海外FX裁量トレードの始め方・高収益トレード手法まとめ

この記事では海外FXの裁量トレードの始め方、収益性の高いトレード手法を紹介していきます。

目次

おすすめチャート設定

まずは裁量トレード向けのおすすめチャート設定をまとめておきます。

FXプラットフォーム:cTrader(XMならMT5)

FXプラットフォームは「cTrader」がおすすめ。メタトレーダー(MT4/MT5)よりも便利な機能がたくさん備わっており、裁量トレードが快適になります。(AXIORYのcTraderTradeviewのcTrader

中でもおすすめの便利機能はこちら。

  • ドラッグ操作でリミット注文・ストップ注文を設置できる
  • ドラッグ操作で損切り・利確を設定できる
  • ショートカット(ホットキー)で時間足を切り替えられる(上下キー)
  • ショートカット(ホットキー)で銘柄チャートを切り替えられる(Command+左右キー)
  • MacOSでも動作可能(Webブラウザ版のみ)
  • 日本時間対応の経済指標カレンダーを表示できる
  • 注文前にポジションの必要証拠金を確認できる

cTraderでは予約注文(リミット注文・ストップ注文)をドラッグ操作で設置できるため、裁量のナンピン・ピラミッディングがとても快適になります。

メタトレーダー(MT4・MT5)に不便を感じている方は、ぜひcTraderへの乗り換えを検討しましょう。(AXIORYのcTraderTradeviewのcTrader

なおXMはcTraderに対応していないので、裁量トレードメインならMT5を選びましょう。MT4は開発サポートが終了しており、使い勝手が悪いままだったり、不具合のリスクが高かったりするからです。

取引通貨ペア:XAUUSD・USDJPY・GBPJPY

取引通貨ペアは「ゴールド/XAUUSD・ドル円/USDJPY・ポンド円/GBPJPY」の3つがおすすめ。どれもボラティリティが高く、スイングトレードで利幅を稼ぎやすいです。

ただXAUUSD・USDJPYはチャートが逆相関しやすく、USDJPY・GBPJPYはチャートが相関しやすいです。

上記2つの組み合わせでポジションを持っている時に、チャートがテクニカルを無視した動きをすると、含み損が大きくなりやすいです。同時保有はなるべく避けましょう。

またAXIORYはゴールドの銘柄レバレッジが100倍と低めです。レバレッジ400倍で高ロットトレードしたいなら、ドル円/USDJPY・ポンド円/GBPJPYを採用しましょう。

原油(WTIUSD)・ビットコイン(BTCUSD)もボラティリティは激しいですが、銘柄レバレッジが10倍から100倍と低く、資本効率が悪くなります。上記3つほど優先する必要はないでしょう。

時間足:4時間足・日足

スイングトレードの時間足は「4時間足・日足」の2つがおすすめ。トレンド相場では日足、レンジ相場では4時間足と使い分けることで、期待値の高いトレードができます。

日足チャートは相場の方向性を見るのには便利ですが、情報の反映が遅いデメリットがあります。相場が乱高下するレンジ相場では、4時間足チャートを使った方がいいです。

またスイングトレードでは4時間足以下のチャートはあまり使いません。細かい値動きに一喜一憂して、ポジションの決済を急ぎがちになるからです。

テクニカル指標:EMA(期間10・100)

テクニカル指標はEMA(期間10・100)がおすすめ。10EMAは押し目買い・戻し売りをするときに、100EMAは上位トレンドの押し目・戻し(抵抗帯)を把握するときに使います。

例えば以下の画像だと下降トレンドが始まったように見えますが、実際は上向き100EMAが抵抗帯となって上方向に反発していることがわかります。

スイングトレードでも「上位トレンドには逆らわない」が鉄則です。日足100EMAは週足の短期EMAに相当するため、表示させておくと週足チャートを確認する必要がなくなります。

テクニカル指標はEMAだけで十分ですが、それ以外にもプライスアクションは覚えておきましょう。特にトレンド転換を示唆するピンバースパイクリバーサルは重要です。

運用ロット:資金10,000ドル/1.0ロットを3段から5段

海外FXでの運用ロットは資金10,000ドルあたり1.0ロットを目安にします。その方がポジション数・合計ロット・証拠金維持率をコントロールしやすいからです。

cTraderのリミット注文はデフォルトのロット数量が固定されています。取引ごとに運用ロットを変更するよりも、1.0ロットのポジション数を調整した方がリスク管理が楽です。

またFXでは運用ロットが大きいほど、注文が滑りやすくなったり、VDPでマイナススリッページが生じやすくなったりします。そのため10.0ロット/1ポジションよりも1.0ロット/10ポジションの方が期待値が高めです。

例えばTradeviewのcTrader口座はレバレッジ400倍なので、ゴールド1.0ロットの必要証拠金は500ドルになります。ポジション段数が3段なら必要証拠金は1,500ドル、5段なら2,500ドルとなります。

ポジション段数・未実現損益・証拠金維持率の比較表はこちら。

1.0ロット*3段1.0ロット*5段
必要証拠金1,500ドル2,500ドル
証拠金維持率(有効証拠金10,000ドル・含み損2,000ドル)533%320%
証拠金維持率(有効証拠金10,000ドル・含み損5,000ドル)333%200%
証拠金維持率(有効証拠金10,000ドル・含み益5,000ドル)1000%600%

目安として証拠金維持率200%以下ならリスクを取りすぎ、500%前後なら適性、1000%以上なら資本効率がやや悪いと判断します。

含み損が大きくなりやすいナンピンならポジション段数を3段前後にした方がいいですし、ピラミッディングなどで含み益を十分に確保できているなら5段以上で大きなリターンを狙います。

裁量トレードに慣れていないなら、最初のうちは資金10,000ドル/0.1ロットで運用してもいいでしょう。ただ海外FXではロットは大きめの方が資本効率が良くなるので、最終的には証拠金維持率500%前後を目指したいです。

なお上記の運用ロット・証拠金維持率目安はレバレッジ400倍口座の場合です。AXIORYではゴールドの銘柄レバレッジが100倍になってしまうので、運用ロットは半分以下に抑えましょう。

海外FXの高収益トレード手法

ここからは海外FXで収益性の高いトレード手法を紹介していきます。

基本的にはトレンド相場ではピラミッディング、レンジ相場では逆張りナンピンがおすすめです。

ピラミッディングトレード(トレンド相場のみ)

トレンド相場ではピラミッドディングトレードがおすすめ。ゴールド/XAUUSDのようなボラティリティの高い銘柄なら、長期トレンドに乗っかることで大きな利益を狙えます。

手順1:日足EMAが傾いているチャートを探す

まずは日足EMAがしっかりと傾いていて、トレンド相場を形成しているチャートを探します。

おすすめはボラティリティの高いゴールド/XAUUSDですが、ボラティリティが控えめな時はドル円/USDJPY・ポンド円/GBPJPYで取引します。

手順2:日足EMA付近にリミット注文をおく

日足チャートでトレンド相場を確認したら、日足10EMA付近にリミット注文を3つ置きます。これで押し目買い・戻し売りによるナンピンエントリーを自動化できます。

ナンピンの間隔はゴールド/XAUUSDなら500pips、ドル円/USDJPY・ポンド円/GBPJPYなら50pipsを目安にします。

またオーバーシュートが発生した時は、リミット注文をややトレンド側に、グリッド間隔も2倍にします。トレンドが強すぎて日足10EMAまで戻さない可能性がある一方、強いリバウンドも生じやすいからです。

リミット注文を多用するならcTraderを使いましょう。ドラッグ操作で簡単に設置でき、ピラミッディング・ナンピンが快適になります。(AXIORYのcTraderTradeviewのcTrader

手順3:トレンド転換の兆しが見えたら一括決済

日足トレンド転換の兆しが見えたら、ポジションを一括決済します。

判断基準は、日足チャートでトレンド転換プライスアクション(ピンバースパイクリバーサル)が2日から3日以上連続しているかどうかですね。

日足トレンド転換は3日以上かかることが多いため、4時間足以下のチャートはあまり参考にしない方がいいです。

逆張りナンピントレード(レンジ相場のみ)

レンジ相場では逆張りナンピントレードがおすすめ。ピラミッディングトレードと比べると収益性・リスクリワードは劣りますが、ボラティリティの高い銘柄なら大きな利益を狙えます。

手順1:日足EMAが横ばい+オーバーシュートのチャートを探す

まずは日足チャートでレンジ相場+オーバーシュートを探しましょう。

レンジ相場オーバーシュート後は、大きなリバウンドが生じやすく利幅を稼ぎやすいからです。

逆に他のタイミングだと値動きを予測しにくいので、下手にエントリーしない方がいいです。

手順2:4時間足トレンド転換で逆張りリミット注文をおく

日足でオーバーシュートを確認したら、4時間足チャートに切り替えます。日足チャートだと情報の更新が遅く、エントリーが間に合わないからです。

4時間足チャートでトレンド転換プライスアクション(ピンバースパイクリバーサル)が3本から5本以上形成されたら、エントリーの準備をします。

ポジションの置き方は、逆張りリミット注文を3段。グリッド間隔は500pipsから1000pipsを目安にします。

ナンピンは含み損が大きくなりやすいです。取引口座のレバレッジが低い(100倍から200倍)場合は、運用ロットを小さくしたり、グリッド間隔を広めにして、証拠金維持率が圧迫されないようにしましょう。

手順3:含み益が出たらリミット注文を追加する

リバウンドが発生して含み益がでているなら、4段目・5段目以降のポジションを増やしていきます。

この時には4時間足10EMAがしっかりと傾いているはずなので、リミット注文を10EMA付近に置いて押し目買い・戻し売りエントリーを自動化します。

手順4:リバウンドが落ち着いたら一括決済

リバウンドの勢いが落ち着いたら、ポジションを一括決済しましょう。

おすすめ決済タイミングは、4時間足チャートのトレンド転換。具体的にはトレンド転換プライスアクション(ピンバースパイクリバーサル)が3本から5本以上形成されているときですね。

オーバーシュート+リバウンドの後は日足チャートの値動きを予測しにくいので、しばらく様子を見ます。

またオーバーシュートが発生したら逆張りナンピン、日足トレンドが形成されたらピラミッディングトレードに切り替えましょう。

裁量トレードにおすすめの海外FX口座

裁量トレードにおすすめの海外FX口座はこちら。

ここからはそれぞれの口座の特徴を見ていきます。

初心者向け:XM スタンダード口座(MT5)

資金10万円前後で海外FXを始めるなら、XMのスタンダード口座がおすすめ。最大レバレッジが1000倍と非常に高く、ハイリスクなナンピンをしてもロスカットされにくいです。

またXMは3種類のクッション機能付きボーナスを提供しており、10万円の入金額を17万円ほどに増やせます。

クッション機能付きボーナスを提供しているB-bookブローカーは出金リスクが高いとされていますが、XMはB-bookのブローカーの中では財務基盤が安定しており、出金拒否・出金遅延のリスクは低いです。

これはXMの前身の会社が何度も出金拒否を引き起こしており、運営側にアービトラージ利用者の追い出しノウハウが身についているからですね。

大規模な出金拒否を起こすたびにTradingPoint→XEMarkets→XEM→XMと名前を変えてうまくいった例もあり、出金拒否業者が名前を変えるのはよくある手口です。

引用:マネーチャージャーはFX Fairが運営している件

アービトラージ取引はノーリスクで数千万円もの利益を得られるため、FX業者側が対策していないと資金が枯渇して、出金拒否・出金遅延などの原因になることがあります。

そのためXMで超高速売買(HFT)、夜スキャ(朝スキャ)EA、レイテンシーアービトラージ、ボーナスアービトラージなどを使うと、レバレッジ100倍制限・口座凍結・アカウント追放などのペナルティを受けることがあります。

XMのボーナス規約(英語版PDF)に「裁定取引で得た利益は無効にできる」と明記されている。(利用規約「D.General Terms 11」に記載。PDFはGoogle翻訳で翻訳可能)

新興の海外FX業者だと「アービトラージャーが荒稼ぎする→ブローカーが資金枯渇になる→出金拒否・利益没収が相次ぐ」というケースになりやすいですが、XMはこまめにアービトラージャーを追い出しているため資金枯渇や出金拒否になるリスクは低いです。

XMはcTraderに対応していないので、FXプラットフォームはMT5を使いましょう。6時間足・8時間足・12時間足に対応しており、スイング軸のチャート情報量を調整しやすくなります。

まずはXMの3種ボーナスで裁量トレードの練習をして、慣れてきたらAXIORYTradeviewに乗り換えるといいでしょう。

XMのレビューはこちら。

XM公式サイトはこちら

中級者向け:AXIORY cTrader口座(ナノ口座)

cTraderをお試しで使ってみたいなら、AXIORYのcTrader ナノ口座もおすすめ。

AXIORYも高性能FXプラットフォーム「cTrader」に対応しており、メタトレーダー(MT4・MT5)よりも快適な裁量トレードができるようになります。

またAXIORYは会員ページ「MyAxiory」が使いやすく、新規口座開設・入出金・追加口座開設・デモ口座開設もスムーズに行えます。おそらくAXIORYはB-bookブローカーとしてFX事業で十分に利益を出しており、ウェブサイト改修にも十分なコストをかけられるからでしょう。

Tradeviewの新規口座開設が難しい、あるいは会員ページが使いにくいと感じたら、まずはAXIORYのcTrader口座から使ってみましょう。

AXIORYの主要なデメリットはこちら。

  • ゴールド(XAUUSD)の最大レバレッジが100倍と低め
  • bitwallet入出金に対応していない
  • B-bookブローカーなのでマイナススリッページが生じやすい(cTrader口座はデータ不十分)
  • 仮想通貨取引ができない(ビットコイン・イーサリアムなど)

AXIORYの最大のデメリットは、ゴールド(XAUUSD)の最大レバレッジが100倍と低めなこと。

資金10,000ドル/1.0ロットでスイングトレードをする分には問題ないですが、資金10,000ドル/5.0ロット以上でハイリスクトレードをすると証拠金維持率ギリギリ(100%前後)になりロスカットされやすくなります。

またAXIORYはB-bookブローカーなので、VDPによってほとんどの決済で−0.2pipsほどのマイナススリッページが発生します。デイトレード・スイングトレードだと誤差の範囲ですが、利幅の小さいスキャルピングトレード・夜スキャEA・超高速売買(HFT)だと期待値が落ちてしまいます。

レイテンシーアービトラージで採算が取れなくなるため、AXIORYが資金枯渇→出金拒否になるリスクは低い。VDPにはブローカーの資金枯渇を防ぐ役割もある。

B-bookブローカーのAXIORYは取引環境こそTradeviewに劣りますが、ウェブサイトや会員ページ(MyAxiory)が使いやすく海外FX初心者にはおすすめです。

AXIORYのレビューはこちら。

AXIORY公式サイトはこちら

上級者向け:Tradeview cTrader口座

海外FXで本格的に裁量トレードをするなら、メイン口座はTradeview cTrader口座がおすすめ。スプレッド・約定力が優秀で、A-bookブローカーなのでVDPなどで嫌がらせされにくいです。

VDPとは、FXブローカーが勝ちすぎるトレーダーに不利な約定をさせるツールのこと。マイナススリッページ・約定遅延などを引き起こす。主にB-bookブローカーで使われる。

Tradeviewは高性能FXプラットフォーム「cTrader」に対応しており、メタトレーダー(MT4・MT5)にはない便利機能がたくさん備わっています。

例えばパソコン上下キーでの時間足切り替え、Command+左右キーでのチャート切り替え、ドラッグ操作によるリミット・ストップ注文の設置・位置調整などですね。

またTradeview自体もbitwallet入出金に対応しており、XMと違って利益出金も可能です。海外FXのアフィリエイト報酬をトレード資金にするのにも向いています。

TradeviewのMT4 ILC口座はEA自動売買と相性が良いことで有名ですが、最大レバレッジが200倍と低め、0.1ロット未満の取引ができない、ストップアウトが100%と高めなど使い勝手が良くありません。

そもそもEA自動売買の利益率が月利5%前後と控えめなため、優先して使う必要はないでしょう。

Tradeviewの主要なデメリットはこちら。

  • 国内銀行送金が会員ページで使えない(円口座開設時にサポートデスクから案内が届く)
  • 会員ページが口座単位ログインで使いにくい
  • 新規口座開設フォームの入力項目が多い

TradeviewのようなA-bookブローカーは事業の収益力が控えめなため、サイトの改修にコストをかけられず、公式のウェブサイトも使いにくい傾向があります。またA-bookの海外FXブローカーはコンプライアンスにも厳しく、日本語情報も少なかったりもします。

それでもTradeviewは日本在住者が使える海外FXブローカーの中ではトップクラスの取引環境を誇ります。海外FXで資金100万円以上で本格的にトレードするなら、TradeviewのcTrader口座を優先的に使いましょう。

Tradeviewのレビューはこちら。

Tradeview公式サイトはこちら

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この記事を書いた人

海外FXの情報を備忘録としてまとめています。
運用は自己責任でお願いします。
Twitterで「海外FXの有益情報bot」も運用してます。

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