。
メリット4、コピートレードで優秀なトレーダーにトレードを委託できる
cTraderはデスクトップ版・ウェブブラウザ版に「cTraderコピー」という機能があります。
この機能ではcTraderでコピートレードができ、他のストラテジープロバイダーにトレードを委託できます。
cTraderコピーのメリットは以下の通り。
- 完全放置でトレードをしてくれる
- 他のストラテジーに委託できるため、リスク分散になる
- EA自動売買よりも利益率が高い(月利20%〜30%。EAは5%〜10%)
- EA自動売買と違って、初期費用がかからない(EAは1つ2〜3万円)
- VPS(仮想専用サーバー)を契約する必要がない
- 1口座で複数のストラテジーをフォローできる(HotForexは不可)
優秀なストラテジーをフォローすれば、自力でトレードをしなくても、自動で利益を出してくれるようになります。
またEA自動売買と違って、2万円〜3万円のEAを買ったり、月額2,000〜3,000円のVPSを契約したりする必要がないため、トータルの利益も大きくなります。
トレードを自動化させたいなら、cTraderコピーはかなりおすすめ。
ただしAXIORYはcTraderコピーを利用できません。代わりにTradeviewのcTraderを使いましょう。
cTraderコピーの始め方は、こちらの記事で詳しくまとめています。
メリット5、Mac OS・Chromeブラウザでも利用可能
cTraderはウェブブラウザ版ならmacOSでも利用できます。もちろんChromeブラウザにも対応。
FXのソフトは古いものが多く、デスクトップ版のMT4・MT5も基本的にはWindowsOSにしか対応していません。
WineやPlayOnMacなどの仮想環境ソフトを使えばMacOSでもメタトレーダーを起動できますが、動作が不安定になるためおすすめしません。
それに対してcTraderなら、MacOSユーザーであっても問題なくFXトレードができるわけですね。
MT4・MT5などのメタトレーダーは、基本的にWindowsOSで動かすことが前提となっています。MacOSでFXトレードをしたいなら、ブラウザ版のcTraderを使いましょう。
メリット6、過去の注文ポイントを表示でき、トレードの復習がしやすい
cTraderでは過去の注文・決済ポイントをチャート上に表示できます。
この機能を使うことで、過去のトレードを簡単に確認できるようになり、トレードの勉強や復習がしやすくなります。
例えば5分足のチャートだとベストなタイミングでも、1時間足だと不利なタイミングだった、ということはよくあります。
この注文・決済ポイントは、時間足を切り替えても表示できるため、マルチタイムフレーム分析を実践するのにもぴったり。
過去のトレードを参照して、トレードの腕を本格的に磨きたいなら、cTraderはおすすめです。
メリット7、パソコン版なら、時間足の切り替えが超スムーズ
デスクトップ版・ウェブブラウザ版のcTraderでは、キーボードの「上下キー」を押すことで、時間足をすぐに切り替えられます。
例えばお気に入りの時間を「5分足、1時間後、4時間足」の3つに設定すれば、上下ボタンを押すたびに、これら3つをすぐに切り替えられるのです。
FXの裁量トレードでは、1つのチャートを複数の時間足で分析する「マルチタイムフレーム分析」が重要となります。
時間足の切り替えが瞬時に行えれば、マルチタイムフレーム分析も楽になり、チャートの効率もアップします。
裁量トレードでマルチタイムフレーム分析をするなら、時間足の切り替えがスムーズなcTraderは相性がいいです。
メリット8、ドラッグ操作でチャート内のpipsを計測できる
cTraderでは、チャート内をドラッグすることで指定範囲のpipsを計測できます。
この機能を使うことで、利確目標までの獲得 pipsを計算しやすくなるわけですね。
例えば「レンジ幅が100 pipsなら、利確目標は50 pipsにしよう」もしくは「直近の高値まであと30 pipsだから、利確目標の30 pipsに指値を置いておこう」といった感じですね。
他にもチャートのボラティリティも計測することもでき、ボラティリティが高い5分足チャートでサクッと稼ぐことも可能です。
このようにcTraderでチャートをpips単位で計測することで、トレードの戦術が大幅に広がるわけです。
メリット9、夜間の目に優しい「ダークモード」対応
cTraderの取引画面は、夜間の目に優しい「ダークモード」に切り替えられます。
ダークモードの画面はこんな感じ。
ダークモードに切り替えて、画面全体を黒背景にしておけば、目の負担が少なくなります。
特に仕事で忙しい兼業トレーダーだと、夜にトレードすることも多いため、ダークモードは重宝する機能でしょう。
夜間にトレードするなら、cTraderのダークモードはおすすめです。
メリット10、チャートの拡大・縮小がしやすい
デスクトップ版のcTraderでは、キーボードの「+・ーボタン」を押すことで、チャートを拡大や縮小できます。
チャートを俯瞰的に見たいときは「ーボタン」で縮小。
チャートを詳細に見たいときは「+ボタン」で拡大します。
チャートの拡大・縮小機能はメタトレーダーにもありますが、cTraderの場合はボタン1つで行えるのが魅力的です。
地味な機能ですが、裁量でデイトレードやスキャルピングトレードをする人なら重宝するでしょう。
メリット11、オブジェクトの管理がしやすい
cTraderではチャート上のオブジェクトも直感的に管理できます。
オブジェクトとは、チャート上に表示できる線や図形のこと。代表的なのは、水平ラインやトレンドラインですね。
例えば水平ラインはレンジ相場でレジサポラインを引くときに使いますし、トレンドラインはトレンド相場で押し目を確認するときに使われます。
cTraderならアイコンをクリックするだけで直感的にラインを引けますし、その後も「Deleteボタン」を押すだけで簡単に削除できます。
チャート分析でオブジェクトをよく使うなら、cTraderは相性がいいです。
cTraderのデメリット
ここからはcTraderのデメリットを見ていきます。
デメリット1、対応している海外FX業者が少ない
cTraderの最大のデメリットは、対応している海外FX業者が少ないこと。
中でも手数料が低くて、日本語に対応しているのは以下の2つだけです。
おすすめはAXIORY。口座開設が簡単で、会員ページも使いやすく、リアル口座も10口座開設できるため、日本人利用者でも使いやすいです。
逆にTradeviewは口座開設のハードルが高く、会員ページも使いにくいため、上級者向け。ただcTraderコピーの機能をフルに使えます。
まずはAXIORYでcTraderの使い勝手を試して、cTraderでコピートレードをするならTradeviewに切り替えるのが現実的ですね。
デメリット2、日本語の情報が少ない
cTraderはまだ歴史の浅く、ウェブサイト上でも日本語の情報は少ないです。
cTraderの操作に関してわからないことがあり、検索エンジンで情報を探しても、満足な情報が得られないこともあります。
海外FXに慣れていない人は、日本語の情報が多いメタトレーダー(MT4・MT5)を使った方が良いでしょう。
メタトレーダーなら日本人利用者も多いため、わからないことがあっても検索すれば、十分な情報が得られるはずです。
cTraderは中級者以上向けの取引プラットフォームと言えますね。
デメリット3、自動売買プログラム(cBot)の環境が弱い
cTraderも自動売買に対応しており、その場合は「cBot」という自動売買プログラムを使います。メタトレーダーの「EA」と互換性はありません。
ただcBotにはGogoJungleのような販売プラットフォームがなく、優秀なボットを入手しにくいのが現状です。
cBotsは、cTrader公式サイトの「cBotsページ」でダウンロードできます。半分以上が無料なので、お試しで使ってみると良いでしょう。
これらのcBotsにはバックテストやフォワードテストなどの成績が記載されておりません。収益性が担保されていないので、まずはデモ口座で運用しましょう。
cTraderのcBotsを作りたいなら、これらの記事が参考になります。
cTraderの自動売買環境はまだ整っていません。自動売買で本格的に稼ぎたいなら、GogoJungleで収益性の高いEAを買う方が現実的でしょう。
GogoJungleでおすすめのEAなどは、こちらの記事で詳しくまとめています。
デメリット4、外部のカスタムインディケーターも少ない
cTraderではサードパーティー製のインジケーターが非常に少なく、MQL5やGogoJungleのような販売プラットフォームもありません。
ただcTraderが高機能で、必要な機能はほとんど揃っているため、外部のカスタムインディケーターを入れる必要性は少ないはずです。
逆に何か特殊なトレード手法で、特殊なインジケーターが必要なら、マニアックな需要にも対応しているメタトレーダー(MT4・MT5)の方がおすすめ。
デメリット5、デバイスによっては起動が遅くなる
cTraderは高機能であるため、性能の低いデバイスだと、動作が遅くなりがちです。
例えば私の使っている2016年のMacBookだと、ウェブブラウザ版cTraderの起動に10秒ぐらいかかります。
そして私の使っているスマホ「HUAWEI P30 Lite」だと、アプリ版cTraderの起動に5秒かかります。
特にデスクトップ版cTraderは機能が多いため、スペックの高いパソコンでないと起動が遅くなりがちです。
古いスマホやパソコンを使っているなら、データの容量が少ないメタトレーダー(MT4・MT5)の方が動作が軽くなるはずです。
cTraderを使うなら、スペックの高いスマホやパソコンを用意しておきましょう。
cTraderにおすすめの海外FX業者
ここからはcTraderにおすすめの海外FX業者をまとめておきます。
AXIORY:口座開設が簡単で、ウェブサイトも使いやすい
cTraderが初めてなら、まずはAXIORYがおすすめ。
ウェブサイトが日本語に対応しており、口座開設も簡単で、手軽にcTraderでのトレードを始められます。
また会員ページも使いやすく、リアル口座は10口座開設できるため、複数口座でトレードの実験がしたい人とも相性が良いです。
デメリットは、cTraderコピーが使えないこと。cTraderのコピートレード機能を使うなら、TradeviewのcTraderを使う必要があります。
cTraderコピーが使えないことを除けば、AXIORYは優秀な海外FX業者です。
詳しくはAXIORY公式サイトをご覧ください。
Tradeview:取引手数料が低く、cTraderコピー対応
cTraderでコピートレードをするなら、Tradeviewがおすすめ。
cTraderが使えるブローカーの中でも、cTraderコピーが使える海外FX業者は限られますが、TradeviewならcTraderコピーの機能をフルに使えます。
cTrader利用者は優秀なトレーダーが多く、コピートレードをすれば優秀なトレーダーのトレードを真似することができます。
Tradeviewのデメリットは、ウェブサイトや会員ページが使いにくいこと、そして日本語の情報が少ないこと。
まずはAXIORYのcTraderに慣れて、それからTradeviewのcTraderに移行しましょう。
詳しくはTradeview公式サイトをご覧ください。
まとめ:裁量トレードなら、cTraderは超おすすめ
ここまでcTraderのメリットやデメリットについてわかりやすく解説してきました。
概要は以下の通り。
- cTraderを使えば、裁量トレードの効率がアップする
- cTraderが使える主要ブローカーは、AXIORYとTradeview
- 自動売買プログラムの「cBots」は、まだおすすめできない
- cTraderコピーはAXIORYだと使えず、Tradeviewは使える
cTraderは本当に便利なFX取引プラットフォームで、メタトレーダーから移行すると、使い勝手の良さに驚くはずです。
本格的に裁量トレードするなら、ぜひcTraderに切り替えましょう。
そしてcTraderを初めて使うなら、まずはAXIORYがおすすめ。ウェブサイトが日本語に対応しており、口座開設も簡単で、利用ハードルが低いです。
ただしAXIORYでは、cTraderコピーが使えません。cTraderでコピートレードをするなら、TradeviewのcTraderに切り替えましょう。