XM KIWAMI(極み)口座は、最近新しくできた取引コストの低い口座タイプです。
2種類の入金ボーナスとロイヤルティプログラムが使えない代わりに、Zero口座以上の低いスプレッド+スワップフリーを提供しており、スイングトレード・グリッドEAで利益を出しやすくなっています。
さらに最大レバレッジも1000倍と非常に高いため、資金10,000ドル/5.0ロットの高ロット運用をしても証拠金維持率が圧迫されにくくなり、ロスカットのリスクも軽減できます。
資金100万円以上で裁量トレードをしたり、ポジション保有期間の長いグリッドEAを運用したりするなら、低スプレッド+スワップフリーなKIWAMI口座は最適解と言っていいでしょう。
この記事ではKIWAMI口座の特徴や利用上の注意点について解説していきます。
KIWAMI口座の詳細は、XMの「口座タイプ一覧」でも確認できます。
XM KIWAMI(極み)口座の特徴
まずはKIWAMI口座の特徴を見ていきます。
トータルの取引コストが低い
KIWAMI口座の最大の特徴は、トータルの取引コストが非常に低いこと。スプレッド自体が狭い上に、取引手数料(外付け手数料)も発生しないためです。
KIWAMI口座の取引コストを他の口座タイプと比較してみましょう。(マイクロ口座はスタンダード口座と同じなので省略)
USDJPY | XAUUSD | GBPJPY | |
KIWAMI口座 | 0.7pips | 15pips | 1.4pips |
Zero口座 | 実質1.1pips | 20pips | 実質2.2pips |
スタンダード口座 | 1.6pips | 35pips | 3.6pips |
KIWAMI口座の取引コストはZero口座よりも3割ほど低く、スタンダード口座の半分以下となります。なおZero口座は「表記スプレッド+取引手数料1.0pips」で計算しています。
特にKIWAMI口座とスタンダード口座では、USDJPYのスプレッドが1.0pipsの差があります。たった1.0pipsと思われるかもしれませんが、運用ロットが1.0ロットだと取引コストは1,000円相当に、取引回数が100回になれば10万円に膨れ上がります。
運用ロットが大きいほど、そして取引回数が多いほど、取引コストの節約効果は高くなります。XMの運用金額が100万円以上かつ運用ロットが1.0ロット以上なら、KIWAMI口座を優先して使いましょう。
KIWAMI口座の取引コストは、XMの「口座タイプ一覧」でも確認できます。
スワップポイントが発生しない(スワップフリー)
KIWAMI口座の2つ目の大きな特徴は、スワップフリーであること。ポジションを深夜帯に持ち越してもスワップポイントが発生しません。ポジション保有期間が長いスイングトレードやグリッドEAでの取引コストを節約できます。
スワップフリー口座ではマイナスのスワップポイントを節約できる反面、プラスのスワップポイントを獲得できなくなります。ただ海外FXブローカーでは基本的にマイナスのスワップポイントの方が高めなため、売買方向を固定していない限りはスワップフリー口座の方が期待値が高いです。
スワップポイントのコストはピップス換算だと1日あたり1.0pips前後になります。1日だけなら大したことはないのですが、ポジションの保有期間が1週間以上になると10pips以上になることもあります。
運用ロットが大きいほど、ポジションの保有期間が長いほど、スワップポイントのコストは大きくなります。スイングトレードやグリッドEAを使うなら、スワップフリーのKIWAMI口座で運用コストを抑えるようにしましょう。
KIWAMI口座のスワップフリーは、XMの「口座タイプ一覧」でも確認できます。
2種類の入金ボーナス・ロイヤルティプログラムは使えない
KIWAMI口座の主要なデメリットは、2種類の入金ボーナスとロイヤルティプログラムが使えないこと。
2種類の入金ボーナスとは、500ドルの100%入金ボーナスと10,000ドルの20%入金ボーナスのことですね。13,000円の新規口座開設ボーナスならKIWAMI口座でも利用できます。
ロイヤルティプログラムとは、XMで取引をすることにポイントがもらえる制度のこと。得られたポイントはトレードの証拠金に使えるボーナスと交換できます。
特に2種類の入金ボーナスが使えないのが痛いですね。海外FXの入金ボーナスは資金の少ない海外FX初心者にとっては強力な武器になります。それが使えないKIWAMI口座でまとまった利益を出すなら、運用金額は100万円以上は欲しいですね。
海外FX初心者の方はまず入金ボーナスの使えるスタンダード口座にて10万円から30万円で軽く運用し、慣れてきたら取引コストのKIWAMI口座で100万円以上の運用をするといいでしょう。
ボーナス・ロイヤルティプログラムの詳細は、XMの「プロモーション」でも確認できます。
最大レバレッジは1,000倍と高い
KIWAMI口座の最大レバレッジは1000倍と非常に高いです。そのため運用ロット・含み損が大きくなりやすい高ロットスイングトレード・マーチンゲールEAの運用と相性がいいです。
レバレッジが高ければ高いほど、運用ロットあたりの必要証拠金が少なくなります。結果として含み損が大きくなっても証拠金維持率が圧迫されにくくなり、ロスカットのリスクも軽減できます。
XMの口座タイプにはスタンダード口座・Zero口座もありますが、スタンダード口座はスプレッドが広いですし、Zero口座はレバレッジが500倍と低いため資本効率が落ちてしまいます。
当サイトのおすすめ口座としてAXIORYのナノ口座・TradeviewのILC口座も紹介していますが、こちらは最大レバレッジが400倍なのでKIWAMI口座より必要証拠金が2.5倍高くなります。
最大レバレッジ | 1ロットの必要証拠金 | |
XM KIWAMI口座 | 1000倍 | 13,000円 |
AXIORY ナノ口座 | 400倍 | 32,000円 |
Tradeview ILC口座 | 400倍 | 32,000円 |
cTraderで裁量トレードをしたいならAXIORY・Tradeviewを使うべきでしょう。ただプラットフォームがMT4でも構わないなら、レバレッジ1000倍のKIWAMI口座を使ったほうが資本効率が高くなります。
FXではレバレッジが高ければ高いほど、少ない資金で大きなロットを回せるようになります。運用額100万円で大きな利益を狙うなら、レバレッジの高いKIWAMI口座を使った方がいいでしょう。
KIWAMI口座の1000倍レバレッジは、XMの「口座タイプ一覧」でも確認できます。
通貨ペアシンボルにサフィックスの「#」がつく(USDJPY#など)
KIWAMI口座では通貨ペアシンボルの末尾にサフィックスの「#」がつきます。例えばUSDJPYの通貨ペアなら、KIWAMI口座では「USDJPY#」と表記されます。
スタンダード口座以外では以下のように通貨ペアシンボルの末尾にサフィックスがつきます。
通貨ペアシンボルの例 | |
スタンダード口座 | USDJPY |
マイクロ口座 | USDJPYmicro |
Zero口座 | USDJPY. |
KIWAMI口座 | USDJPY# |
デスクトップ版MT4でトレードをするときは通貨ペアシンボルに気をつけましょう。デフォルトで設定されているUSDJPY・EURUSDなどのチャートだとKIWAMI口座では取引できません。
その場合はデスクトップ版MT4の「新規チャート」あるいは「気配値表示」から対応する通貨ペアシンボルを設定する必要があります。
海外FX初心者の方、あるいは急いでデスクトップ版MT4の設定をした場合などは、通貨ペアシンボルのサフィックスを見落としてしまうケースがあります。KIWAMI口座で取引できない場合は、USDJPY#などのチャートを設定できているか確認しましょう。
KIWAMI口座の通貨ペアシンボルは、XMの「取引→取引商品→FX取引」でも確認できます。
MT5のデモ口座は開設できない(MT4口座は可能)
KIWAMI口座の小さなデメリットとして、MT5のデモ口座を開設できないことが挙げられます。
XMでMT5のデモ口座を開設したいなら、スタンダード口座かZero口座を選びましょう。MT4のデモ口座であればKIWAMI口座でも開設できます。
海外FXのデモ口座を開設するなら、XMはおすすめの部類に入ります。開設するにあたって本会員登録が必要なく、入力項目も少ないからです。日足スイングトレードや無料EA・有料EAの練習台が欲しいなら、KIWAMI口座のMT4デモ口座から試してみましょう。
XMデモ口座の注意点は、デモ口座の最大開設数は5つであること、最終ログインから90日間以上経過すると消滅すること、残高を調整するにはサポートデスクに問い合わせる必要があることですね。
デモ口座の詳細・仕様は、XMの「デモ口座開設ページ」でも確認できます。
XM KIWAMI(極み)口座と他の口座タイプを比較
ここからはXM KIWAMI口座を他の口座タイプと比較していきます。
XM KIWAMI(極み)口座とスタンダード口座を比較
スタンダード口座は入金ボーナスとロイヤルティプログラムが使えるXMの代表的な口座タイプです。
KIWAMI口座とスタンダード口座の違いはこちら。
KIWAMI口座 | スタンダード口座 | |
2種入金ボーナス | なし | あり |
ロイヤルティプログラム | なし | あり |
USDJPYスプレッド | 0.7pips | 1.6pips |
スワップポイント | なし | あり |
取引手数料 | なし | なし |
最大レバレッジ | 1000倍 | 1000倍 |
通貨ペアシンボル例 | USDJPY# | USDJPY |
両者の違いで1番大きいのは、2種入金ボーナスとロイヤルティプログラムの有無ですね。KIWAMI口座はどちらも使えないのに対し、スタンダード口座はどちらも利用できます。
2種入金ボーナスとは、500ドルの100%入金ボーナスと10,000ドルの20%入金ボーナスのこと。資金10万円から30万円でトレードをするなら、ボーナスで証拠金を増やした方が資本効率は良くなります。
次に大きな違いはスプレッドですね。特にKIWAMI口座だとUSDJPYのスプレッドはスタンダード口座の半分以下です。運用ロットが大きい、あるいは取引回数が多いなら、KIWAMI口座を使った方がいいです。
あとKIWAMI口座では通貨ペアシンボルの末尾に「#」がつきます。デスクトップ版MT4でデフォルト設定されているUSDJPY・EURUSDチャートだと取引できないため、USDJPY#・EURUSD#のチャートに設定し直しましょう。
したがって資金10万円から30万円でトレードするならスタンダード口座、資金100万円以上でトレードするならKIWAMI口座がおすすめとなります。
KIWAMI口座とスタンダード口座の比較は、XMの「口座タイプ一覧」でも行えます。
XM KIWAMI(極み)口座とマイクロ口座を比較
マイクロ口座は1ロット通貨量が少ない口座タイプです。主に極小ロットでフォワードテストをするときに使われます。
KIWAMI口座とマイクロ口座の違いはこちら。
KIWAMI口座 | マイクロ口座 | |
1ロット通貨量 | 100,000通貨 | 1,000通貨 |
最小ロット | 0.01ロット | 0.01ロット/MT5は0.1ロット |
最大ロット | 50ロット | 100ロット |
2種入金ボーナス | なし | あり |
ロイヤルティプログラム | なし | あり |
USDJPYスプレッド | 0.7pips | 1.6pips |
スワップポイント | なし | あり |
通貨ペアシンボル例 | USDJPY# | USDJPYmicro |
両者の違いで1番大きいのは1ロット通貨量ですね。KIWAMI口座は1ロット=100,000通貨と標準的なのに対し、マイクロ口座は1ロット=1,000通貨と少なめです。
最小ロットもKIWAMI口座は0.01ロット=1,000通貨と標準的ですが、マイクロ口座のMT4口座は0.01ロット=10通貨、MT5口座は0.1ロット=100通貨となっています。
最大ロットもKIWAMI口座は50ロット=5,000,000通貨と大きいのに対し、マイクロ口座の最大ロットは1ロット=100,000通貨と少なめです。マイクロ口座は大きなロットでの取引に向いていません。
それ以外の違いはスタンダード口座の時とほぼ同じです。KIWAMI口座では入金ボーナスとロイヤルティプログラムが使えませんが、スプレッドはマイクロ口座の半分以下です。
通貨ペアシンボルもKIWAMI口座・マイクロ口座ではそれぞれ異なるため、デスクトップ版MT4で運用口座を切り替えた後は、対応通貨ペアのチャートに切り替えるようにしましょう。
KIWAMI口座とマイクロ口座の比較は、XMの「口座タイプ一覧」でも行えます。
XM KIWAMI(極み)口座とZero口座を比較
Zero口座はスプレッドが狭く外付け手数料のある口座タイプです。現在はKIWAMI口座という上位互換があるため積極的に使うメリットは少ないです。
KIWAMI口座とZero口座の違いはこちら。
KIWAMI口座 | Zero口座 | |
2種入金ボーナス | なし | なし |
ロイヤルティプログラム | なし | なし |
最大レバレッジ | 1000倍 | 500倍 |
USDJPYスプレッド | 0.7pips | 0.1pips |
取引手数料 | なし | 1ロット往復10ドル(1.0pips) |
仮想通貨CFD取り扱い | あり | なし |
USDCNH取り扱い | あり | なし |
通貨ペアシンボル例 | USDJPY# | USDJPY. |
両者の違いで1番大きいのは最大レバレッジですね。KIWAMI口座の最大レバレッジは1000倍と非常に高いのに対し、Zero口座は500倍と控えめです。
レバレッジが高ければ高いほど運用ロットあたりの必要証拠金が少なくなり、証拠金維持率が圧迫されにくくなり、結果としてロスカットのリスクも軽減できます。運用ロットが5.0ロットを超えるようならレバレッジの高いKIWAMI口座を使ったほうがいいです。
次に大きな違いは取引コストですね。KIWAMI口座のUSDJPYスプレッドは0.7pipsなのに対し、Zero口座は取引手数料1.0pipsを加えると1.1pips相当になります。
またKIWAMI口座は仮想通貨CFD・USDCNHの取引ができるのに対し、Zero口座ではどちらも取引できません。
現在XMでZero口座を使うメリットは薄いです。裁量トレード・EA自動売買の取引コストを節約したいならKIWAMI口座を優先して使いましょう。
KIWAMI口座とZero口座の比較は、XMの「口座タイプ一覧」でも行えます。
XM KIWAMI(極み)口座に関するよくある質問
ここからはXM KIWAMI口座のよくある質問とその回答まとめておきます。
- XM KIWAMI(極み)口座のメリットは?
-
取引手数料なしでスプレッドが狭く、スワップフリーであることです。
- XM KIWAMI(極み)口座のデメリットは?
-
2種類の入金ボーナスとロイヤルティプログラムが使えないことです。
- XM KIWAMI(極み)口座を使うときの注意点は?
-
XM KIWAMI口座の注意点はこちら。
- 2種類の入金ボーナスとロイヤリティプログラムが使えない
- プラスのスワップポイントが稼げなくなる(スワップフリーなため)
- 通貨ペアシンボルにサフィックスがつく(USDJPY#など)
- MT5のデモ口座は作れない
他の注意点はXMの「口座タイプ一覧」でも確認できます。
- XM KIWAMI(極み)口座はどんな人におすすめ?
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資金100万円以上でトレードする人、スイングトレード・グリッドEAで取引コストを節約したい人におすすめです。
- XM KIWAMI(極み)口座の最大ロットは?
-
最大ロットは50ロット(5,000,000通貨)です。
- XM KIWAMI(極み)口座の最小ロットは?
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最小ロットは0.01ロット(1,000通貨)です。
- XM KIWAMI(極み)口座の最大レバレッジは?
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最大レバレッジは1000倍です。
- XM KIWAMI(極み)口座の取引手数料は?
-
取引手数料(外付け手数料)は無料です。
- XM KIWAMI(極み)口座でゴールドは取引できる?
-
ゴールド取引は可能です。
- XM KIWAMI(極み)口座でEAは使える?
-
EAも運用できます。
- XM KIWAMI(極み)口座でスキャルピングはできる?
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KIWAMI口座でスキャルピングトレードをすることは可能です。ただ深夜帯での夜スキャ(朝スキャ)EA、あるいは超高速売買などはXMへのサーバー負担が大きくなるためレバレッジ制限・追い出しなどのペナルティを受けることがあります。
- XM KIWAMI(極み)口座のおすすめ運用方法は?
-
運用方法は日足スイングトレードがおすすめ。低スプレッド・スワップフリー・1000倍レバレッジの恩恵を最大限に受けられます。