読者のみなさんはスワップポイントをご存知ですか?
スイングトレードなどの長期トレードをするなら、スワップポイントは知っておきましょう。
スワップポイントのマイナスが高い通貨ペアを保有すると、1日で数千円損することもあるからです。
この記事ではスワップポイントの全体像について知ってもらうべく、
- XMの通貨ペアごとのスワップポイント
- スワップ取引におすすめの通貨ペア
- スワップポイントを得られる時間
などをわかりやすくまとめることにしました。
XMのスワップポイントは、XMの「取引→取引商品」で銘柄ごとに確認できます。
XMのスワップポイント一覧(10万通貨あたり/円換算)
ここからはXMの通貨ペアごとのスワップポイントを列挙しています。
スワップポイントは通貨ごとに比較しやすいよう円換算しています。
通貨ペア | 買いスワップ(円換算) |
売りスワップ(円換算)
|
AUDCAD(豪ドル/カナダドル) | -403 | -182 |
AUDCHF(豪ドル/スイスフラン) | 58 | -644 |
AUDJPY(豪ドル/日本円) | -92 | -492 |
AUDNZD(豪ドル/NZドル) | -301 | -285 |
AUDUSD(豪ドル/米ドル) | -447 | 57 |
CADCHF(カナダドル/スイスフラン) | 207 | -858 |
CADJPY(カナダドル/日本円) | 98 | -762 |
CHFJPY(スイスフラン/日本円) | -661 | -231 |
CHFSGD(スイスフラン/シンガポールドル) | -1,574 | -54 |
EURAUD(ユーロ/豪ドル) | -927 | -37 |
EURCAD(ユーロ/カナダドル) | -1,161 | 195 |
EURCHF(ユーロ/スイスフラン) | -357 | -628 |
EURDKK(ユーロ/デンマーククローネ) | -814 | -956 |
EURGBP(ユーロ/英ポンド) | -788 | 143 |
EURHKD(ユーロ/香港ドル) | -1,454 | -315 |
EURHUF(ユーロ/ハンガリーフォリント) | -1,079 | -683 |
EURJPY(ユーロ/日本円) | -413 | -233 |
EURNOK(ユーロ/ノルウェークローネ) | -1,368 | -334 |
EURNZD(ユーロ/NZドル) | -931 | -34 |
EURPLN(ユーロ/ポーランドズウォティ) | -1,508 | -233 |
EURRUB(ユーロ/ロシアルーブル) | -3,990 | 882 |
EURSEK(ユーロ/スウェーデンクローナ) | -883 | -878 |
EURSGD(ユーロ/シンガポールドル) | -1,583 | -185 |
EURTRY(ユーロ/トルコリラ) | -7,674 | 4,504 |
EURUSD(ユーロ/米ドル) | -1,200 | 559 |
EURZAR(ユーロ/南アフリカランド) | -3,388 | 1,620 |
GBPAUD(英ポンド/豪ドル) | -606 | -457 |
GBPCAD(英ポンド/カナダドル) | -822 | -243 |
GBPCHF(英ポンド/スイスフラン) | 149 | -1,213 |
GBPDKK(英ポンド/デンマーククローネ) | -497 | -1,442 |
GBPJPY(英ポンド/日本円) | 66 | -774 |
GBPNOK(英ポンド/ノルウェークローネ) | -1,154 | -749 |
GBPNZD(英ポンド/NZドル) | -616 | -447 |
GBPSEK(英ポンド/スウェーデンクローナ) | -625 | -1,323 |
GBPSGD(英ポンド/シンガポールドル) | -1,309 | -640 |
GBPUSD(英ポンド/米ドル) | -860 | 151 |
NZDCAD(NZドル/カナダドル) | -385 | -171 |
NZDCHF(NZドル/スイスフラン) | 58 | -612 |
NZDJPY(NZドル/日本円) | -82 | -472 |
NZDSGD(NZドル/シンガポールドル) | -658 | -361 |
NZDUSD(NZドル/米ドル) | -421 | 52 |
SGDJPY(シンガポールドル/日本円) | -188 | -957 |
USDCAD(米ドル/カナダドル) | -144 | -430 |
USDCHF(米ドル/スイスフラン) | 597 | -1,175 |
USDCNH(米ドル/中国人民元) | -1,310 | -276 |
USDDKK(米ドル/デンマーククローネ) | 38 | -1,637 |
USDHKD(米ドル/香港ドル) | -532 | -1,056 |
USDHUF(米ドル/ハンガリーフォリント) | -168 | -1,418 |
USDJPY(米ドル/日本円) | 423 | -1,007 |
USDMXN(米ドル/メキシコペソ) | -2,937 | 1,351 |
USDNOK(米ドル/ノルウェークローネ) | -483 | -1,096 |
USDPLN(米ドル/ポーランドズウォティ) | -592 | -968 |
USDRUB(米ドル/ロシアルーブル) | -2,905 | 8 |
USDSEK(米ドル/スウェーデンクローナ) | -85 | -1,507 |
USDSGD(米ドル/シンガポールドル) | -649 | -938 |
USDTRY(米ドル/トルコリラ) | -5,787 | 2,942 |
USDZAR(米ドル/南アフリカランド) | -2,282 | 694 |
いろいろと列挙していますが、スワップ取引でまともに稼げるのは、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソぐらいです。
それ以外の通貨ペアはスワップポイントがマイナスのところが多め。ポジションの長期保有でスワップポイントをたくさんとられないようにだけ注意しましょう。
FX通貨ペアのスワップポイントは、XMの「取引→FX取引」で確認できます。
金銀のスワップポイント
スワップポイントは通貨ペアだけでなく、金・銀にもあります。
XMの金銀のスワップポイントは以下の通り。
通貨ペア | 買いスワップ(円換算) |
売りスワップ(円換算)
|
GOLD | -1,686 | 434 |
SILVER | -932 | 263 |
金銀もスワップポイントはそれなりに高いですね。通貨ペアのリスクヘッジとして、手を出すのも悪くないでしょう。
金銀のスワップポイントは、XMの「取引→貴金属」で確認できます。
スワップポイントの高い通貨ペアは?
XMでスワップ取引をする場合、どの通貨ペアが稼げるのでしょうか?
中でもスワップポイントの高い通貨ペアは以下の5つです。(スワップポイントはスタンダード口座、1ロット)
通貨ペア |
売りスワップ(円換算)
|
EURTRY(ユーロ/トルコリラ) | 4,504 |
USDTRY(米ドル/トルコリラ) | 2,942 |
EURZAR(ユーロ/南アフリカランド) | 1,620 |
USDMXN(米ドル/メキシコペソ) | 1,351 |
EURRUB(ユーロ/ロシアルーブル) | 882 |
スワップ取引で稼ぎやすいのは、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソの3つ。
特にユーロトルコリラ(EUR/USD)は1ロット(10万通貨)注文するだけで、1日4,000円の収益が得られます。
ただユーロトルコリラのスプレッドは80 pipsと非常に高く、1ロット保有するだけでも1万5,000円の手数料がかかります。
スワップポイントの高いマイナー通貨ペアは、スプレッドも広いのです。
なお日本円のスワップポイントを計算するなら、XMの「計算ツール」を使うと便利です。
スワップポイントのマイナス値が大きい通貨ペアは?
逆にスワップポイントの負担が大きい通貨ペアはどれでしょうか?
スワップポイントのマイナスが大きい通貨ペア上位5つをまとめています。(スワップポイントはスタンダード口座、1ロット)
通貨ペア | 買いスワップ(円換算) |
EURTRY(ユーロ/トルコリラ) | -7,674 |
USDTRY(米ドル/トルコリラ) | -5,787 |
EURRUB(ユーロ/ロシアルーブル) | -3,990 |
EURZAR(ユーロ/南アフリカランド) | -3,388 |
USDMXN(米ドル/メキシコペソ) | -2,937 |
マイナー通貨ペアは、マイナスのスワップポイントも高いです。上位はトルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソが占めています。
例えばユーロトルコリラで買いポジションを1日保有をすると、1日で7,000円近く支払うことになります。
マイナー通貨ペアを長期間保有するときは、スワップポイントに気をつけましょう。
マイナスのスワップポイントも、XMの「計算ツール」で簡単に計算できます。
スワップポイントの確認方法は、スワップ計算機がおすすめ!
XMのスワップポイントは公式サイトで確認できますが、円表記でないためわかりにくいです。
そんな時はXMのスワップ計算機を使いましょう。
以下の4つの項目を入力すると、日本円のスワップポイントを一瞬で計算できます。
- 口座の基本通貨(JPYにすること)
- 通貨ペア
- 口座タイプ
- ロット数量
海外FXのスワップポイントは、日本円で表記していないところが多く、計算がめんどくさいです。しかしスワップ計算機があれば、すぐに計算してくれるわけです。
こうした便利ツールが揃っているからこそ、XMは海外FX初心者におすすめできるのです。
スワップ計算機は、XMの「計算ツール」で利用できます。
スワップポイントは1日ポジションを保有すると得られる
スワップポイントの獲得条件は、未決済のポジションを1日以上保有すること。
1日保有すれば1日分、10日保有すれば10日分のスワップポイントを獲得できます。日をまたいでポジションを保有しないと、スワップポイントは獲得できないわけですね。
スキャルピングトレードやデイトレードだと、ポジションを1日以上保有しないので、スワップポイントは獲得できません。
逆に2、3日ポジションを保有するスイングトレーダーは、スワップポイントに気をつけましょう。
マイナー通貨ペアだとスワップポイントだけで数千円取られることもあります。
スワップポイントの仕様は、XMの「取引→FX取引」で確認できます。
スワップポイントが得られる時間・タイミング
スワップポイントが付与されるタイミングは、以下の通り。
- 夏時間:日本時間5時59分から6時00分に切り替わる瞬間
- 冬時間:日本時間6時59分から7時00分に切り替わる瞬間
日本で為替市場が始まる瞬間に、スワップポイントが付与されるわけです。
切り替わりのタイミングだけポジションを持ち越しても、スワップポイントは得られません。
スワップポイントが付与される条件は、1日未決済ポジションを保有することだからです。
スワップポイントの反映時間は、XMの「取引→FX取引」で確認できます。
スワップポイントが3倍になるロールオーバーに注意(日本時間で木曜日の朝)
日本時間で木曜日の朝はロールオーバーがあり、スワップポイントが3倍になります。
なぜ木曜日だけ3倍になるのか? それは土日分のスワップポイントを、木曜日にまとめて受け取るためです。
スワップポイントがマイナスの通貨ペアを保有していると、当然支払うスワップポイントも3倍になります。
木曜日の朝はロールオーバーがあるので、スワップポイントがマイナスの通貨は水曜日のうちにポジションを決済しておきましょう。
ロールオーバーは、XMの「取引→FX取引」で確認できます。
XMのスワップ取引がおすすめできない理由
スワップ取引で利益を出すなら、マイナー通貨をを使うのが基本です。マイナー通貨は金利が高く、スワップポイントも高いからですね。
ただマイナー通貨を大量に保有するスワップ取引は、あまりおすすめできません。理由はリスクが高いからです。
今からXMでスワップ取引をやるべきではない理由をお話します。
理由1、マイナー通貨は値動きが激しく、リスクが大きい
まずスワップ取引で使われるマイナー通貨は、流通量が少ないため、小さなニュースでも大きく値動きします。
経済指標などがなくても、いきなり数百pips動くこともザラです。マイナー通貨は値動きの予想が立てにくく、安定した利益を出すのが難しいのです。
マイナー通貨は確かにボラティリティが高いので、大きな利益が狙える可能性もあります。ただどういった条件で値動きするのか予想がつかないので、損するリスクも大きいです。
マイナー通貨のトレードで稼ぎたいなら、その通貨を扱っている国の情報を追い続けましょう。
マイナー通貨ペアは、XMの「取引→FX取引」で確認できます。
理由2、マイナー通貨ペアはスプレッドが広い
スワップ取引がおすすめできない理由の2つ目は、マイナー通貨のスプレッドが広いこと。
スプレッドが広ければ広いほど、手数料が高くなり、元を取るために利益をたくさん出さなくてはいけなくなります。
例えばスワップポイントの利益率が1番高いユーロトルコリラは、スプレッドが80 pips 。1ロット(10万通貨)保有すれば、手数料は15,000円ほどかかります。
スワップ取引は安定した収入が得られることから魅力的に見えますが、スプレッドを含めた手数料が高いことは知られていません。
スワップポイントが高い通貨ペアは、総じてスプレッドが広いのです。
マイナー通貨ペアのスプレッドは、XMの「取引→FX取引」で確認できます。
理由3、マイナー通貨はレバレッジが低い
スワップポイントの高いマイナー通貨は、どれもレバレッジが低く設定されています。
- USDTRY(米ドル/トルコリラ):100倍
- EURTRY(ユーロ/トルコリラ):100倍
まとまった量の通貨量を保有するには、かなりの資金が必要となります。
レバレッジは少ない資金でたくさんの資金を動かす仕組みです。レバレッジが低いということは、取引をするのにたくさんの資金が必要ということを意味します。
例えばトルコリラが含まれる通貨ペアは、レバレッジが100倍に制限されています。レバレッジは888倍のハイリスクトレードができないのです。
例えばユーロトルコリラ(EUR/TRY)1ロットの必要証拠金は11万円。レバレッジ888倍が使えるなら、必要証拠金は1万3,000円だったのですけどね。
資金の少ないFX初心者には、マイナー通貨のスワップ取引はおすすめできないです。
マイナー通貨ペアの最大レバレッジも、XMの「取引→FX取引」で確認できます。
まとめ:スイングトレードをするなら、スワップポイントは知っておくべし
ここまでXMのスワップポイントの概要を解説しました。
スワップポイントは通貨ペアごとの金利差のことで、ポジションを1日持ち越すことで発生します。
通貨ペアによっては1ロット1,000円以上かかることもあるため、スイングトレードをする人ならスワップポイントを把握しておくべきです。
マイナー通貨を保有し続けることで、スワップポイントを大量に稼ぐこともできますが、おすすめできません。
マイナー通貨を大量に保有するのはリスクが非常に高く、ちょっとした変動でかなりの損失を抱えることがあるからです。
XMのスワップポイントは、XMの「取引→FX取引」で確認できます。